第六十九話です。ついに真実が語られます。
それではどうぞ。
〜手術室〜
龍騎「..................」
永琳「不味いわね...、脈が弱まっていく.......」
紫「永琳、何とかならないの!?」
永琳「今何とかしてるんでしょうが!でも出血も酷いし治療が追いつかない......、どうしたら.........」
永琳は龍騎を治療に全力をあげているが、龍騎の回復する事は無く、ひたすら時間だけが過ぎていく......。
永琳(こうなったら......、蓬莱の薬に頼るしか......)
?「失礼」
永琳・紫「「!?」」
突如、手術室に謎の女性が入り込んだ。
永琳「あ、貴女何者!?」
そう永琳が言うと、謎の女性はメスを手に持つと手術室の扉が開かれた。
霊夢「な、何よあんたは!?」
?「............」
霊夢の言葉を無視して、謎の女性はメスで自分の手首を切ると、切り傷から血が出ると、龍騎の口に近づけた。
永琳「ちょ、ちょっと貴女!」
?「ご無礼を承知しております。しかし、この方を救うにはこれしかないのです」
そう言って謎の女性は血を龍騎の口に入れる。暫く血を飲ませると龍騎の顔色が元に戻り始める。
永琳「う、嘘.....、脈が元に戻ってきてる.........」
紫「貴女......、まさか.......」
?「..........これでこの方は無事です。心配は御座いません」
霊夢「ちょっと何なのよあんた!?龍騎に血を飲ませるわ何なのよ!?」
霊夢は謎の女性の肩を掴んで激しく揺らす。
紫「止めなさい霊夢、この女性は......、恐らく味方よ」
霊夢「は?」
魔理沙「味方?」
早苗「信用できませんよ......」
?「無理も御座いません、元は私は貴女方の敵なのですから.........」
永琳「つまり.........」
霊夢「まさか............」
シア「私は鬼神龍の一人、シアという者です。どうかお見知りおきを」
謎の女性、シアが自己紹介をすると霊夢が胸倉を掴んで来た。
霊夢「......何しに来たのよ...。何で龍騎を助けたのよ.....?」
シア「この方は貴女方にも、そして我々にとっては最後の希望なのです。このまま死んでほしくないのです」
霊夢「冗談じゃないわよ!龍騎を痛めつけといて良く言うわよ!」
紫「待ちなさい霊夢!」
霊夢「っ!」
霊夢は紫の圧の掛かった言葉に黙ってしまった。そのまま胸倉を掴んだ手を離す。
永琳「.........紫、そろそろ」
紫「分かってるわ......、もう、言うしかないわよね......」
魔理沙「......聞かせて貰おうじゃないか」
シア「なら私がご説明致しましょう。当の本人である私なら質問にも答えられますので」
紫「......頼めるかしら」
シア「承知致しました」
それからシアの説明が始まった。
鬼神龍...、それは生まれながら戦闘スキルに恵まれ百戦錬磨と呼ばれる程の力を持つ神の一族。
しかし、強大な力を持つ故に戦いを快楽と感じ、生き甲斐だと思う者が八割存在します。
そんな鬼神龍ですが、戦闘を望まない者を少なからず存在するのです。この私もその一人......。
ですが、鬼神龍にはある呪いがあると噂されているのです.........。
『戦わなければ、理性を失い暴走し、その状態が一生続く』
というのが、昔から伝えられており掟みたいになっているのです。
我々が此処へ進行してきたのも、その掟を守る為......。そして、新たな土地を得る為に数々の世界に宣戦布告し、土地を奪っていった......。
戦いを望む者は家庭の為に、己自身の欲求を満たす為に戦場に出され、それを望まぬ者も無理矢理駆り出されていった......。
鬼神龍は基本的に、どの種族でもスペックが高い分類なので負ける事は無い.....。なので我々は数々の世界を進行していった......。
しかし、そんな我々が唯一支配出来なかった世界が存在した......。それが此処、幻想郷なのです。
霊夢「.........」
魔理沙「.........」
早苗「..........」
シア「一通りの説明は以上となります」
シアの説明に、その場に居た全員が息を呑んだ。
霊夢「......ちょっと良いかしら?あんたみたいな戦闘を望まない鬼神龍はどうしてるのかしら?」
シア「いつも通りの生活をしています。貴女方と同じように」
早苗「も、もし戦いに拒否したら......、どうなるんですか?」
シア「その時によりますが.........、最悪、処刑ですね」
魔理沙「そりゃねぇだろ......、残酷過ぎるだろ.........」
永琳「ちょっと良いかしら?......貴女は確か、龍騎が最後の希望と言っていたわね?」
シア「その通りで御座います」
永琳「何故其処まで彼に頼っているのかしら?特別な何かが秘めている訳なの?」
早苗「..........ちょっと待って下さい!もしそれが本当ならりゅーくんが元から鬼神龍だった事になりませんか!?」
霊夢「なっ.........」
早苗「もしりゅーくんにその特別な何かを持っていたら鬼神龍にとっては不味いものだから先にりゅーくんを消そうとした...、じゃないと説明がつきません!」
魔理沙「ちょ、流石にそれは......」
永琳「そうよ早苗、それだけの理由で彼を襲うなんて.........」
シア「.........」
紫「..........そうよ」
霊夢(待って.........、それ以上言わないで.........、お願い..............)
紫「龍騎は元々鬼神龍よ、そして次の王になる後継者でもあるのよ」
霊夢(聞きたく無かった...........、その言葉............)
俺は今、何処に居るんだろう.........、真っ暗で、何も無い、まさに闇の空間のような場所だった........。
俺は......、死んだのかな......。確か腹を貫かれた気が..........。
ーーー◯◯◯◯◯........。
..........誰か呼んでいる...?
