第五十話です。
遂に五十話か...。あっという間というか何というか...。
それではどうぞ。
迷いの竹林に訪れたにとりは両手には謎の液体の中に上部には花弁状なものがある卵の入った容器を持って、妹紅に永遠亭まで案内されていた。
妹紅「珍しいな...、お前が永琳に頼み事するなんて」
にとり「うん...、本当はこんな事したくなかったんだけど、いくらこいつを調べても皆んなエラーが発生して何も情報が無いんだ」
妹紅「そういやその卵、見た事が無いな...、いつ拾ったんだ?」
にとり「雨が降ってた日があったでしょ?雨が止んだから外に出てみると目の前にあったんだ」
妹紅「...それで?調べても分からず仕舞いだから月の連中に調べて貰おう、と...」
にとり「あーーもう!!科学なら誰にも負けないのに何なのさこの卵は!?どんな生き物なのか全く分かんないよ!!」
妹紅「......悪い予感がする」
妹紅は何か嫌な予感を察知し、悪い事が起こらないよう心の中でそう祈った。そして永遠亭に到着すると鈴仙が箒を持って掃除をしていた。
鈴仙「あ、妹紅さん。にとりさんもおはようございます。どうしたんですか?こんな朝早くに」
妹紅「ちょっと永琳に用があってな。今居るか?」
鈴仙「お師匠様ですか?ちょっと待って下さいね」
そう言って鈴仙は永遠亭の中へ入って行き、暫くすると鈴仙は戻って来て着いて来いと指示をすると妹紅とにとりは後に着いて行く。部屋に入ると永琳が椅子に座って待っていた。
永琳「珍しいじゃない。貴女が姫様と殺し合う以外で用があるなんて」
妹紅「用があるのは私じゃない、にとりだ」
永琳「でしょうね。その変な卵を見れば何となく察せるわ」
にとり「...これを月に持って行って調べて欲しいんだ」
にとりは永琳に卵を差し出すと、受け取った永琳は卵を凝視する。
永琳「何かしらこの卵...、私でも見た事が無いわね...」
妹紅「永琳なら見た事はあるとは思ってたけど、やっぱり知らないか...」
にとり「...これって相当ヤバい感じ?」
永琳「それ以上かもね...、分かったわ、一応掛け合ってみるわ」
妹紅「で?誰が届けに行くんだ?態々月の民に持って来て貰うのか?」
永琳「こちらが要求するのにそんな失礼な事する訳ないでしょ?でもどうしましょうか...、鈴仙は嫌がるし...」
にとり「......思い切って龍騎に頼んでみる?」
妹紅「龍騎?誰だそれ?」
永琳「部外者である彼を行かせる訳には行かないわよ。それに彼だって忙しいんだから...」
にとり「だよね...」
三人が溜め息を吐くと鈴仙が部屋に入ってきた。
鈴仙「お師匠様、龍騎さんが来ましたよ」
永琳「彼が?何故?」
鈴仙「何でも貧乏神が風邪引いたらしいので薬を貰いたいそうで...」
永琳「なんでこんなタイミングが良いのかしら...。分かったわ、ちょっと待ってて」
そう言って永琳は棚から薬の入った紙袋を手に持って玄関に向かった。
龍騎「はぁ...、まさか紫苑が風邪を引くとは...」
俺は軽く溜め息を吐きながら永遠亭に向かっていた。朝起きると紫苑が寒いと言い出して熱を測ったら風邪っぽいのでバイトを休んで薬を貰いに来ていた。ちなみに一度永遠亭に来た時にクソ兎こと、因幡てゐが作った落とし穴に落ちた所に俺の魔力を目印にしているので迷う事はなく向かう事が出来る。魔法って少し工夫すれば便利になる事を最近知った。
龍騎「よう鈴仙、おはようさん」
鈴仙「あ、龍騎さん!おはようございます!」
鈴仙が玄関前で掃除をしていたので挨拶する。
龍騎「朝早くから悪いな、風邪薬貰えるか?紫苑が風邪引いちゃってさ」
鈴仙「風邪薬ですね?ちょっと待って下さい」
そう言って鈴仙は永遠亭に入ると、何故か永琳先生が現れた。
永琳「おはよう龍騎、朝早くから大変ね」
龍騎「おはようございます永琳さん。別になんともないですよ」
永琳「そう...、はい風邪薬」
俺は風邪薬を受け取り、帰ろうとすると永琳先生に止められた。俺なんかした?
永琳「...いきなりで悪いんだけど、少しお使いを頼んでも良いかしら?」
龍騎「...お使い、ですか?」
お使いを頼まれた俺氏。なんでや(関西弁)
永琳「実はにとりが変な物を持ってきて、自分じゃあ解析出来ないから月に持って行って欲しいって言われてね」
ちょっと待って?この人なんて言った?月に持って行って欲しい?変な物を?頭おかしいんじゃない?
龍騎「無理に決まってるでしょ!?どうやって月に行くんですか!?ロケットは!?宇宙服は!?それに変な物ってなんですか!?怪しさ100%ですよ!!俺風邪薬貰いに来ただけですよね!?なんで俺に危険な依頼をしなくちゃいけないんですか!」
永琳「私だって貴方に頼むのは抵抗はあるわ。でもね、月に行けるのは限られてるの。優曇華もあそこへ行かせるのは...」
永琳さんが其処まで言う程月に何かあったんだな...。あれ?もしかして...。
龍騎「あ、あの...、もしかして永琳先生と鈴仙って月の人なんですか?」
永琳「えぇそうよ」
龍騎「な、なんだってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
うっそでしょ!?輝夜に関してはなんとなく分かってたけと二人もそうだったの!?え?なんで幻想郷に居る訳!?訳が分かんないよ!?
