東方龍優録〜心優しき少年の幻想郷生活〜   作:餡 子太郎

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どうもです。

第二十四話です。

今回から春雪異変に入ります。

それではどうぞ。


第二十四話 猫の扱いにはご注意を

幻想郷に新年を迎え、新たな年が始まった。俺は家で直子さんと依神姉妹と一緒にお茶を飲みながらのんびりしていた。それにしても去年は色々あったな...。事故で死んで幻想郷に来てしまうわ、吸血鬼と戦うわ、常識じゃああり得ない事ばかりだ。まぁ大変だったけど中々充実した時間を過ごせたと思う。...え?クリスマスとお正月は何してたかって?そもそもクリスマスなんて幻想郷には存在しないし、正月なんて博麗神社で初詣に行ったぐらい、後知り合いのところに行っては軽く挨拶して帰ったから何もしてない、ずっと家で食って寝ての連続だった。こんな生活すれば普通なら太る筈なのに全然太らないのは何かショックだった...。いくら太りにくい体質でもこれは異常だよ...。

 

新年を迎えて五ヶ月が経ったのだが、未だに雪が降り続ける。俺は外を眺めていると隣に直子さんがやってきた。

 

龍騎「...これは明らかにおかしいよな」

 

直子「ですよね...」

 

いくらなんでも五月だぞ?異常気象にも程がある。これって恐らく...。

 

龍騎「異変、か...」

 

俺が呟くと玄関からドンドンドン、と叩いた音が鳴った。壊れるから辞めろよ...。

 

龍騎「はいはいどちら様で...」

 

魔理沙「龍騎!異変だ!」

 

玄関を開けると魔理沙が異変だ!って大声で言った。第一声がそれかよ...。

 

龍騎「やっぱりか...」

 

魔理沙「ああ!取り敢えず霊夢と合流して解決しに行こうぜ!」

 

あるぇ〜?おっかしい〜ぞ〜?何か急に『磯◯、野球やろうぜ!』的な展開になってるぞ〜?ってかいつの間に異変解決メンバーの仲間入りしたんだろう〜?

 

龍騎「...何で俺?お前らだけで良くない?」

 

魔理沙「何言ってんだよ、お前はこの異常気象に何とも思わないのか?」

 

龍騎「いや、確かに思ってるよ?でもさ、俺が居たら逆に足手まといになるんじゃね?」

 

魔理沙「流石にそれは無いだろ...。それにお前の能力がある意味切り札かもしれないぜ?」

 

龍騎「無い無い、紅魔館の時は二重人格がやってる訳であって実際に俺がやった訳じゃ...っ」

 

魔理沙「?どうした?」

 

俺は言葉を言ってる途中に何かに感じ取れた。俺は外に出て少し歩くと一つの民家を見つめた。後ろから魔理沙が追いかけてくる。

 

龍騎「...これは何だ?」

 

魔理沙「何か見つけたのか?」

 

龍騎「あの小さな家から何か感じないか?」

 

俺は民家に指を指した。

 

魔理沙「...確かに感じるな。これは妖怪の魔力だな」

 

龍騎「行ってみるか?」

 

魔理沙「おう!」

 

と言う訳で俺達はその民家に向かった。民家に着くと俺はノックをする。が、返事が無かった。不審に思いながら俺は扉を開けた。すると物陰から何かが出てきた。

 

?「にゃーーー!貴方は何者なんですかー?」

 

...猫?化け猫なのか?

 

魔理沙「橙!?何でお前が此処に!?」

 

橙?「あ、魔理沙さん!お久しぶりです!」

 

橙?は魔理沙に抱きついてきた。

 

龍騎「えーと...、オタクら知り合い?」

 

魔理沙「そういえばお前は知らなかったな。こいつは橙って言って紫の式神の藍の式神だ」

 

??????????????????????(音割れXファイル音)

 

...つまりどう言う事?(偏差値35(雑魚))それに紫って?藍って誰?

