東方龍優録〜心優しき少年の幻想郷生活〜   作:餡 子太郎

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どうもです。

第六十一話です。

それではどうぞ。


第六十一話 驚かし隊結成

龍騎「はぁ...、やっと退院だ...」

 

身体をふらふらと揺られながら竹林を歩いていく俺氏。二度目の気胸になり即入院、手術を行って約一週間、ようやく解放されましたよ...。全く、とんだ災難だった、肺改造されてなきゃいいけど......。

 

龍騎「...............」

 

......まさかとは思うけどマジで改造してないよね?段々不安になっていく首を横に振る。まさか......、まさかな............。

 

...............................。

 

 

龍騎「加速装置!」

 

某昭和のサイボーグアニメのセリフを言ってみた。何故かは知らん。しかし、うんともすんとも言わず、ただ風が吹いている現象しか起きなかった。

 

......正直、ちょっと期待してた。

 

龍騎「ま、まぁそんな上手くいく訳ないよな!加速装置って言っただけでマッハ20みたいな速さが出る訳.....」

 

『CLOCK UP』

 

龍騎「ゑ?( ゚д゚)?」

 

その時、不思議な事が起こった。ヒュー、と吹いていた風が突然止まり、無音となったのだ。何が起こってるが俺にも分からねぇ......。

 

ってか今クロックアップって言った?ウンメイノーで有名なアレ?

 

..............................。

 

ちょっと待て少しおかしいぞ。だって俺が言ったセリフの元ネタのあれは奥歯の内側にあるやつだから肺に付いてる訳ないじゃん。そもそも俺はベルトもゼ◯ター持ってねぇし...。

 

龍騎「そ、そうだよな!うん、絶対にあり得ない!!」

 

そう言い聞かせた俺は人里へと向かった。

 

 

 

 

〜人里〜

 

龍騎「......何故だ」

 

人里に着いたら里の人達が固まっているんだけど...。

 

龍騎「.............もしかして...」

 

俺は一度息を吸って心を落ち着かせる。

 

龍騎「加速装置!」

 

『CLOCK OVER』

 

もう一度加速装置と叫ぶと、固まっていた里の人達が一斉に動きだした。

 

龍騎「は、ははは......」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍騎「にとりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!何処に居るぅぅぅぅぅぅぅぅ!!

 

俺は涙目になりながら幻想郷中を走り回った。

 

 

 

〜一方、白玉楼〜

 

にとり「よし、これで完了だ」

 

妖夢「ありがとうございます」

 

現在、にとりは白玉楼にてキッチンの水道管の修理をしていた。にとりが工具を片付けると妖夢がお礼を言う。

 

にとり「いいっていいって、このぐらいお安い御用さ。それに報酬はきっちり頂いたし」

 

そう言ってテーブルの上にあるきゅうりの山を見る。どうやらにとりの商売は金を払うかきゅうりを贈呈すれば何でもしてくれるそうだ。

 

にとり「さて、私は帰らせて貰うよ。作業も終わったし」

 

そう言って鞄を背負うと.....。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

にとりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!

 

聞き覚えのある声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

龍騎「にとりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!助けてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

俺は今、白玉楼の階段を上りながら叫んでいる。幻想郷中を手当たり次第走ってると、とある妖怪に教えて貰い冥界に来ていた。そして白玉楼の扉を突き抜けると、にとりの姿を発見した。

 

にとり「盟友!?」

 

妖夢「龍騎さん!?」

 

龍騎「助けてくれにとりぃぃぃぃぃぃ!!」

 

俺はにとりの肩を掴んで高速で揺らす。

 

にとり「ちょ、ちょっと落ち着きなって!!どうしたの!?」

 

龍騎「俺サイボーグになっちゃった!!(泣)」

 

にとり「まるで意味が分からんぞ!?」

 

 

 

〜青年説明中〜

 

にとり「成る程ね、いきなり人が動かなくなったと」

 

妖夢「...それよりお身体は大丈夫なんですか?」

 

龍騎「身体は大丈夫だけど、肺がね......」

 

