東方龍優録〜心優しき少年の幻想郷生活〜   作:餡 子太郎

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どうもです。

第二十八話です。

今回は長くなりそうなので前編後編と分けました。

それではどうぞ。


第二十八話 宴会、そして再会(前編)

布団の中で叫んだ俺は一度部屋から出る事にした。少し歩くと、一つの部屋から良い匂いがする。俺は気になって扉を開けると、

 

ガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツ

 

一つのテーブルの上に大量の皿が重ねられていた。

 

霊夢「あら、起きたのね」

 

魔理沙「よう龍騎、大丈夫か?」

 

龍騎「...これどう言う状況?」

 

魔理沙「見れば分かるだろ?食事中だぜ」

 

それは分かってるよ。でもこれ明らかに食べ切れる量じゃないだろ。

 

幽々子「ふぁら、めふぁふぁふぇふぁふぉふぇ(あら、目が覚めたのね)

 

龍騎「は、はい...、それと喋る時は口の中のものちゃんの飲み込んでから『ゴックン』ちゃんと噛めよ...」

 

この人口の中にあったものを一気に飲み込んだぞ...。あ、人じゃなかった。

 

幽々子「ごめんなさいね。ちょっとお腹空いてたから夢中になっちゃったわ」

 

ちょっと...?ちょっとどころじゃないよね?明らかに十人前は軽く超えてるよね?

 

龍騎「え、えーと...、霧影龍騎と言います」

 

幽々子「私は西行寺幽々子、この白玉楼の主で、見ての通り亡霊よ」

 

龍騎「...で、どうして春を奪ったんですか?」

 

霊夢「それに関しては私が説明するわ」

 

それから霊夢に今までの事を教えて貰った。どうやら西行妖というデカい桜があって、なんでも死体を蘇る事が出来るらしい。その桜の木の下に幽々子さんの死体があるみたいで、その事を知らなかった幽々子さんは西行妖を面白半分で咲かせようとした。でもそんな事したら幽々子さんが消滅してしまうみたいなので止めたとの事。

 

霊夢「まぁ、殆どが貴方の二重人格がやった事だけどね?」

 

龍騎「二重人格が?道理でいきなり意識が無くなった訳だ...」

 

魔理沙「それにしても驚いたよな、自分が囮になって私のファイナルスパークが撃てるまで時間稼ぎをするなんてな」

 

龍騎「囮?」

 

霊夢「そのままの意味よ。貴方幽々子にガッチリ捕まえてそのまま魔理沙の弾幕にモロくらったのよ」

 

二重人格くん?君なんて事してくれてるの?これ俺の身体なんだよ?身体無くなっちゃったら元の子も無いでしょ?俺もお前も御陀仏よ?

 

龍騎「...まぁこうして生きてる訳だし、良いか」

 

幽々子「ごめんなさいね。私の所為でこんな事に巻き込んじゃって」

 

龍騎「もう良いですよ。終わった事なので」

 

霊夢「相変わらず優しいわね」

 

そう言って煎餅を齧る霊夢。

 

魔理沙「良く言うぜ、龍騎がぶっ倒れた後めちゃくちゃ心配してた癖に」

 

龍騎「えっ?」

 

霊夢「なっ!?///そ、そんな事無いわよ!」

 

魔理沙「大急ぎに龍騎を担いで、部屋荒らして布団をひかせてはすぐに龍騎を寝させて風邪引かないように毛布をかけて...」

 

霊夢「これ以上辞めないよあんたは!!///」グリグリグリ

 

魔理沙「痛い痛い痛い!?霊夢辞めろ!頭グリグリするな!!」

 

顔を真っ赤にさせて魔理沙の頭をグリグリと捻る?霊夢。

 

幽々子「ふふふ、とても仲が良いのね......、どうしたのかしら?」

 

龍騎「...え?あ、いやその,.....、今まで心配された事が無かったので...」

 

幽々子「...そう」

 

...今思うと誰にも心配された記憶が無い。外の世界に居た時に隣に住んでいた叔母さんにも心配された事が無かったからこんな気持ちになるのは生まれて初めてかもしれない...。

 

妖夢「幽々子様、お料理の追加で...、龍騎さん?」

 

龍騎「妖夢か...、なんだその馬鹿デカイ料理は?」

 

妖夢が部屋に入って来ると、通常の三倍...、いや十倍デカイお茶碗に山盛りの豚丼を持ってきた。いや...、流石にそれは...。

 

霊夢「あんた良く食べるわね...。亡霊の癖に」

 

幽々子「お腹ペコペコなんだも〜ん」

 

魔理沙「胃の中ブラックホールなんじゃ無いか?」

 

龍騎「其処はオ◯キュー◯だろ」

 

それから幽々子さんは妖夢が持ってきた馬鹿デカイ豚丼を食べ始め、五分も掛からずに平らげてしまった。...外の世界で大食い番組出る?優勝間違い無しだよ?

