東方龍優録〜心優しき少年の幻想郷生活〜   作:餡 子太郎

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どうもです。

前回の前書きで前編後編に分けると言いましたが、予想以上に長くなってしまったので今回は中編です。

それではどうぞ。


第二十九話 宴会、そして再会(中編)

俺が乾杯と言うと、皆んなグラスを持ってカキンッ、と当てる。そのまま料理を食べ始めたり、酒を飲むなり楽しんでいた。

 

文「いや〜、恥ずかしがる龍騎さん可愛いですね〜」ニヤニヤ

 

文の発言にムカついたので、取り敢えず感電させた。ぎゃぁぁぁぁぁ、と叫ぶ文に皆んなは大笑い、少しスッキリした。

 

魔理沙「あ、そうだ。龍騎少しいいか?」

 

龍騎「ん?」

 

魔理沙「お前に紹介したい友人がいるんだが、今大丈夫か?」

 

龍騎「...まぁ良いけど」

 

そう言うと、魔理沙は一度立ち上がり友人らしき人物を連れてきた。

 

魔理沙「待たせたな、こいつが私の友人だ」

 

?「全く引っ張るんじゃないわよ、服が伸びるでしょ...。初めて、私は『アリス・マーガトロイド』よ」

 

龍騎「霧影龍騎だ...、よろしく」

 

アリス「魔理沙から聞いてるけど、貴方女性恐怖症なんでしょ?今は大丈夫なの?」

 

龍騎「まだ完全に治った訳じゃないけど、昔よりは大分マシにはなってる...と思う」

 

霊夢「そこまで話せるようになったんならもう大丈夫よ」

 

隣に居た霊夢がそう言って酒を飲む、...ちょっと待て。

 

龍騎「何で酒飲んでんだよ」

 

霊夢「?飲んじゃいけない訳?」

 

龍騎「お前まだ未成年だろ?」

 

アリス「幻想郷には法律とかそう言う決まりが無いから、最低でも15歳になればお酒は飲めるのよ」

 

龍騎「な、なんだってぇぇぇぇぇ!?」

 

衝撃の事実!幻想郷に法律が無かった!!ウッソでしょ!?

 

魔理沙「そういやお前歳いくつだ?」

 

龍騎「18だ」

 

アリス「と言う事は、龍騎の方が二つ上なのね」

 

龍騎「え?お前ら16なのか?」

 

霊夢、魔理沙はコクッ、と頷いた。初めて知った...。いや、女性に年齢を聞くのは失礼だったな...。そうだよね?

 

霊夢「18なら飲んでみたら?お酒」

 

龍騎「いや、俺はいいや。酒には弱いんだ」

 

魔理沙「何で分かるんだ?」

 

龍騎「外の世界に住んでた時に、学校...、幻想郷じゃあ寺子屋に当たるな。其処で『アルコールパッチテスト』って言って自分が酒を飲める体質を調べる検査したんだが、酒に弱いって事が分かった」

 

霊夢「ふーん、ま、関係ないけどね」

 

龍騎「え?」

 

何故か魔理沙が俺の腕を掴んで動けないようにした。

 

魔理沙「今だ霊夢!やってやれ!」

 

龍騎「お、おい辞めろ!」

 

アリス「貴女達辞めなさいよ、困ってるでしょ?」

 

アリス...、まさか俺を助けてくれるのk...。

 

魔理沙「大丈夫だって!一口飲ませるだけだから!」

 

アリス「だからって捕まえなくても良いでしよ...、どうなっても知らないわよ」

 

ア"リ"ス"サ"ァ"ン"!? オンドゥルルラギルンディスカー! アンダドゥーレハ、アカマジャナカッタンデェ…モガッ!?

 

俺は無理矢理酒を飲まされて口から溢れてしまった。一口デカすぎる...。

 

龍騎「ごほっ、ごほっ...、お前ら...ヒック、ふざけんじゃねぇぞ...ヒック...」

 

霊夢(...少しやり過ぎたかしら)

 

魔理沙「どうだった?初めてのお酒は?」ニヤニヤ

 

魔理沙に揶揄われて、怒りが込み上げて来る。ヤバい理性を失いそう...。でも魔理沙の顔を見てたらムカついたので感電させた。

 

魔理沙「ぎゃあぁぁぁぁぁ!!」

 

アリス「はぁ...、私は知らないわよ。ごめんなさい、魔理沙が迷惑かけて」

 

龍騎「...気にするな。アリスが悪い訳じゃない」

 

アリス「本当にごめんなさいね、今度お詫びに人形作って来るわ」

 

龍騎「人形?」

 

アリス「えぇ、人形を作るのが趣味なの」

 

成る程ね...、じゃあ指に貼ってある絆創膏はそう言う事か。

 

龍騎「...分かった。有り難く受け取るよ」

 

そう言って俺は立ち上がり、夜風に当たろうと思い、外に出た。外に出て空を眺めると綺麗な月が見える。あそこに兎が餅つきしてたりして...。

 