永琳「...話しを戻すけど、やってくれるかしら?」
龍騎「えっ、それは...」
それって今すぐって事だよな?紫苑を見殺しにする訳にはいかないし、それに何かあったら一日帰って来れないかもしれないし...。
「なら少し手を貸してあげましょうか...」
龍騎「紫さん!?」
永琳「紫...」
突如現れた紫さんにびっくりして、永琳先生は平常心を保てていた。
紫「ごめんなさいね驚かせて。龍騎、悪いけどお願い出来ないかしら?貴方の家に居る依神姉妹と幽霊の面倒は見ておくわ」
龍騎「ど、どうして紫さんが...?」
紫「......」
黙り込む紫さんを見て、追及するのを止めた。いや、追及する気はさらさらなかった。
龍騎「...直ぐには帰って来れませんよ?なんでたって変な物なんですから」
紫「分かっているわ...、それで良いわね永琳?」
永琳「えぇ...、中に例の物があるから取ってきてくれないかしら?」
龍騎「分かりました」
俺は言われた通り永遠亭の中に入って部屋に向かうと、鈴仙とにとり、そして謎の銀髪美女がいた。
龍騎「にとり?久しぶりだな」
にとり「おー!盟友じゃないか!携帯電話ありがとね!お陰で外の世界の技術を知る事が出来たよ!」
龍騎「別に良いさ、それよりこれから月に行くから例の...」
妹紅「な、なぁ...」
にとりから変な物を受け取ろうとすると銀髪美女に声を掛けられた。
妹紅「わ、私の事覚えてるか?お前が此処に来た時に弾幕を当てた者なんだが...」
龍騎「...え?そうなの?」
別に気にしてなかったから分からなかった...。だからって決してMじゃないよ?ほんとだよ?リュークンウソツカナイ。
妹紅「わ、私は藤原妹紅って言うんだ...、あの時は悪かった...」
龍騎「藤原妹紅...、あっ!お前が宇佐見の言っていたもこたんか!俺は霧影龍騎だ」
妹紅「もこたん言うな!で、お前は何しに此処へ?」
龍騎「今から変な物を届けに月へ行くんだよ」
鈴仙・にとり・妹紅「「「えっ?」」」
龍騎「いやだから、月に行って変な物を届けに...」
鈴仙・にとり・妹紅「「「な、なんだってぇぇぇぇぇ!!??」」」
突然大声で叫び出す三人に慌てて耳を塞いだ。うるさいったらありゃしない...。鼓膜破りの達人か?
鈴仙「つ、月に行くんですか!?龍騎さんが!?一人で!?」
にとり「その...、これを!?」
そう言ってにとりは変な液体と気持ち悪い形をした卵が入った容器を見せてきた。うっわきっも...、そりゃ誰も持って行きたくはないよな...。
龍騎「みたいだよ」
妹紅「みたいだよってお前...」
龍騎「まぁそう言う事だから、んじゃこれは借りてくぞ」
俺はにとりから容器を受け取り、玄関に戻ると紫さんが目玉がある空間を開けて待っていた。
永琳「月の民からは連絡はしてあるわ。もし綿月って姉妹のどちらかに会ったらよろしく伝えておいてね」
龍騎「綿月ですね、分かりました」
紫「それじゃあ、このスキマに入りなさい」
あ、それスキマって言うんだ。ちゃんとした名前があったんだな。俺はスキマの中へ入り、暫く進むとまた別のスキマが開いてあるのを見つけた。それが月の入り口だと信じた俺は足を動かすのであった。
永琳「...何故彼に行かせたの?」
紫「彼について調べてたのよ。そしたらとんでもない事が分かってね...」
永琳「とんでもない事?」
紫「...永琳、貴女は二十年前の事憶えてるかしら?」
永琳「止めて頂戴その話しは...、折角忘れられたと思ったのにその言葉で蘇ったじゃない...」
紫「...あの日、私が一人の赤ん坊を拾ったの知ってるでしょ?」
永琳「赤ん坊?......確か直ぐに外の世界に...!まさか!?」
紫「そのまさかよ...」
永琳「なんて事......」
紫「月の民には申し訳ないけど、此処で
永琳「...なんでそんな事早く言わなかった訳?」
紫「確証が無かったのよ、彼が本当にあの赤ん坊だったのか...。でもやっと確信したわ、
近いうちに異変が起きるわ」
スキマから出ると真っ暗な空間が広がっていた。そして目の前には建物らしき明かりが照らされていた。
龍騎「ほ、本当に月に来たのか...?」
確信を持てない状態でゆっくり歩いていると、うさ耳がある小さな女の子が待っていた。俺の存在に気がづくとトテトテと走ってきた。
うさ耳少女「貴方が霧影龍騎さんですね?私は『レイセン』と言う者です!貴方様をご案内するよう命じられおります!」
龍騎「レイセン?優曇華の鈴仙とは違うのか?...まぁ今は良いか、改めて霧影龍騎です。こいつを解析をお願いしたい」
そう言って俺は卵をレイセンに見せると一瞬にして顔を青ざめた。
レイセン「きもっ......、あ、すみません!変な事言ってしまって!」
龍騎「いやその反応は誰だってするからね?俺もキモいって思ったから大丈夫」
レイセン「そ、そうですか...、それでは案内しますね!」
龍騎「おっすお願いしまーす」
それからレイセンに建物の中を案内された。この後とんでもない事態が起こる事を知らずに...。
いかがでしたか?
お気に入りが200件を超えました。まさか200行くとは思ってもいませんでした(泣)本当にありがとうございます。
誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。
次回もよろしくお願いします。