東方龍優録〜心優しき少年の幻想郷生活〜   作:餡 子太郎

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どうもです。

今回から台詞の前にキャラ名を付けます。

それではどうぞ。


第二話 博麗神社の巫女

 

 

俺が幻想郷に来てから三日が経った。

 

香霖堂に泊めてもらった日から俺は森近さんの仕事を手伝いをしながら過ごしていた。

 

タダで住ませてもらっているので、何もしないって事はしたくない。

それに外の世界で勉強するより、此処で仕事してる方が数倍楽しい。

 

ちなみに俺の仕事は家事はもちろん、お店の商品の整理、掃除がメインだ。

 

特に、料理に関しては高評価である。森近さんは外の世界の料理を食べたことがないので、ハンバーグをご馳走したらとても喜んでいた。

 

一人暮らしで得た家事スキルが活かせて良かった...。

 

 

そんなある日。

 

霖之助「霧影くん、少しおつかいを頼んでも良いかな?」

 

龍騎「おつかい...ですか?」

 

商品の整理を終えた俺は森近さんに声をかけられ、おつかいを頼まれた。

 

霖之助「うん、そろそろ食糧も補充したいからね。それに君はまだこの店の外には出ていないだろ?」

 

龍騎「確かに...。今日までずっと此処で仕事してましたからね」

 

霖之助「ずっとこの店で居るつもりは無いんだろ?せめて人里には行ってみると良いと思ってね」

 

成る程、そう言う事か。確かにいつまでも森近さんのお店に居るつもりはないからな。

......あれ?それって俺の金で払えって事?まぁ良いんだけどさ。

 

龍騎「分かりました。でも此処は森の中ですよね?道が分からないんですが...」

 

霖之助「そう言うと思って...、はいこれ」

 

森近さんは俺に買い物籠と一枚の紙を渡した。

 

霖之助「幻想郷の地図だよ。これをあげるから地図の見て人里に行くと良いよ。あ、因みにうちはここだよ」

 

森近さんは地図に指を指した。あ、意外と人里より近かった。

 

龍騎「ありがとうございます。それじゃあ行ってきますね」

 

霖之助「あ!ちょっと待って!」

 

俺が外に出ようとすると、森近さんに止められた。なんで?財布ならちゃんと持ってるよ?

 

霖之助「いくら明るいからって妖怪が出てこないとは限らないんだ。これを持って行きな。護身用として」

 

森近さんは俺に木刀を渡した。凄え...、木刀なんて高校の修学旅行以来だ。あの時は買っちゃいけなかったからな...。

 

龍騎「ありがとうございます。それじゃあ行ってきます」

 

気を取り直して、俺は扉を開いて外に出る。

 

 

 

 

 

 

それから俺は地図を頼りに、人里へ向かう。進んでいくうちに人の声が沢山聴こえてくる。

 

そろそろだな...。

 

そして俺は人里に辿り着いた。そこにはまるで昔の日本のような光景だった。

 

お店やら家やらみんな木造で出来ており、里に住む人はみんな和服だった。

 

俺は短い間固まった。まるでタイムスリップしたような感じだった。

 

はっ!と我に返った俺は本来の目的を果たすため歩き始めた。

 

暫く進みながらいろんな店を見る。鍛冶屋があったり、食事処も沢山ある。内心とても興奮してる俺。見て回っていると俺は一つの階段を見つけた。近くに寄るとその階段は物凄い段数だった。もしかしたらこの先に神社があるかもしれない...。

 

龍騎「...せっかく来たんだし、お参りでもしてくるか」

 

俺は階段に登ることにした。暫く登ると赤色の鳥居が見えてきた。階段を登りきり、鳥居をくぐると目の前には少し?ボロボロな神社があった。

 

龍騎「...大丈夫なのかこの神社は?」

 

なんか思った以上にボロボロなんだけど...。余程歴史が長いのか又は何回も壊されては修理の繰り返ししたか...。

 

......取り敢えず、お祈りするか。

 

俺は目の前にあった『奉納』と書かれた箱の前に立ち、財布から5円玉を手に取り、ポイっと投げて二礼二拍手一礼をする。

 

龍騎(幻想郷での生活が早く慣れますように...)

 

......やり方合ってるよね?久々に神社に来たからやり方覚えてないから感情任せでやったけど大丈夫だよね?バチ当たらないよね?

 

なんて一人で心配していたら神社の奥からドドド、と足音が聞こえる。

え?ちょっと待って聴力高くね?

