今回は主人公と早苗の過去話しです。
今回で春雪異変編を終わらせようとしましたが、馬鹿みたいに長いので次回で終幕させます。
それではどうぞ。
魔理沙「...なんだこれ?」
?「いや〜、遅れて済まなかったね」
?「...早苗?一体誰に抱きついてるんだい?」
早苗「あ!神奈子様!諏訪湖様!」
魔理沙が部屋に入って来ると、更に二人の女性(一人小さな女性)が入って来た。
魔理沙「...なぁ、これどう言う状況なんだ?」
龍騎「...いきなり早苗に抱きつかれた」
「「「「龍騎!(様!)(さん!)」」」」
龍騎「!?」
霊夢「これは一体どう言う事よ!?」
咲夜「そうです!理由をお聞かせください!」
椛「と言うか、早苗様との関係は何ですか!?」
妖夢「それ、私も気になります!(好奇心的な意味で)」
龍騎「...まぁ、言っても良いけど、正直あんまり覚えていないんだよ...」
早苗「なら、私が教えて上げようか?」
覚えてるのかよ...。こいつそんなに記憶力あったっけ?
龍騎「...頼む」
早苗「それでは説明しますね。これは私がまだ外の世界で住んでいた頃なんですが......」
私が当時七歳...小学二年生の頃、私はクラスの子からいじめを受けていました。最初は鉛筆とか教科書とか色々盗まれてはいたんですが、それからいじめはエスカレートしていって...。私がトイレに行った時に上から水を掛けて来て教室に戻ってはクラスの子達に笑われて、担任の先生にも味方になって貰えず、遂には男子からも身体を触られたり、体操着に着替える時にも覗き見されたりして精神的に追い込まれました。
そんなある日、昼休みに私はいじめに耐えきれずトイレで泣いたんです。そしたらドアの方からポチャポチャと音が聞こえました。また水をかけられる...。怖くなった私は目を瞑って身体を縮こませました。次の瞬間...。
「お前ら何やってんだよ」
一人の男の子の声が聞こえたんです。
女子生徒A「はぁ?何だって良いじゃん。ってか何で男子が女子トイレに入ってんの?ww」
女子生徒B「そうそうww、何?そう言う趣味?www」
女子生徒C「うわぁ〜ww、無いわ〜マジ無いわ〜www」
男子生徒「別に理由は無い。何でバケツなんか持ってるのか気になってな、それにまだ掃除の時間じゃあねぇだろ」
女子生徒A「あ〜そう言うことねww、ただ汚物があったから綺麗にしてる訳よww」
女子生徒B「そうそう、だから気にする事は無いよww」
男子生徒「...ふ〜ん、汚物、ねぇ...」
女子生徒C「そう言う事wだから帰っても良いよww」
男子生徒「......分かった
なら俺も手伝ってやるよ」
女子生徒「「「はぁ?」」」
早苗「!?」
男子生徒「聞こえなかったのか?手伝ってやるって言ったんだ」
女子生徒A「はぁ?意味分かんないし」
女子生徒B「そんなもの必要ないし」
女子生徒C「さっきから何なのあんた?」
男子生徒「いや、別に
其処の扉の中に泣いてる声が聞こえたからどんな奴か見に来たまでだ」
早苗「!」
女子生徒A「へぇ〜、耳良いんだ」
男子生徒「昔からな」
女子生徒A「ふ〜ん、あんたもあいつが気に入らない?」
男子生徒「あいつ...?」
女子生徒B「東風谷よ東風谷。あいつ去年めっちゃ男子に告白されてさ」
女子生徒C「だからあたしらがこうしてる訳。分かる?」
男子生徒「嫉妬か...、醜いものだな...」
女子生徒A「はぁ?何?喧嘩売ってんの?」
男子生徒「その奥にいる東風谷って奴に嫉妬していじめてる時点で醜いんだよ。そうやって精神的にも、肉体的にも痛めつけやがるお前らが惨めで仕方がない」
女子生徒B「...あんた、そんな事言って良いと思ってる?」
女子生徒C「今此処であたし達が叫んだらどうなるんだろうなぁ〜w」
男子生徒「......
