第五十三話です。
それではどうぞ。
依姫「........成る程、話しを纏めると龍騎が謎の生命体と戦ってる間に突然暴走し出し、両腕を失ったものの致命症までダメージを与えた。そして暴走が始まったと同時に龍騎のもう一人の人格であるお前は魂ごと吹き飛ばれて近くにあった玉兎の死体に憑依した、と...」
黒騎「......ああ」
謎の生命体から三時間が経過、黒騎は死んだ玉兎の身体を使って依姫に報告した。龍騎は何とか一命は取り留めたがまだ意識が戻らない。
黒騎「しかしどうなっているんだ?あいつにあんな力なんて初めから無かったぞ?どうしてこんな時に...」
依姫「分からん...、あの化け物も調べたかったがもう何一つも残ってない」
黒騎「......あれは一体何なんだ?」
依姫は残念そうな顔になると、黒騎は気になっていた事を聞いた。それは謎の化け物が一瞬でいなくなった現象の事だ。
依姫「...お姉様の扇子には森を一瞬で素粒子レベルで浄化する風を起こす事が出来るんだ。あの風をもろに食らった化け物でもただでは済まない」
黒騎「.....お前達月の民はとことん恐ろしい者だ」
黒騎は机の上に足を置いて眠りにつこうとすると依姫に止められた。
依姫「黒騎......、すまないがその身体は返して貰えないだろうか?元は戦場で散った者の身体だ、せめて我々の手で棺桶に眠らせてやりたい...」
黒騎「.........」
依姫「......代わりにお前用の身体を用意する。機械の身体だが不自由はない筈だ」
黒騎「.............信じて良いんだな?」
依姫「任せろ、保障してやる」
黒騎「.....................良いだろう、なら早くしろ」
龍騎「...........................知らない天井だ、それもそうか」
俺は意識を取り戻すと身体に違和感を感じていた。俺は首を動かして右腕を見ると、
龍騎「.........腕ない」
と、冷静な状態で反応した。ついでに左手も見てみると膝から先が無かった。普通なら驚きを隠せないかもしれないが相手が相手だ。あんな化け物と戦って五体満足で生還出来る方が奇跡だ。
龍騎「これ......、絶対霊夢に怒鳴られるやつだ......」
俺は身体を上手く動かして上半身を起こすと何故か
龍騎「......?」
俺は気になって下を向くと、其処には
龍騎「.......................( ゚ ω ゚)?」
あっれれ〜?おっかしい〜ぞ〜?男には無いものが存在してるぞ〜?
それになんか足がいつもより短い感じが...。俺は更に自分の胸を覗き込むように顔を近寄ると、先っぽにはピンク色のボタンに綺麗なピンクの輪っかがあった。
龍騎「..................( ゚ ω ゚)???」
...........これは夢だ、夢に違いない...。だって存在しない筈のものがあるし、しかも太腿擦っても突起物のとの字も無いんだぜ?試しに身体を揺らして見ると俺の胸がプルンプルンと揺れていた。
龍騎「くぁwせdrftgyふじこlp!!??」
う、嘘でしょ......?マジで言ってんの......?嘘だ......、嘘だ......!!
龍騎「嘘DAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!??」
俺が叫ぶと扉が開かれて知らない人物が出てきた。
?「ようやく起きたか..........、なんだその格好は?」
龍騎「マ◯ギ◯スゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」
俺は謎の人物に体当たりして八つ当たりした。
?「誰がマ◯ギ◯スだ!?お前本当に何があった!?」
龍騎「そ、その声......、黒騎?」
黒騎「ああ...、機械の身体だがお前のお陰でこうやって身体を手に入れる事ができた。一応礼は言ってやる」
龍騎「そんな事より俺を元に戻せぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
そう、俺こと霧影龍騎は......、
人生初めて
龍騎「ふむふむ、成る程...、つまり俺は気絶したかと思ったら暴走して、腕が無くなったけどあの化け物を倒す事はできた。んでこうなったのは恐らく能力の過剰使用によるペナルティなんじゃないかって事だな?」
黒騎「ああ...、その後お前は緊急手術を行い、なんとか息を吹き返したと言うと訳だ。俺はその間憑依していた玉兎の死体と今の身体を入れ替えたと言う訳だ」
俺は黒騎の説明を受けていた。成る程ね、通りで姿は女の子っぽいけど肝心な声は全然変わらないと思った訳だ。ま、まぁ百歩譲ってTSになったり身長が縮んだりするのは別に良いんだよ?良くないけどまだペナルティは軽い方だよ?でもね...、両方はダメだよ...。なんでかって?そりゃあ......。
?「よーしよし♪良い子ね〜♪」
?「ふふふ...、可愛い我が孫よ...」
?「〜〜〜♪」カキカキカキ
