第十八話です。
それではどうぞ。
紅魔館で採用試験に合格した翌朝、俺は朝早くから紅魔館に向かう準備をしていた。朝起きて、依神姉妹の朝食、昼食を作って必要な物を持つ。
龍騎「直子さん、留守番お願いします」
直子「はい、気をつけて下さいね」
そして俺は紅魔館に向かった。紅魔館に到着すると美鈴さんがなんか変な踊りをしていた。
龍騎「おはようございます、美鈴さん」
美鈴「あ、龍騎さん!おはようございます」
龍騎「...何をしていたんですか?」
美鈴「太極拳です。毎朝やるのが日課なので」
太極拳か...、名前は知ってたけど直接見た事が無かったな。後で見せて貰おっと。
美鈴「そう言えば、今日から此処で働くんでしたよね?」
龍騎「はい、これからよろしくお願いします」
美鈴さんに軽く挨拶をして紅魔館の中に入った。
咲夜「龍騎様、おはようございます」
龍騎「おはようございます。レミリアは居ますか?」
咲夜「お嬢様ならお部屋におりますが、龍騎様が来たら空き部屋で着替えてと言われております」
龍騎「着替えか...、分かりました」
それから咲夜さんに空き部屋まで案内して貰って、空き部屋に入るとベッドの上には執事服があった。...これを着れと?まぁ着ないと何言われるか分からないので黙って着る事にした。
龍騎「なんか落ち着かないな...、なんでサイズがピッタリなんだ?」
執事服を着てみたが全然似合ってないよなこれ。
龍騎「...まぁいいか」
外で咲夜さんを待たせているので俺は空き部屋から出た。
龍騎「お待たせしました」
咲夜「......」
龍騎「ど、どうですか...?初めて着る服なんで変じゃないですか?」
咲夜「......」
龍騎「咲夜さん?」
咲夜「ひゃい!?」
なにそれ可愛い。ってか固まってる時顔が赤くなってたけど大丈夫か?
咲夜「す、すみません///そ、それでは龍騎様には部屋の掃除をして貰います。その後、妹様の遊び相手になって貰います」
龍騎「遊び相手って...、弾幕勝負とか持ちかけて来ないですよね?」
流石に出来ないよ?まともに弾幕打てないんだから。
咲夜「お嬢様曰く『弾幕を使わない遊びをさせる』との事です」
龍騎「そっか...、良かった」
俺は一安心すると咲夜さんは時を止めたのか手には箒と雑巾を持っていた。本当に便利だよなその能力。
咲夜「それでは、よろしくお願いします」
龍騎「はい」
俺は言われた通り全ての部屋を掃除をした。咲夜さんがやっている所為か目立った汚れは少なかった。それから三時間程経ちお昼休憩になった。昼食を済ませて少し休んでいると、フランに声をかけられた。
フラン「あ、お兄様!」
龍騎「ん?フラ...、妹様。どうなされました?」
フラン「妹様?」
龍騎「俺は今日から此処で働く事になったんだ。立場上フランが偉いんだから妹様って言った方が良いだろ?」
フラン「でもお兄様に私の事を妹様って呼ぶのなんか変」
龍騎「仕事の時はな、プライベートの時はフランって呼ぶよ」
フラン「えぇ〜、じゃあお兄様、私の執事さんになってよ!」
龍騎「...妹様専属って事か?」
フラン「うん!咲夜はお姉様のメイドでしょ?私もメイドとか執事が欲しい!」
龍騎「俺は構わないが...、レミリアに聞いてみないとな...」
レミリア「私は構わないわ」
龍騎「レミリア!?」
後ろからレミリアが出てきた。普通にびっくりした...。
フラン「ほんとお姉様!?」
レミリア「えぇ、フランがどうしてもって言うなら」
フラン「やったーー!」
レミリアに許可を貰うとフランは嬉しそうな顔をして俺に抱きついた。ちょ、ちょっと!?
