第三十四話です。
それではどうぞ。
パチュリー「剣の本?」
龍騎「あぁ」
宴会が終わって数日後、俺は紅魔館のバイトの昼休憩に図書館に訪れた。それは宴会の時に文に向けて撃った弾幕が余りにも出来損ないだったので、去年出禁を食らう前に、剣を使って弾幕を撃ったら形が出来ていた事を思い出したので本格的に剣を習おうとしたのだ。
パチュリー「まぁ、あるにはあるけど...、別に本じゃ無くても良いでしょ?冥界の庭師さんがいるじゃない」
龍騎「いや、そうなんだけどさ...、この間の宴会の時文を追いかけた時があったろ?その時の妖夢がまるで
パチュリー「何よそれ...」
マジであの時の妖夢は怖かった。F◯Oで例えるなら『セイバーからアサシンに変化した』って感じだった。
パチュリー「...それで、怖いから本人に頼むのでは無く本で学ぶ、と...」
龍騎「そんな感じだな。それに独学でやった方がオリジナリティがあって良いだろ?」
パチュリー「それを言う前にまず基礎を出来てから言いなさい」
龍騎「うぐっ...」
パチュリーの言う通り、まず基礎を知らないと話しにならない...。
パチュリー「剣の本ならあるから好きなだけ持っていきなさい。と言うかあげるわ。こあ、案内してあげて」
小悪魔「分かりました」
龍騎「え?貰って良いのか?」
パチュリー「私は魔導書だけあれば十分よ。剣の本なんてただの飾りみたいな物だから、それと前にフランを助けてくれたお礼も兼ねてよ」
龍騎「...何か悪いな」
それから小悪魔さんに案内されて本を取りに行った。そこから何冊か本を取り出し、次々と本を重ねていく。
小悪魔「これぐらいですかね」
龍騎「ありがとうございます、小悪魔さん」
小悪魔「いえいえ、そういえば私からもお礼させて下さい」
龍騎「お礼?」
パチュリーの次は小悪魔さんがお礼がしたいと言ってきた。
小悪魔「はい!こちらなんですが...」
小悪魔さんが取り出したのは、オレンジ色の腕輪だった。
龍騎「これは何ですか?」
小悪魔「これは私が作った魔法の腕輪なんですが...、お守りとして使って下さい」
お守り、か...。そういえばお守りなんて一度も持ってなかったな。俺は腕輪を受け取り、左腕に着けてみた。丁度良いサイズだった。
龍騎「ありがとうございます。大事に使わせて貰います」
それから昼休みが終わり、通常業務に戻る。と言ってもフランと遊ぶだけなんだけどね。
フラン「?お兄様、その腕のやつ何それ?」
フランと美鈴さんとボールを使って遊んでたら腕輪に気づいた。
美鈴「あ、本当だ。朝は着いてなかったのに」
龍騎「ああ、これは小悪魔に貰ったんだ。去年フランを助けてくれたお礼だって」
美鈴「そういえば、まだお礼がまだでしたね」
龍騎「もう十分ですよ。あの時ご馳走してくれただけで嬉しかったんで」
フラン「でも、こあだけずるいよ!」
龍騎「いや、パチュリーにも本貰ったし...」
美鈴「パチュリー様もですか...、私にあげられる物があればいいのですが...、そうだ!」
美鈴さんが何か思いついたような表情で、手をポンッと叩く。
美鈴「私が拳法を教えるってのはどうでしょうか?護身用にもなりますし、龍騎さんも強くなれると思うんです」
龍騎「そうだな...、そう言うのは色々分かんないからな。それじゃあ明日の昼からお願い出来ますか?」
美鈴「はい!」
フラン「むぅ〜」(。> ₃ <。)
美鈴さんに拳法を教わる事が決まると、フランが頬を膨らませてこちらを睨んで来た。可愛い。
フラン「皆んなずるい!フラン以外みんなお礼して!」
龍騎「いや、何ならレミリアと咲夜さんにはまだ貰ってないし...」
フラン「でも貰おうしてるんでしょ!」
龍騎「別にそんなんじゃ...」
俺が困っているとフランは何か閃いたのか頭の上に電球が出てきた。それて俺の顔を見てニヤニヤと笑う。
フラン「お兄様、少ししゃがんで?」
龍騎「?」
俺は言われた通りしゃがんだ。するとフランは俺の顔を両手で抑えた。
何かやな感じ......。
フラン「お兄様、私を助けてくれてありがとう」
チューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
龍騎「!?!?」
美鈴「!?///」
突然、フランにキスされた。口と口が合体した。掃除機のようにめちゃくちゃ吸われてる(進行形)
美鈴「はわ、はわわわわ...///」
美鈴さんは両手を目に当てて隠してるつもりだが、指の間から覗いていた。意外とウブだった。
フラン「〜〜ぷはぁ」
龍騎「ごほっ、ごほっ...、お前、いきなり何してんだよ!///」
フランが俺の口から離れると、俺はすかさず咳をして右手の甲に唇を当ててフランに問いかける。
フラン「私からのお礼のキスだよ!」
何で無邪気なのこの子は!?フラン...、恐ろしい子!