 

霊夢「...あ、そういえば」

 

霊夢が何か思い出したような表情する。

 

霊夢「宴会しなくちゃ(使命感)」

 

龍騎「は?」

 

幽々子「...」ビクッ

 

魔理沙「あーーー!そういえばすっかり忘れてたぜ!」

 

龍騎「...宴会ってそんなに大事な行事なのか?」

 

霊夢「紅魔館の時と今回の異変解決、そして貴方の歓迎会がまだしてなかったでしょ?」

 

魔理沙「まぁ、こう言うのは昔から恒例行事なんだよ」

 

龍騎「ふーん、宴会ねぇ...」

 

幽々子「...それは何処でやるのかしら?」

 

妖夢「幽々子様?」

 

霊夢「取り敢えず、うちでしょうね...。毎回うちで開いてるし」

 

幽々子「妖夢!急いで食料とお酒を買ってきて!」

 

龍騎・妖夢「「は?」」

 

幽々子「私達も宴会に参加するのよ!その為にはお料理が必要でしょ!?」

 

魔理沙「やっぱり食い物目当てかよ!?」

 

龍騎「お前もお前で大変だな...」

 

妖夢「お世話するこっちの身にもなって下さいよ...」

 

そう言って泣きながら人里に向かった妖夢。なんかほっとけないので荷物持ちとして着いて行く事にした。

 

妖夢「ありがとうございます。手伝って貰って」

 

龍騎「気にするな、俺は気にしない」

 

妖夢「...でも、どうしてこんな事を?」

 

龍騎「...さぁな、強いて言えば俺の自己満足だ」

 

妖夢「自己満足?」

 

龍騎「特に理由は無い、ただ無意識にそうしたいって思っただけだ」

 

妖夢「...そうですか」

 

なんか顔を少し赤くする妖夢。なんかまずい事言ったか?

 

龍騎「...どうした?体調でも悪いのか?」

 

妖夢「い、いえ!気にしないで下さい!」

 

良く分からない奴だな...。それから白玉楼に戻り荷物を置いて一度解散する事にした。そのまま俺は家に帰り、博麗神社で宴会を開く事を伝えると依神姉妹は目を輝かせながら俺に近づく。この目は絶対行くって事だよな...。それから暫く家で休んで俺達は博麗神社に向かった。

 

龍騎「なんか人がいっぱいだな...」

 

紫苑「ごっはん♪ごっはん♪」

 

女苑「おっさけ♪おっさけ♪」

 

直子「楽しそうですねお二人さん」

 

殆ど食い物と酒目当てだろう...。そう思ってると霊夢が現れた。

 

霊夢「あら、もう来たのね...、何でこいつらまで?」

 

龍騎「そう言うなよ...。こいつらだって楽しみにしてるんだぞ?」

 

霊夢「あのねぇ...、隣の幽霊ならまだしも二人は貧乏神よ?人様を不幸にさせてどうすんのよ?」

 

龍騎「そこでだ、ちょっと直子さんの能力を調べて欲しい。何故か貧乏神の効果が発動されないんだ」

 

霊夢「...マジで?」

 

そう言って霊夢はお札を取り出し、直子さんの額に付ける。するとお札に文字が浮かび上がった。俺は気になって霊夢に近づく。

 

霊夢「『正と負を操る程度の能力』か...」

 

龍騎「これで納得だな」

 

霊夢「(ちょっと近い近い近い!?顔を近づけるな!)そ、そうね...。これなら問題ないわね」

 

直子「私が能力を持っていたなんて...。何はともあれ良かったですね、紫苑さん、女苑さん」

 

それを聞いた瞬間は依神姉妹はハイタッチして喜んでいた。直子さんのお陰で二人は不幸体質から防ぐ事が出来たみたいだな。

 

魔理沙「おーい!こっちは準備出来たぞー!」

 

魔理沙の声が聞こえ、どうやら準備が出来たみたいだ。

 

霊夢「じゃ、行くわよ」

 

龍騎「ああ」

 

そう言って俺達は霊夢の後に続いた。

 

龍騎「...なぁ、どうしてこんなに人が沢山いるんだ?」

 

霊夢「文の仕業ね、偶に地獄耳になる時があるから」

 

...あのマスゴミめぇ、変な記事出したら唐揚げ(意味深)にしてやる...。

 

なんて思ってたら後ろから誰かに抱きつかれた。

 

フラン「えへへ♪こんばんわお兄様♪」

 

龍騎「フラン...」

 

レミリア「どうやら無事に異変は解決出来たみたいね、龍騎」

 

龍騎「レミリア...、来てたのか」

 

どうやら紅魔館組(美鈴・小悪魔はお留守番)も来てたみたいだ。フランは幸せそうに頭をグリグリする。

 

パチュリー「ふふ、相変わらず懐かれてるわね」

 

龍騎「良く人前で出来るよな...」

 

俺は少し溜め息をついてフランの頭を撫でる。

 

咲夜(う、羨ましい...)

