東方龍優録〜心優しき少年の幻想郷生活〜   作:餡 子太郎

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どうもです。

第二十一話です。

それではどうぞ。


第二十一話 反撃(前編)

椛と同居して一週間が経過した。俺は今、紅魔館でレミリアの部屋の掃除をしている。椛と出かけた後、伊東真琴とは会わなかったみたいだ。別に会っちゃいけないなんて言ってないんだが、どうもあの男が信用出来ない。何か隠してる感じがして怪しさがめちゃくちゃ感じる...。

 

龍騎「椛、大丈夫かな...」

 

俺が小さく呟きながら仕事をしていたら、レミリアに聞かれていた。

 

レミリア「何か心配事でも?」

 

龍騎「...いや、大した事......、なのかもしれない」

 

レミリア「ふーん、少し気になるわね。話してみなさい、相談に乗るわよ」

 

龍騎「実は...」

 

俺はレミリアに椛の事を説明した。

 

レミリア「成る程ね...、それは心配するわね」

 

龍騎「それに、俺的に怪しい人物が一人居るんだが、仮にそいつが犯人だったとしても証拠がない」

 

レミリア「確かにね...、貴方って妖怪にも優しいのね」

 

龍騎「...そんな事はない。俺の自己満足で動いてる訳であって決して相手の為に動いてる訳じゃない」

 

レミリア「それでも十分優しい方よ、今日は早めに帰すから彼女の側に居てあげなさい」

 

龍騎「いや流石に駄目だろ...、それに直子さんや依神姉妹が居るし大丈夫だと思うけど...」

 

レミリア「もし椛が犯人に誘拐されたら?」

 

龍騎「!?」

 

レミリア「いくら彼女が妖怪だからって犯人に勝てると100%言い切れる?それに、女を守るのも男の仕事でしょ?」

 

龍騎「...良いのか?」

 

レミリア「えぇ、外の世界と違ってそこまで社畜じゃないわよ」

 

...此処ホワイト企業を超えてるわ。エンジェル企業だ。

 

龍騎「すまん、昼には帰る」

 

レミリア「分かったわ、そっちが終わったら話聞かせて貰うわ」

 

それから午前中に仕事を終わらせて昼食を取らずに帰宅した。レミリアには感謝しないとな...。

 

直子「おかえりなさい。今日は随分と早いんですね」

 

龍騎「まぁな、それより椛は?」

 

直子「椛さんなら食器を洗ってますよ。昼食を取ったばかりなので」

 

昼食を取っていたのか...、良かった...。...俺ってこんなに心配性だったか?

 

椛「直子さん、洗い終わりました...、って龍騎さん!?」

 

龍騎「...よう、レミリアにお前の事話したら側に居てやれって、取り敢えずただいま」

 

俺が家の中に入ろうとすると、

 

「あ!いたいた!」

 

空から声が聞こえた。

 

椛「文さん?」

 

文「椛、真琴さんが話がしたいって言ってましたよ」

 

椛「なっ...!?」

 

直子「えっ...」

 

龍騎「......」

 

あの野郎、何する気だ...。

 

龍騎「ちなみに何の話しなんだ?」

 

文「それは分かりませんが...、あの先に真琴さんが待ってますよ」

 

椛「...私、行ってきます」

 

龍騎「!?お前正気か?何されるか分からないんだぞ!?」

 

椛「はい...、でも、逃げるのは嫌なので...」

 

そう言って椛は走って行った。本当に行かせて大丈夫なのか...?明らかに無事で済むような事じゃないって胸騒ぎがする。

 

直子「文さん!さっき真琴って言いませんでしたか!?」

 

突然直子さんが大声で文に聞いた。

 

文「は、はい、言いましたけど」

 

直子「苗字は伊東ですか!?」

 

直子さんは真琴の苗字を知っていた。それに何でそんなに焦って......、ちょっと待てよ!?俺は直子さんの過去を振り返る。

 

 

・直子さんは生前、ストーカーに遭っていた。

 

・そのストーカー男に人目に付かない所で告白された。

 

・逃げようとしたらストーカー男は空を飛んで捕まって知らない所に連れ去られた。

 

・そして殺された...。

 

龍騎「もしかして直子さんをストーカーした男って...!」

 

直子「その伊東真琴です!」

 

やっぱりかよこんちくしょう!!やっぱり椛を止めておけば良かったんだ!!

