第四十四話です。
それではどうぞ。
龍騎「短い間だったが、楽しかったよ。また機会があれば来るよ」
さとり「今日はありがとうございました。黒騎さんもお元気で」
ーーーこいつが死なない限り俺は何ともない。...まぁ良い時間潰しにはなった、感謝する。
相変わらず素直じゃないな...。
ーーー本心を言ったまでだ。
こいし「また来てねお兄さん」
龍騎「ああ、またな」
そう言って俺は地上へ向かった。勇儀さん達には帰る前に一言言っておいたので心配はない。家に帰る前に病院行かなきゃ...。
龍騎「やっべ、完全に道迷ったわ(白目)」
地上へ辿り着き、帰ろうとするがどうやって来たのかド忘れしてしまった...。空飛びたくても少ない魔力を無駄遣いしたくないし、リハビリを兼ねて徒歩で行く事にしたのだ。
龍騎「...お前此処が何処か分かる?」
ーーー......
もしもーし、黒騎さーん?
ーーー......zzz
はぁ〜つっかえ(辛辣)仕方ない...、自力で行くか...。
黒騎に頼ろうとしたが寝てしまったので諦めて足を動かした。暫く歩いていると、緑だった一面が黄色に変化した。
龍騎「......は?」
良く見てみると黄色の正体は向日葵だった。それにしても......、
龍騎「すっげぇ....、めっちゃ絵になる...」
思わず口に出してしまった。だってめちゃくちゃ広いんだって、東◯ドー◯100個分あるんじゃね?
「あら、貴方...」
俺は声を掛けられた方へ向くと、傘をさした緑髪の女性が居た。もしかしたらこの向日葵の所有者かもしれない。
龍騎「す、すみません...。勝手に入ってきて...」
緑髪の女性「怒っては無いわ。それはそうと、その包帯はどうしたの?」
龍騎「え?あ、ああ...、これは...」
俺は地底であった出来事を説明した。
緑髪の女性「鬼と戦って大怪我...、そして地上に帰って来れたは良いものの道に迷い此処まで来た、と...」
龍騎「は、はい...」
緑髪の女性は手を顎に当てて少し考えると、ニコッと笑った。え?何?怖いんだけど...。
緑髪の女性「...来た道を戻って少し進んだら歩いたら永遠亭《えいえんてい》と書かれた看板があるから其処へ行きなさい。腕の良い医者が居るから」
龍騎「え?」
緑髪の女性「医者の所に行きたいのでしょ?それに思った程重症みたいだし早く診て貰った方が良いわよ」
龍騎「あ、ありがとうございます!俺は霧影龍騎と言います」
緑髪の女性「風見 幽香《かざみ ゆうか》よ。怪我が治ったらまたいらっしゃい」
龍騎「ありがとうございます。それでは」
俺は幽香さんにお礼を言って指示に従う。いやぁ〜良い人で良かった。
幽香(あの少年...、他とは違う特別な魔力を感じる...。ふふ、今後の楽しみが増えたわ...。今度は私を楽しませて貰うわよ、坊や)ニヤッ
少し龍騎に興味を持った幽香はニヤリと笑って来た道を戻ろうとする。が、
ドーーーーーン!!
