第三十三話です。
今回は霊夢が動きます。
それではどうぞ。
龍騎「う、うぅ...」
目が覚めると頭にガンガンと響く。クッソ頭が痛い...。
俺は昨日の夜の事を思い返す。確か文を捕まえてそれから二次会やって...、あと片付けをして...、此処までしか覚えてねぇや。
龍騎「......酒は控えよう」
いくら酒が飲めると言っても未成年且つ耐性が無い俺には苦労される。
龍騎「水飲も...」
喉が乾燥して水を飲もうと台所に向かう。その途中、霊夢と会った。
霊夢「あら龍騎、おはよう」
龍騎「あ、ああ...、早いんだな」
霊夢「もう昼よ?」
マジかよ...、どんだけ寝てたんだよ...。
龍騎「...他の連中は?」
霊夢「殆ど帰ったわ...、全く昨日は災難だったわ(修羅場の事)」
龍騎「ああ、確かにな(文の事)」
霊夢「...そう言えば、貴方お風呂入った?」
霊夢が風呂に入ったのか聞いてきた。昨日は酔い潰れて入ってないと思うけど...、もしかして匂う?
龍騎「いや...、入ってないと思う」
霊夢「なら入ってらっしゃい。貸してあげるから」
龍騎「え?」
君さらっと何言ってるの?有難いけど...。
龍騎「...良いのか?」
霊夢「別に良いわよ、そのぐらい」
その言葉、軽い女と間違われるから気をつけた方が良いと思うぞ?
龍騎「じゃあ、お言葉に甘えて...」
そう言って俺は水を飲んでから風呂場に向かう事にした。
脱衣所に着いて、服を脱ぎ、腰にタオルを巻いて風呂場の扉を開くと、見事な露天風呂だった。
龍騎「おぉ〜、これは凄いな」
霊夢の奴いつも此処使ってるのか、羨ましい。そう思うながら一度シャワーを浴びて、風呂に入る。
龍騎「あ"あ"ぁ"〜」
風呂に浸かるとおっさんのような声を上げる。露天風呂なんて修学旅行以来だからめちゃくちゃ気持ちいい。
龍騎「朝風呂ならぬ昼風呂か...」
俺は肩まで浸かると、だらけるように力を抜く。ここ最近忙しかったからな...。
龍騎「昨日は本当に災難だったな...、早苗と再会しては爆弾発言するわ文には写真撮られるわ...」
昨日の事を振り返ると、ガラガラと扉の開く音が聞こえた。其処には...、
龍騎「なっ!?」
霊夢「お、お邪魔します...///」
霊夢がバスタオルを胸に当てて顔を赤くしながらやって来たのだ。
龍騎「ば、馬鹿!///俺が入ってる事知ってるだろ!?///」
俺は急いで後ろを向いて問いかける。
霊夢「その...///背中、流してあげようかと思って...///」
龍騎「べ、別に流さなくても...///」
霊夢「私がしたくて入って来たの...///黙って流されてなさいよ...///」
それは無理ですりゅーくん(理性)持たない。
龍騎「...///」
霊夢「...///」
沈黙が続き、気まずい空気が漂う。
こ れ な ん て エ ◯ ゲ ー ?
この展開やばくね?明らかに貞操の危機なんだけど?お風呂◯◯◯とか俺無理だよ?リュークンドーテーダモン。
龍騎「お、俺先に上がるわ」
霊夢「!待って!!」
俺は逃げるように立ち上がり扉に向かおうとすると、霊夢が背中に抱きついて止めて来た。
龍騎(ばかばかばかばか!!///当たってる!?当たってるんだけど!?///丸くて柔らかいものがががががががが(思考停止)///)
霊夢「お願い...///帰らないで...///」
龍騎「...///」
龍騎「...///」
霊夢「...///」ゴシゴシ
結局霊夢に背中を洗わされる俺でした...。
龍騎「...な、なぁ///」
霊夢「!な、何?///」
龍騎「ど、どうしてこんな事を?」
霊夢「...さっきも言ったけど、背中流しに来たのよ///」
龍騎「...そうか」
霊夢「...///」
龍騎「...」
え?本当にそれだけなの?
