やっと中盤...、かな?まだ分かりませんが第四十二話です。
それではどうぞ。
鬼「......」
パルスィ「あ、貴方...」
俺は鬼を睨みつけると、鬼はニヤけて笑い始めた。
鬼「く、くくく...、あははははは!!地獄に落ちるだぁ?人間の癖に生意気言うじゃ『おらぁ!!』ぐはっ!?」
鬼が発言してる途中に俺は鬼の腹を目掛けて拳を放った。鬼は腹を押さえて俺に睨みつける。
鬼「てめぇ、人間の癖に!」
龍騎「...来いよ、相手になってやる」ギロッ
鬼「っ!?調子に乗るなぁ!!」
遂にキレた鬼が俺に向かってくる。俺は剣を抜き、火属性を解放させる。
鬼「おらっ!」
鬼が力強い拳を振ると、俺は拳か顔ギリギリまで待ち、瞬時にしゃがみ、剣をアッパーカットのように斬りあげる。
龍騎「でりゃぁ!!」
鬼「がっ!?」
斬りあげて直ぐに火属性から風属性に切り替え、鬼を斬り払い吹っ飛ばす。壁まで吹っ飛ばされた鬼は何事も無かったかのように元の位置に戻ってくる。
鬼「人間にしては中々やるじゃねぇか。少しは効いたぜ」
ボキボキと骨を鳴らしながら俺に近づいてくる鬼、俺はまた火属性を解放させて構える。
鬼「速さは文句無しと言ったところか...、だがな!」
鬼は一気に距離を詰めて来た。俺は剣で防ごうとする。
鬼「
龍騎「っ!?ぐわっ!」
とんでもない拳の力に負けて吹き飛ばされてしまった。壁にぶつかり、その衝撃で岩が落ちて来た。
龍騎「やべっ!?...っ!?」
脱出しようと思ったが、腕が壁に埋まってしまい脱出不可能になってしまった。そしてそのまま俺は下敷きにされた。
鬼「ふん、所詮はただの人間、無様なもんだ」
こいし「あ、ああ...」
パルスィ「......こいつ!」
鬼「さて...、次はお前が相手になるのか?お嬢ちゃん?」
パルスィ「...貴女は下がってなさい。私が相手するわ」
こいし「!?で、でも...」
パルスィ「大丈夫よ、貴女はあの男の所に行って」
こいしは涙目になりながら龍騎の元へ駆けつける。
鬼「一度はお前とはやりあってみたかったんだ...、どんなものか見させてもらうぜ」
パルスィ「全く、妬ましいったらありゃしない...」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
パルスィ・鬼「「!?」」
お互い睨み合う中、突然、地震が発生した。そして岩が落下した時点に衝撃波が起こり、積み重なっていた岩があちらこちらへ飛び散った。
龍騎「...おいおい、まだ俺は負けを認めた訳じゃねぇぞ?続きと行こうじゃねぇか」
龍騎が血を流してそう言い、鬼に睨みつける。
鬼「......あれでくたばらないとは中々の耐久力だな」
パルスィ「でもどうして...、骨の一本か二本は折れてもおかしくないのに...」
龍騎「これだよこれ」
龍騎は左手首に付けてる腕輪を指さした。
龍騎「どうやらこいつはマジックアイテムみたいだな。岩が落ちてくる時に俺は身を守るイメージをしたらこいつから四角い結界を張ったんだ」
パルスィ「その腕輪にそんなものがあったなんて...、妬ましい...」
龍騎(ありがとう小悪魔さん...、お陰でまだ戦える!)