やれるもんならやってみろよ」
女子生徒A「なっ!?」
男子生徒「そんな脅し俺には通用しない。叫びたければ叫べば良い」
女子生徒A「あ、あんた正気!?」
男子生徒「何ビビってんだよ?俺がどうなろうと知ったこっちゃ無い。お前らだってどうでも良い筈だろ?」
女子生徒A「くっ...」
キーンコーンカーンコーン
男子生徒「...もう時間だし教室戻れば?」
女子生徒A「...帰るよ」
女子生徒B・C「う、うん...」
そう言って女子生徒A、B、Cはバケツを置いて帰って行きました。
男子生徒「...おい、出てきても良いぞ。居るなら返事しろ」
そう言って来たので私はゆっくりと扉を開けました。そしてその男子生徒は女子生徒が置いて行ったバケツを洗面所で水を流しました。
早苗「...どうして、私を?」
男子生徒「...自己満足」
早苗「えっ...?」
男子生徒「同じ事を言わせるな。自己満足って言ったんだよ」
早苗「自己満足って...」
男子生徒「言いたい事は分かる。でもな、これと言った目的がある訳では無いんだ」
早苗「......」
男子生徒「ただ...」
早苗「ただ?」
男子生徒「...クラスの奴が、そうやってるのを見るとムカついて...、男子生徒だったら殴り飛ばしたかった」
早苗「...え?」
男子生徒「つまりだ、えぇ〜と...、何て言えば良いか分かんねぇや」
頭をかきかきと掻きながらバケツをしまう男子生徒。それに同じクラスだったんだ...。
早苗「...ありがと」
男子生徒「?」
早苗「助けてくれて...、ありがとう」
男子生徒「...気にするな、俺は気にしない」
そう言って男子生徒は教室に戻って行きました。私も途中から教室に戻って来たら、担任から『身体の方は大丈夫か?保健室で休んでると聞いたが』と言ってきました。私は一度、教室の周りを見渡すと、一人の男子生徒が机の上に膝を立てて、右手で頬を当てて外を眺めていました。あの子だ...、あの子が言ってくれたんだ...。
それから放課後になり、私は一人で帰って家に着くとお母さんが電話に出ていた。
早苗母「はい...、分かりました。ありがとうございます」
早苗「お母さん...」
早苗母「ごめんね早苗...、貴女がこんなに辛い思いをしてるのに気づかなくって...」
そう言ってお母さんは私を抱きしめてくれました。その時、今まで溜めてきたものを全て吐き出しました。今でも良く覚えています。
次の日の朝、この日は土曜日だったので学校はお休み。久しぶりにお母さんと出かける準備をしていた時にあるニュースを目撃しました。それは...
『〇〇市にある〇〇小学校に多数の教員が辞職した事が分かりました。調べによりますと、小学二年生の女子生徒をいじめを受けていたのにも関わらず、対処していなかったという事です。これにより〇〇小学校は暫く休校するとの事です。その通報者は何と同じクラスの男子生徒からとの情報です。その男子生徒は『自己満足でやった。だからいじめられていた子の為にやってない』との事です』
そのニュースを見て私は固まりました。自己満足と言ったら私を助けてくれた男子生徒の事...。普通ならそんな事出来ないのにあの子は平然とやって行きました。
その日からです。私が彼に意識し始めたのは...。
暫くして学校が再開して、教室に入ると誰も居ませんでした...。まだ時間があるのですがいつもはみんな先に来ていたのに...。
「よう、いつも通りの時間だな」
声をかけられた方向に向くと、例の男子生徒が腕を組んで壁に寄り掛かっていました。
男子生徒「今日は誰一人来ないぞ。俺とお前だけだ」
早苗「どう言う事?」
男子生徒「お前のいじめに関わった奴らみんな転校した。転校出来なかったら奴らは引きこもり...。そして教員の大半が教員免許剥奪。まぁ当然の報いだな」
早苗「...どうして此処までやったの?」
男子生徒「何の事だ?」
早苗「...ニュースで言ってたよ。クラスの子が通報したって」
男子生徒「マジかよ...、一体誰が...、まぁ良いや、バレちまったなら仕方ないな」
早苗「...どうしてあんな事を?」
男子生徒「ニュース見たなら分かるだろ?自己満足で動いただけでお前の為に動いた訳じゃない」
早苗「...」
男子生徒「ただ、理不尽な理由でいじめられたりとか、理由も無しに一方的に痛めつけられたりするのがムカついて居心地も悪かった。あんな奴らはさっさと消えちまえば良い...。それが本当の理由...かな」
早苗「......何か、ヒーローみたいでヒーローじゃないね」
男子生徒「当然だ。俺は正義の味方でも無ければ悪の組織に入ってる訳でもない、俺は俺が思ってる事を行動してるまでだ」
早苗「...漫画で書いてあったよ。『感情のままで行動する事は人間として正しい生き方だ』って」