にとり「全くしょうがないなぁ〜」

 

そう言ってにとりは鞄の中を漁り始める。すると一台のカメラを取り出した。

 

にとり「テッテテー♪、見透しカメラー♪」

 

妖夢「........何ですかその効果音は」

 

お前はたぬきみたいな猫型ロボットじゃねぇだろ。真似するな色だけにしてくれ。

 

にとり「いいかいりゅう太くん。このカメラ色んなもの見る事ができる、謂わばレントゲンカメラなんだよ」

 

龍騎「誰がりゅう太くんだよにとえもん。......取り敢えず、それで俺の肺を診てくれ」

 

そう言ってにとりは俺にカメラを向ける。

 

にとり「はい、きゅうり!」

 

龍騎「おい」

 

ついツッコミを入れると同時ににとりはシャッターを押した。するとカメラの上の部分から一枚の写真が出てきた。にとりはそれを見ると『あぁ〜』と声を出した。気になった俺は写真を見ると、何故か右の肺に小さい石みたいな点があった。

 

龍騎「なにこれ?」

 

にとり「恐らくこれが原因かもね、しかもこれ月の特注品だよ」

 

え?いつの間に埋め込まれてたの?

 

にとり「しかも結構奥に入ってるよ。取り出すにしても手術だね」

 

龍騎「ウゾダドンドコドーン!

 

妖夢「な、何とか出来ないんですか?」

 

にとり「やっても良いけど、無事で済む保証はないよ」

 

龍騎「畜生めぇ!!」

 

くそったれぇ...!!どうしてこうなった...!

 

にとり「ま、まぁ身体に異常は無いんだから良いじゃないか!」

 

龍騎「良くねぇよ!一割程サイボーグ化してんじゃねぇか!!」

 

妖夢「で、でも便利そうな機能してるじゃないですか!大丈夫ですよ!」

 

龍騎「純度100%の人間でありたいんだよ!お前に何が分かる...!オマエニナニガワカルンダー!」

 

にとり「そ、そんなに落ち込まなくても....」

 

龍騎「う~~ううう あんまりだ…H E E E E Y Y Y Y あ ァ ァ ァ ん ま り だ ァ ァ ア ァウァァ !!」

 

妖夢「えぇ......(困惑)」

 

俺は土下座みたいな姿勢になって泣き始め、それを見た妖夢は困惑した声を出す。だってしょうがないじゃないか、いつの間にか変な物を埋め込まれたんだぞ?もう完全に人間じゃなくなった...、中途半端なサイボーグですよ......。

 

いや、魔法使える時点で人間の領域超えてるわ.........。何かすっげぇ泣けてきた......。

 

妖夢「ど、どうするんですかこれは!完全に泣き崩れちゃってますよ!」ヒソヒソ

 

にとり「いや私に言われても......、取り敢えず取り出す方法を探ってみるよ。そうすれば盟友も少しは落ち着く筈......」ヒソヒソ

 

龍騎「あースッとしたぜ......」

 

妖夢・にとり「「もう直った!?」」

 

俺は心を落ち着かせると、何故か二人は驚いていた。それよりもこれはこれで良いかもしれない、女性の前で泣き喚くのは嫌だったけどお陰様でスッキリした。

 

龍騎「よし、帰るか」

 

妖夢「もう帰るんですか!?」

 

にとり「ってかその加速装置は良いの!?放置してて大丈夫なの!?」

 

龍騎「ん?あぁ、大丈夫だろ。後で永遠亭に慰謝料請求するから」

 

妖夢・にとり((それで良いのか......))

