第四十八話です。
それではどうぞ。
謎の男がやって来て翌日、俺はいつも通り紅魔館でバイトをしていた。この日は図書館の本の整理を任された。どうやら小悪魔さんがお使いの為留守なので俺が代わりにやれとの事。
龍騎「にしても凄いよな...、外の世界でもこんな大量の本は無いぞ...」
本の整理をしていると、改めてこの図書館の凄さを身に締めた。こんなにあれは魔理沙も盗む...、うん、盗むであってるな。まぁ誰も借りたくなるのは分かる気がする。
龍騎「...さて、このぐらいで大丈夫かな」
ある程度本当の整理を終え、身体を伸ばしているとパリン、とガラスの割れた音が聞こえた。
龍騎「...またか」
パチュリー「龍騎!お願い!」
龍騎「あいよー。ったく...」
俺はパチュリーの命令に従い、ガラスが割れた所に向かう。すると、魔理沙が本を何冊か片手に持ち図書館内を飛び回っていた。
パチュリー「あんたいい加減にしなさいよ!こっちは本どころか窓の修理だってしないといけないのよ!」
魔理沙「お前が直してる訳じゃないんだから良いじゃねぇか!(良くない)」
パチュリー「馬鹿言わないで頂戴!龍騎!魔理沙を捕まえて!」
龍騎「はいはい、仰せの通り」
魔理沙「うげぇ!?何でお前が居るんだよ!?」
龍騎「バイト」
魔理沙「それは知っとるわ!」
うるさいな...、さっさと捕まえますか...。俺は雷属性と風属性を解放させて足に風を纏わせて魔理沙に急接近する。一瞬で魔理沙の目の前に近づき箒を掴んで感電させる。
魔理沙「ぎゃあああああああああああああ!!」
感電して丸焦げになった魔理沙は落下し、ピクピクと痙攣していた。
パチュリー「ふぅ...、ありがとう龍騎、助かったわ」
龍騎「...取り敢えず魔理沙を追い出すか」
俺は魔理沙を外へ追い出して、パチュリーは魔法で割れた窓を直していた。修理が終わると咲夜さんがやって来てお昼だという事で食堂に向かった。昼食後、俺は咲夜さんと後片付けをする為に厨房に向かっていた。
咲夜「あ、あの...、龍騎様...」
龍騎「ん?どうしました?」
咲夜「そ、その...、午後って空いてますか?」
午後...?まぁ空いてるっちゃあ空いてるが...。
龍騎「空いてますけど...、お使いですか?」
咲夜「そ、そんな感じです。それでよろしければその...、ご、ご一緒にどうですか?///」
咲夜さんが顔を赤くさせてそう言った。...つまり荷物運びとして来いと?
龍騎「...分かりました。俺で良ければお供します」
咲夜「!ほ、本当ですか!?」
龍騎「は、はい...」
咲夜さんは俺がOKを出すと、顔を近づけて再確認した。近いって...。
咲夜「そ、それでは支度致しますので、門の前で待ち合わせましょう!」
龍騎「分かりました」
そう言って咲夜さんは時を止めたのか直ぐに居なくなった。俺も執事服のまま行く訳にはいかないので着替える為に一度部屋に戻る。
...あれ?これってもしかしてデートしようって事じゃね?
支度を済ませた俺は先に門の前で待っていると、咲夜さんもやって来た。咲夜さんは青と白のワンピース姿でやって来た時、俺は思わず見惚れていた。今までメイド服しか見た事が無かったからこれはこれでありかもしれない。
咲夜「お、お待たせしました...///」
龍騎「...お、俺もさっき来たばかりですよ」
なんかデートっぽい事言ってるけど大丈夫なのか?多分咲夜さんはデートの気分でいると思うけど...。
龍騎「...それで、何処に行くんです?」
咲夜「と、取り敢えず人里に行きましょう...」
そう言って俺が先頭に歩き始めると、咲夜さんは俺の腕に抱きついた。
えっ?抱きついた?
