第三十六話です。
それではどうぞ。
白玉楼で住み込み修行をして一週間、俺は毎日のように木刀で素振りをしていた。素振りしてきたのか腕に筋力がついた気がする。本当についてれば良いなぁ...。
妖夢「...龍騎さん、そろそろ次の段階に行きましょう」
妖夢が俺の素振りを見ている途中にそんな事を言ってきた。やっとか...。
龍騎「それで?次は何するんだ?」
妖夢「今度は木刀に霊力を使って斬撃を放ってみましょう」
斬撃?それって初日に魔力を使って放った斬撃の事か?
龍騎「...初日俺が自主トレした感じのやつか?」
妖夢「はい、龍騎さんの場合魔力を使う場面が多いので、霊力での攻撃方法を習って貰います」
ふむ、確かに霊力なんて使った事なんて滅多にないな。
龍騎「...それにしても剣での霊力と魔力の違いって何なんだ?」
妖夢「霊力の場合、斬撃の威力を補うって感じですかね。魔力は龍騎の場合、炎とか雷とか出せますよね?それで補う感じだと思います」
成程...、霊力は威力を、魔力は属性の効果で補うって事か。取り敢えず霊力で斬撃を飛ばしてみるか...。え?飛ばし方分かるのかって?イメージだよイメージ、イメージしろ(某カードアニメ風)
龍騎「......」
俺は木刀を両手で持って目を瞑って心を落ち着かせながら木刀に霊力を込める。全集中...、全神経フルスロットル...。
龍騎「行けっ!」
俺は木刀を振り下ろすと、物凄い轟音が鳴り、馬鹿デカイ衝撃波が起きた。そのまま白玉楼の部屋の中へ入ってしまった...。
ワースゴイリュークンカンゲキィー
妖夢「あああああああああああああああ!!??其処は幽々子様のお部屋ああああああああああああああああ!!??」
龍騎「やっちゃったZE☆」
妖夢「いややっちゃったZE☆じゃないですよ!?何カッコいい言い方してるんですか!?」
龍騎「大丈夫だ、ド◯ゴ◯ボ◯ルで生き返るさ(思考放棄)」
妖夢「何ですかド◯ゴ◯ボ◯ルって!?ってか生き返るって誰をですか!?」
龍騎「...気にするな、俺は気にしない(ネタ切れ)」
妖夢「一体貴方は何を言ってるんですか!?」
それから俺が斬撃で出来た穴を修理する。幽々子さんが今日紫さんの所に行ってて良かった...。あ、ちなみに依神姉妹は住み込み修行に飽きたらしいので先に帰った。
妖夢「ふぅ〜、これで修理は終わりですね」
龍騎「いや〜悪りぃ悪りぃ。まさかあんなのが出るは予想外だったわ」
妖夢「...本当に反省してます?」
龍騎「すみませんでした」
修理が終わり、修行を再開する。今度は霊力と魔力を合体させて斬撃を放てとの事。霊力と魔力の合体か...、一度もやった事が無いな。取り敢えず木刀を両手で持って構える。頭の中で霊力と魔力を同時に木刀に込めるイメージを作る。
妖夢「...?何してるんですか?早くやってください」
龍騎「いや、ね?さっきと同じ事が起きそうで...」
妖夢「ちゃんと当たっても大丈夫な方向に向いてるんですから問題ないですよ」
龍騎「目の前に壁があるのに?修理するんでしょ?」
何て言ってたらふぁ〜、と欠伸をしてしまった。目が歪んだ所為か壁が豆腐に見えてきた(幻覚)あ、今晩は豆腐ステーキにしよう(唐突)
龍騎「豆腐〜、豆腐はいかが〜、...俺はザ◯豆腐が好きだっ!」ブンッ!
ブオオオオオオオオオオン!!
どうでも良い事をリズムに乗りながら木刀を振り下ろした瞬間、先程とは比較にならないぐらいの馬鹿デカイ衝撃波が起き、目の前にあった壁が無くなった。
龍騎・妖夢「「......( ゚д゚)?...... (つд⊂)ゴシゴシ......( ゚д゚)???