 

という事で俺はにとりにお礼を言って白玉楼を去った。さて、帰ったら請求書でも書きますか......。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妖夢「ほ、本当に大丈夫なんですかね......?」

 

にとり「.........さっき盟友に加速装置が小さい石ころみたいな大きさと言ったよね?」

 

妖夢「そうですね」

 

にとり「あれは嘘だ(謎のイケボ)」

 

妖夢「......は?」

 

にとり「実はあのレントゲン写真は少し細工した奴なんだ。で、本物はこれ」

 

そう言ってにとりは妖夢に一枚の写真を見せた。

 

妖夢「これがどう違うんですか?あんまり変化はありませんが......」

 

にとり「よく見てみて、肺の色が少し濃いでしょ?」

 

妖夢「.........あ!本当だ、少し濃いですね」

 

にとり「多分、それは金属みたいな物だよ。それで肺を覆ってるのか、はたまたは実際に肺として機能してるのか.........」

 

妖夢「お、恐ろしい.......,...、でも何で龍騎さんに教えなかったんですか?」

 

にとり「考えてみて直ぐに予想は着くだろ?」

 

妖夢「.....................................何となく予想は付きます」

 

また泣きじゃくるだろう......、二人の意見はそうだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

龍騎「ふふふ、覚悟しとけよ...。俺をサイボーグ化させた事を後悔させてやる......!」

 

そう言って俺は片手にA4サイズの紙束を持って歩いていた。さぁて、請求する金額はいくらにしようかなぁ......。百万?二百万?思い切って一千万?

 

なんて呑気にそんな事を考えながらスキップする。うん、キモいな。

 

スキップをやめて歩いていると、子供の集団を見つけた。何故かチルノが先頭に立って頭の上には青い旗に白色のペンキで文字が書かれていた。

 

チルノ「これより、『たらここがさ』の強化合宿を始める!」

 

大妖精「たらこじゃなくて、『たたら』だよチルノちゃん!」

 

チルノ「え?そうなの?」

 

ルーミア「そーなのかー」

 

リグル「ルーミアも知らなかったのか......」

 

龍騎「...『たたらこがさ、おどかしとっくん!』」

 

チルノ「あ、兄貴!」

 

龍騎「お兄たまと呼べ」

 

後ろで旗に書かれていた文字を読むと、チルノに声を掛けられた。ちなみにチルノが兄貴と呼ぶようになったのは俺が偶に寺子屋に行ってたら勝手に付けられた渾名みたいなやつだ。

 

こころ「おー!お前は何時ぞやの!?」

 

龍騎「あれ?何で此処にいる訳?」

 

何故かこころまで居た。

 

龍騎「ってかこの『たたらこがさ』って誰?」

 

?「あ、私です......」

 

俺がたたらこがさと言うと、青髪にボロボロの傘を持った少女だった。

.........あれ?この子見覚えがあるぞ?

 

こころ「こいつが『全ての人間を驚かす方法を知りたい』と相談を受けてな。そしたらこいつらに聞かれた」

 

チルノ「さいきょーのアタイ達が手を貸してあげるんだ!カンシャすることだ!」エッヘン

 

感謝というより迷惑掛けるのでは?

 

龍騎「......取り敢えず、驚くのを強くすれば良いんだろ?」

 

チルノ「ならアタイ良いの思いついた!」

 

龍騎「タイチョウミズカラガ!?」

 

もう思いついたのかよ...、サスガダァ...。

 

チルノ「後ろから氷漬けにすれば良いんだよ!そーすれば驚く!流石アタイ!」

 

龍騎「ナニイテンダ、フザケルナ!」

 

リグル「ナニバカナコトイッテンダ!」

 

とんでもない事言い出したよこの⑨。流石は最強(笑)

ってかリグルはいつの間にその語録を?

 

大妖精「凍らせちゃダメだよチルノちゃん!」

 

ルーミア「そーなのかー」

 

小傘「いや私凍らせる事出来ないから!」

 

こころ「そうだそうだ」

 

龍騎「まず、どういう風に驚かしたいのか決めるべきでは?」

 

ルーミア「そーなのかー?」

 

大妖精「確かにそうですね、驚かすにも色々ありますからね」

 

小傘「例えば?」

 

リグル「......怖い話しをするとか?」

 

こころ「此処は私の出番だな」

 

そう言って鬼の仮面を取り出すこころ。いや、それは某仮面ライダーの青い鬼じゃねぇか...。

 

こころ「これを被って怖い話しをすれば、よりリアリティーが増す」

 