龍騎「ど、どうしました?」
咲夜「着くまで...、こうしていて良いですか...?///」
何この天使、外の世界の人だったら猛烈アタックNo. 1決めてるレベル」
咲夜「!///」
龍騎「ま、まぁ着くまでなら...///」
俺も赤くなりながら頭を掻いて許可を出す。何で赤くなってるのが分かるかだって?そりゃめちゃくちゃ顔が熱いからだよ今ならお湯沸かせるレベルである。
それから数分、咲夜さんに抱きつかれながら歩いていると人里に到着した。咲夜さんは残念そうに俺の腕から離れ、色々とお店を回る事にした。
咲夜さんが紅茶の茶葉を選んでいると、一人の女性店員に声を掛けられた。
店員「いらっしゃいませ、彼女さんとデートですか?」
龍騎「ぶふぉ!?」
試飲してたら店員の発言に口に入ってたお茶を全て吹き出した。
龍騎「げほっ...、げほっ...、な、何言ってんすかあんたは!?」
店員「あら違いました?とてもお似合いですよ」
龍騎「...///そんな暖かい目で見ないで下さい...」
この店員さんは俺の事応援してるつもりだろうが、それは咲夜さんに言うべきなのでは?そう思っていたら咲夜さんが茶葉を購入したのでお店から離れる事にした。見送りに来た店員さんに暖かな目で見送りながら...。
咲夜「折角ですし、お茶して行きませんか?」
龍騎「俺は構いませんよ、咲夜さんの行きたい所があれば何処にでも」
そして向かった先は甘味処だった。俺は以前、霊夢と此処でのやり取りを思い出してしまった。今思うとマジでリヤ充爆発しろって言われそうなぐらいだったからな...。
店員「いらっしゃいませ〜、...あ、今度はまた別の彼女さんですか?」
龍騎「ばっ!?何言って...!」
咲夜「...別の彼女?」
咲夜さんが聞き返した瞬間、ハイライトが消え去り俺の方へと首を向ける。いや怖い怖い怖い!!
咲夜「龍騎様?一体どういう事ですか?」ハイライトオフ
龍騎「そ、それはですね...。あれですよ、あれがあれがあれで...」
店員「紅と白の巫女さんとイチャイチャしてましたよ」
龍騎「シャーーーーラップ!!そしてダーーイ!!咲夜さん違うんですよ!!これには訳があって!」
店員「それに仲良く抹茶ぜんざいを食べさせ合いっこしてましたよね」
咲夜「食べさせ合いっこ?」ハイライトオフ+ゴゴゴゴゴゴ
ああああああああああああ!!??クソ店員の所為で更に悪化したぁああああああああ!!??
龍騎「だーかーらー!まずは俺の説明を聞いて下さい!!」
店員「そしたら我々は暖かな目で見送ったり抹茶とどくだみ茶の売り上げが上がりました。あの時は本当にありがとうございました!
龍騎「てめぇいい加減にしやがれ!!てめぇの所為で全然先が進んでねぇんだよ!!」
咲夜「......」ハイライトオフ+ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
龍騎「あーーーもう全然話しが出来ねぇ!!咲夜さん移動しましょ!此処じゃない何処へ!」
店員「ああ、待ってください!謝りますから!お詫びとしてお代ただで良いですから!」
龍騎「そんなもんに釣られるかってんだ!もう行きましょう咲夜さ...」
咲夜「......本当にただ何でしょうね?」
ぬわぁに釣られてんだこの女ぁ!!明らかにクソ店員の作戦だろ!霊夢みたいな事を今度は咲夜さんでやれって事だぞ!?ふざけんな!二度とやるかそんなもん!!
店員「はい!私も少し言い過ぎましたので」ニヤリ
ほら見て!?ニヤって笑ったよ!『勝った...!計画通り...!』みたいな顔だったよ!それに何が言い過ぎただよ!?明らかに図ってんだろ!?
咲夜「......私、此処にします。龍騎様も良いですね?」
龍騎「えっ、あいや、別の所でも...」
咲夜「良いですね?」ハイライトオフ+ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
龍騎「イエス、ユア・マジェスティ」
結局此処の甘味処でお茶をする事に...。僕は何かも諦めたよパトラッシュ...。
そして何故か霊夢と一緒に食べた席に誘導された俺と咲夜さん。この店潰してやろうかな...。
店員「それではご注文がお決まりでしたら声をお掛け下さい。本日のお勧めは抹茶ぜんざ...」
龍騎「みたらし団子一本と柏餅と玄米茶」
店員「あ、はい...」
即座に注文して店員を追い出す。ふぅ...、これなら暫く時間は稼げる筈だ。
咲夜「......それで?説明してくれるんですよね?」ハイライトオフ
龍騎「あ、はい」
俺は包み隠さず咲夜さんに説明した。でも霊夢が泊まって行った事は伝えてない。言ったら霊夢を問い詰めそうだし、第一俺が死ぬ。説明し終えると咲夜さんのハイライトが復活して謎のオーラも綺麗さっぱり無くなった。
咲夜「......なら」
龍騎「奈良?」
咲夜「...博麗の巫女と同じ事をして下さい」ニコッ
龍騎「......はい?」
あらやだなんて素敵な笑顔、モデルになれるわよきっと将来スター間違いなしね(現実逃避)
龍騎「......マジですか?」