 

すると目の前にあった襖から赤と白の巫女服と頭にデカいリボンをつけた少女が出てきた。どうやらこの神社の巫女のようだ。脇が出てるけど...。

 

巫女「も、もしかして貴方が入れてくれたの!?」

 

巫女の少女は目を輝かせながら俺に近づく。

 

ちょっと待って近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い!!

 

近いって!?なんなのこの子!?幻想郷の女の子ってこんな子ばかりなの!?りゅーくんびっくりよ!?

 

龍騎「あ、ああ...。(早く離れてりゅーくんのSAN値はとっくにマイナスの領域に入ってるよ!!)」

 

巫女「ありがとうぉ!!これで当分山菜に苦しまなくて済むわ!!」

 

そう言って巫女の少女は俺の両手を掴んで上下にブンブンと乱暴に振る。

 

待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って!!

 

この子思春期ってものは無いのか!?お互いお年頃でしょ!?気にならないのか!?

 

龍騎「よ、喜んでもらえて良かったよ...。ってか今まで山菜で済ませていたのか?」

 

巫女「見ての通りうちの神社は参拝客が来ないのよ。だからお金が無いから山菜と水で済ませてたってわけ」

 

巫女の少女は俺から手を離してやれやれ、と言った表情で肩をすくめる。巫女って大変なんだな...。

 

巫女「でも貴方のおかげで暫く贅沢出来るわ!本当にありがとう!」

 

龍騎「もうお礼の言葉は受け取ったよ。それより5円玉で贅沢できるのか?」

 

俺は気になった事を巫女に言う。だって5円玉一枚で贅沢出来るとは思えない。

 

巫女「そりゃ、一文も持ってないんだからね」

 

一文?もしかして通貨が違うのか?

 

龍騎「...俺は最近幻想郷に来た外来人でな、まだこの世界についてあまり詳しくないんだ」

 

巫女「貴方外来人だったの!?」

 

そりゃ驚くわな。

 

巫女「...分かったわ、お賽銭してくれお礼に教えてあげるわ。取り敢えず中に入りなさい」

 

俺は巫女の少女に神社の中へ案内された。そして巫女の少女がお茶を出してる間、外を見てみると意外にも綺麗だった。巫女の少女にお茶を出されると、俺はズズズ、とお茶を飲む。やっぱり外の世界と違って幻想郷のお茶は美味い...。

 

巫女「それじゃあ本題に入るけど、幻想郷については何処まで知ってるのかしら?」

 

龍騎「...人間と妖怪達の共存、忘れられた者が集う世界。あと通貨が違うってところだな」

 

通貨が違うって思った瞬間はマジで焦った。巫女の少女は一文と言った。つまり外の世界で言うなら一円が一文、十円が一厘、百円が一銭、一万円が一円、となる。千円は知らん。なんで知ってるかと言うと歴史の授業で習った。つまり巫女の少女は今、五万円持っている事になる。

 

......あれ?五万円って、結構な金額じゃね?まぁいいか、良くは無いけど。

 

巫女「そう...、まぁそこまで知っていれば問題ないわね」

 

そう言って巫女の少女はお茶を飲む。俺も後に続いてお茶を飲む。

 

巫女「貴方は外の世界に帰るのかしら?」

 

龍騎「いや、幻想郷に残るよ。俺は外の世界で死んじまったから戻るわけにはいかないんだ」

 

巫女「それは災難だったわね...。ま、貴方そう言うなら別に良いわ。幻想郷は全てを受け入れるのだから」

 

龍騎「...これから世話になる。俺は霧影龍騎だ」

 

巫女「私はこの神社の巫女、博麗霊夢《はくれいれいむ》よ。改めて言うけど霧影龍騎、貴方を幻想郷に来たことを歓迎するわ」

 

龍騎「......これからよろしくな」

 

俺は軽く微笑んで言った。巫女の少女、博麗霊夢も笑顔で返してきた。

 

龍騎「まさか幻想郷にきてからこんな可愛い巫女さんと出会えるとはな」

 

霊夢「ふぇ!?///」

 

あれ?いきなり顔を赤くしたけど、どうしたんだ?ま、いいか。

 

それから暫く博麗と幻想郷について情報を聞いてから俺は神社を後にし、森近さんに頼まれた物を買って香霖堂に帰った。

 

ちなみに妖怪には襲われずに済んだ。 良かった...。

 

 

 

 




いかがでしたか?

霊夢参戦です。

誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。

良かったら次回もよろしくお願いします。
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