ーーー......私の可愛い◯◯◯◯◯.....。
...........誰だ?私の可愛い.........、何だ?
ーーーお目覚めなさい...。◯◯◯◯◯.......、貴方は私の......、希望の光......。
その言葉を聞き終えると、俺は意識を失った......。
龍騎(...............何だ此処......?)
再び意識を取り戻すと、俺の口には何かが装着していた。それに心拍数を計る機械の電子音が聞こえる。どうやら俺は助かったみたいだ......。
早苗「......................じゃないと説明がつきません!」
早苗が何か慌ただしい様子で何かを言っていた。何の事だ?
魔理沙「ちょ、流石にそれは......」
永琳「そうよ早苗、それだけの理由で彼を襲うなんて.........」
何の話しなのかついて行けないのでこのまま眠っている状態にする。
紫「.........そうよ」
あ、紫さん居たんだ。ってか今魔力使えないから誰が居るのか分からん。
紫「龍騎は元々鬼神龍よ、そして次の王になる後継者でもあるのよ」
今、何て言った....................?
俺が..............、鬼神龍...............?それに次の王になる後継者って...............。
どう言う事だ.........、俺は、元から人間じゃなかったって事かよ..........。
紫「龍騎はね......。あの子が生まれて直ぐにこの幻想郷へやって来たのよ......。戦争中に........」
霊夢「戦争中.........?」
永琳「当時の彼は、まだ赤ん坊だったの。私達が戦ってる間に幻想郷の地上に降り立ったのよ」
魔理沙「え?じゃあ赤ん坊だった龍騎と戦ったのか?」
永琳「そんな訳無いでしょ?あの子はまだ生まれて間もなかったのよ」
早苗「じゃあ......、どうして.........?」
シア「それはこの方の母親の独断による行動なのです」
魔理沙「龍騎の母ちゃんのか?」
シア「......龍騎様、本名『アルカード』様の母である、『イザベラ』様は当時のアルカード様を連れて逃げ出したのです」
魔理沙「逃げ出した......?」
シア「夫であり、民をまとめる陛下である『ジャック』様の考えにイザベラ様は反対しておりました。そして二十年前に起こった戦争を利用してアルカード様を連れて脱出を試みましたが、直ぐにバレてしまい逆に狙われてしまったのです」
紫「じゃあ、あの時攻撃が止み始めたのは......」
シア「イザベラ様を捜索する為です。当時の我々鬼神龍も少数しか戦場に出て居ないので、イザベラ様が脱走するという事は予想外だったのです」
早苗「つまり、幻想郷が助かったのはりゅーくんのお母さん.........、イザベラさんが脱走したから助かったんですね」
紫「えぇ、その後.........」
〜二十年前・幻想郷〜
イザベラ「............」
イタゾー! ハヤクツカマエロー! ニガスナー!
イザベラ(このままでは.........、せめてこの子だけでも............!)
イザベラは走っていた。自分の子供を強く抱きしめて走り続ける、ひたすら走り続ける中、イザベラは足を躓き転がってしまう。
イザベラ(この子だけは......!この子だけは........!)
?「おい、大丈夫か!?しっかりしろ!」
イザベラ「......あ、貴女は.........?」
イザベラが目を開けると、目の前には藍が手を差し伸べていた。
藍「大丈夫か!?酷い怪我だぞ!?」
イザベラ「私の事より........、この子を............」
そう言ってイザベラは自分の息子を藍に渡した。
イザベラ「私はもう............、時間が無い.........。助からないでしょう......、でもその子だけは.....、アルカードをお願い.........」
藍「......ああ、分かった」
イザベラ「ごめんなさい......、アルカード.........。私が不甲斐ないばかりに、貴方を.........、辛い思いをしてしまって.........。私の可愛いアルカード.........、強く生きて.........、そして、鬼神龍を.........、平和を.........................」
そう言ってイザベラは息を引き取った。藍はイザベラの言葉に少し戸惑っては居たが、彼女の言う通りにアルカードを......、龍騎を保護したのだ。
〜現在・永遠亭〜
紫「あの後藍に説明して貰って、戦争が終わった後その赤ん坊を私達で面倒を見ていたのよ......。そして私は、『彼を人間として、優しい人間になって欲しい』と願い、彼を『霧影龍騎』と名付け、外の世界に送ったのよ」
霊夢「そう、だったの...........」
魔理沙「......ある意味龍騎も、被害者なんだな......」
早苗「可哀想に..........」
永琳「..............」
そうだったのか.........、俺が知らなくて当然だよな......。
その後、中に居た全員が居なくなりただ時間だけが過ぎていった。時刻は夜の8時、俺はまだベットの上で目を開けたまま考え事をしていた。
龍騎(戦い続ける運命、か......。これから先どうしたら良いんだよ......、戦いを望まない鬼神龍だって居るのに...........、俺に何が出来るんだよ........)
龍騎「教えてくれよ......、母さん.....」
俺は無意識のうちに涙を流した。そして最後の言葉に亡くなった母を呟いた事に俺が気が付かなかった......。
いかがでしたか?
鬼神龍の説明は大雑把でしたが、簡単に言えばサイヤ人の神様バージョンだと思ってください。
ちゃっかり優曇華がハブラレてますがお気になさらず......。
誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。
次回もよろしくお願いします。
最終回、次回で終わらせるか次々回で終わらせるか(どちらかが20〜30を過ぎたら決定します)
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次回で締めよう!映画風にな!
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二つに分けよう!TVアニメ風にな!