東方龍優録〜心優しき少年の幻想郷生活〜   作:餡 子太郎

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どうもです。

第三話です。

それではどうぞ。


第三話 男勝りな魔法使い

 

博麗神社に訪れて一週間、俺はいつものように香霖堂で手伝いながら生活していた。あれ以来おつかいを頼まれては博麗神社に参拝する事が増えた。賽銭を入れる度に毎回お茶とお菓子を用意してもらってる。

 

それはありがたいんだけどさ.....、賽銭を入れればお茶とお菓子が付いてくるシステムなのこの神社は?

 

まぁ、お陰様で霊夢(名前呼びにしろと言われた為)との話す機会が増えたことには感謝している。外の世界じゃあ女の子への耐性が無いからな。漸くフレンドリーに話せるまで成長した。

 

...え?なんで女の子の耐性が無いかって?中学時代女の子に理不尽な理由でいじめられてあれ以来軽い女性恐怖症になったからだ。

 

......だからってホモじゃないからね!?俺はガッツリノンケだからね!?

 

と、まぁこんな感じで毎回過ごしてます、はい。

 

 

 

 

そんなある日、俺はまた霖之助さんにおつかいを頼まれて人里にいる。いつもと同じものを買っては博麗神社に訪れて賽銭箱に5円玉を入れる。

 

そして霊夢にお茶とお菓子を用意してもらい、雑談をする。

 

霊夢「そういえば、貴方能力は知ってるの?」

 

龍騎「能力?」

 

霊夢が質問してきた。...え?そもそも幻想郷に能力って存在するの?

 

霊夢「...その顔だと知らないようね」

 

龍騎「初耳なんだが...」

 

霊夢「なら説明するわ、幻想郷には一部の住民は『〜〜程度の能力』を持っているの。私の場合『空を飛ぶ程度の能力』、霖之助さんの場合『道具の名前と用途が判る程度の能力』を持ってるのよ」

 

龍騎「はぇ〜すっごい」

 

霖之助さんにも能力持っていたんだ。だからお店にあった外の世界の超激レアな物があったのに分かったのか、納得。程度についてはあんまり意味は無いだろうな。

 

...少し疑問に思ったのが霊夢の能力は空を飛ぶだけなのだろうか?

 

龍騎「...俺にもあるのかな?」

 

霊夢「欲しいの?」

 

龍騎「いや、そんなんじゃない。ただ俺にも持ってるのかなって」

 

霊夢「とか言って、本当は欲しいんでしょ?」

 

霊夢は笑いながらお茶を飲む。何故バレたし...。

 

霊夢「ま、いつか持てるようになるわ」

 

龍騎「どうしてそう言い切れる?」

 

霊夢「前例があるからよ。幻想入りして来た人間は何日かしたら能力が持てるようになるのよ。と、言ってもほとんどが戦闘には向いてないし、幻想郷を出たらその能力は使えなくなるんだけどね」

 

龍騎「ふーん」

 

戦闘用と非戦闘用があるのか...。そんな事思いながらお煎餅を食べる。あ、この煎餅美味い。

 

霊夢「何か質問は?」

 

龍騎「もし能力が手に入るとしたらどれぐらいの期間なんだ?」

 

霊夢「人によるわね。早い人は早く手に入るし、遅い人は遅く手に入る」

 

龍騎「人によってランダムか...」

 

まぁ、気楽に待つとしますかね。...有ればの話しだけど。

 

龍騎「んじゃ、俺は帰るよ。ご馳走様」

 

霊夢「そう、またお賽銭よろしくね」

 

龍騎「おつかいを頼まれたらな」

 

俺は博麗神社を出て、香霖堂に向かった。

 

 

 

そして、香霖堂の扉の前に立つと中が少し騒がしかった。お客さんかな?

 

俺が扉を開けると、『うわっ!?』と、突然目の前にいた少女が倒れた。

 

その少女は白黒の服を着ていて、頭に大きめの黒色のとんがり帽子を被っていた金髪の少女だった。見た感じ魔法使いか魔女だな。

 

龍騎「...大丈夫?」

 

魔法使い「いってて...、誰だお前!」

 

龍騎「えぇ...(困惑)」

 

せっかく心配したのに...。

 

魔法使いは立ち上がり、曲がった帽子を直す。

 

魔法使い「私は霧雨魔理沙《きりさめ まりさ》だぜ。見ての通り普通の魔法使いだ!」

 

なんか勝手に自分の名前言ってきたんだが。

 

龍騎「ご丁寧にどうも。俺は霧影龍騎だ」

 

魔理沙「龍騎だな、これからよろしくな!」

 

随分と男勝りだなこの子...。まぁ嫌いじゃないけど。

 

霖之助「おかえりなさい龍騎くん」

 

龍騎「ただいま戻りました」

 

奥の部屋から出てきた霖之助さんに頼まれた物が入った買い物籠を渡す。

 

霖之助「お疲れ様、今日はもう休んで良いよ」

 

龍騎「分かりました」

 

俺は奥の部屋へ進む。

 

魔理沙「お前此処で働いているのか?」

 

ん?まだ居たのか?