?「貴方が霧影龍騎ね!」

 

そんな事思ってると誰かに声を掛けられた。其処には片手にガラケーを持ったツインテールの少女と、背中に馬鹿デカイ鞄を背負った少女だった。

 

龍騎「そうだけど...、何か用?」

 

?「私は姫海棠はたて《ひめかいどう はたて》射命丸文と同じく天狗で、記者をしてるわ」

 

?「初めましてだね盟友、私は川城にとり《かわしろ にとり》だよ。こう見えて河童なのさ」

 

龍騎「ご丁寧にどうも...、霧影龍騎だ」

 

はたて「で、早速なんだけどさ。貴方私の新聞買わない?」

 

龍騎「新聞?何でまた?」

 

はたて「最近文の新聞が貴方の事で持ちきりなのよ。だから私も貴方の記事で対抗しようと思った訳」

 

成る程、文とはたてはライバル関係って事か。つまりマスゴミコンビだな。

 

龍騎「...買っても良いが、俺をネタにするのは辞めてくれ。酷い経験したからな」

 

にとり「あー、確かパンツ見ちゃったって言う嘘っぱちのね」

 

はたて「その辺に関しては安心しなさい、文と違って捏造はしないから」

 

信用出来ないんだよなぁ...、ってかあいつ捏造するのかよ...。

 

龍騎「...まぁ、買っても良いぞ。まだ買ってなかったしな」

 

はたて「本当!?ありがとう!!」

 

そう言ってはたては俺の手を握ってブンブンと乱暴に振る。痛い痛い痛い!?

 

にとり「ねぇ盟友、盟友は外来人なんだろ?なら外の世界の機械は何か無いかな?」

 

外の世界の?俺はポケットから俺のスマホを取り出し、にとりに見せた。

 

にとり「おおー!これは一体何だい!?」

 

龍騎「スマートフォンって言って、携帯電話だ。ただ電話するだけじゃ無くて写真も撮れるし、ゲームも遊べるぞ?」

 

試しに俺はスマホのカメラを起動して、二人の写真を撮って二人に見せる。

 

にとり「これは驚いた、まさかこんなに綺麗に撮れるなんて」

 

はたて「いいなぁ〜、これが有れば写真もバッチリなのに...」

 

龍騎「...なんなら上げようか?」

 

はたて・にとり「「いいの!?」」

 

龍騎「どうせ外の世界には戻れないんだし、持ってても仕方ないからな。それにインターネットが使えないんじゃあ、写真を撮るか、電話するぐらいしか出来ないからな」

 

にとり「盟友、インターネットって何だい?」

 

にとりにインターネットの事を軽く説明する。

 

にとり「ほぇ〜、それは便利だね」

 

龍騎「外の世界じゃあインターネットは必要不可欠だからな」

 

はたて「にとり、幻想郷にもそのインターネットって使えるの?」

 

にとり「どうだろうね、幻想郷住民がスマートフォンを持ってる訳じゃないからね」

 

龍騎「...まぁ、悪用しなければ何しても良いから」

 

にとり「ありがとう盟友!まずはこのスマートフォンを解析してけら量産していこう!そしたらがっぽり儲かるぞ〜!」

 

はたて「完成したら私に渡しなさいよ!」

 

...これで幻想郷に産業革命が始まった...のか?それからはたてとにとりは去っていき、暫く休んでいると、馬鹿でかい尻尾がある女性に出会った。

 

?「霧影龍騎だな?」

 

龍騎「は、はい...」

 

?「私は八雲藍、紫様に使える式神だ」

 

八雲藍...。霊夢の話しによれば二重人格の奴と会った妖怪だったな...。それに紫って言う人...、橙の言う通りならこの人も妖怪なんだろう...。

 

龍騎「霧影龍騎です...」

 

藍「話しは聞いている。幽々子様を救ってくれて感謝する。紫様も大変お喜びだ」

 

龍騎「そ、そうですか...」

 

藍「?どうした?さっきから緊張してるようだが?」

 

龍騎「いや、えっと...、今まで会ってきた妖怪の中で一番妖怪に見えたので...」

 

藍「......ふ、ふふふ...、あはははははははははははははは!!」

 

藍さんが笑いだした。まずかったか?