龍騎「だ、だからって...///オレノハジメテ...///」
美鈴(可愛い)
ヒュン
龍騎「うおっ!?」
いきなり一本のナイフが飛んで来た。
咲夜「...これはどう言う事でしょうか?」ハイライトオフ
龍騎「さ、咲夜さん!?」
咲夜さんが現れるとハイライトくんが死んでいた...。何でなんだ...。
フラン「どうしたの咲夜?怒った顔なんかして」
咲夜「私は怒ってませんよ妹様」ニコッ+ハイライトオフ
おーい、目が笑ってないですよー。
龍騎「...ってか何で咲夜さんが此処に?」
咲夜「庭掃除してる途中に皆さんの声が聞こえまして...、どうやら私の勘違いのようですね」ハイライトオフ
にしては容赦無かったじゃないか...。
フラン「そうだ!咲夜もお兄様にお礼したら?」
龍騎「!」
咲夜「お礼...、ですか?」
フランがそう言うと、咲夜さんのハイライトくんが戻って来た。
フラン「うん♪去年私を助けてくれたお礼を皆んなしてるんだって♪」
咲夜「!そ、そうですか...(こ、これはチャンスなのでは!?で、でもお礼の品なんて私には持ってない...、どうしたら...)」
龍騎「べ、別に無理しなくても良いですからね?あの時ご馳走してくれただけでも嬉しかったので」
咲夜「ご馳走の時...」
『絶対将来良いお嫁さんになれるな。うん絶対になれる』(第十話参照)
咲夜「///」プシュー
咲夜さんは暫く固まっていると、顔が真っ赤になり俯いてしまった。
龍騎「咲夜さん?」
咲夜「!?な、何でしょうか?///」
龍騎「いやあの...、さっきから固まってるんで...」
フラン「もしかして咲夜ってお兄様の事好きなの〜?」
咲夜「!?///」ボンッ
龍騎「え?」
咲夜「///」モジモジ
龍騎「さ、咲夜さん...」
咲夜「わ、私は...、私は...、
龍騎様の事を...、愛してます///」
龍騎「......」
美鈴「( ゚д゚)」ポカーン
フラン「やっぱり咲夜もお兄様の事が好きだったんだね!」⇦無自覚って怖い
龍騎「.....マジ、ですか」
咲夜「はい...///私、男性は苦手でして...、でも龍騎様は違くて...、暖かくて、安心すると言いますか...///この前、守矢の巫女が龍騎様に告白したときは胸が苦しくて、気分が悪かった...、あれぐらい嫉妬する程龍騎様の事が好きだって事に気づいたんです...」
龍騎「......そうですか」
正直、驚きを隠しきれていない。霊夢だけでなく咲夜さんにも好かれていたなんて...。
美鈴「咲夜さん...」
龍騎「....俺は、まだ女性苦手が直ってませんし、他の女性からも好かれてる...みたいなんです。なのに俺は...」
フラン「大丈夫だよ!」
龍騎「!」
咲夜・美鈴「「!?」」
フラン「お兄様が女の人が苦手なのは分かった。それでもお兄様が好きな人なんていっぱいいるんだよ。私も、お姉様も、咲夜や巫女さんだって皆んなお兄様が大好きなんだよ?」
龍騎「フラン...、でもな、一部は友人としてだろ?それに俺なんて何も魅力が無いへっぽこな人間なんだぜ?好かれる所なんて何処にも...」
美鈴「そ、そんな事はありません!龍騎さんには龍騎さんにしか無い優しさがあります!」
龍騎「俺は優しくなんか...」
咲夜「いいえ、龍騎様は十分、いや、これでもかってぐらい優しすぎるんです」