男子生徒「...つまりそう言う事だ」
早苗「...ふふふ」
男子生徒「?」
早苗「...意外と不器用なんだね」
男子生徒「は?」
早苗「何か素直じゃないと言うか、捻くれてると言うか...、私にも分からないや」
男子生徒「?俺は本心を言ったまでだぞ」
早苗「自分ではそう思ってるけど私から見たらそう思うよ」
男子生徒「...それは褒め言葉なのか?それとも貶してるのか?」
早苗「さぁそれはどうでしょう〜?」
男子生徒「...くくっ」
早苗「ふふふ...」
男子生徒・早苗「「ははははははははは!!」」
早苗「...笑ったね」
男子生徒「久しぶりに笑ったな...」
早苗「ねぇ...、一つ良い?」
男子生徒「何だ?」
早苗「...私の、友達になって下さい」
男子生徒「...なっても良いけど、俺は基本自分から話し掛けないぞ?」
早苗「其処は私から話し掛けるよ」
男子生徒「...俺は一人が好きなんだが」
早苗「其処までしつこく話し掛けないようにする」
男子生徒「...俺以外いないのかよ」
早苗「私、今までいじめられたから親しいって思える友達が居ないの。だから...、私の友達1号になって下さい!」
男子生徒「...」
早苗「...」
男子生徒「...俺はロボットじゃないんだがな......、俺で良ければよろしくお願いします」
早苗「っ〜〜!私早苗!東風谷早苗!」
男子生徒「霧影龍騎だ。改めてよろしく」
早苗「霧影龍騎...、じゃありゅーくんだね!」
龍騎「いきなり渾名呼びかよ...、でも、不思議な事に嫌じゃ無いな」
早苗「これからよろしくね!」
これが...、私とりゅーくんが初めて友達になったお話し...。
それから私達は校長室に向かって、校長先生は今まで私のいじめに対して何も出来なかった(正しくは気づかなかった)事に謝罪して、今後、私とりゅーくんは他のクラスに入る事になりました。偶然にも私とりゅーくんは同じクラスだったのでとても嬉しかったです。
それから私達は一緒にいる時間が増えました。りゅーくんは一人が好きって言っていたけど、いつも私に付き合ってくれました。
この時間がいつまでも続けば良いのに...。
そんな風に考えていた時期が私にもありました...。
龍騎「転校...?」
早苗「...うん」
現実は本当に残酷なものです...。小学校卒業間近、私はりゅーくんにそう告げました。何でも、中学校に入学してもまたいじめられる可能性がゼロじゃ無いとの事で、田舎に引っ越す事になったんです...。
龍騎「......いつ出るんだ」
早苗「卒業式が終わって一週間後...」
龍騎「一週間...、卒業式明日だろ?」
驚きを隠せないりゅーくん、頭を掻きながら困った表情する。
早苗「...いやだよ......、りゅーくんとずっと居たい...」
龍騎「東風谷...」
早苗「まだ...、りゅーくんと遊んでいたい...、りゅーくんの側にいたい...」ポロポロ
龍騎「......っ」
私は我慢が出来なくて泣き出すと、りゅーくんは抱きしめてくれました。
早苗「...えっ」ポロポロ
龍騎「そう泣くなよ...、その顔はいじめられた時に卒業したんじゃ無かったんじゃないのか?」
早苗「で、でも...」ポロポロ
龍騎「別に一生のお別れじゃ無いんだから...な?」
早苗「だって、だって分からない田舎なんだよ!?本当にいつ会えるか分からないんだよ!?」ポロポロ
龍騎「なら俺が迎えに行ってやるよ」
早苗「っ!」ポロポロ
龍騎「例えお前が外国だろうが異世界だろうが何処に行ったって会いに行ってやるよ。これは俺の自己満足なんかじゃ無い、俺の本気の気持ちだ」
早苗「りゅーくん...」ポロポロ
龍騎「...お前が引っ越す日が来たら送り迎えしてやる」
早苗「ほんと...?」ポロポロ
龍騎「友達1号として当然の事だ。それに、一度決めた事は最後までやり通す...、中途半端は嫌いなんだよ」
早苗「...ありがと......りゅーくん...」ポロポロ
龍騎「泣くなって...、涙なんてとっくの前に出しただろ」
早苗「だって...、うれしくて...」ポロポロ
龍騎「はぁ...お前って意外と涙脆いんだな」ナデナデ
私はりゅーくんが言った言葉に嬉しさのあまりにりゅーくんの胸で大泣きして、りゅーくんは優しく私の頭を撫でてくれました。
その時、私は思いました......。
りゅーくんの事、好きなんだなって...。
それから卒業式を迎えて、遂にお別れの時が来ました...。荷物を車に入れ終えてりゅーくんをずっと待っていたのですが、夕方になってもりゅーくんは姿を現れませんでした...。
早苗母「...早苗、残念だけどもう時間よ」
早苗「...うん」
私は諦めて車に乗り込もうとすると...、
コチヤー...、コチヤーー...、コチヤーー!