 

直子「それに私だけで無く、他の女性にも...」

 

本当どうしようもねぇ野郎だなこの野郎!!こんなに怒るのは初めてだ。

 

龍騎「文!大至急お前の上司に報告、お前の速さなら間に合う筈だ!」

 

文「は、はい!」

 

俺の指示で文は物凄いスピードで飛んで行ってしまった。俺は椛が走って行った道を全力で走る。手ぶらのまま椛は走って行ったから抵抗するにも出来ない筈だ。

 

頼む!無事でいてくれよ椛!間に合ってくれ!!

 

 

〜椛side〜

 

私は文さんに言われた通りに行くと、真琴さんが待っていた。龍騎さんが初めて真琴さんに会った日の夜、龍騎さんは真琴さんの事を疑っていた。龍騎さん曰く『どうも椛に執着している』との事。私は真琴さんの事はそんな風には見えない。いつも仕事熱心で私だけでなく色んな人にも優しく話してくれる人なのだ。だから龍騎さんの言っていた事は少し納得がいかなった。それでも龍騎さんは、

 

龍騎『誰が犯人なのか分からない...、俺達と文以外の奴は警戒しておけ』

 

と言った。確かに真琴さんが犯人じゃないと言い切れない。でも私は真琴さんが犯人じゃない事を心の中で祈るしかなかった。

 

真琴「やぁ、椛さん。待っていたよ」

 

椛「...それで、お話しというのは?」

 

真琴「此処じゃあ言い辛いから移動しよう」

 

そう言って人里から離れて、人目に付かない所に来た。どうしよう...、嫌な予感がしてきた...。

 

椛「此処じゃなきゃ駄目なんですか?」

 

私は慌てて真琴さんに言った。

 

真琴「そうだね...、この辺にしようか」

 

そう言って足を止めた真琴さん。そして一歩近づいて、

 

真琴「椛さん、僕は貴女の事が好きだ」

 

告白された。

 

椛「...えっ?」

 

頭の中が真っ白になる。どうして...?私は真琴さんとはあまり関わらなかったのに...。

 

真琴「本当はもう少し早く言おうと思ったんだけど...、心の準備が出来なくてね」

 

椛「......」

 

真琴「それで、返事はどうかな?」

 

正直、告白されるのは嬉しい。嬉しいんだけど何かが違う...、嬉しい筈なのに気持ちが満たされない。一体何が駄目なんだろう...、そう思ってると一人の人物が浮かび上がった。それは、見ず知らずの私に協力してくれて、料理を作ってくれたり、お金を稼いだり、一緒に寝てくれたりしてくたり、そして私の事を心配して帰って来てくれた人...。

 

そうか...、私......、龍騎さんの事好きになったんだ...。

 

椛「ごめんなさい」

 

私は真琴さんの告白を断った。すると暫く沈黙が続く。

 

真琴「...椛さん」

 

椛「はい」

 

真琴「抱いても良いかな?」

 

......はい?

 

椛「な、何を言って...」

 

真琴「その言葉通りだよ椛さん」

 

椛「いや、意味が分からないですよ...」

 

真琴「さっきのごめんなさいは『返事が遅れてごめんなさい』って事だろ?」

 

...この人何言っているの?どうしたらその捉え方になるの...。

 

椛「ち、違います...!お付き合い出来ませんという意味で!」

 

真琴「椛さんは可愛いなぁ...、そんなに照れるなんて」

 

椛「照れてません!もう良いですか?私は帰ります」

 

そう言って私は真琴さんから離れようとする。後ろに振り向いた瞬間、腕を掴まれて私の顔に近づけた。その時、私は思った。

 

椛(取られる...!)