龍騎「そんな事は...」
咲夜「自分ではそうは思ってない、ですか?」
龍騎「...はい」
俺が返事をすると、咲夜さんは優しく抱きしめて来た。
咲夜「何も心配はありません。私、十六夜咲夜は何があっても霧影龍騎様を信じます」
龍騎「咲夜さん...」
咲夜「一人で抱え込まなくても良いですよ?もっと私達を頼って下さい」
フラン「私にもいっぱい頼って良いんだよお兄様!」
美鈴「わ、私もお手伝いします!」
龍騎「......」
フラン「お兄様?」
龍騎「......」ポロポロ
咲夜・フラン・美鈴「「「!?」」」
咲夜さんは俺の異変に気づき、一度俺から離れる。じわりと目から透明の液体が出てくる。俺は嬉しさのあまりに涙目を流したのだ。
龍騎「あ、あれ...、おかしいな...、とまらねぇ...」ポロポロ
咲夜「龍騎様...」
俺は手で涙を拭き続けるが、拭いても拭いても涙は一向に止まらない。
龍騎「ちくしょう...、なんでだよ...、なんで...」ポロポロ
咲夜「っ!」
再び咲夜さんに抱きしめられ、頭を優しく撫でてきた。辞めてくれ...、そんな事されたら、俺は...。
咲夜「龍騎様、溜め込んだものを吐き出して下さい。男性だからって泣いてはいけないとは誰も言ってませんよ」ナデナデ
龍騎「......それでも、俺は...、泣かないって決めたんです...。どんな時でも...、何があっても...、だから...」
俺は自分から咲夜さんから離れ、涙を拭きもう一度咲夜さんの顔を見る。
龍騎「だから俺は俺らしく生きてきけるんです。これが、霧影龍騎って言う人間の生き方の一つなんです」
咲夜「...心もお強いのですね、龍騎様は」
龍騎「俺なんかまだまだですよ...、ありがとうございます。俺の事を好きになってくれて...、でも...」
咲夜「分かっております。龍騎様の気持ちが整い次第、答えをお聞きします」
龍騎「すみません...、俺の我儘に...」
咲夜「心配には及びません。ですが...」
そう言って咲夜さんは俺の顔に近づける。
咲夜「...失礼します」
そう言って咲夜さんは目を瞑り、俺の口にキスをした。
龍騎「!?///」
美鈴「さ、咲夜さん!?なんて大胆な...///」
フラン「良いなぁ〜」
美鈴さんはまた先程のように手で目を当てて、指の間から覗き、フランは羨ましそうな表情で見つめる。いやさっきやったでしよ。
咲夜「...これが私が出来るお礼です///」
お互いの口から離れると、咲夜さんは顔を赤くして言った。
龍騎「...ありがとうございます///」
それから気まずい空気が流れる。それを打ち破ったのはこの場にいる人物では無かった。
レミリア「......そんな事するなら夜になってからやりなさいよ」
龍騎「レミリア!?」
咲夜・美鈴「「お嬢様!?」」
フラン「あ、お姉様。いつから此処にいたの?」
レミリア「外を眺めながら紅茶を飲んでたら貴方達がいたから来たのよ。そしたら咲夜が大胆な行動してたのよ」
咲夜「も、申し訳ございません...///」
龍騎「すまん...」
レミリア「...で、これはどう言った集まりなのかしら?」
俺はレミリアに事情を説明する。
レミリア「ふーん、去年のお礼、ねぇ...」
龍騎「俺はあの時ご馳走してくれただけでも嬉しかったんだが、どうしてもって言うから...」
