東方龍優録〜心優しき少年の幻想郷生活〜   作:餡 子太郎

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どうもです。

第七十二話です。

それではどうぞ。


第七十二話 強化訓練

 

シア「......さて、皆様にはこれから戦闘派の鬼神龍に対抗するべく強化訓練をさせて頂きます」

 

スキマで八雲邸にやってきた俺達は既に多くの人達が集まっており、シアの説明を受けていた。遂に来たか....。

 

霊夢「......一つ良い?強化訓練をするのは否定しないけど、そんな事出来るの?」

 

霊夢が手を上げて言ってきた。確かにそれは可能なのだろうか.....。

 

シア「時間は多少時間は掛かりますが、可能です」

 

出来るのか......。

 

シア「鬼神龍に互角に戦うのに、鬼神龍と同じ領域に立つ必要があります」

 

龍騎「......もしかして、鬼神龍のような力を持つ為の訓練か」

 

シア「仰る通りです」

 

魔理沙「あー......、つまり私達も神の力が使えるようになるのか?」

 

シア「そうですね、神の力を得ると言う事は神に近い存在になると言う事になります」

 

..........なんか、霊夢達が俺と同じ存在になるって事になると.....、複雑だな......。

 

シア「それでは始めましょう。皆様には非戦闘派の鬼神龍が指導します。なるべく早く神の力を得て下さい」

 

加奈子「ちょっと待て。早苗や霊夢なら兎も角、私達も神だがそんな事する必要はあるのか?」

 

シア「はい、我々の力は皆様の持ってるものとは全く異なるものです。例え同じ存在でも力は違うのです」

 

加奈子「......成程」

 

紫「その力と言うのは鬼神龍のよね?私達が身につけても平気なのかしら?」

 

シア「紫様のような妖怪や加奈子様のような神等の種族は問題はありません。しかし、人間である霊夢様、魔理沙様、今の龍騎様には身体に負担が掛かるでしょう」

 

紫「......それ程強力な力なのね」

 

今の俺では、か........。

 

シア「龍騎様、龍騎様には他の皆様とは違う訓練を行って貰います」

 

龍騎「他の訓練?」

 

どう言う事だ?霊夢達と同じ事をするじゃないのか?

 

シア「元は鬼神龍である龍騎様には我々と同じ神の力を既に持っています。なので龍騎様には特別コースの訓練を受けて貰います」

 

.........そう言う事か。

 

シア「ラナ、指導をお願いします。私は龍騎様の面倒を見ます」

 

ラナ「分かりました」

 

シアはラナに霊夢達の指導を任せると、俺は別の場所へ連れて来られた。

 

 

 

 

シア「龍騎様、先ずは龍騎様が持ってる鬼神龍の力を解放します」

 

龍騎「鬼神龍の力の解放......?」

 

シア「その為にはこれを持って下さい」

 

そう言ってシアが取り出したのは、長方形の箱だった。シアは箱の蓋を開けると何かが布で包まれていた。シアは丁寧に布を捲る。

 

龍騎「それは?」

 

シア「こちらは我々鬼神龍に伝わる剣、以下なるものでも簡単に斬り裂き、全てを破壊出来ると言われる『龍帝剣』です」

 

龍騎「!?」

 

鬼神龍にそんなのがあったのか!?その剣がこの箱の中に......。

 

シア「ご覧下さい、此方が龍帝剣です」

 

そして龍帝剣が包まれた布を外す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

は?( ゚д゚)?

 

其処には神々しく輝く剣かあるのだが......................。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サイズが爪楊枝並みに小さかった...。

 

ちっちぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!

 

龍騎「ちょっと待って!?これが龍帝剣なの!?こんな爪楊枝が!?品性を疑うんだけど!?」

 

シア「落ち着いて下さい。取り敢えず龍帝剣を持ってみて下さい」

 

そう言って俺は渋々爪楊枝サイズの龍帝剣を摘むように持った。にしてもちっちぇえ...。

 

龍騎「......」

 

シア「......」

 

龍騎「......」

 

シア「......」

 

龍騎「...ねぇ、うんともすんとも言わないんだけど?」

 

シア「つまりそう言う事です」

 

.........こいつふざけてんのか?

 

シア「龍帝剣が何も反応しない、それは龍騎様が持ってる力がゼロに等しいという事です」

 

.........つまり、どう言う事でござまいましょうか?

