第七十五話です。
それではどうぞ。
〜ラ◯ュ◯もどき〜
ジャック「......奴等、二十年前より力を付けたな」
マリーン「いかがなさいますか?陛下」
ジャック「仕方あるまい......、民の者も送らせよ」
マリーン「.........陛下、その事なのですが......」
ジャック「.................ふん、そういう事か」
マリーン「............(本当にやってくれましたね......、さて、どうなる事やら...)」
ジャック「いや、良い頃合いかもしれんな......」
マリーン「と、言いますと?」
ジャック「........反対派の奴等も皆殺しにしろ」
マリーン「なっ!?(ほ、本気で言ってるのですか!?)」
ジャック「弱者など要らん、全ては強者が支配するのだ」
マリーン(これは大変な事になりましたね......、本当にどうなるか予想がつかなくなりましたよ)
ザラ「オラァ!」
龍騎「はあぁ!」
龍騎とザラは手に持っている剣をぶつけ合う。金属が交わる衝撃音が響き、火花が飛び散り、時間が伸びていくと互いの攻撃速度が加速し、金属音と火花が更に増していき、鍔迫り合いになるとお互いの顔に睨みつける。
ザラ「...何故能力を使わない?」
龍騎「偶には小細工無しの決闘も良いと思ってな...」
ザラ「......ふっ、それが命取りにならなければ良いけどな!」
そう言ってザラが斬り掛かる。龍騎も地面を蹴って飛び込むと再び互いの剣が交じり合い。
ザラ「......お前達は正しいのか?」
龍騎「何......?」
ザラ「お前達は正しいのかと聞いている!」
龍騎「!?」
ザラは強い言葉と同時に龍騎を振り払う。その反動により龍騎は後退する。
龍騎「お前の言う『正しい』って何だよ!」
ザラ「俺は、犠牲の上に成り立つ平和が、本当に正しいか確かめたいだけだ!」
龍騎「犠牲の上に成り立つ平和?」
ザラ「鬼神龍は戦い続けなければならない一族だ、例え寿命を迎えても、生まれ変わってもこの運命からは避けられない!」
龍騎「!?(寿命を迎える!?鬼神龍は不老不死じゃないのか!?)」
龍騎は知られざる鬼神龍について驚愕すると、ザラが再び龍騎に剣を下ろし、龍騎はザラの攻撃を受け止める。
龍騎「戦い続ける運命なんて出鱈目だ!こんなの言い訳に過ぎない事にお前だって気づいてる筈だ!」
ザラ「なら俺達は要らないのか!?戦う為に生まれてきた俺達は切り捨てられるのかよ!?」
ザラは剣に重りを乗せて、龍騎を苦しめる。
龍騎「鬼神龍は、ただ戦う為に生まれてきた訳じゃ無いはずだ!だったら戦い以外の事も考えてみろ!」
そう言って龍騎はザラに足蹴りを食らわせると、ザラは後ろへ後退する。
ザラ「俺は、戦士として扱われた戦闘派の代弁者だ。俺は俺以外を含む鬼神龍、全てのために戦っている。俺とお前はこうして戦っている。戦っている時こそ、お前も俺も充実しているのではないのか!?俺とお前は同類だ。戦場でしか、己の存在意義を見出すことが出来ないんだ!」
龍騎「違う!!俺は......、俺は人間だ!!」
ザラの言葉に龍騎は強く言うと、ザラに向かって剣を振り、ザラは剣で龍騎の攻撃を受け止める。
ザラ「俺はお前を認めない、戦いしか取り柄しか無い鬼神龍に武器を捨てるのは間違っている!」
龍騎「じゃあクソ親父の言いなりになるのかよ!」
ザラ「それが戦う者の魂のよりどころとなる!」
ザラが龍騎の剣を弾き、回し蹴りをすると、龍騎は吹っ飛ばされる。
龍騎「そんなの間違ってる........、それじゃあ悲しく惨めな歴史の繰り返しだ。ここで流れを食い止めなければ、また俺たちと同じような存在が現れ、新たに悲劇という名の歴史がいつまでも続く......」
ザラ「っ!」
ザラは龍騎の言葉を聞いて動きが止まる。
龍騎「なぁ、お前達はあと何回命を奪うんだ?」
ザラ「!」
龍騎「お前達は.....、俺達鬼神龍はあと何回、命を奪ったり悲鳴を聞かなきゃいけないんだ?俺は命を奪った事は無いから分からない......、教えてくれザラ!」
ザラ「っ!」
ザラは龍騎の言葉に迷いが生じた。ザラも数々の世界で命を奪い、何度も悲鳴や嘆き声を聞いてきた。それが本当に正しい事なのかどうか、本人だって分かってる筈だ。
ザラ「なら、ならどうしろって言うんだ!俺だって家族が居る、両親だってまだ生きてる!子供だってまだ幼い!非戦闘派の家庭を守るには戦うしかないんだよ!」
龍騎「...っ!?」
ザラは叫びながら龍騎に剣を突き刺す。龍騎は少量だが血を吐くが必死に耐える。
龍騎「この......、分からず屋あぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ザラ「ごふっ!?」
龍騎は剣を手から離して拳を作り、ザラに向かって殴りつけた。そのままザラは倒れてしまい、龍騎は貫かれた剣を抜いて落とした。