レミリア「...でもあれはあくまで紅魔館組全員からのお礼であって
...なんだそれ。
レミリア「なら私にもお礼しないといけないわね」
龍騎「別にそこまでしなくても...」
レミリア「良いのよ、これは私の自己満足でやってるんだから。ちょっと待ってなさい」
そう言ってレミリアは何処かに行ってしまった。数分後、レミリアが帰ってくると何かを持っていた。
龍騎「...それは?」
レミリア「私達スカーレット家に伝わる名剣よ。受け取って頂戴」
龍騎「!?良いのかよそれ?」
レミリア「えぇ、私からのお礼よ」
俺はレミリアから剣を受け取り、一度鞘から抜くと、それは美しい紅色の両刃の剣だった。
龍騎「凄いな...、ありがとなレミリア」
レミリア「気に入ってくれて良かったわ。それとは別に、貴方に頼みがあるの」
龍騎「頼み?」
レミリアが俺に頼みがあると聞いて来た。
レミリア「貴方の血を貰っても良いかしら?」
龍騎「...は?( ゚д゚)」
レミリアの頼みの内容は俺の血を飲ませて欲しいと言ってきた。確かにレミリアは吸血鬼だから血は飲むだろうけど...。
龍騎「...味は保証しないぞ」
レミリア「大丈夫よ、大抵の人間の血って不味くないから」
そう言ってレミリアは俺の首筋にガブリっと噛んで、俺の血液を飲み始めた。うわぁ〜スッゲェ吸われてるぅ〜
レミリア「ぷはぁ〜、甘くて美味しい...、こんなの初めてだわ...♪」
フラン「お姉様だげずるい!私も!」
フランも俺の首筋を噛んで俺の血液を飲み始める。もう辞めて!りゅーくんのライフはゼロに近いよ!
フラン「〜♪美味しいぃ〜♪」
それならレミリアとフランが飲み終えると、俺の顔が真っ青になり身体がふらふらする。今咲夜さんに支えて貰ってるが、現在貧血を起こしている。
レミリア「ありがとね、美味しかったわ」
龍騎「もうちょっと飲む量を考えて欲しい...」(›´ω`‹ ) ゲッソリ
ミイラになるかと思った...。
フラン「ありがとお兄様!」ニパー
許す!可愛いは正義だ!だからと言って俺はロリコンでは無い!
レミリア「龍騎、休みをあげるから冥界に行ってみたら?剣を持つなら修行しないといけないでしょ?」
龍騎「良いのか?確かに剣術は習いたいとは思ったけど...」
この間の妖夢はマジで怖いんだよなぁ...、頼みづらい...。
咲夜(大丈夫かしら...、あの人斬りおかっぱ頭なら龍騎様に手は出さないとは思うけど...)
レミリア「ならこの手紙をピンクの亡霊に渡せば承諾するわ。100%にね」
ピンクの亡霊とは幽々子さんの事なのだろうか...。それに何で100%だって言い切れるんだ?
龍騎「...分かった。行ってみるよ」
こうして紅魔館組からお礼を受け取り、明日から冥界に行く事が決まった。
美鈴「あれ?明日の昼から拳法教える約束は?」
尚、美鈴の拳法の伝授は省略します。by 餡 子太郎
美鈴「何で!?」
ぶっちゃけ思いつきで書いたからシナリオなんて無いよ。つまり君は
美鈴「ちくしょうぉぉぉぉ!!」
いかがでしたか?
ちゃっかり参加してますが美鈴の独り言だと思って下さい。
誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。
主人公の二重人格くんの名前も募集中してますのでよろしくお願いします。