東方龍優録〜心優しき少年の幻想郷生活〜   作:餡 子太郎

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どうもです。

第五十七話です。

それではどうぞ。


第五十七話 ちょっとした息抜き

月から帰って来た次の日、俺は人里の甘味処である人物を待ち合わせていた。のんびりとお茶の飲みながら待っているとその人物はやって来た。

 

それはいつもの巫女服を着てる人物だった。

 

?「ごめんごめん、お待たせ」

 

龍騎「別に、んじゃ行くか」

 

俺の待っていた人物、東風谷早苗だった。

 

............其処の君達、待ち人が霊夢だと思った?ざーんねん!早苗ちゃんでしたーー!(謎の煽り)

 

........................誰に言ってるんだろ....。

 

早苗「ありがとね。付き合って貰って」

 

龍騎「バイト休んだし、如何って事ねぇよ」

 

そう、何故早苗に付き合ってるのかは昨日の昨晩の事だ...。

 

 

 

 

 

 

 

俺がレミリア達にお帰りなさい会をしてた時の事である。そろそろお開きって所で早苗がやって来て久しぶりに二人で出掛けないかと誘われた。特に予定が無かったのでOKを出した。その後レミリアにバイトを休みを取らせて貰い、今日に至るという訳だ。

 

早苗「懐かしいね、昔良く二人で登下校してたよね」

 

龍騎「......そういや、そんな事もあったな」

 

二人で人里を歩いていると、早苗が昔の事を語り出した。誰かと一緒に帰るって事は小学校以外無かった気がする...。にしても良く覚えていたな...。

 

それからぶらぶらと歩いていると、寺子屋の前に来ていた。丁度昼休みなのか子供達は外で元気に遊んでいた。俺と早苗は外で遊んでいる子供達を見つめていた。

 

早苗「......りゅーくんは子供は好き?」

 

龍騎「ん?...まぁ、嫌いじゃないな」

 

早苗が質問してくると、俺は本音で返事をした。子供は別に苦手では無い。だが、外の世界ではロリコンやらショタコンやら言われそうなのであまり関わりを持とうとは思わないのだ。

 

.........だからって子供が嫌いじゃないからね?本当だからね?

 

早苗「......もし、さ...。もしだよ?」

 

早苗が顔を赤くして俺の方へ向く。

 

早苗「もし、りゅーくんの子供が出来たらさ......、何人欲しい...?」

 

龍騎「..........................................................はい?」

 

訳の分からない言葉に思考が停止寸前になりかけた。

 

..........それって将来、結婚したら何人の子供が欲しいって事?別に俺が結婚するかどうか決めてな.........、

 

龍騎(.....ちょっと待って?結局のところ俺って結婚ルート確定コースなんじゃね?)

 

あれ?これってどうしようもないんじゃね?だって俺に好意を抱いてくれる人がいるのに蔑ろにする訳にはいかない......。

 

どっちにしろ結婚ルートですね分かります(諦観)リア充爆発しろって言ってきた俺がまさか爆発する側になったとは........、マジで爆発するの?

 

早苗「りゅーくん?ねぇりゅーくんってば!」

 

龍騎「お黙り、本気で考えてるから」

 

早苗がぐいぐいと袖を引っ張る中、俺は本気で考える事にした。でも子供か.........。

 

龍騎「.........最低でも二人かな.......」

 

早苗「...え?」

 

え?って何だよこっちは本気で考えてたんだぞ。

 

早苗「.............そっか、二人だね......」

 

早苗が顔を赤くしたまま俯いてしまった。何で?早苗は一人っ子政策派なの?