鬼「ふん、アイテムだがなんだか知らんが次こそは確実に仕留める!奇跡が起こるとおもうなよ!」
そう言って鬼は再び龍騎の元へ距離を詰める。
龍騎「...同じ手はもう使えない、ならば!」
鬼「おらっ!」
鬼はもう一度龍騎に力強い拳を放つ。そして龍騎は火属性を解放して先程と同じように鬼の拳をしゃがんで避ける。
鬼「あめぇんだよ!!」
そう言って鬼は回し蹴りをするが、
龍騎「お前の行動パターンは見えているんだよ!!」
身体を限界まで縮こませて足をくぐるように足蹴りを避ける。
鬼「なっ!?」
龍騎「ここだぁ!」
鬼「...そうくるとおもったぜ!」
鬼は回し蹴りをした時に発生した遠心力を利用して裏拳を放とうとするが、
龍騎「それも予測済みだ!」
龍騎は剣で裏拳を防ぐ。
鬼「!?ば、馬鹿な!?」
龍騎「言った筈だ、お前の行動パターンは見えてるってな」
鬼「っ!ちぃ!」
鬼は後ろ回し蹴りをするが、龍騎は大きくジャンプする。そして身体を思いっきり斜めに傾けて回し、少しずつ回転速度を上げて行く。
鬼「させるかよ!」
鬼もすぐさまジャンプして龍騎を殴りかかろうとする。龍騎は炎の纏った剣が高速回転により一つの火の輪っかが出来た。
龍騎「火剣『炎円斬」」
龍騎は剣を一振りすると、円盤カッターのような火の輪っかを鬼に向けて射出した。鬼は意外な技に混乱したが火の輪っかを両手で受け止める。
鬼「ぐっ、なんてパワーだ...。あんな奴にこれ程の力があったとは...!」
龍騎「まだ終わりじゃねぇ!」
鬼「!?」
円盤カッターを投げ飛ばした鬼だが龍騎の声に反応すると、物凄いスピードで接近して来ていた。
龍騎「てめぇだけは絶対に...、負けねぇ!」
龍騎は残りの魔力、霊力を全て剣に注ぎ、重い一撃を放つ。
龍騎「火剣『煉獄火炎斬」
龍騎は鬼に無数に斬りつけ、最後の一撃を鬼の首に目掛けて斬りかかる。が、剣が鬼の首に触れる直前に、剣を90度に回転させてビンタする感じで鬼を吹っ飛ばした。が、
龍騎「やべっ、身体が動かねぇ(諦観)」
魔力と霊力を使い果たした龍騎はそのまま地面に落ちてしまった。
龍騎「い"っ!?〜〜っ!」
不時着したものの、龍騎は無事だった。剣を鞘に納めようとするが手に激痛が走り、剣を落としてしまう。
龍騎「...くそっ、痛くて取れねぇ...」
鬼「まだ...、終わってないぞ...!」
剣を取ろうとした時に鬼が左腕を押さえて近づいて来た。
龍騎「分かってはいたけど...、そんなにしつこいと嫌われるぞ?」
鬼「まだ終わらん...、どちらかが倒れるまで...、勝負は終わらん!」
血を流しているにも関わらず、鬼は再び闘志を燃やす。
龍騎(どうする...、右手は使えねぇし、だからと言って左手と足だけじゃ無理だ...、どうする?)
ーーーなら俺の力を使え。
龍騎(!?お前!?)
ーーー少しお前に力を分けてやる。後は自分で何とかしろ。
龍騎?が言い終えると、龍騎の左手から力が溢れ出す。
龍騎(...サンキュー、恩に切る)
鬼「行くぞ人間!」
鬼が最後の力を振り絞り、龍騎に迫る。
龍騎「
龍騎は左手に真っ黒なモヤを放つ。
鬼「俺の勝ちだ!」
鬼は右手に拳を作り、龍騎の顔に目掛けて拳を放つ。
龍騎「...!」
しかし、龍騎は拳を避けず、逆に拳をくらった。鬼も思わず顔をニヤける...、が。
龍騎「......少しは効いたぜ」
鬼「なっ!?」
龍騎「此処で吹っ飛ばさなかったのがお前の敗因だ...!」
龍騎は体制を低くして、左手の第一関節と第二関節を90度に曲げ、掌底打ちのように鬼の腹部に目掛けて放つ。
龍騎「暗黒拳『ブラックバンカー』!!」
腹部に当てた瞬間、衝撃波が発生し鬼は口から血を吐きながら吹っ飛ばされた。
龍騎「はぁ...、はぁ...、うっ...!」
龍騎は左手を押さえて倒れてしまった。技の反動が大きかった所為か左手が耐えきれずピキピキ、と音が鳴っていたのだ。
龍騎「さ、流石に無理しすぎた...。でもこれなら...」
鬼「...今までの中で一番効いたぜ、やるじゃねぇか」
鬼がふらふらしながら近づいて来た。龍騎は鬼の姿に青ざめた。鬼は龍騎の技に耐えたのだ、後一歩の所で龍騎は敗北したのだ...。
龍騎「......負けた...、完敗だ...」
鬼「...お前の実力、認めてやる。だが俺には勝てん、出直してこい」
龍騎(畜生...、こんなに悔しいと思ったのは初めてだ...、畜生...、ちく、しょ......)