謎の女性に弄ばれてるからだよ...。聞いたでしょ今の言葉?勝手に孫扱いされちゃったよ。だーめだよ完全に、新しい玩具を見つけた目をしてるんだもん。か弱い生命を弄ぶ超越者の目をしてるよ......。
黒騎「......綿月依姫、一人だけスケッチブックで会話をしている奴は誰だ?」
黒騎が気になったのか依姫さんに聞いてくる。あ、それは俺も知りたい。
依姫「あの方は稀神 サグメ《きしん さぐめ》様。『口に出すと事態を逆転する程度の能力』を持っている為、会話をする時はあれを使っているのだ」
黒騎「......成る程」
何そのチート能力...、敵になったらめっちゃ面倒くさいやつじゃん...。
すると俺の腹からグゥーと鳴り響く。
龍騎「腹減った......」
黒騎「さっきまで寝ていたからな。無理もない」
?「!なら私が作ってきてあげるわ!ちょっと待っててね!」
依姫「止めてください豊姫《とよひめ》姉様!食事が我々が......!」
豊姫「何言ってるの依姫!お腹を空かせた子供が居るのよ!?」
龍騎「俺もう二十歳なんですが......」
依姫「桃しか無い料理を出す気ですか!?」
豊姫「皆んな桃大好きでしょ!?」
依姫「限度があります!!」
?「ふふふ......、ならこの私が手料理を振る舞ってやろう!」
依姫「純孤《じゅんこ》......、貴様...!」
純孤「お腹空いたのだろう我が孫よ......、たらふく食べさせてやるぞ...?」
そう言って純孤と名乗る人は俺をおんぶする。なんでだろう...、見た目は美人なのに笑顔が怖い...。
サグメ『彼女は怪我人なのです。もっと健康に良い物を用意すべき』
サグメさんがスケッチブックでそう書いて俺達に見せる。確かにありがたいけど俺、男ね?女じゃないからね?
豊姫「ご心配には及びませんわザクメ様、彼に相応しい料理を提供しますので」
ふふふ、と笑う豊姫さん。あ、これピーチフェステバルだわ。
純孤「やはりお前達に任せてられんな...、此処は私が人肌脱ごう!」
それから誰が作るか言い合いになって時間だけが過ぎていく。俺の腹は更に食い物を寄越せと要求し出す。はぁ......、仕方ない。
龍騎「あ、あの〜......」
豊姫・純孤・サグメ「「『何!?』」」
龍騎「け、喧嘩しないで......、仲良くしてよ、ママァ〜....,」ウワメズカイ
豊姫「」
純孤「」
サグメ『』
純孤「ふはははははははははははははははははははははは!!嫦娥よ!!見てるか!!遂に私に娘が誕生したぞおおおおおおおおおおおお!!」」
豊姫「違うわ!!あの子は私の娘よ!!そう言ったのはあの子なのよ!!」
さぐめ「ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ」⇦物凄いスピードで文字を書いては紙を破ってまた新しい紙に書きまくるザクメ
龍騎「.......やっちまったぜ⭐︎」テヘッ
黒騎「くだらん......」
黒騎の方へ見て左目を閉じて舌を出すと、黒騎に呆れられてしまった...。その後三人を残したまま俺は食堂へ向かい食事を済ませた。まぁ両腕がないからあーんは確定なんだろうけど.....、分かってはいたけどさ......。
龍騎(なんで玉兎だけ限定なの...?)
何故か俺の前には玉兎の長蛇が出来ていた。そして俺が満腹するまで一人一人スプーンを差し出しては俺が口に入れるのをひたすら繰り返すだけ...。
これは新手の拷問かな?
そして食事を済ませた俺は依姫さんに呼び出された。
依姫「...改めて礼を言わせてくれ。感謝する」
依姫さんは頭を下げてお礼を言った。
龍騎「も、もう良いですよ...。俺は気にしてないので...」
依姫「......そうか、せめて腕の怪我か治るまでゆっくりしていくと良い」
龍騎「えっ?治せるんですか?」
依姫「ああ、時間は掛かるが治せるぞ。一気に再生させる方法はあるが今のお前にはリスクが大き過ぎる」
成る程ね...、確かにそうかもしれない......。ってか失くした腕を治せるとか凄いな...、義手とかじゃないんでしょ?
それから俺は部屋に向かい、ベットの上で横たわる。振り返ってみると俺って結構面倒事に巻き込まれているんだな...。
龍騎「...あんまり、あいつらには...、迷惑を、かけ...ない...ように......しない、と......」
突然襲い掛かった睡魔にやられて俺は深い眠りに落ちた。
黒騎「それで?話しとはなんだ?」
依姫「.........黒騎、お前にはある奥義を習得して貰う」
黒騎「...........................」
依姫「それは我々月の民でも習得が難しいと言われた奥義、その名は......、
月影『幻夢零』お前にはそれを習得して貰う!」
いかがでしたか?
黒騎の身体はFateのモードレッドだと思って下さい。
誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。
次回もよろしくお願いします。