工工工エエエエエエェェェェェェΣlll(;゚Д゚)ェェェェェェエエエエエエ工工工」」
俺と妖夢は巨大な穴の開いた壁を見ながら絶叫した。
妖夢「何してくれたんですか!?こんな穴直ぐに埋められないですよ!?」
妖夢は俺の胸ぐらを掴んで文句を言ってきた。
龍騎「いやいや俺だってあんなの出せるとは思わなかったんだよ!ってか霊力と魔力合わせたら駄目なやつじゃん!混ぜるな危険だよ!」
妖夢「と、兎に角一旦中止して幽々子様が帰ってくる前に壁の『私が帰って来る前になんだって?』修...理、を......」
幽々子「......」
妖夢が言ってる途中に聞き覚えのある声を聞くと、俺と妖夢は段々と顔を蒼くなり、ガグガグとロボットがゆっくり首を捻るように回すと、目の前には幽々子さんが扇子を開いて口を隠しながらニコニコと笑っていた。真っ黒なオーラを放ちながら...。
龍騎「あ、あにょ...、幽々子ひゃん?」ガグガク
妖夢「きょきょきょ今日はお早いご帰宅れひたれ」ガグガク
妖夢も幽々子さんが放ってるオーラにびびって滑舌が回ってない。いやマジで怖いんだって...。
幽々子「まぁね、最近紫は大変みたいだからいつもより早く帰って来たの。それで......、あれは一体どう言う事かしら...?」
龍騎・妖夢((目の奥が笑ってない!?絶対に怒ってる!!))
俺達は正直に話すと、幽々子さんは開いていた扇子を閉じて回れ右をした。
幽々子「...貴方達」
龍騎・妖夢「「はいっ!」」ビシッ
幽々子「ご飯の時間まで終わらせないと...、分かってるわよね?」
龍騎「行くぞ妖夢!!間に合わなくなっても知らんぞ!」
妖夢「あ、ちょっと待って下さいよ!!」
それから大急ぎで壁を修復する。修理するのに約五時間掛かってしまい、今日は修行どころでは無かった...。幸い、幽々子さんはお昼に紫さんと食べに行ったとの事で食事の準備せずに済んだのが不幸中の幸いだろう。まぁ当然のように俺と妖夢の昼食は無しである。
〜夕方〜
龍騎「はぁ...、はぁ...、きつい...」
妖夢「お腹...、空いた...」
修理を終えた俺と妖夢は同時に床にぶっ倒れた。ちくしょう...、腹減りすぎてやばい...。ア◯パ◯マ◯助けて...、頭丸齧りさせて...。
幽々子「(ほ、本当にご飯の時間前に終わらせたわね...、中々のコンビじゃないかしら...)ご苦労様、早速ご飯にしましょう?」
妖夢「」
妖夢が絶望しきった顔になって、目から涙、口から涎を垂らしながら『もう駄目だ...、おしまいだぁ...』と唸ってきた。
幽々子「皆んな疲れたでしょ?今日は私が作ってあげるわ」
龍騎・妖夢「「え?」」
まさかの言葉に俺と妖夢は素っ頓狂な声を出した。
妖夢「幽々子様が...、お作りに?」
龍騎「...妖夢、幽々子さんの料理って大丈夫なのか?何か不安なんだけど...」ヒソヒソ
妖夢「わ、分かりません...。私も食べた事が無いので...」ヒソヒソ
その言葉を聞いた瞬間俺は決心した。
胃薬準備しよ(白目)
幽々子「さぁ出来たわよ!早く食べましょ!」
龍騎「は、はぁ...」
妖夢「......」
テーブルの上に置かれた大量の料理を見て俺は少し嫌な予感を感じ、妖夢はジー、と料理を見つめていた。
幽々子「それじゃあ、いただきます!!」
龍騎・妖夢「「いただきます...」」
幽々子さんの後に続いて俺達もいただきます、と言い夕食を食べ始めた。俺はまず白米を一口食べるとくちゃくちゃしていて水っぽかった。
龍騎(炊く時水入れ過ぎ...、これじゃあお粥だよ...)
続いて味噌汁を飲むと、味が濃過ぎて吹きそうになった。
龍騎(濃っ!?味噌入れ過ぎ!?)
幽々子「ん〜少しお味噌入れ過ぎたかしら?」
少しどころじゃねぇよ!どんな味覚してんだ!?
幽々子「どう妖夢?私の腕も馬鹿に出来ないでしょ?」
何故か得意げな顔をする幽々子さん。いや、確かに見た目は旨そうに見えるし盛り付けも文句無しだけど...、肝心の味が酷すぎる...。
妖夢「はい、とても美味しいですよ(白目)」
龍騎「妖夢!?」
妖夢が白目の状態でパクパクと食べ物を口に入れる。おいしっかりしろよ!?何で白目向いてんだよ!?絶対無理してんだろ!?