リグル「その仮面に合う話しはあるの?」

 

こころ「.......」

 

龍騎「......」

 

リグル「......」

 

大妖精「.....」

 

小傘「......」

 

ルーミア「......?」⇦あまり話しについて来てない。

 

チルノ「???」⇦一ミリもついて来てない。

 

......無いんですね、分かります。

 

龍騎「...ちょっと待てよ......?」

 

俺はある方法を思い付いた。俺は思い付いた案を伝えると皆んな賛成してくれた。ルーミアは『そーなのかー』しか言わないし、チルノの関しては理解出来ずにいた。

 

 

 

〜数日後〜

 

俺は夕方に人里の橋の近くに地面に布を敷いて正座していた。目の前には蝋燭が一本火がついており、周りには里の人達が集まっていた。

 

龍騎「これは、外の世界であった怖い話し......。少し奇妙な物語......」

 

と言っても全部嘘なんですけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある家の二人の子どもには不思議な能力があった...。

 

兄は『見えないもの』に取り憑かれやすく、妹にはそれが見えてしまうのだ...。

 

母親は、そのことで言い争いをしたりする子どもたちのことが心配で仕方がない。

 

そんなある日、兄が帰宅すると妹の顔色が変わった。

 

母親が声をかけると、兄は「眠くて仕方ないから寝る」と言う。

 

自分の部屋に行こうとして、2階に上がった妹は、兄の部屋の前を通った。

 

すると、背後でドアが開き、兄が声をかけてきた...。

 

背後で聞こえる水のしたたる音...。思い切って妹が振り向くと、

 

 

 

 

 

兄の背中には濡れた短い髪のセーラー服姿の女性が覆い被さっていた...。

 

しかもその女性には......。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

顔が......、無いのだ......。目も、鼻、口も、何一つ......。

 

 

 

里の人達「「「.........ッ」」」ザワ...ザワ...ザワ...

 

龍騎「もしかしたら......」

 

そう言って俺は奥に居た女性の指を指す。

 

龍騎「貴女の後ろに居るかもしれませんよ......?」

 

女性「!?」

 

女性は俺の言葉を聞くと、勢いよく振り返る。其処には...。

 

小傘「」(のっぺらぼう)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きゃあああああああああああああああああああ!!

 

女性が悲鳴をあげると、周りの人達を一斉に騒ぎ出し皆んな逃げ出すかのようにこの場から去ってしまった。俺は蝋燭を持ってふっ、と息を吹いて火を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜霧影宅〜

 

「「「かんぱーい!」」」

 

そして一仕事を終えた俺達は家で打ち上げをしていた。

 

小傘「皆んなありがとう!こんなに驚くとは思わなかったわ!」

 

リグル「力になれて良かったよ」

 

大妖精「それにしても、中々怖かったですねあの話し...」

 

直子「私が考えた作り話しだったんですけどね」

 

そう、この話しを考えたのは直子さんだったのだ。ネタ探しに直子さんに相談したら作ってくれるとの事で任せたのだ。

 

チルノ「うんうん、さっすがアタイね!」

 

女苑「あんた最初から何もしてないじゃない」

 

チルノ「(´・ω・`)」ショボーン

 

ルーミア「そーなのかー」

 

こころ「お前も何もしてないだろ」

 

ルーミア「(´・ω・`)」ショボーン

 

確かにチルノとルーミアは何もしていない。宣伝は大妖精とリグルに任せて、こころはのっぺらぼうの仮面を持ってきて貰い、最終的には小傘で締めくくる、という計画で立てたのだ。

 

其処から夜遅くまで打ち上げは続いた。生憎家には酒は無いのでお茶かジュースと食べ物だけだが、これはこれで皆んな楽しめたので良しとするか。

 

でも何か忘れてるような......。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍騎「あ"っ!?請求書書くの忘れてた!?」




いかがでしたか?

怖い話しの内容は自分の妄想です。これを考えるのに時間が掛かってしまった...。

誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。

次回もよろしくお願いします。
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