東方龍優録〜心優しき少年の幻想郷生活〜   作:餡 子太郎

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どうもです。

紅霧異変最終回です。

それではどうぞ。


第七話 覚醒少年

なんとかこあとの連携により、フランを地上に下ろすことができた。

いやぁマジで危なかった...。身体中震えが止まらなかったし、失敗したらどうしようかと思ったし、背中になんか当たってたし...。

 

まぁ、あれは仕方ないと思う。空飛べないし、能力も持ってないし、弾幕も打てないし。

 

...謎の声は俺は元から力があると言っていたが、どうやって鎖を外せば良いのか分からない。なので俺は自分にできることをした。お陰様でフランは羽を痛めてしまい空が飛べなくなった。これだけでもかなり有利になった筈だ。多分...。

 

フラン「オニイサン、ワタシトアソビマショ?」

 

フランは笑いながら変な形をした棒を手に持つ。あれは確か帽子の少女が放った赤い槍をぶつけたやつだ。

 

龍騎(さて...どうすれば良い?相手は妖怪、明らかに人間が勝てる要素なんて一ミリもない。木刀もないし、霊夢達みたいに能力も持ってない。どうすれば...)

 

 

 

 

 

 

 

ーーーなら、俺に代われ。

 

龍騎(!?お前、どう言う事だ?)

 

ーーーお前の覚悟、しっかり見せてもらった。だがお前がそのまま戦うとなると真っ先に死ぬ。お前が死ねば俺も死ぬ。

 

龍騎(はぁ!?どう言う事だ!?)

 

ーーーそれは俺にも分からん、だが俺ならあのガキに勝てる。

 

龍騎(!...なんでそう言いきれる?)

 

ーーーお前より戦い方を知っている。それに俺は強い。ただそれだけだ。それにお前のついている鎖も外してやる。

 

龍騎(......)

 

ーーー早く選べ。相手は待ってくれないぞ?

 

龍騎(......分かった。でもこれだけは約束してくれ)

 

ーーー...言ってみろ。

 

龍騎(命は助けてやってくれ。あの子も、霊夢達も...。それだけだ、あとは俺の身体がどうなっても構わない)

 

ーーー......全く、お前は昔からお人好しだな。どうなっても知らんぞ?

 

龍騎(...好きにしろ)

 

ーーー...フッ、良いだろ。お前の我儘を聞いてやる。

 

龍騎(その前に...、お前は一体何者なんだ?)

 

ーーー俺は...()()()()()()()()()()さ。

 

龍騎(もう半分の...存在...?)

 

ーーーお喋りはここまでだ。仕事に取り掛かる。

 

龍騎(ちょ、おい!今のはどういう...)

 

俺は最後まで言いきる前に意識が失った。

 

 

 

 

 

 

 

フラン「ナニシテアソボウカナ〜、バクハツモイイケドキリキザムノモイイナ〜」

 

帽子の少女「フランやめなさい!相手は人間なのよ!」

 

フランは龍騎を何をして遊ぶか迷ってると帽子の少女はやめるよう問いかける。しかしフランはその言葉一向に聞いてない。

 

フラン「ウーン、ソラハモウトベナイカラシ...、アッ、ソウダ!イッソウノコトタベルッテコトモアリダネ!」

 

銀髪のメイド「!?」

 

紫の魔法「貴女正気なの!?」

 

こあ「そんな...」

 

霊夢「そんな事!」

 

魔理沙「やらせないぜ!」

 

銀髪のメイド、紫の魔法使い、こあはフランの言葉に蒼ざめ霊夢と魔理沙は阻止しようと立ち上がる。

 

 

「おいガキ」

 

 

「「「「「「!!」」」」」」

 

 

フラン「?」

 

「調子に乗るのも良い加減にしろ...」

 

フラン「!?」

 

「そんなに遊び足りないなら俺が相手になってやる」

 

一同は一人の人物の声に反応し今までにない気迫に押し黙った。

 

それはまるで別人のような顔つきをした龍騎だった。

 

フラン「ハ、ハハッ、アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」

 

龍騎の圧に戸惑ったフランだがすぐ様いつものように笑う。

 

フラン「イイヨイイヨ!オニイサントアソビタカッタモン!」

 

霊夢「龍騎...なの?」

 

龍騎「...確かに俺は霧影龍騎だが、今の俺は少し違う。もう一人の霧影龍騎と思えば良い」

 

霊夢「それって...?」

 

魔理沙「二重人格、ってことか?」

 

龍騎?「ああ、そんな感じだ」

 

フラン「オニイサン、ハヤクハジメマショ?」

 

龍騎?「...」

 

龍騎?は右手を握ったり離したりして身体に異常がないか確認した。

 

龍騎?「行けそうだな...。始めるか、俺のデビュー戦

 

 

フラン「イクヨオニイサン!禁忌『クランベリートラップ』」

 

フランは魔法陣を展開し、そこから弾幕を大量に発射する。龍騎?は弾幕が発射したと同時に走りだす。

 

フラン「アハハ!オニイサンジブンカラアタリニキタノ?バカダネ!」

 

龍騎?「...お前程じゃない」

 

龍騎?はフランの放った弾幕を当たる直前に身体を捻ったり、高く飛び跳ねたりして弾幕を避けながらフランに近づく。

 

フラン「ヘェ〜、オニイサンヤルネ」

 

龍騎?「...悪いが倒させてもらう」

 

フラン「ヤレルモノナラヤッテミナ!禁忌『フォーオブアカインド』」

 

フランは四人に分身して龍騎?に攻撃を仕掛ける。

 

龍騎?「分身、か...」

 

フラン1「禁忌『レーヴァテイン』」

 

フラン2「禁忌『カゴメカゴメ』」

 