空から何かが落ちて来た。
?「いった〜い!!博麗の巫女めぇ〜〜!!待ってなさいよ直ぐに戻って今度こそ引導を『渡せると良いわね』へっ?」
幽香「......」ニコッ
?「あ、あらこれはこれは風見幽香さんじゃないですかやだー、どうしてこんな所へ?」アセダラダラ
幽香「......(人差し指を地面に向ける)」ニコッ
?「......(ゆっくりと地面に視線を向ける)」アセダラダラ
向日葵「」チーン
?「あっ(絶望)」アセダラダラ
幽香「引導を渡す前に...、まずお前から血祭りにあげてやる...」
?「だ、駄目だ!辞めろ幽香!これ以上気(魔力)を高めるな!辞めろ幽香!落ち着けぇ!」
幽香「できぬぅ!!」
幽香は謎の人物の胸ぐらを掴み、空高くに投げ飛ばし、傘を閉じて先端から光が集まり謎の少女に向ける。
幽香「元祖『マスタースパーク』」
傘から放出されたマスタースパークは魔理沙以上の出力であり、当たったら一溜りも無い程のパワーだった。
そして、謎の少女はどうする事も出来ず、マスタースパークに飲み込まれ大爆発が起きた。
?「不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
龍騎「?誰か上◯さんの台詞言わなかったか?ま、良いや」
幽香さん教えて貰った通りに道を歩いて行くと、沢山の竹が生えていた。何か芸術的(小並感)
龍騎「さてと、この竹林の先に永遠亭があるんだよな。後一息か...」
そう言って俺は竹の奥へと進んだ。それにしても周りは竹ばっか、筍もあったりするけど季節外れだろ。
龍騎「ん〜にしても俺はどの辺に居るんだろ...。誰か近くにいないかな...」
そう言って俺は一度目を閉じて集中力を高め、魔力を感じる事だけを考える。すると、微力ながらも魔力と魔力のぶつかり合っている事が分かった。
龍騎「!よし、あそこに行ってみよう」
俺は魔力を感じた方角へ向かう。しかし何でだろ...、手汗が出てきた...。
三十分掛けてようやく目的地に到着した。ふぅ〜、疲れた...。俺は扉にノックして誰か居ないか確認する。
するとガラガラと、開いて誰かが顔を出して来たが次の瞬間、横から何か熱いものが当たって吹っ飛ばされた。
?「ああああああ!!だ、大丈夫ですか!?」
龍騎「......お、大きな星が点いたり消えたりしている...。あはは、大きい!彗星かな?いや、違う...、違うな。彗星はもっとバァーって動くもんな(精神崩壊)」
?「やめないか!」バシンッ!
龍騎「はっ!此処は何処!?私は誰!?」
?「良かった、戻ったみたいですね。...って龍騎さん!?」
龍騎「!お前は、えーと......、鈴仙、だっけ?」
鈴仙「!覚えていてくれていたんですね!?」
龍騎「え?あ、うん...(ごめんフルネームで言いたかったけど鈴仙しか覚えて無かった...)」
鈴仙「それで、今日はどう言った御用で?」
龍騎「あ、ああ...。実は訳ありで腕やっちまってな、診て貰いたいんだ」
鈴仙「そうですか!それでは中へ『ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』」
龍騎「!?何今の声!?」
鈴仙「気にしないで下さい、いつもの事なので。中へ入って下さい」
鈴仙は何事も無く中へ入ってしまった、慣れてるな...。
鈴仙「お師匠様、患者さんです」
?「入ってきて」
鈴仙に案内されてある部屋に入ると、赤と青の服に銀髪の髪をした女性だった。
お師匠様「初めまして、私は八意 永琳《やごころ えいりん》よ。よろしく」
龍騎「...き、霧影龍騎でしゅ」
ヤッベめちゃくちゃ歳上感が半端なくて噛んじゃった...、恥っず...。え?何で永遠先生は緊張するのに、勇儀さんとかは平気なのかだって?勇儀さんの場合、姉貴感が凄いから別に何とも思わないけど、永琳先生とか紫さんとかの場合、何か神秘的なものを感じたからだよ。...駄目だ説明出来てねぇ...。
永琳「ふふっ、それで?今回はその腕の包帯を診せに来たのね」
龍騎「あ、はい...。お願いします」
そして、永琳先生に腕を診せてはレントゲンで写真を撮られた。すると、レントゲンの写真を見てみると、両手首にひびが入っていた。
永琳「見た感じ、二ヶ月は安静って所かしらね。入院する必要はなさそうね」
二ヶ月か...、長く感じるなぁ...。
龍騎「参ったな...。家事出来ないしバイトも行けないんじゃ....」
鈴仙「そういえば、龍騎さんは何処に住んでるんですか?」
龍騎「人里、其処で貧乏神姉妹と幽霊と住んでる」
永琳「...それは大丈夫なのかしら?」
龍騎「えぇ、幽霊は別に悪い事してる訳じゃないしあの二人が居ても不幸なんて起きて無いんで」
鈴仙「で、でも家事は龍騎さん一人でやってる訳ですよね?」
龍騎「まぁな。姉妹揃って料理は碌に出来ないし」
鈴仙「...大変ですね」
永琳「......優曇華、暫く彼の側に居てあげたら?」
龍騎「は?」
鈴仙「え?」
永琳先生がアホみたいな事言ってきた。何でそんな事をナチュラルに言えんの?