龍騎「お前が信じて戦ってるのは何だ!帰りを待つ家族の為か!?出鱈目な掟の為か!?クソ親父の為か!?」
ザラ「!?」
龍騎「守る為に殺して、殺したからそれで終わり、それで本当に最後は平和になるのかよ!?」
ザラ「っ!黙れぇ!!」
龍騎「ぐはっ!」
ザラが立ち上がり龍騎の顔面に殴りつける。
ザラ「其処までお前が正しいって言うのなら俺に勝って見せろ!」
ザラが剣を持って龍騎に襲い掛かる。そして龍騎も剣を拾う。
ザラ「でやあぁぁぁぁぁぁぁ!!」
龍騎「この.........、馬鹿野郎ぉぉぉぉぉ!」
ザラが斬り掛かる時、龍騎は身体を小さくして時計回りに回転し、剣をザラの首を目掛けて振る。
ザラ「!?」
龍騎「...............」
ザラは咄嗟に目を瞑ってしまった。龍騎に斬られる時に見せた眼が恐ろしかった事、そして死を覚悟したからだ。
しかし、ザラは目を開けると手に持っていた剣だけが折れており、肝心の首は無事だったのだ。
ザラ「............」
龍騎「............」
ザラ「殺せ......」
龍騎「.....無益な殺傷はしない、する気もない」
ザラ「.........何故だ、何故見逃す!?此処で殺さなければまた殺しに来るぞ!?」
龍騎「......その時が来たら、また強くなって戦うだけだ」
ザラ「!?」
龍騎「俺は、生きる。生きて仲間と明日を掴む。それが、俺の戦いだ。お前も......、生きる為に、戦え」
ザラ「なっ......」
龍騎「俺達は......、皆んなの未来の為に戦うんだ」
そう言って龍騎は剣を鞘に収めてこの場を去った。ザラは膝をつくと、握り拳を作り地面に叩きつけた。
ザラ「くそっ!」
ザラの目には大粒の涙が流れていた。
ザラ「......次こそは、次こそは...!お前を討つ!」
龍騎「いっつ......、流石に貫かれるといてぇや」
俺はザラを置いて暫く歩くと、回復魔法で傷を癒していた。幾ら鍛えたからって貫かれたら痛いもんは痛い。何であの時生きてたのが不思議だ.....。
龍騎「えっと......、取り敢えず人里に行こう...」
俺はまだ痛みが取れてない身体に鞭を打つ。此処で休んでる場合じゃない。少しずつだが人里に向かって歩き出す。
?「失礼......」
龍騎「!?」
いきなり背後から男の声が聞こえた。俺は振り返るとロープを纏った男が立っていた。全然気がつかなった......。ん?こいつ何処かで.........。
?「お久しぶりでございます、殿下」
龍騎「......っ!お前は!?」
思い出した...!こいつは確か雨の日に紅魔館にやって来た奴だ!
?「安心して下さい、私は敵ではありませんよ。私はマリーンと申します」
龍騎「.........何しにきた」
マリーン「実は、貴方方に朗報があるのでお伝えしに参上しました」
龍騎「朗報......?」
マリーン「陛下は幻想郷の民だけで無く、非戦闘派の鬼神龍を全滅させようとしています」
龍騎「っ!!」
マリーン「そして現在、人間の里で戦闘が行われています」
龍騎「なっ!?」
な、何だと......!?非戦闘派の全滅!?何考えてんだあの野郎!!
マリーン「早く向かわなかければ、大変な事になりますよ?」
龍騎「っ!!」
俺はマリーンの言葉を聞いて直ぐに人里に向かって走り出した。
龍騎(頼む.....、何も起きないでくれ!)
マリーン(ふふっ......、さて、どうなる事やら.........)
〜人里〜
龍騎「はぁ......、はぁ......」
俺は息を切らしながら走り続ける。あそこには霊夢達や非戦闘派の鬼神龍が居る筈だ。
あのマリーンという男の事も気になるが、今は人里だ。俺は皆んなが無事である事を祈りながらひたすら走る。
しかし、俺が目にした光景は言葉に出来なかった....。
龍騎「.........なんだよ...、これ......」
人里に着くと、建物は全て破壊されては炎が燃えていた。そして地面には赤い液体が広がっていた。
ま、まさか......、
鬼神龍「お、ようやくお出ましか。待ちくたびれたぜ」
一人の鬼神龍が振り向くと、手には非戦闘派の鬼神龍の一人の死体を手に持っていた......。
いかがでしたか?
何か短い感じはしますが、今回は二人の決闘がメインなので今回は此処までです。
何か戦争っぽくないな.....、どうしたら良いんだろ......。
誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。
次回もよろしくお願いします。
最終回、次回で終わらせるか次々回で終わらせるか(どちらかが20〜30を過ぎたら決定します)
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次回で締めよう!映画風にな!
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二つに分けよう!TVアニメ風にな!