 

龍騎「ああ、幻想入りしてから此処で住み込みで働いてる」

 

魔理沙「お前外来人だったのか!?」

 

...外の世界から来た人ってそんなに珍しいものなの?

 

魔理沙「じゃあ、まだ幻想郷には詳しくないんだな?」

 

龍騎「...そうだな、まだ人里と博麗神社しか知らないな」

 

魔理沙「だったら私が幻想郷を案内してやるぜ!」

 

龍騎「は?」

 

幻想郷の案内?いきなりなんで?

 

魔理沙「これから幻想郷に住むんだろ?だったら色々と見て回ろうぜ!」

 

龍騎「いや、でもな...」

 

いくら男勝りな女の子でも一緒にいるのはちょっと......。

 

魔理沙「なんだよ、私じゃあ不満か?」

 

霖之助「彼は女性への耐性が無いんだ。だから魔理沙でも抵抗があるかもしれないね」

 

魔理沙「お前一体何があったんだよ...」

 

龍騎「聞くな思い出したくも無い」

 

もうあんな思いをするのは二度とごめんだ。

 

中学時代.....、理不尽ないじめ......、うっ頭が!

 

魔理沙「...ま、いいか!それより早く行こうぜ!」

 

龍騎「えっ?すぐなの?」

 

俺のプライバシーは何処にいった...。

 

霖之助「行ってみたらどうだい?これを機会に」

 

龍騎「え、ええと...」

 

魔理沙「なぁ〜行こうぜ〜?」

 

魔理沙が俺を腕を掴んで子供のように引っ張る。

 

龍騎「わ、分かった分かった!行くから手を離せ!!」

 

俺は慌てて掴まれた腕を振り解く。魔理沙は『そこまで強く振り解く必要あるか?』と、言わんばかりの顔をして俯いてしまった。まるで子犬のような顔だった。

 

龍騎「ご、ごめん...」

 

魔理沙「いや、私も悪かった...。お前の事情も知らずに...」

 

あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!罪悪感が半端ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!

 

龍騎「は、早く行こう!!時間が勿体ない!!(ヤケクソ)」

 

魔理沙「えっ?ちょ、ちょっと!」

 

俺は魔理沙の腕を掴んで、香霖堂を飛び出した。

 

霖之助「頑張ってね、龍騎くん」

 

 

 

 

 

 

 

香霖堂を飛び出した俺と魔理沙は現在、人里にある甘味処でお茶をしている。物凄い罪悪感から解放されたくて無我夢中で走ってたら人里に着いていたのだ。

 

無言の状態が続く中、俺はお茶を少しずつ飲み、魔理沙は団子を頬張りながらお茶を飲む。

 

龍騎「...すまん、無理矢理腕を掴んで。奢るから許して」

 

魔理沙「ま、まぁ...お前がそこまで女に耐性は無かったとはな。何も知らなかった私も非があるし、お互い様って事で」

 

そう言って魔理沙はニカッと笑った。やっべすげーイケメンじゃん。

 

魔理沙「それで?まず何処に行きたいんだ?リクエストがあるなら連れてってやるぜ?」

 

龍騎「そうだな...」

 

俺は少し考える。他のところも行ってみたいがまだ人里のことはあまり詳しくないし...。よし。

 

龍騎「なら、人里の案内を頼む。さっきも言ったけどまだ博麗神社しか知らないんだ」

 

魔理沙「よっし!ならさっさとお茶飲んで行こうぜ!」

 

魔理沙は団子を食べ終えるとすぐに立ち上がり、俺も後に続いて立ち上がる。

 

 

 

 

 

 

 

すると、突然空が赤く染まった。

 

龍騎・魔理沙「「えっ?」」

 





いかがでしたか?

女の子にいじめられた話しですが、あれは自分の実話です。

誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。

次回もよろしくお願いします。
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