フラン3「禁弾『スターボウブレイク』」

 

フラン4「禁忌『クランベリートラップ』」

 

龍騎?「だが!」

 

四人に分身したフランは龍騎に向かって一斉に弾幕を放つ。龍騎?は腕で弾幕を防ぎながら足を止めない。

 

フラン1「ウソ!?」

 

龍騎?「はあぁ!!」

 

龍騎?は右手に拳を作り、力を溜める。すると右手が赤と橙色が光りだす。そして龍騎?はフラン2に拳を当てる。

 

フラン2「ゴフッ!」

 

フラン2は壁に吹っ飛ばされた。龍騎?は攻撃を辞めず、フラン3、フラン4に殴りかかる。

 

フラン3、4「禁忌『レーヴァテイン』」

 

龍騎?「させるか!」

 

フラン3、4が技を宣言する前に龍騎?は攻撃を仕掛ける。龍騎?はフラン3を左手で顔を掴み、掌にエネルギーを溜め爆発する。すぐにフラン4を足蹴りをお見舞いし、吹き飛ばさないように片手で首を掴む。

 

龍騎?「どうする?辞めるか、続けるか?」

 

フラン4「...オニイサン、ナニカワスレテナイ?」

 

フラン4が笑うと後ろからフラン1が炎の大剣を持って襲いかかった。

 

フラン1「ワタシガイルコトヲ!」

 

フラン1は炎の大剣を振り下ろす。そして大爆発が起きた。

 

 

 

 

 

 

 

龍騎?「......お前が斬りかかることは予想済みだ」

 

フラン1「...ウソ」

 

龍騎?は片手で首を掴んでいたフラン4を盾にしてフラン1の攻撃を防いだ。龍騎?はフラン4の首を掴んでいた手を離す。動けなくなったフランの分身は消えて再度フランは一人になった。

 

龍騎?「恐らく今の分身は自分のパワー、スピードが4分の1になるようだな。いくら強力だからと言って何も考えずに行動するとこうなる」

 

龍騎?はゆっくりフランに近づく。

 

フラン「イ、イヤ......、コナイデ......」

 

フランは怯えていた。どんなに攻めても、どんなに立ち上がっても彼から勝てる要素がない。この人間は普通の人間じゃない...。まるで...、鬼神のような眼をしていた。先程まで狂い笑っていた表情が、今は恐怖に満ちて今にも泣き出しそうな表情だった。

 

龍騎?「...お前に恨みがあるわけではないが、戦うと決めた以上覚悟は持ってもらう」

 

フラン「い、いや...」

 

龍騎?「準備はできているな?」

 

龍騎?は右手を力強く握り、再び赤と橙色の光を放つ。そしてフランに向かって殴ろうと構える。

 

フラン「ひぃ!?」

 

フランは頭に手を当てて目を強く瞑る。

 

しかし、何も起こらない。

 

フラン「......?」

 

フランは恐る恐る目を少しずつ開けると、龍騎?は構えたまま動かなくなった。そして...。

 

ドサッ

 

右手に光っていた光は消え、力尽きたかのように龍騎?は倒れた。

 

龍騎?(くそっ、もう時間切れか...。まぁ()()()の魔力の量にしては良く頑張った方か...)

 

そのまま龍騎?は静かに眠るように目を閉じた。

 

 

 

 

 

 

霊夢「...」

 

魔理沙「...」

 

帽子の少女「...」

 

銀髪のメイド「...」

 

紫の魔法使い「...」

 

こあ「...」

 

霊夢達は龍騎?の戦闘に驚きを隠さないでいた。先程まで女性に恐れていた男がいきなり狂気の少女と戦い、戦意喪失まで追い込んだ事を。

 

霊夢「...はっ!龍騎!」

 

魔理沙「!おい、大丈夫か!?」

 

先に我にかえったのは霊夢だった。倒れた龍騎の元に走りだすと魔理沙も続いて後を追う。

 

霊夢「怪我は...無さそうね」

 

魔理沙「みたいだな...、それより...」

 

霊夢「分かってるわ、でも今は後よ。龍騎を運ばなくちゃ」

 

帽子の少女「なら空き部屋があるからそこで休ませると良いわ。咲夜!」

 

銀髪のメイド「畏まりました」

 

銀髪のメイド、咲夜は一瞬姿を消すと再び姿を現した。

 

咲夜「案内いたします。こちらです」

 

そのまま霊夢と魔理沙は龍騎を肩を組んで、咲夜と共に空き部屋へ向かった。

 

残ったのは帽子の少女と紫の魔法使い、こあ、最後にフランだった。

 

紫の魔法使い「...それで?貴女はどうするの?」

 

帽子の少女「あの男が目が覚めるまで休むわ。彼に少し興味が湧いたわ」

 

紫の魔法使い「そう...。なら私は彼の魔法について調べておくわ」

 

帽子の少女「えぇ、お願い」

 

紫の魔法使いはこあを連れてその場を離れた。

 

帽子の少女「フラン...」

 

フラン「お姉...様...」

 

帽子の少女はフランに近づき、優しく抱きしめる。

 

帽子の少女「ごめんなさい...。私の所為で、貴女を辛い思いをさせてしまって...」

 

フラン「お姉様...お姉さま...」ポロポロ

 

姉に抱きしめられたフランは涙を流す。そのあと、『ごめんなさい...、ごめんなさい...』と泣きながら謝罪、今回の異変は解決を迎えた。

 

 

 




いかがでしたか?

これで紅霧異変は終了となります。

次回は日常編へ行こうと思います。

UAが1000を超えました。読者の皆様に感謝申し上げます。本当にありがとうございます。不束者ですがこれからもよろしくお願いします。

誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。

次回もよろしくお願いします。
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