鈴仙「な、なな何考えてるんですかお師匠様!?///」
永琳「言葉通りよ、彼を看病してあげたら?」
龍騎「いや、別に鈴仙じゃなくても『何か文句ある?』イエナニモアリマセン」
怖えよ...、目が笑って無かったよ...。
鈴仙「ど、どうして私何ですか?りゅ、龍騎さんにもご友人さんの一人や二人居る筈では...」
おいその言い方だと今まで友達居なかったみたいな事になるじゃねぇか。
永琳「別に良いじゃない。美少女に看病されるし、お互いの事も知れる。win-winじゃない」
鈴仙「私は龍騎さんの事知るだけですか!?」
明らかに鈴仙敗北してるじゃねぇか。まぁ美少女に関しては否定はしないが」
鈴仙「!?///」
永琳「決まりね。じゃ、そう言う事だから頑張ってね」
龍騎「...あれ?俺の意思は?」
永琳「拒否権なんて無いわよ」
龍騎「ねぇいつから俺の人権は失われたの?」
そして、鈴仙が俺の看病するという事で家に来る事になった。鈴仙は着替えやら荷物を取りに部屋に居る。俺は廊下で竹林を黙って庭を見ていると、
?「其処の貴方、少し良いかしら?」
声を掛けられた。横に向くとこの世とは思えない程の美女が立っていた。
頭に矢が刺さって無ければ最高なのだが...。
龍騎「...貴女は?」
矢が刺さった美女「私は蓬莱山 輝夜《ほうらいさん かぐや》外の世界では『かぐや姫』と呼ばれているわ」
龍騎「............かぐや姫!?かぐや姫ってあの竹取物語の!?」
うっそ本物!?マジで言ってる!?昔話しって嘘くさくて信じてなかったけど実在していたの!?幻想郷って凄ぇ!(今更)
輝夜「ふふふ、面白い人間ね。名前は?」
龍騎「あ、俺は霧影龍騎...です」
輝夜「別に敬語じゃ無くても良いわよ。堅苦しいのは嫌いだから」
龍騎「そ、そうか...」
やっぱり幻想郷の住民ってコミュ力高過ぎる...。
輝夜「所で貴方廊下で誰を待ってるの?」
龍騎「ん?鈴仙を待ってる。何か俺を看病する為に態々家で面倒見る事になってな」
輝夜「ふぅ〜ん。なら今は暇なのね?」
龍騎「そうだけど?」
輝夜「少し付き合ってくれないかしら?」
龍騎「?」
輝夜「えーと、何しようかなぁ...」
龍騎「...少し片付けたらどうだ?」
輝夜に連れて来られたのは彼女の部屋だった。が、姫とは思えない程部屋が散らかっていた。
輝夜「貴方ゲームは出来る?」
龍騎「ちょっとなら」
そう言って俺はゲームを集めては五十音順、シリーズ順に並べて布団を畳んで端に置く。
輝夜「なら、これで勝負よ!」
龍騎「...俺手使えないんだけど」
輝夜「しょうがないわね...。ならこれならどう?」
龍騎「...それなら何とかなるかな」
やるゲームが決まると輝夜は早速ゲーム機をテレビに繋げてカセットを入れる。因みにやるゲームはマットがコントローラーになってるソフトで最初に選んだソフトは格ゲーだった。
〜数分後〜
輝夜「中々やるわね...」
龍騎「意外と出来るもんだな俺も」
俺と輝夜は音楽のリズムに合わせて画面に表示された矢印をリズム良く合わせていく。所謂音ゲーをしている、誰が一番スコアが取れるか勝負してる訳で良くある勝負の内容だ。最初は慣れるのに苦労したが、俺の好きな音楽になるとリズムが取りやすくなり五分五分の勝負だった。
まぁ結果的には全敗なんですけどね(白目)