レミリア「ふふ、本当に兄妹みたいね」
龍騎「みんなにドン引きされるわ...」
人間と吸血鬼の組み合わせなんて常識的にあり得ない。ってか幻想郷じゃああり得てるんだよなぁ...。
レミリア「さぁ、午後も頑張って頂戴。フラン、龍騎と遊んでも良いけど弾幕勝負は禁止よ。流石に龍騎じゃあまだ早いからね」
フラン「はーい!お兄様早く行こ!」
龍騎「引っ張らなくても逃げませんよ妹様」
レミリア「別にフランの事妹様って言わなくても良いのよ?」
龍騎「...それ早く言ってくんない?」
それからフランの部屋に連れてこられた俺は、何をするか決めていた。
龍騎「で、何がしたいんだ?」
フラン「うーん、どうしようっかな〜」
するとフランはポンっと手を叩いた。何か思いついたようだ。
フラン「お兄様!鬼ごっこやろ!」
龍騎「鬼ごっこ?二人でか?」
フラン「大丈夫だよ、何人か妖精メイドもいるから誘ってやろうよ!」
...ちょっと待って?妖精メイド?そんなの居たっけ?俺が疑問に思っているとフランは窓の外を覗いたらそこにはメイド服を着た妖精が庭掃除をしていた。全然知らなかった...。それから妖精メイドを何人か呼んで鬼ごっこを始めようとしていた。
フラン「みんな揃ったね?制限時間は10分間、私が鬼をやるからみんなは逃げてね?」
龍騎「鬼はフラン一人か?」
フラン「うん!それじゃあ行くよ?」
そう言ってフランは両手で顔を隠して10秒数え始めた。その隙に俺と妖精メイド達はフランから離れる。10秒数え終えるとフランは動き始めた。
龍騎「10分か...、フラン一人が相手ならなんとかなる...、ちょっと待てよ?」
俺は少し疑問に思った。果たしてこれは
龍騎「ダヨネーリュークンシッテタ」
フラン「あはははは!あと何人かな〜?」
フランが紅魔館をあちこち破壊しまくっていた。...弾幕使わないんじゃなかったっけ?
龍騎「...これはレミリアに報告した方が良さそうだな」
フラン「あ!お兄様みっけ!」
やべっ、フランに見つかった...。
さて、どこへ行こうか...。
1、図書館
2、門
3、レミリアの部屋
1の場合、
俺はなんとなく図書館に向かった。図書館に到着するとパチュリーが本を読んでいた。
パチュリー「あら、龍騎じゃない。久しぶりね」
龍騎「あ、ああ...、久しぶり」
パチュリー「どうしたの?息が切れてるけど」
龍騎「フランと鬼ごっこやってて...、此処に逃げてきた」
パチュリー「はぁ...、まぁ良いわ。フランが来たら適当に誤魔化しておくから少し休んでなさ...」
パリーン
突然図書館の窓が割れた。
魔理沙「ようパチュリー!また借りに来たぜ!」
龍騎「魔理沙!?」
パチュリー「また来たわねこの盗人!今日という今日は許さないわよ!」
龍騎「お、落ち着けパチュリー!魔法陣を出すな!」
魔理沙「相変わらずケチな奴だな、そっちがやるなら相手になってやるぜ!」
龍騎「魔理沙も辞めろ!此処でドンパチするな!」
それから二人は激しく弾幕を放つ。そして一つの弾幕が俺の方に向かってきた。
龍騎「え?」
パチュリー・魔理沙「「あ」」
ドーーーン!!
龍騎「お前らよ...、喧嘩するんじゃねぇぞ...」キボウノハナー
GAME OVER
2の場合、
俺はなんとなく門に向かった。門に向かうと美鈴さんが起きていた。珍しい...。
美鈴「龍騎さん、今の爆発音はなんですか!?」
あ、この人絶対寝てたな。爆発音で目が覚めたと、オケ把握。
龍騎「ちょっとフランと鬼ごっこをしていて...」
ドーーーン!
突然門が爆発した。
龍騎「!?」
フラン「みぃ〜つけた〜」
美鈴「い、妹様!?」
フラン「おにぃさま〜!」
龍騎「ふおぉっ!?」
キーン!ドカーン!