 

まさか紅魔館組まで来るとは...、もしかしたら霖之助さんも来るのかな?

 

文「あやや!龍騎さんもう来ていたんですね!」

 

龍騎「余計な事してくれたなこのマスゴミ」

 

文「早速罵倒!?第一声がそれですか!?」

 

龍騎「本人の許しも無しに情報をバラす奴は何処のマスゴミだ、あ?」

 

文「し、心配しなくても新聞には出しませんから!」

 

椛「当たり前ですよ文さん、龍騎さん困ってるじゃないですか」

 

そう言って文の後ろから椛がやってきて溜め息をついた。

 

龍騎「椛か...、久しぶりだな」

 

椛「はい♪お久しぶりです♪」

 

そう言って椛は俺に腕を組んで嬉しそうに尻尾を振る。

 

龍騎「お、おい!?」

 

咲夜「なっ...!?」

 

パチュリー「あら」

 

レミリア「...貴方も隅に置かないわね」

 

フラン「?」

 

椛が俺の腕に抱きつかれた時、咲夜さんは驚愕、パチュリーは意外ね、と言わんばかりの顔をして、レミリアは溜め息を吐き、フランは理解出来ていない様子だった。ちょっと待って?何でレミリアはパチュリーはそんな反応なの?咲夜さんのリアクションの方が正しいからね?

 

レミリア「...これは中々厄介ね」

 

龍騎「何の話しだ?」

 

レミリア「こっちの話しよ、気にしないで頂戴」

 

そう言ってレミリアは咲夜さんと一緒に博麗神社の中に入って行った。

 

パチュリー「...こうして見ると兄妹とペットね」

 

龍騎「はぁ!?」

 

椛「ペ、ペットって何ですか!?...リュウキサンナラベツニ...」

 

椛さん?後半何で言った?俺が何だって?それからパチュリー、フラン、椛と別れて、俺は博麗神社の中に入った。中に入ると、霊夢が不機嫌そうに準備をしていた。

 

霊夢「さっきは随分と楽しそうだったわね」

 

見られてたのかよ...。だったら止めてくれても良かったろ...。

 

龍騎「...すまない。でも何でそんな怒ってんだよ?」

 

霊夢「...怒ってないわよ」

 

明らかに怒ってるよね?顔が般若に近いよ?

 

龍騎「もしかしてさっきのやり取り見て嫉妬した?なんつって」

 

霊夢「違うわよ!!

 

龍騎「!?」

 

いきなり霊夢が叫び出した。めっちゃびっくりした...。

 

霊夢「嫉妬なんかして無い!した事も無い!貴方がデレデレしてるのがムカついただけよ!!」

 

龍騎「......霊夢」

 

それを嫉妬してると言うのでは?(汗)

 

霊夢「...今日泊まっていかないと許さないから」

 

龍騎「ちょっと待てどうしてその結論になる」

 

霊夢「異論反論は認めない拒否権も与えない確定事項よ」

 

龍騎「プライバシーの侵害って知ってる?」

 

何で霊夢が嫉妬したのか分からんが従わないと後々面倒なので大人しく言う事を聞く事にした。どうしてこんな事に...。

 

魔理沙「おーい、殆ど揃ったぞ!」

 

霊夢「分かったわ、行くわよ」

 

龍騎「...ああ」

 

俺は霊夢の後に続き、部屋に入ると見知らぬ人が沢山居た。やっぱ皆んなお祭りとか好きみたいだな。

 

霊夢「皆んな集まったわね、今から隣に居る霧影龍騎の歓迎会を行うわよ。何か一言言いなさい」

 

そう言って俺にコップを渡して俺にバトンタッチする。コップ渡すの早くない?

 

龍騎「...えーと、霧影龍騎です。去年の夏頃に幻想入りした外来人です。よろしくお願いします」

 

霊夢「じゃあ『乾杯』するわよ。貴方がやりなさい」

 

龍騎「は?俺が?」

 

霊夢「貴方が主役なんだから一発決めてきなさいよ」

 

龍騎「お前は俺の黒歴史製造マシーンか何か?」

 

先にコップ渡したのはそう言う事かよ...。このまま断り続けたら時間の無駄だな...、ええいこうなったらヤケクソだ!!

 

龍騎「か、乾杯!!」

 

 「「「「「「「かんぱーい!!」」」」」」」

 

 

こうして、俺の為に開いてくれた宴会(長くて楽しい夜)が始まった。

 

 




いかがでしたか?

お気に入りが100件、UAが10000件を超えました。

まさかここまで読んでくれるとは思わなかったです...(泣)

皆様には本当に感謝しかありません。本当にありがとうございます。

これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします。

誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。

主人公の二重人格くんの名前も募集してますので、よろしくお願いします。
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