 

早苗「.........私、頑張るね!」

 

いや何を?あと誤解招きそうだから止めてくれない?って心の中でツッコんだら早苗が側に落ちてた葉っぱを拾って俺に差し出した。

 

早苗「ねぇりゅーくん、草笛吹いてよ」

 

龍騎「草笛?」

 

早苗「うん、久しぶりに聴きたくなったの。まだ吹ける?」

 

早苗の言う通り、俺は草笛を吹けるのだ。小学校の頃、ちょっとした趣味を持ちたくて探してた結果、公園で草笛を吹いてた老人に教えて貰ったのだ。早苗と別れる前に何度か草笛を聴かせていたのだが早苗の引っ越しと同時に吹かなくなってしまった。つまり10年振りの草笛である。

 

俺は早苗から葉っぱを受け取り、軽く叩き葉っぱを少し弄って吹ける準備をする。ちなみに草笛はツバキ、ヒサカキとかの常緑広葉樹の木かおすすめとの事。

 

そして、目を閉じて葉っぱを口に当てて息を吹きかける。すると綺麗な音色が響き渡り出す。

 

〜〜〜♪ 〜〜〜♪

 

※曲はゼ◯ダのエ◯ナの歌だと思ってください。

 

......10年もブランクはあるけど、中々悪くない。

 

早苗は目を瞑り、幸せな表情でゆらゆらと身体を揺らしながら楽しんでいた。

 

どうやら楽しんでるようだ。キリの良い所で吹くのを止めるといつの間にか俺の周りには人里の住人達が集まっていた。そしてパチパチと拍手を貰う。すっげー恥ずかしい......。

 

早苗「...いつ聞いてもりゅーくんの草笛は好きだよ」

 

龍騎「...そりゃどうも」

 

慧音「驚いたぞ、まさか草笛が吹けるなんてな」

 

どうやら慧音さんも聴いてたらしく、俺に近づいて来た。

 

龍騎「......昔、外の世界に居た時に吹いてたんですよ」

 

慧音「そうだったのか...。今度子供達に教えてやってくれないか?」

 

龍騎「俺で良ければ...」

 

慧音「それじゃあ私は失礼するよ。邪魔して悪かったな」

 

早苗「はい!それでは!」

 

そう言って慧音さんは手を振って去ってしまった。別に邪魔してなかったでしょ......。何て事を思ってたら早苗に右腕を引っ張った。

 

早苗「じゃあ次は何か食べよ!」

 

龍騎「ん?別に良いけど......」

 

?「あーーーーーーー!」

 

後ろで誰かの叫び声が聞こえ、振り向くと椛が顔を赤くしてトタトタと歩いて来た。

 

椛「な、何で龍騎さんが早苗さんと一緒にいるんですか!?」

 

早苗「別に良いじゃないですか。それに椛さんこそ何で居るんですか?お仕事の筈では?」

 

椛「大天狗様が偶には休みを取れと言われたので今日休みを取ったんです。それはそうと、一体何してるんですか!?」

 

椛が尻尾を振って怒っていた。あの尻尾触りたい」

 

椛「っ!龍騎さん!私もご一緒に良いですか?」

 

龍騎「え?」

 

早苗「なっ!?」

 

そう言って椛は俺の左腕を抱きついて来た。

 

早苗「だ、駄目に決まってるじゃないですか!?今日はりゅーくんと二人きりで......」

 

椛「龍騎さん.........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もし、ご一緒させてくれたら好きなだけ尻尾触っても良いですよ」ボソッ

 

龍騎「吉幾三」キリッ

 

早苗「りゅーくん!?」

 

椛「えへへ♪龍騎さん優しい〜♪」

 

......はっ!一瞬意識がぶっ飛んでた...。

 

早苗「こ、この泥棒犬......!」グヌヌ

 

椛「泥棒犬だなんて失礼な、ちゃんと龍騎さんの許可貰いましたよ」ニヤッ

 

え?許可?何の?

 

椛「という訳で、龍騎さん行きましょ!」

 

龍騎「お、おい引っ張るなよ!」

 

早苗「ま、待ってよ!」

 

何故か椛まで着いて行く事になってしまった。決して椛の尻尾で釣られた訳じゃないよ?ホントだよ?リュークンウソツカナイ。

 

 

 

 

〜甘味処〜

 

んで、二人に連れて来たのは定番の甘味処である。此処ってデートスポットか何かだっけ?