 

橙「初めまして、私は橙《ちぇん》と言います!」

 

龍騎「...あー、うん。よろしく」

 

もう考えるのは辞めよう...。時間の無駄だ。

 

橙「それで貴方達はどうして此処に来たんですか?私は侵入者が来たら倒せ、って命令されてるんですが」

 

龍騎「もしかして妖怪の魔力が感じ取れたのはお前が原因なのか?」

 

橙「はい!私は化け猫ですから!」

 

成る程な...。

 

魔理沙「橙は何か知ってるか?この異常気象の事」

 

橙「はい!これは間違いなく異変だ、って紫様が言ってました!」

 

魔理沙「やっぱりか...。なら教えてくれないか?」

 

橙「知りたい?ねぇ知りたい?」

 

橙は無邪気に笑って問いかける。可愛いんだけどさ...。その言い方何かイラっとしない?えっ、しない?そうですか。

 

魔理沙「何だよ、勿体ぶらずに教えてくれよ」

 

橙「ふふーん!じゃあかくれんぼしよ!」

 

龍騎・魔理沙「「は?」」

 

俺と魔理沙は声を合わせた。どうやら思ってる事は一緒みたいだ。

 

龍騎「...何でかくれんぼ?」

 

橙「暇だから!(大迫真)」

 

ズゴッ!!

 

俺と魔理沙は橙の返答にズッコケた。

 

龍騎「ひ、暇だからって、それは...、えぇ〜...(困惑)」

 

流石の魔理沙も困惑していた。あまりにも唐突だったので困惑しない方が無理な話しだ。

 

魔理沙「なぁ、他には無いのか?」

 

橙「ない!」

 

ダメだこりゃ(諦観)こうなったら付き合うしか無さそうだな...。

 

龍騎「...やるぞ魔理沙、こうなったら付き合ってやるしか無い」

 

魔理沙「やっぱりそうなるよな〜...。仕方ない、いっちょやるか!」

 

橙「やったーー!じゃあ私が隠れるね!家の中に隠れるから外で意味ないですよー」

 

そう言って橙はポンッと消えてしまった。

 

龍騎「...取り敢えず適当に探すか」

 

魔理沙「おう!」

 

それから俺達は橙の遊びに付き合う事になった。何かこの家の中が迷路みたいで目が回りそうになる...。隈なく部屋を探してみるが全然見つからない。気がついたら一時間は過ぎていた。

 

龍騎「畜生...、全然見つからねぇ」

 

魔理沙「なぁ、何か手っ取り早い捕まえ方無いのか?」

 

龍騎「一応あるにはあるんだが...、でもな...」

 

魔理沙「?どうした?」

 

龍騎「俺の雷属性で家全体に電気を流すんだ。俺の電気はどんなものでも感電するから捕まえられるけど...、いくら妖怪の橙でもまだ子供だからな...」

 

魔理沙「あー、そう言う事か」

 

俺の考えに理解してくれた魔理沙、すると魔理沙は何かを思い出したような顔をしてポンッと手を叩く。そしてポケットから一枚の葉っぱを取り出した。

 

龍騎「それは...、マタタビ?」

 

魔理沙「ああ!昔拾った物だがまだ使えるだろ」

 

龍騎「なーんだ、てっきり麻薬かと...」

 

魔理沙「そんなもん手ぇ出す訳ねぇだろ!」

 

おー、初めて魔理沙が突っ込んでくれた。これはこれで面白いな。今日からお前ツッコミ担当だな。ってか幻想郷にも麻薬ってあるんだな...。マタタビを取り出した魔理沙は地面に置くと、にゃーーー!と鳴き声が聞こえて来た。すると橙が急に飛び出して来てマタタビの置いてある所に向かった。

 

魔理沙「よっしゃ!大成功だ!」

 

龍騎「おおー、...あれ?」

 

魔理沙は喜んでいるが俺は橙の様子に異変を感じた。橙は、うーーっ、と目をグルグルと回しながら俺達の方に向く。

 

魔理沙「ん?何か様子が変じゃ無いか?」

 

龍騎「...ねぇ知ってる〜?猫にとってマタタビって興奮剤なんだって〜(豆◯ば風)あとマタタビは人間にも効くんだって〜(豆知識)」

 

魔理沙「...マジ?」

 

橙「うにゃーーーー!」

 

ふらついた身体で橙は沢山のスペルカードを取り出して俺達に向けて発射する。

 