 

藍「す、すまない...、そんな事言われたのはお前が初めてだよ」

 

龍騎「そ、そうですか...」

 

藍「別に怒ってはない。そう身構えるな」

 

そうは言ってもな...。そう思ってると何かを感じ取れた。

 

藍「どうやら来たようだな...」

 

龍騎「...」

 

藍「私はここで失礼する。今日は楽しめよ」

 

そう言って藍さんは何処へ行ってしまった。さてと...、俺も行きますか...。そう言って俺も動き始めた。

 

 

龍騎「此処だよな...」

 

俺が向かった先は屋根の上だった。其処に妖怪の魔力が感じられた。屋根の上に誰かがいる...。そう思って俺は屋根の上に向かった。すると其処には、傘をさした髪の長い女性が月を眺めていた。

 

?「月が綺麗ね...、あまり良い思い出は無いけれど」

 

龍騎「...」

 

?「貴方は月は好きかしら?霧影龍騎」

 

龍騎「...好きでも無いし嫌いでも無い。普通ですね」

 

?「...そう」

 

龍騎「...貴女が、八雲紫さんですね?」

 

紫「そう、私が八雲紫《やくも ゆかり》この幻想郷の創造者であり、賢者の一人...」

 

紫さんは振り返り、俺の方を見て挨拶をする。白と紫の道士服に長い金髪、その美しさに正直俺は見惚れていた...。

 

紫「あら、もしかして見惚れてたのかしら?」

 

龍騎「っ、すみません...」

 

紫「ふふふ、嬉しいわ...。ごめんなさいね、挨拶が遅れてしまって」

 

龍騎「い、いえ...、俺は気にしてませんから...」

 

紫「本当ならもっと早く挨拶に行きたかったのだけど、私も忙しい身でね」

 

龍騎「そ、そうなんですか...。あまり無理はしないでくださいね」

 

紫「......ありがとう、貴方は優しいのね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()

 

龍騎「?」

 

紫「...今日は此処で失礼するわ。まだやらなくちゃいけない事があるからね」

 

龍騎「そうですか...」

 

紫「今度会ったら一緒にお茶でも飲みましょ?」

 

そう言って紫さんは俺の顔を見てウインクして、目玉が沢山ある空間を開いて中入ってしまった。...不覚にも今のウインクにドキッとしてしまった。紫さんがいなくなった事を確認して、俺は宴会部屋に戻る事にした。

 

 

 

宴会部屋に戻ると、さっきと変わらず皆んなはしゃいでいた。一部は酔い潰れているが...。

 

文「龍騎さぁ〜ん、構って下さいよ〜」

 

文が徳利を片手に俺に抱きついて来た。酒臭っ!?その後バタンッ、と倒れてしまい、くか〜、といびきをかいて寝てしまった。

 

?「なんだい文、もう潰れたのかい?最近弱くなったんじゃ無いかい?」

 

俺の後ろから何か言ってきた。振り向くと、頭に二本の角がある少女だった。

 

角の少女「ん?ああ、お前さんが外来人か。私は伊吹萃香《いぶき すいか》って言うんだ」

 

伊吹...、そしてその頭の角...。もしかして鬼か?

 

龍騎「...霧影龍騎って言います」

 

萃香「話しは聞いてるよ、何でも吸血鬼と殺りあったらしいじゃないか」

 

何か違う意味の言葉が聞こえたような気がする...。

 

龍騎「...まぁ二重人格がやったんですけどね」

 

萃香「何だい?もう一つの人格があるのか?それは気になるねぇ〜、今度その二重人格って奴に戦わせてくれないかい?」

 

龍騎「それは二重人格(あいつ)自身が決めるので、俺じゃあどうしようもありません」

 

萃香「ぶぅ〜、何だい詰まんないの」

 

むぅ〜、と頬を膨らませる萃香さん。ちょっと可愛い。

 

萃香「なら酒だ!このぐらいなら付き合って貰うぞ!」

 

そう言って萃香さんは手に持っていた瓢箪を俺に渡した。

 

龍騎「ちょ、ちょっと待って下さい!俺酒には弱いんです、それにさっき霊夢達に無理矢理飲まされて理性失いかけましたから...」

 

萃香「大丈夫だって!一口なら問題ないだろ?ささ!ささ!」

 

アルコールハラスメント!略してアルハラですよ!?酒を飲む事に躊躇ってる俺の姿に痺れを切らしたのか、萃香さんが無理矢理酒を飲まされた。

 

萃香「あーもう!男の癖に悩んでるんじゃない!さっさと飲め!」

 

流石は鬼、小柄の姿にも関わらず物凄い力だ。抵抗しても全然びくともしない。そのまま口に流し込められ、全身が燃えるように熱くなる。

 

龍騎「げほっ、げほっ...、酷いじゃないですか!?」

 

俺は口から溢れた酒を手で拭いて萃香さんに文句を言う。

 

萃香「まぁまぁそう怒るなって(あれ?私が飲ませた酒は普通の人間なら酔い潰れる筈なのに...、もしかしてさっき霊夢に飲まされたから耐性が付いた?)」

 

龍騎「...そういうのは辞めて下さいよ」

 

萃香「じゃあ、酒に合うつまみでも作って貰おうかな〜」

 

龍騎「まぁそのぐらいなら...」

 

そう言って俺は台所に向かった。




いかがでしたか?

今回はここまでです。このまま書き続けると5,000文字にいきそうなので...。

誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。

主人公の二重人格くんの名前もまだ募集してますので、よろしくお願いします。
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