 

そう思った私は真琴さんを力強く引っ叩いた。真琴さんは頬を抑えて私を見る。

 

椛「最低...、二度と私に関わらないで!」

 

そう言って私は全力で逃げた。急いで龍騎さんの所に戻ろう、この事を龍騎さんに伝えないと、その気持ちしか無かった。しかし、逃げてる途中に両腕を抱き締めるように捕まった。

 

椛「きゃ!」

 

そのまま私は地面に身体を着いてしまい、真琴さんは私を逃がさないようにした。

 

真琴「...酷いじゃないか椛さん。僕から逃げようとするなんて」

 

椛「あんな事して逃げない方がおかしいです!ご自分が何をしているか分かっているんですか!?」

 

真琴「僕は貴女とお付き合いしたいだけだよ?仮にあの言葉が本当なら僕の何処か嫌なんだい?」

 

あの言葉...、私がごめんなさいと断った事だろう。

 

椛「全部ですよ!貴方とお付き合いするなら、龍騎さんとお付き合いした方が幸せです!」

 

真琴さんはその言葉を聞いた瞬間、目を大きく開けて驚いていた。

 

真琴「...椛さん、それは勘違いだ。あんな人間に椛さんを幸せに出来ない。それに人間と妖怪じゃあ釣り合わないよ」

 

この人、龍騎さんを馬鹿にして...、許せない...!龍騎さんの事を少しも分かろうともしないで!

 

椛「それでも龍騎さんは私の為に動いてくれた!一緒に住んで、ご飯を食べて、お出かけもして、私の為に尽くしてくれた!だから私は龍騎さんの事が好きなったんです、見た目だけで判断する人が私は一番大っ嫌いなんです!!」

 

バシンッ!

 

最後まで言い終えると、頬に痛みを感じた。拳で殴られた訳じゃないけど平手打ちでもとても痛かった。私は涙を流したが表情は変えなかった。

 

真琴「住んでる...?ご飯も...?お出かけ...?」

 

真琴さんは私の言葉に混乱している。今だ、逃げるなら今しかない!そう思って私は逃げたそうとすると、再び捕まってしまった。

 

真琴「...全く、女ってのはどいつもこいつも同じだ。大人しく俺の物になれば良いのに...」

 

椛「どう言う...事?」

 

真琴「そのままの意味さ。さぁ椛さん、俺と楽しい事をしようよ」

 

私は真琴さんの言葉に恐怖を感じた。絶対に破廉恥な事だ...。

 

真琴「その前に聞きたい事があるんだけど...、あの男が何処が良い訳?細くて頼りない人間の何処に惚れる所があるの?」

 

龍騎さんを馬鹿にされて怒りが込み上げる。こうなったら...。

 

椛「貴方には分からないでしょうね...、()()()()()を...」

 

真琴「...どう言う事だ?」

 

椛「私の身体は...、私の全ては龍騎さんに捧げました。貴方にあげる物なんて一つも無いって事です!」

 

バシンッ!

 

また頬を殴られた。

 

真琴「う、嘘だ...、嘘だ...!嘘だぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

真琴さんは...、いや、もうさん付けするのは辞めよう。真琴は頭を掻きむしりながら叫んだ。

 

真琴「嘘だよな!?俺を騙す為に嘘を言ったんだよな!?」

 

椛「......私、基本嘘を言わないんですけど」

 

真琴「糞が......、クソがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

椛「ご愁傷様...」

 

真琴「っ!黙れ!!」

 

そう言って真琴は私の服を破り始めた。何も抵抗出来ない私はただ黙って服が破られるのを見ているだけだった...。そして私が下着姿になると一度手を止めた。

 

真琴「あー、もう駄目だ。もう我慢できねぇ」

 

椛「な、何を...」

 

真琴「察しが悪いなぁ、今から犯すんだよ!」

 

その言葉を聞いた私は顔を青ざめた。それはお互いが愛しあって行う事なんじゃ...。それに私、まだ経験が無いのに...。

 

椛「いや...、来ないで...」

 

真琴「さぁて、まずは何処から頂こうとするかな」

 

息を荒くなる真琴。助けて...、誰か助けて...!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   「止めろぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

聞き覚えのある声が聞こえた...。何か爆発音が聞こえて、目を開けると真琴は顔を抑えていた。

 

真琴「だ、誰だ!?」

 

「...さぁて問題です。女性が苦手にも関わらず、見ず知らずの女性の為にこんな馬鹿な事をしているお人好しな愚か者は一体誰でしょう...?」

 

この声は...、まさか!?

 

真琴「お、お前は...!」

 

椛「あ...、ああ...」

 

やっぱり、私の為に来てくれたんだ...。ありがとう...。

 

椛「龍騎さん...!」

 

龍騎「そう!霧影龍騎()だ!」

 




いかがでしたか?

最近タイトルを考えるのが適当な感じがしてタイトル詐欺になってないか心配です...。

誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。

次回もよろしくお願いします。
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