龍騎「も、もう背中は良い『待って』え?」
霊夢「...ま、前...///まだやってない...///」
龍騎「( ˙-˙ )」真顔
もう...、好きにして下さい...(諦観)
それから霊夢の方に向き、目を瞑って洗い終わるのを待つ。にしても霊夢の力加減が丁度良くて気持ちいい...。
理性くん「(`・ω・´)」オレガイルコトワルレルナヨ〜?
大丈夫、まだ大丈夫。まだ理性くんは頑張ってるからまだ行ける。そんな事を思ってたら太腿が重くなった。これやばくね?そっと目を開けると霊夢が俺の太腿の上に乗って来た。
太腿の上に乗って来た!?
龍騎「ちょいちょいちょいちょい!?///」
理性くん「( ̄ω ̄ )」アッコレオワッタワ、アトハガンバ
理性くん!?諦めないで!?其処で諦めたら試合(人生)終了だよ!?
それに霊夢が俺の頭の後ろを掴んで来た。
龍騎「お、お前!?何やってるか分かって...!?」
霊夢「...き」
龍騎「へっ?」
霊夢「好き...、好きなの...、貴方の事が...///」
龍騎「.....ゑ?」
〜霊夢side〜
龍騎が起きて来てお風呂に入るよう伝えると、彼は少し戸惑ったが直ぐに風呂場に向かった。魔理沙が帰る時に私にある事を伝えた。それは..、
魔理沙『龍騎が起きたら風呂に入らせて背中流してやれ。今のところ一番厄介なのは早苗だからな、いつ仕掛けてくるか分からない以上、黙って見る訳にもいかないだろ?』
との事...。
正直、最初は反対だった。男性の裸なんて見たことが無いし、背中を流がすってどうすれば良いのか分からなかった...。魔理沙に色々教えて貰い、計画を立てた。所謂『色仕掛け』と言うやつだ...。ってか魔理沙はいつこういう事知ったのよ...。それから龍騎が風呂場に入ったと同時に私も脱衣所で服を脱ぎ、タオルを持って風呂場に向かう。
風呂場に入ると、顔を赤くして後ろを向いてしまった。当然よね...、いきなり裸の女が入ってきたんだがら...。龍騎が何で入って来たか聞いてくると、私は魔理沙の言われた通りに背中を流しに来た、と伝えた。龍騎は遠慮してるが此処で引いたらいつチャンスがくるか分からない...、私は思わず抱きついてしまった。恥ずかしいけど...。それで今は龍騎の背中を洗ってる訳だけど...、
霊夢(意外と、大きいのね...、男の人の背中って...)
私は龍騎の背中を眺めながら強すぎず、弱すぎずの力加減でタオルで洗う。龍騎には失礼だけど、私と同じぐらいに細いから背中もそんなに大きくないと思っていたけど、大きくて逞しかった...。それから洗い続けてると、龍騎が再度問いかけてきた。適当に返事を返すが、このままだと洗い終わってしまい、龍騎が逃げてしまうかもしれない...。そう思った私は思い切って前も洗うと伝えた。一瞬、龍騎は固まったが「もう...、好きにして下さい...」と言った。
霊夢(龍騎って、押しに弱いのかしら...?)
それが本当ならもっと行動をすれば意識してくれる...、そう思った私は龍騎の太腿の上に乗って、両手を龍騎の頭の後ろに抑える。自分の身体を見られても恥ずかしくは無かった...。寧ろもっと見て欲しかった...。
龍騎「お、お前!?何やってるか分かって...!?」
霊夢「...き」
龍騎「へっ?」
霊夢「好き...、好きなの...、貴方の事が...///」
龍騎は口を開いた状態で固まってしまった。もう此処まできたら後戻りは許されない...、覚悟を決めるしかない...!