そして、龍騎は力尽きてしまった...。
鬼「......待たせたな、お嬢ちゃん」
パルスィ「くっ...(あの男が負けるとは思ってたけど、予想以上の強さだった...。何なのよ全く...)」
鬼「さぁ、始めようじゃ『そこまで!』この声は...!」
鬼がパルスィに近づくと、一人の女性が止めに入った。それは長い金髪に額には赤い角が一本ついた女性だった。
金髪の女性「この勝負は私が預かる。お前はボロボロにも関わらずまたやろうってのかい?」
鬼「け、けど姐さん!」
金髪の女性「けどもくそもないだろ男の癖にみっともない...。それにお前、私のダチに何かしようってなら...、分かってるな?」ギロッ
鬼「ヒィ!?し、しません!?絶対に!」
金髪の女性が放った威圧に鬼は背筋を凍らせる。
金髪の女性「ならあそこのガキに謝りな、事の発端はお前だろ?」
鬼「は、はい!......すまなかった」
こいし「...も、もう良いです......。それよりよ...」
鬼の謝罪を受け取ったこいしは倒れている龍騎に視線を向ける。
金髪の女性「分かってるよ。お前は暫く頭を冷やせ、良いな?」
鬼「は、はい...」
鬼はボドボドして此処から去って行った。金髪の女性は『さてと...』と言って龍騎を片手で担いだ。
パルスィ「ちょ、ちょっと何処へ行く気?」
金髪の女性「ん?何って私の家だけど?」
こいし「ど、どうして...?」
金髪の女性「決まってるだろ?この人間の手当だよ、見た感じ両手をやっちまったみたいだからね」
こいし「お兄さん...」
パルスィ「......まぁ良いわ、兎に角行きましょう」
そう言ってパルスィ達は金髪の女性の家に向かった。
鬼「ぐっ、ぐわぁぁぁ!?」
鬼友「おいおい暴れるなって」
一方その頃、龍騎と戦った鬼は友人の鬼(鬼友)に治療を受けていた。
鬼「あの人間...、俺の予想を遥か上だった...。俺を此処まで追い詰めるのはあいつが初めてだ」
鬼友「僕だって信じられないよ、男の鬼で一番の君があそこまでボロボロになるなんて...」
鬼「あいつは負けたと言っていたが...、今回は俺の負けだな...」
鬼友「ん?どう言う事?」
鬼の発言に鬼友は首を傾げる。
鬼「あいつの一つ一つの攻撃が強かった、最後の一撃を食らった後、身体が妙に重くなってな...。立っているのがやっとなぐらいだ。もしあいつが立ち上がれる力があったら確実に負けていただろう」
鬼友「...最近の人間も馬鹿に出来ないね」
鬼「そうだな...、正直舐めてた...。去る前に名前聞いとけば良かったな...」
そう言って鬼は右手を見つめ、力強く握り締める。
鬼「次は今回みたいにはいかんぞ、兄弟」
そう言って鬼は龍騎を兄弟と認め、更に龍騎への再戦を心待ちしていた。
「おい、見たかよ今の...」
「ああ...、あれは予想外だったな...。だがこれは良い収穫になったぜ」
二人は龍騎と鬼の戦闘を見て感想を言いながら、カメラを持っていた男はニヤリと笑った。
「これならあのお方も満足だろうな、さっ、早くずらかろうぜ」
「そうだな、『消失結界』!」
カメラを持った男が呪文を唱えると、二人の身体は透明になった。
「今回はありがとな、付き合って貰って。やっぱりお前の能力は良いよな『姿、気配、足音も消せる』なんて」
「そんな事はねぇよ。こう見えて制限時間があるんだぞ」
「それは初耳だな...、んじゃ行こうぜ」
「おう」
こうして二人は歩き出し、地底を後にした...。
いかがでしたか?
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次回もよろしくお願いします。