仙符「鳳凰展翅」

天符「天仙鳴動」

鬼符「青鬼赤鬼」

鬼神「飛翔毘沙門天」

 

龍騎・魔理沙「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」

 

俺と魔理沙は悲鳴を上げ、弾幕を避けながら家の中に走る。

 

魔理沙「畜生!まさか橙がマタタビに効きやすい体質だったなんて誤算だったぜ!」

 

龍騎「だからお前はアホなのだ!(某師匠風)

 

魔理沙「アホって言うな!んでどうすんだよこれから!」

 

龍騎「どうするって...、決まってんだろ...!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

逃げるんだよォ!まりーさーーッ!!」

 

魔理沙「わあ〜〜ッ!なんだこの男はーッ!」

 

取り敢えず俺達は迷路のような家の中をグルグルと走り回り、気がついたら橙の弾幕が来なくなった。振り向くと橙は目を回しながら倒れていた。

 

魔理沙「はぁ...、はぁ...、どうやらマタタビの効果が切れたみたいだな」

 

龍騎「だからよ...、止まるんじゃねぇぞ...」

 

魔理沙「もう良いわそういうのは!取り敢えず橙を連れて外に出るぞ」

 

それから魔理沙は橙を担いで、俺は息を整いながら家の外に出た。

 

霊夢「...なんでそんなに汗だくなのよ」

 

霊夢が玄関の前でスタンバってた。

 

龍騎「...何で居んの?」

 

霊夢「紫に頼まれて仕方なく異変の調査してるのよ。そしたら二人の悲鳴が聞こえてたから来た訳」

 

そう言う事ね。そんなに声大きかった?

 

霊夢「それで、私の質問の答えは?」

 

魔理沙「い、いや...、ちょっとかくれんぼと鬼ごっこしてた」

 

霊夢「は?」

 

龍騎「つまりそう言う事だ」

 

霊夢「あ?」

 

龍騎「すみませんでした一から十まで説明させていただきます」

 

俺は霊夢に事情を説明する。

 

霊夢「成る程ね、そう言う事だった訳ね」

 

橙「う、うーん...あれ?私は一体...?」

 

魔理沙「お、ようやく目覚めたか。悪いなマタタビなんか使っちまって」

 

橙「マタタビ?」

 

龍騎「あー、その話しは後で良いか?それより約束...」

 

橙「あ!そう言えばそうだった!じゃあ教えてあげますね。まずこの異変は春を奪われたから今のようになったんです」

 

龍騎・霊夢・魔理沙「「「春を奪われた?」」」

 

三人揃って問い返す。此処の三人が初めて考えが揃った瞬間でもある。

 

橙「はい、紫様によると冥界の主が何かをする為に春を集めてるそうです」

 

春を集める...ねぇ。集めて何がしたいんだが。

 

龍騎「...ってか冥界って何処なの?」

 

霊夢「冥界って確か、空に空いた巨大な空間の中にあるんだっけ?」

 

橙「はい、そこに冥界の主が居るかと」

 

成る程ね...。冥界って死者が集まる場所の事だろ?つまり今度の相手は幽霊か...。あれ?これ詰んでね?だって幽霊って半透明なんだから殴っても蹴っても意味ないって事でしょ?

 

龍騎「...大丈なのそれ。その冥界の主って直子さんみたいに半透明って事は無いよね?」

 

霊夢「さぁ?行ってみない分からないわね」

 

ダヨネーリュークンシッテタ。

 

龍騎「...覚悟を決めるか」

 

魔理沙「よっしゃ!んじゃ早速行くか!」

 

霊夢「そうね。流石にずっと寒いのは炬燵があってもキツいからね」

 

龍騎「...ま、異変と決まったのなら行くしかないよな」

 

橙「頑張って下さいね皆さん!応援してます!」

 

龍騎「サンキューな、じゃあな」ナデナデ

 

橙と別れを告げる前に軽く頭を撫でて、俺と霊夢、魔理沙は冥界に向けて空へ飛び立つ。さて...、一体どんな奴なのだろうか...。と、不安が募りながら俺は黙って空を飛ぶ。

 




いかがてしたか?

誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。

次回もよろしくお願いします。
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