霊夢「いつか分かんないけど、貴方の事ずっと見ていた...。良く分からないけど貴方の事しか考えられなかった...、昨日の早苗を見てたら胸が締め付けられるように苦しかった...」
龍騎「霊夢...」
霊夢「嫌なの...、早苗に取られるのが...」
龍騎「...昨日も言ったが、俺はまだ女性苦手が直ってない。そんな状態で誰かを幸せに出来るとは思えない...。別に嫌って訳じゃない、ただ...、せめて付き合うなら女性苦手を直したい...」
霊夢「なら、それまで待つわ...」
龍騎「すまない...」
そう言って龍騎は優しく抱きしめてくれた。あぁ...、龍騎から感じる暖かさ、安心感...、とても落ち着く...、ずっとこうしていたい...。
龍騎「...ありがとな、俺を好きになってくれて」
霊夢「私も頑張るから...、早苗や咲夜、椛だって負けないぐらいの女になるから」
龍騎「俺も...、早く女性苦手を直して答えを出す...」
お互いこれからの行動を告げると、徐々に顔を近づけていく...。
ビュン!
いきなり龍騎が私を抱きしめて、空に向かって弾幕を撃った。
霊夢(え、...えっ?)
私は何がどうなってるのか分からなかった。でも、龍騎に抱きしめられたのか龍騎の心臓の音が聞こえる...。ドクンドクン、と早い速度で鼓動が鳴る...。
霊夢「ど、どうしたの...?」
龍騎「...誰かに見られた」
霊夢「えっ?」
龍騎「僅かながら、妖怪の魔力を感じた...。もう大丈夫だと思うけど...」
霊夢「嘘...、全然気づかなかった...」
龍騎「取り敢えず上がろう、また見られる可能性が高い」
霊夢「...うん」
そう言って龍騎は簡単に身体を洗って直ぐに風呂場を出て行ってしまった。
霊夢「...折角良い感じだったのに...」
私は少し歯を食いしばりながら、悔しい気持ちを抑えていた。
〜霊夢side out〜
風呂場で誰かに見られた後、俺は庭で警戒をしていた。いつまた見られるか分からないからである。
霊夢「龍騎、お茶持ってきたわよ」
龍騎「ああ、サンキュー」
俺は霊夢からお茶を受け取り、ゴクゴク、と一気飲みをする。
霊夢「...どう?様子は?」
龍騎「今のところ問題無しだな、大丈夫だろ」
霊夢「そう...」
そう言って霊夢はお茶をお盆の上に置く。恐らくさっきのやり取りの事を引き攣ってるのだろう...。正直、俺もあのやり取りの事は気にしている。なんか、『親にお菓子をお預けされた子供』ような感じだった。
龍騎「...さっきはいきなり抱きついて悪かった」
霊夢「!き、気にしないで、少しびっくりしたけど...、悪い気はしなかったから...」
龍騎「そっか...」
それから暫く沈黙が続き、気まずい空気が漂う。
龍騎「お、俺帰るわ...、流石に長居しすぎた」
霊夢「そ、そう...、気をつけてね」
龍騎「うん...、じゃあな」
別れの言葉を軽く言って、俺は空を飛んで家に向かった。
龍騎「まさかこんなに俺の事を好きになってくれる人がいたなんてな...、俺も早く直さないとな...」
こんな俺を好きになってくれた人がいる以上、ずっとこのままなのはいけないと思い、俺は早く女性苦手を直そうと決心した。
〜龍騎が弾幕を放ったその後〜
紫「あ、危なかったぁ〜...、もう少しで当たるところだったわ...」
藍「髪が少し焦げてますよ紫様」
龍騎が弾幕を放った後、八雲紫はスキマの中で尻餅をついていた。
紫「まさかあそこまで敏感だなんて思わなかったわ...、スキマから頭を出して三秒後に撃ってきたんだから」
藍「しかし、どうしてこのような事を?」
紫「偶々彼と霊夢が一緒になってるところを見てね、もうちょっと近くで見ようと思ったんだけど...」
藍「その彼に弾幕を撃たれたと...」
紫「あはは...」
藍「はぁ...、そんな事してる余裕があるなら休んで下さい。調べ物はまだ終わっていないのでしょう?」
紫「は、はい...、そうします...(それにしても、あんなに離れてるところから気づくなんて...、やっぱり何かあるわね...)」
そんな事を思いながら、開けていたスキマをそっと閉じたのだった...。
いかがでしたか?
霊夢が大胆な行動に出ましたが、R-18にはなってないので大丈夫(な筈)です。
誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。
主人公の二重人格くんの名前も募集してますので、よろしくお願いします。