フランは俺に抱きついてきたが、衝撃が強すぎた為、壁に激突してしまった。そして壁にぶつかった俺は背中に丸い穴が空いていた。
美鈴「りゅ、龍騎さーーーーん!!」
YOU ARE DEAD
3の場合、
何処に逃げても捕まるので俺はレミリアに止めて貰おうと思い、レミリアの部屋に向かった。
龍騎「レミリア、居るか?」
レミリア「あら、龍騎じゃない。どうかしたの?」
俺はレミリアにフランの事を伝える。
レミリア「はぁ...、全くあの子ったら」
龍騎「すまないが、辞めて貰うよう頼んでくれないか?」
すると扉が突然勢いよく開いた。
フラン「お兄様みぃ〜け!」
レミリア「フラン!!」
レミリアが突然大声を出してフランを叱った。
レミリア「フラン、貴女あちこち壊したみたいね!」
フラン「うっ...」
それからレミリアの説教が始まり、数十分が経過した。
レミリア「貴女はいっつもそう!そうやって他人に迷惑を掛けてばっかりで!」
フラン「そういうお姉様こそ、フランの大事なプリン食べたじゃん!」
時間が経過していく次第に姉妹喧嘩になってしまった...。
龍騎「お、お前ら少し落ち着けって...」
レミリア・フラン「貴方(お兄様)は黙ってて!」
龍騎「はい」
それからレミリアとフランの喧嘩は徐々にデットヒートしていくうちに口喧嘩から弾幕勝負に変わった。...あれ?これデジャブ?
レミリア「神槍『スピア・ザ・グングニル』」
フラン「禁忌『レーヴァテイン』」
龍騎「や、辞めろぉ!!」
ドーーーン!
そのまま俺は爆発に巻き込まれた。
レミリア「げほっ、げほっ...、龍騎大丈夫?」
龍騎「」
レミリア「龍騎!?」
フラン「お兄様!?」
俺は地面に突き刺さったまま意識を失った。
adieu...
龍騎「駄目だ正規ルートが無い(白目)」
三つの選択肢を頭の中で出したが誰もバッドエンドの未来しか見えないので絶望していた。そんな時、
フラン「もう逃げられな...、えっ?」
何故かフランが途中で言葉を言うのを辞めた。見てみると咲夜さんがフランを米俵の担ぐように持っていた。
咲夜「妹様、少しおいたが過ぎますよ」
すると咲夜さんはフランの尻を思いっきり叩いた。それも凄い音で。
フラン「い"た"い"っ"!?」
咲夜「それに!龍騎様にも!妖精メイドにも!迷惑を!かけて!」
フラン「ご、ごめんなさい!!ごめんなさい!!」
フランは泣きながら謝罪をするが叩くのを辞めない咲夜さん。容赦無さ過ぎる...。
龍騎「さ、咲夜さん...、流石にやり過ぎでは...」
咲夜「いいえ龍騎様、今回は被害が大きいのでそれなりの罰を与えるのもメイドの仕事です」
絶対違うでしょ...。そんなメイド見た事が無いよ...。
それから咲夜さんの説教が三時間に及び行われ、フランは二度と紅魔館を破壊しない事を約束した。
龍騎「はぁ...、初日から疲れた...」
咲夜「お疲れ様です。龍騎様」
食堂で休んでいると咲夜さんが紅茶を持ってきてくれた。
龍騎「あ、ありがとうございます」
咲夜「どうでしたか?初日の方は」
龍騎「あんな事がありましたが、まぁやれるだけやってみようと思います」
咲夜「...辞めたい、とは思わないんですね」
龍騎「...今の俺には
咲夜「...凄いですね。龍騎さんは」
龍騎「まだまだですよ、俺は」
それから咲夜さんと少し雑談をした。そして終了時間になった。
龍騎「もうこんな時間か...」
咲夜「では門までお送りいたします」
というわけで咲夜さんと門まで歩いた。
龍騎「それじゃあ、また明日」
咲夜「はい、お気をつけて...」
咲夜さんに別れの挨拶をして俺は帰宅しようとするが、何故か咲夜さんは寂しそうな顔をしていた。
龍騎「...どうしました?」
咲夜「い、いえ...、何でもありません」
何でも無くは無い、明らかに変だ...。仕方ない...、やってみるか。
龍騎「...無理は、しないで下さいね」ナデナデ
咲夜「!?」
俺は咲夜さんの頭を撫でた。少し迷ったが落ち込んだ表情されたら帰りにくい。それから暫く咲夜さんを撫でた。
龍騎「...落ち着きました?」
咲夜「は、はい」
先程の寂しそうな顔からいつもの咲夜さんの顔になった。
龍騎「さっきも言いましたけど、無理はしないで下さい」
咲夜「あ、ありがとうございます」
そして咲夜さんに軽く手を振って今度こそ家に帰った。手を振った時に咲夜さんも手を振って返してきてくれた事が少し嬉しかった。
いかがでしたか?
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これからも頑張って行きますので、よろしくお願いします。