幽々子「良かったわ〜♪口に合わなかったらどうしようと思ったけど、これで一安心ね♪」
安心出来てねぇよ何ヤンデレ妹になってんだよあんた意外とサイコパスだぞ...。
幽々子「龍騎くんはどう?味の方は?」
俺に振ってきた...。此処は正直に答えよう...。
龍騎「...米炊く時にもう少し水減らした方が良いかと、あと味噌入れ過ぎですね」
幽々子「そう...、課題が増えたわね。妖夢も何か言っても良いのよ?」
妖夢「いえ、とても美味しいです(白目)」
お前もう休め!!悪い事は言わないから寝てくれ!!
〜翌朝〜
妖夢「ごほっ...、ごほっ...」
はーい皆さんおはようございます。誰に挨拶してるんだろ...。まぁそんな事よりご覧下さい。
妖夢が
妖夢「す、すみません...、看病して貰って...」
龍騎「気にするな、俺は気にしない。何か欲しいのがあったら襖を開けてくれ。外で素振りしてるから」
妖夢「で、でもこれ以上は...」
龍騎「病人は黙って寝てろ。少しでも申し訳ないならさっさと治せ」
妖夢「...分かりました」
そう言って妖夢は目を瞑って寝てしまった。さてと、風邪移されたくもないので退散するとしますかね?...え?幽々子さんは何処に行ったかって?部屋で落ち込んでるよ。妖夢が風邪引いたのは私の所為なんじゃないかってぶつぶつ言いながら体育座りしてたよ。意外とネガティブだな...。
俺が立ち上がった瞬間、右足の袖を掴まれた。
妖夢「...りゅ、き...ん...」
妖夢が俺の名前を言いながら唸り声を上げる。...全く、しょうがない奴だな。俺はもう一度座り、氷属性を解放させて妖夢の頭を優しく撫でる。今までは冷蔵庫の代わりにしか使ってない氷属性だがこんな事も出来るのだ。いや〜マジ便利っすわ。
妖夢「りゅ...き.,.さ...」
龍騎「...心配すんな。俺は何処も行かねぇよ」
それから一日中、妖夢の頭を撫でまくった。素振りはどうしたって?一日ぐらいサボってもバチは当たらないだろ(適当)
翌日、幽々子さんが妖夢の部屋に入ってきて土下座をして泣きながら(ガチ)謝ってきた。其処まで泣く程なのだろうか...。俺も妖夢も少し引いていた。そして今、俺は庭でレミリアから貰った剣を両手で持って構えている。
龍騎「......」
俺は火属性を解放させて、直ぐに雷属性を解放させる。
龍騎「....っ」
だが、直ぐに二つの属性は消えてしまった。
龍騎「はぁ、はぁ、やっぱり合体は難しいなぁ...」
幽々子「あら、変わった練習をしてるのね」
後ろから幽々子さんが声を掛けてきた。
龍騎「まぁ、はい。属性の練習を...」
幽々子「そういえば、貴方の属性って同時に使えたり、合体出来たのよね?」
龍騎「えぇ、同時使うのは毎日やってるんですけど、合体は思ったより難しいので」
幽々子「別に剣を持たなくても良いじゃない?」
龍騎「それじゃあ意味がないんです。右手に火属性、左手に雷属性を解放させるとしましょう。手だと合わせてしまえば簡単に合体出来てしまうんです。だから棒状の物で手を固定して属性を合体させるんです」
幽々子「二箇所に二つの属性を合わせるので無く、一箇所に二つの属性を合わせる、って事ね」
龍騎「そうですね、そんな感じです」
幽々子「...でも木刀で良いんじゃないかしら?」
龍騎「何となく剣を持っただけですよ」
それから妖夢が風邪が治るまで、俺は属性の練習を繰り返した。勿論、素振りもしている。偶に幽々子さんに弾幕勝負をしたり、パチュリーに貰って剣術の本を読んで一人で練習していた。そして...、
妖夢「ご迷惑をお掛けしました。これより、最後の修行を始めます。内容は至って簡単...、私と勝負する事です」
龍騎「......」
妖夢「私が休んでる間、貴方の姿を見てました。貴方は独自で技を身につけてもう私が教える事はありません...。なので、貴方の腕...、剣に相応しいか見させて貰います」
そう言って妖夢は刀を抜き始める。
妖夢「これが...、
龍騎「......」
俺は黙ってレミリアから貰った剣を抜く。
妖夢「覚悟はよろしいですね?」
龍騎「ああ...」
これから俺の最後の修行が始まった...。
いかがでしたか?
誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。
主人公の二重人格くんの名前も募集してますので、よろしくお願いします。