咲夜「マジです」
龍騎「マジか......」
予想はしてたよ?霊夢にもなったんだから私にもやれって事でしょ?知ってたよ、うん知ってた。
龍騎「...分かりました。それで許して下さい...」
咲夜「ダメです」
龍騎「ゑ?」
咲夜「私が満足するまで許しません」
龍騎「ア、ハイ」
もう勘弁して...、俺の理性は
店員「お待たせしました。みたらし団子と柏餅と玄米茶です」
咲夜「あ、あと抹茶ぜんざい一つ」
店員「かしこまりました」
咲夜さんが抹茶ぜんざいを追加すると、店員さんは俺に暖かな目で見ながら厨房へと戻って行った。絶対楽しんでる...。
龍騎「た、食べ終わったからでも良かったんじゃあ...」
咲夜「何か文句でも?」ニコッ
龍騎「イエナニモ」
もうやだよその笑顔...、怖いったらありゃしない...。そして抹茶ぜんざいが来て咲夜さんがスプーンで掬って俺の口に近づける。
咲夜「はい、あ〜ん」
龍騎「...あ、あーん///」
俺は観念して黙って口を開いた。相変わらず恥ずかし過ぎて味なんて分からなかった。
咲夜「さぁ、どんどん食べて下さい」
龍騎「程々にして下さい夕飯食べられなくなっちゃいます」
それから暫く抹茶ぜんざいを食わされた俺は恥ずかしい思いをしながら咲夜さんの満足のいくまで耐えていた。その間、周りの人達が抹茶やらどくだみ茶を頼む人か増えていった。
咲夜「......時間も時間なので、この辺にしておきましょう」
龍騎「...は、はい」
ようやく終了のお知らせを聞いた俺はやっと解放されるが日は既に沈みかけていた。もうこの店来ない絶対に。
龍騎「ま、満足できました?そろそろ帰らないと...」
咲夜「いいえ、全然満足出来てません」
何かスッゲー面倒くさくなって来た...。
龍騎「......次は何すれば良いんですか?」
咲夜「今夜、紅魔館で泊まって下さい」
龍騎「は?」
咲夜さんが紅魔館で泊まれと言ってきた時、直ぐに返事してしまった。...何か違う形のデジャブ感が...。
龍騎「そ、それは無理ですよ!第一、依神姉妹の面倒見ないといけないのに!」
咲夜「ご心配には及びません。あの二人もこちらへ泊まるよう報告済みです」
相変わらず行動が早いなこんちくしょう!それで断ったらどうすふんだよ...。
咲夜「龍騎様は断りませんよ。私が満足するまで付き合ってくれるのですよね?」
ナチュラルに心を読まれた...。まさか...、ニ◯ータ◯プ!?
咲夜「それでは、早く紅魔館に戻りましょう。お嬢様も心配しますので」
あ、其処は心は読まないのね。それか敢えてツッコまなかったのかな?
そして二人で紅魔館に戻る事にした。人里に出て少し歩くと咲夜さんはまた俺の腕に抱きついてきた。慣れてしまったのか黙ったまま二人で歩く、慣れって怖いね。そして紅魔館に着き、咲夜さんはいつものメイド喫茶に着替えて夕食の準備をすると、俺も手伝う事にした。完成した料理を持って行くと、食堂では既に依神姉妹と直子さんが席に着いていた。そしていつもより騒がしい夕食を終えて、俺はいつもバイトで使ってる空き部屋で休んでいると、扉をノックする音が聞こえた。
龍騎「どうぞ」
咲夜「失礼します...」
咲夜さんが寝巻き姿で部屋に入って行き、俺の目の前に近づく。
龍騎「どうしました?まさかまだ満足出来てないんですか?れ
咲夜「...そんな所です」
あー、うん。そういう事ね、もう先の展開が読めたよ(白目)
俺は溜め息を吐いて布団の中に入る。そして招き猫のように咲夜さんを手で招くと、俺の言いたい事が分かったのか顔を赤くして布団の中に入ってきた。
咲夜「......どうして分かったのですか?」
龍騎「そういう展開になるのは予想してましたよ...。今更断っても面倒くさいので...」
咲夜「きゃ!」
そう言って俺は咲夜さんを抱きしめる。咲夜さんは軽い悲鳴をあげると俺の胸に耳を当てて心臓の鼓動を聞いていた、
龍騎「......俺だって緊張してるんですよ。こういうのは経験が無いんです...」
咲夜「...あったかい///」
龍騎「それは良かったです...」
咲夜「あ、あの...///」
咲夜さんが俺の顔を見て顔を赤くしながら俺に尋ねた。
咲夜「その...、わ、私の事は咲夜と呼び捨てで呼んで下さい...///」
龍騎「え...、あ、いやでも咲夜さんの方が歳上だし...」
咲夜「歳上だろうと歳下だろうと構いません...///龍騎にも呼び捨てで呼ばれたいんです...///」
と、歳上の人でも呼び捨てか...、中々ハードルが高いな...。
龍騎「...分かり...、分かった、これで良いか?さ、咲夜...///」
咲夜「!は、はい!ありがとうございます!」
こうして俺は咲夜の事を呼び捨てで呼ぶ事になった。まぁこれに関しては慣れなのでこの先の俺に任せるとしよう...。そう思った俺は咲夜と眠りついた。翌朝、レミリア達にニヤニヤされながら朝を迎えたのは別の話し...。
いかがでしたか?
誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。
次回もよろしくお願いします。