 

シア「龍帝剣は鬼神龍専用に作られた神器、既に人間として生きている龍騎様が龍帝剣を手にしても反応が無いのは龍騎様の力は無くなってしまっているという事です」

 

龍騎「...仮に持っていたらどうなるんだ?」

 

シア「龍帝剣か大きくなり、この箱に収まるようになります」

 

そんなギミックになっていたのか......。ん?ちょっと待って?

 

龍騎「ってかこれ何処から持ってきた?」

 

シア「陛下の部屋には隠し部屋がありまして、其処からお借りしました」

 

わーすげー度胸だ、流石のりゅーくんもビックリ。

 

龍騎「大丈夫なのそれ?良くバレなかったな......」

 

シア「問題ありません、この剣は陛下は使われませんので」

 

じゃあ何で取っといておいたんだよ......。そう思いながら龍帝剣を見つめる。この先不安でしかない.........。

 

シア「では始めましょう、先ずは座禅をして貰います。座禅には精神の安定や感情のコントロールに大きく関わっていき、ストレスが軽減されリラックスできます」

 

龍騎「座禅って、ただの座禅で良いのか?」

 

シア「はい、しかしそのままだと効果が無いので少し工夫します」

 

そう言ってシアは壺のようなものを取り出した。壺の蓋を開けるとピンク色の煙が上がる。

 

龍騎「それは?」

 

シア「時間経過で酸素濃度が薄く、重力が掛かる煙です。私の合図があるまで龍騎様は座禅を続けて下さい」

 

龍騎「分かった」

 

そう言って俺は地面に座って座禅を組む。そして目を瞑り神経を集中させる。座禅やった事ないけど大丈夫かな......。少し不安はあったがシアがツッコんで来ないのでやり方はあってるのだろう。

 

龍騎(......あれ、急に呼吸が苦しくなってきた...、それになんか重くなったような......)

 

僅かな時間が経過しただけでもう辛くなってきた。

 

龍騎(ちょ、これはマズイですよ!酸素が薄くて集中力が乱れる......!それに重力で身体が重くなってる所為か更に集中力が乱れる!こんなダブルパンチ聞いてないぞ!?)

 

それでも俺は座禅を組み続ける。辛くても押し殺すしか無いのだ......。

 

 

 

 

 

〜数時間後〜

 

シア「其処まで」

 

龍騎「」

 

シア「お疲れ様でした、龍騎様」

 

龍騎「......じ、じぬ...............」

 

遂にシアの合図で座禅から解放された俺、初見殺しってレベルじゃないって............。

 

シア「本日の訓練は此処までです。ゆっくりとお休み下さい」

 

龍騎「............ち、ちなみに何時間ぐらい経ってるの...?」

 

そう言うとシアは懐中時計を取り出して時刻を確認する。

 

シア「現在朝の四時四十七分、約二十時間近くです」

 

龍騎「に、二十時間...........、だって............?」

 

シア「戦闘派の鬼神龍でしたら最高で三日間継続出来ます」

 

龍騎「お前等神様じゃねぇ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜八雲邸〜

 

龍騎「畜生......、身体が動かないなんて......」

 

シア「大丈夫ですか?龍騎様?」

 

俺は今シアにおぶって貰ってる。理由は勿論座禅のし過ぎによって足が全然動かないからだ。本当に情けない.........。

 

龍騎「もしかして霊夢達も同じ内容の訓練を?」

 

シア「はい、龍騎様との違いはあの壺があるかないかです」

 

龍騎「成程、確かにあれを霊夢達がやったら途中ぶっ倒れるよな......。なら俺もそれにすれば良かったんじゃ?」

 

シア「龍騎様は鬼神龍です。幻想郷組と同じ訓練内容では全く身につきません」

 

何だよそれは拷問だ、偉い人に訴えてやる。

 

そう言っていると、皆んなが待っている部屋に着く。シアが襖を開けると

 

霊夢「」

 

魔理沙「」

 

紫「」

 

その他の幻想郷組「「「「「」」」」」

 

全員ダウンしていた.........。

 

龍騎「だ、大丈夫か?」

 

霊夢「.........むり」

 

魔理沙「あんなに長時間座禅だなんて信じられないぜ.........」

 

紫「座禅だなんて何年振りかしら............、もう動きたく無いわ.......」

 

龍騎「お、お疲れ様です.........」

 

ラナ「皆様、お風呂の準備が出来ております」

 

ラナが風呂の準備が出来たと報告にやって来た。皆んな動けなさそうだから先に入ろう。そう思った俺は風呂場に向かった。

 

 

 

 

 