輝夜「ふぅ〜、楽しかった。また付き合って貰うわよ」
龍騎「怪我が治ったらな」
俺が適当に言葉を返すと、鈴仙が俺の名前を呼んでいた。それから俺は輝夜に礼を言って鈴仙と共に人里へ向かった。
鈴仙「な、何かすみません...。お師匠様が勝手な事を...」
龍騎「気にするな、俺は気にしない。ってか慣れた」
それから鈴仙との会話が続かず、気まずい空気が流れる中、突然地面に穴が空いた。
龍騎「え?」
そのまま俺は穴に落ちてしまった。
鈴仙「りゅ、龍騎さん!?大丈夫ですか!?」
?「くくく、良いね良いね〜上手く掛かってくれたねぇ〜」
鈴仙「!?てゐ!?またあんたの仕業ね!」
てゐ?「あれ?鈴仙が居る?じゃあ誰が罠に?」
龍騎「......」
鈴仙「あっ」
てゐ?「ん?どうしたのれいせ...」ガシッ
龍騎「......」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
てゐ?「あ、あはは...。元気?」
龍騎「......雷属性解放」
てゐ?「ご、ごめん!てっきり鈴仙かと思って!止めて!?何かバチバチ言ってるけど!?ごめんって!土下座でも土下寝でもするから!お願い!」
龍騎「......死刑♪」ニコッ
ぎゃあああああああああああああああああああああ!!
俺はクソ兎を感電させてポイッと捨てた。
鈴仙「す、すみません!うちのてゐがご迷惑を...」
龍騎「...知り合いか?」
鈴仙「あの子は因幡 てゐ《いなば てゐ》と言って、いつも悪戯ばかりする子なんです...」
龍騎「そっか...、お陰様で足を挫いた」
それから鈴仙が泣き目になって謝罪しまくっていた。謝罪を受け取り鈴仙に肩を借りながら帰宅する。
帰ったら牛乳飲も...。
〜おまけ・龍騎が永遠亭に向かう前〜
霊夢「はぁ〜、退屈ねぇ〜...。最近龍騎と会って無いし...」
霊夢は空を見上げながらお茶を飲む。ここ最近龍騎に会っていない霊夢は少し寂しさを覚えていた。
霊夢「龍騎、元気かしら...。怪我とかしてなきゃ良いけど...」
霊夢は独り言をぶつぶつと言ってる時に、一人の少女がやってきた。
?「ふっふっふ...、久しぶりね。博麗の巫女...!」
霊夢「......」
?「どうやら私に恐れて声も出せないようね!今日という今日こそ!この比那名居 天子《ひなない てんし》が引導を渡してくれるわ!」
霊夢「......」ボケー
天子「ちょ、ちょっと聞いてるの!?さっきからボーとしてるけど!?」
霊夢「......」ボケー
天子「おーい!返事しろー!不貞腐れるぞー!」
霊夢「......」ボケー
天子「泣くわよ!?さっきから無視されてるけど泣くわよ!?泣いても良いの!?うんともすんとも言わないけど...」
霊夢「さっきからうるさいのよあんたぁ!!」
ついにキレたのか霊夢は天子を殴り飛ばした。
天子「あぁぁぁぁぁぁれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
そして、天子は遠くまで飛ばされて太陽の畑まで飛ばされたのだった...。
いかがでしたか?
誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。
次回もよろしくお願いします。