 

早苗「すみませーん、二人と犬一匹なんですけど〜」

 

椛「私はペット扱いですか!?」

 

どんだけ根を持ってるんだよ...、と心でツッコむと一人の男性店員がやって来た。

 

店員「はーい、いらっしゃいませ.........」

 

龍騎「..................」

 

店員が俺の顔を見ると固まってしまい、俺も固まってしまった。まるでメデューサと目があって石化されたように...。

 

店員「..................」

 

龍騎「..................」

 

店員「(⌒▽⌒)b」キラキラ

 

龍騎「なぁ店変えね?ガッツリした物が食べたい」(╬ ⌒ω⌒)ブチッ

 

店員の期待してる目にグッチョプ......、めちゃくちゃ腹立つ...!

 

早苗「え?りゅーくん甘いの好きでしょ?」

 

店員「そうですよ、良く若い女性を連れて........」

 

龍騎「今度余計な事言うと口を縫い合わすぞ?」ゴゴゴ

 

店員「は、はい............」

 

椛「若い女性?」

 

龍騎「寺子屋の子供達に奢ってる時があるんだよ(バレバレの嘘)」

 

それから店内に入ってゆっくりとお茶の飲みながらメニューを決めていく。そして、またあの店員がやって来た。

 

店員「ご注文はお決まりでしょうか?今日のオススメは抹茶ぜんざいで...」

 

龍騎「いちごとチョコのバケツパフェ」

 

店員「え?」

 

俺は店員の言葉を遮る。

 

早苗「じゃあ、私はフルーツサンドとバナナシェイクで」

 

椛「私は栗羊羹と紅葉饅頭を」

 

店員「...ちなみに抹茶ぜんざいは......」

 

龍騎「以上で」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

店員「ハイ」

 

俺は意地を無理矢理通すと店員は渋々厨房へ戻って行くと、俺達は料理が出来るまで少し雑談する事にした。俺が月に行ってた事やら昔の事なら話していた。先程店員が若い女性に関して聞いて来た時はマジで焦った。上手く誤魔化せたもののこんなのバレたら何されるか分かったもんじゃない...、もう一種のトラウマだよ...。

 

店員「お待たせしました。こちらがフルーツサンドとバナナシェイクで、こちらが栗羊羹と紅葉饅頭、こちらがいちごとチョコのバケツパフェでございます」ドン!

 

龍騎「」

 

早苗「うわっ......」

 

椛「こ、これは......」

 

店員が持ってきたバケツパフェをテーブルの上に置くと、『もう天井に着いてんじゃね?』ってレベルの大きさだった。流石の早苗と椛もドン引きしている...。閉店セールか何かかな?

 

龍騎「.........」

 

早苗「りゅ、りゅーくん...?」

 

椛「こ、これ......、本当に食べるんですか?」

 

龍騎「....................イタダキマス」

 

出されてしまった以上、覚悟を決めるしかない.......。俺はスプーンを持って一口食べる。うん、味は悪くないよ?でもさ.......、

 

龍騎「晩飯要らねぇな...(白目)」

 

早苗「て、手伝うから......」

 

それから二時間掛けて食べ終えた......。初めてだよ、甘い物でこんなに精神的に追い詰められたのは......。

 

龍騎「」

 

椛「大丈夫ですか.........?」

 

正直、死ぬわ。腹パンされたら胃の中の物だけじゃなく血まで吐く自信あるぞ。

 

店員「完食おめでとうございまーす!完食したお客様にはお題は無料!さらに!抹茶ぜんざい一杯無料券をプレゼント......」

 

龍騎「ウワァァァァァァァァァァ!!」(;0M0)

 

 

 

 

その後、俺は気を失ってしまった...。早苗の話しによると例の無料券を見た瞬間、発狂してぶっ倒れたみたいなのだ。それから謎の抹茶ぜんざいの脳内再生が始まり、暫く鬱状態が続いたのはまた別の話し...。




いかがでしたか?

誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。

次回まよろしくお願いします。
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