霊夢「まさか鬼神龍の力を得るにはこんなに訓練が過酷だなんて......」

 

魔理沙「座禅なんてもうやりたくないぜ......」

 

早苗「いたた......、まだ痛みが取れない......」

 

レミリア「いやーー!!座禅キライーー!!大っ嫌い!!(泣)」

 

咲夜「お、お嬢様!?しっかりして下さい!」

 

妖夢「こんな長く座禅する事になるのは予想外でしたね......」

 

椛「これからそれ以上な事するんですよね?」

 

文「これは記事に出来るレベルじゃないですよ........」

 

紫「......でも、此処で諦めてしまったら全てが終わるわ。幻想郷も私達も」

 

加奈子「そうだな......」

 

霊夢(そうよ......、此処で諦めたら全てが終わる......)

 

魔理沙(此処で、くたばる訳にはいかない......)

 

咲夜(必ず、必ずこの訓練に乗り越えてみせる......!)

 

妖夢(幻想郷の為にも......!)

 

早苗(りゅーくんの為にも!)

 

椛(絶対に乗り越えてみせる......!)

 

文(もう二度と、あの日の事を繰り返さない為にも......)

 

紫(やるしか無いのよ、私達には選択肢は無い......)

 

全員が弱音を吐く中、紫の言葉に活気が戻る。

 

 

 

 

 

ギャアァァァァァァァァァ!!

 

 

 

「「「「「!?」」」」」

 

その直後、龍騎が悲鳴を上げ勢い良く襖が開かれた。

 

腰に小さいタオルを付けた状態で......。

 

 

年頃の女性方「「「「「キャアアアアアアアアアアアアアア!!」」」」」

 

 

御年輩の女性方(((((ウホッ、良い身体......)))))

 

当然、若い女性達は悲鳴を上げる。

 

龍騎「た、助けてくれ!シアが!?シアがぁ!?」

 

シア「龍騎様、まだ身体を洗ってないどころか湯船にも浸かってませんよ。早くお戻りを」⇦全裸(タオルなし)で片手にシャンプー所持

 

龍騎「ギャアァァァァ!!馬鹿寄るな!!俺の側に近寄るなぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

霊夢「りゅ、龍騎のエッチ!!///」

 

龍騎「ちょ、違うから!誤解だから!」

 

咲夜「ふ、不潔ですよ龍騎様!///」

 

龍騎「だから違うって!!」

 

妖夢「ち、近寄らないで下さい!///刀で斬りますよ!///」

 

龍騎「やめて!俺のA⭐︎I⭐︎BOを失ったら生きていけない!死者蘇生出来ないから!」

 

椛「と、取り敢えず服着て下さい!///目を瞑るので///」

 

龍騎「両手で目を隠しても指の間に覗き見してるから全然説得力無いぞ!?」

 

文「」カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ

 

龍騎「撮るんじゃねぇよクソ鴉!!この場でとり天にしてやろうか!?」

 

早苗「そ、そんなに溜まってるなら言ってくれれば私が...///」

 

龍騎「そう言って服を脱ごうとするな!!マジでやめて!?」

 

魔理沙「死ね童貞!」

 

龍騎「死ね!?一番傷ついたわ!ってかテメェも処女の癖に生意気言ってんじゃねぇよ!」

 

魔理沙「なっ!?お、お前良く恥ずかしい事言えるな!///」

 

龍騎「童貞って言い出したの何処のどいつだよ!?」

 

シア「?龍騎様、早くお風呂場へ......」

 

 

「「「「誰の所為でこうなってると思ってんだよ(のよ)!!」」」」」

 

 

 

 

 

それから龍騎は誤解を解いてみせたが、霊夢、咲夜、早苗、妖夢、椛は顔を真っ赤にさせながら固まってしまい、魔理沙に関しては何故かシアを睨みつけていた。そして、シアには『龍騎の背中流しの禁止令』が発令した事は言うまでも無い。こうして、鬼神龍対策訓練の初日を終えた龍騎達。

 

最後に龍騎の一言......。

 

 

龍騎「シアの裸を見た時、A⭐︎I⭐︎BOが反応してしまった.....」




いかがでしたか?

もうこう言ったネタが無い......、というか思いつかないから最終決戦行っても良いかな......、良いよね?

誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。

次回もよろしくお願いします。

最終回、次回で終わらせるか次々回で終わらせるか(どちらかが20〜30を過ぎたら決定します)

  • 次回で締めよう!映画風にな!
  • 二つに分けよう!TVアニメ風にな!

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