龍騎「東風谷ーーー!!」
早苗「!!」
りゅーくんが息を切らしながら走って来ました。
早苗「うそ...、本当にきた...」
私はまた涙を流してしまいました...、また泣くなって言われると思って私は目を擦って涙を拭きました。
龍騎「はぁ...、はぁ...、わりぃ...」
早苗「遅いよ...、大遅刻だよ...」
龍騎「...ヒーローは遅れてやってくるもんだろ?そんな大層な奴じゃ無いけど」
早苗「...馬鹿、ばかぁ...」ポロポロ
龍騎「ったく、最後の最後でも泣くのかよ...。ほれ」
そう言ってりゅーくんは私にあるものを渡しました。それは、蛙と白蛇の髪飾りでした。
早苗「これは...」
龍騎「本当はもっと良いの買いたかったんだが...、金と時間が無かったからそれにした」
早苗「りゅーくん、確か蛙とか蛇って駄目なんじゃ...」
そう、りゅーくんは昆虫類、両生類、爬虫類が全然駄目なのです。写真に写ってるものやおもちゃでも駄目なのに...。
龍騎「この一週間、お前に渡す物を探してたんだよ。お陰様でギリギリだったけどな」
早苗「...ありがと」ポロポロ
龍騎「...はぁ、もうお前の泣き顔には見飽きたな...。今度会う時はそれどうにかしろよ?お前にそんな顔を似合わない」
早苗「えっ...///」ポロポロ
龍騎「お前モテてたんだろ?だったらそんな顔しちゃ駄目だろうが(まぁ直らないなら俺の彼女にしてやるレベルだし。あり得ないけど」
早苗「///」ボンッ
りゅーくんは時々卑怯です...。心で言ってるつもりが口に出てる時があるのでいつも顔が熱くなるように真っ赤になります...///嬉しいけどやっぱり恥ずかしい...///
龍騎「(何で顔赤くしてんだ?まぁ泣き顔を見るよりはマシだな...)なるべく手紙は出すつもりだ。俺が高校卒業したらお前の所に行く」
早苗「...約束、だよ?」
龍騎「ああ...」
私とりゅーくんはお互い指切りをしました。
...多分、りゅーくんは私の事をただの友達としか思ってない筈...。
早苗「りゅーくん、あのね...」
龍騎「?」
早苗「わ、私...、りゅーくんの事が!」
早苗母「早苗〜そろそろ出発するわよ〜!」
龍騎「...呼ばれてるぞ?」
私が想いを伝えようとしたらお母さんが私を呼びに来ました...。
早苗(っも〜う!何でこんな時に来ちゃうのぉ〜!!)
龍騎「...行ってやれ。待たせるのは良くない」
早苗「...うん、ごめんね?」
龍騎「何謝ってんだよ。俺は気にしない」
...やっぱりりゅーくんは優しい......。本当にお別れするのが嫌だ...。
龍騎「...次会えるとしたら何年後だろうな」
早苗「どうだろうね...」
龍騎「ま、その日が来るまで気楽に待つさ」
早苗「りゅーくん...、ありがとう...」
龍騎「達者でな...」
早苗「私、今度会う時にはりゅーくんに認められるような女になる!」
龍騎「俺に認められるような女って何だよ...、まぁ良いか。その時が来たら泣きつくんじゃねぇぞ」
早苗「それは無理かな...」
だって、大好きな人と再開すると考えると思うと泣いてしまう自分が思い浮かび上がってしまう...。
龍騎「駄目じゃねぇか...、ま、陰ながら応援してる」
早苗「私、頑張るね!」
そう言って私は車に乗り、りゅーくんはドアの前で近づいて来ました。
龍騎「お前の事は忘れない、だからお前も俺の事忘れるんじゃねぇぞ!!」
早苗「約束する!絶対に忘れないって!!」
そう言って車が動き出し、りゅーくんも必死に後をおいかけました。私は窓を開けて...、
早苗「りゅーくん!!
大好きだよぉ!!
そう言って私は窓を閉じました。後悔はして無い...、聞き取れなくても良い...、私は、自分の思いを告げられただけで満足したから...。
そう思って、りゅーくんから貰った髪飾りを優しく握りしめました...。
あれから三年...。
私は守谷神社で巫女としてお手伝いしていましたが、お母さんは病気で亡くなり、守谷神社の信仰も無くなって来た時に八雲紫様が現れて、幻想郷に来ないか?と提案され、私達は神社ごと幻想入りしたのでした...。
いかがでしたか?
今回は何と7,000文字を突破しました...。最後雑過ぎる...。
誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。
主人公の二重人格くんの名前も募集してますので、よろしくお願いします。
〜追記〜
この度、ツイッター(人生初の)を開設いたしました。
SNSに関しては何も分かりませんが、質問、リクエスト等がありましたら何か書いて貰えると嬉しいです。(主に投稿更新のお知らせするのがメインなので、プライベートでの投稿はあまりしません)
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