東方龍優録〜心優しき少年の幻想郷生活〜   作:餡 子太郎

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どうもです。

前回はめちゃくちゃですみませんでした。

第七十七話です。

それではどうぞ。


第七十七話 許す者と許さぬ者

 

拘束されていた黒騎は印度藍色のオーラを発生させ、鬼神龍を吹き飛ばすと静かに立ち上がり、鬼神龍(子分C)を睨みつける。

 

鬼神龍(子分D)「な、何故だ!?何故お前が王の証である印があるんだ!?」

 

黒騎「......」

 

鬼神龍(子分E)「ちょ、ちょっと待てよ!?あの変化.....、激情態に似ているぞ!?」

 

鬼神龍(子分D)「そんな馬鹿な!?あれは成人した時になるもんだろ!?一度なったら理性を失って暴れまくるのが当たり前、それを奴がやってるって言うんなら何故理性を保ち続けてるんだよ!?」

 

黒騎「.......成る程、月であいつが暴れたのはその為か」

 

鬼神龍(子分C)「......へっ、嫉妬して覚醒か?醜いな」

 

黒騎「貴様だけは......、叩き斬る」

 

黒騎は手に刀を取り、強く握りしめる。

 

鬼神龍(子分C)「王の証を持ってるからって、根本的な強化なんてしてないだろ?さっきみたいに寝取られた気分を味わっていれば良いんだよ!」

 

そう言って鬼神龍(子分C)は黒騎に遅い掛かり、拳を振るう。黒騎は刀を構える事なく、ただ待っていた。そして、鬼神龍(子分C)の拳を受け止めた。片手で。

 

鬼神龍(子分C)「なっ!?(こいつ.......、!?全然離れねぇ!?)」

 

黒騎「貴様には、一つだけ教えてやろう」

 

そう言って黒騎は鬼神龍(子分C)を上空に投げ捨てる。鬼神龍(子分C)は呆気に取られながら空中に浮く。

 

黒騎「俺は、霧影龍騎のもう一つの人格。つまり、俺も鬼神龍の一人という事だ」

 

鬼神龍(子分C)「っ!舐めるなぁぁぁぁぁぁ!!」

 

鬼神龍(子分C)は黒騎の真上に向かって接近する。

 

さとり「黒騎さん!」

 

黒騎「愚かな......」

 

黒騎は左手に闇属性を解放させ、掌から黒いモヤを発生させる。そして鬼神龍(子分C)は黒騎の脳天を目掛けて拳を放つが、黒騎は身体を傾けて攻撃を回避、そして黒騎は鬼神龍(子分C)の顔面に向けて黒いモヤを当てる。

 

次の瞬間、鬼神龍(子分C)の身体は飛散した。既に鬼神龍(子分C)の身体の原型は残っておらず、辺りには鬼神龍(子分C)らしき筋肉やら骨やら、脳みそやらが飛び散っていた。

 

黒騎「汚い花火だ......」

 

鬼神龍(子分D)「う、嘘だろ......?Cを一撃で......」

 

鬼神龍(子分E)「あ、悪魔だ......」

 

鬼神龍(子分C)の最期を目にした二人は黒騎に恐怖した。先程までは圧倒されていた黒騎が、謎の覚醒により鬼神龍(子分C)は死んだ。

 

黒騎「......さて、残るはお前達」ギロッ

 

鬼神龍(子分D・E)「「!?」」ゾクッ

 

黒騎「さっきの奴程では無いが、貴様等も生かしてはおけん。憎むなら自分達の行いを憎むんだな」ゴゴゴ

 

鬼神龍(子分E)「あ、ああああああああああ!!」

 

鬼神龍(子分D)「!?おい止めろ!」

 

鬼神龍(子分E)は無我夢中で黒騎に接近し、鬼神龍(子分D)は止めようとするが既に遅かった。鬼神龍(子分E)は黒騎に攻撃を仕掛けて来たからだ。黒騎は刀を構え、鬼神龍(子分E)の攻撃に備える。

 

鬼神龍(子分E)「やってやる!やってやるぞぉ!覚醒したからなんだぁ!」

 

黒騎「...宣言する、貴様は三手で詰む」

 

鬼神龍(子分E)「でやあぁぁぁぁぁぁ!!」

 

鬼神龍(子分E)は拳を振るうが、黒騎は軽々と避けて刀で殴って来た腕を斬り飛ばす。

 

鬼神龍(子分E)「あ、ああああああああああ!!」

 

黒騎「一つ」

 

鬼神龍(子分E)「っ!ふざけやがってぇぇぇぇぇ!!」

 

鬼神龍(子分E)は足で黒騎を蹴り払おうとするがまたもや避けられてしまい、黒騎はもう片方の腕を斬り捨てる。

 

鬼神龍(子分E)「があああああああああああああ!!」

 

黒騎「二つ」

 

そして黒騎は鬼神龍(子分E)の真上にジャンプし、背後に回り刀を逆手に持ち直す。鬼神龍(子分E)は背後に向いた状態で蹴り払いをするが、黒騎はしゃがんで回避。そして逆手に持った刀を鬼神龍(子分E)に向けて突き刺した。

 

黒騎「詰み(チェック)

 

そう言って黒騎は刀を抜き取り、付着した血を振り払う。そして刺された鬼神龍(子分E)は倒れてしまい、そのまま動かなくなってしまった。

 

黒騎「......」

 

鬼神龍(子分D)「や、殺った......。殺りやがった......!」

 

黒騎「......」チラッ

 

鬼神龍(子分D)「ひぃ!?」

 

仲間を殺された鬼神龍(子分D)は完全に黒騎に怯えていた。一度鬼神龍(子分D)の方へ向いた黒騎はゆっくりと歩き始めた。鬼神龍(子分D)は尻餅を着いてしまい、虫のように後退る。が、壁に当たってしまい逃げる事が出来なくなってしまった。

 

黒騎「心配するな、お前一人にはさせん。地獄のど真ん中にお前達の墓を建ててやる。有り難く思え、これが俺からの贈り物だ」

 

鬼神龍(子分D)「た、頼む!命だけは!助けてくれ!」

 

黒騎「......言った筈だ。憎むなら自分達の行動に憎むんだな」

 

鬼神龍(子分D)「止めろぉぉぉぉ!!」

 

黒騎「死ね」

 

鬼神龍(子分D)の言葉に耳を傾ける事無く、黒騎は躊躇いも無く刀を振り下ろした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さとり「やめて!!

 

黒騎「!?」

 

突然、さとりの大声により黒騎の腕が止まり、纏っていたオーラを消えた。唖然する黒騎はゆっくりとさとりを向くと、涙を流しながらゆっくりと歩いて来ていた。

 

さとり「貴方は...、貴方はそんな事をする人じゃない!もうやめて!!」

 

黒騎「......」

 

さとり「お願い......!いつもの黒騎さんに戻って!」

 

黒騎「.......すまん」

 

さとり「っ!」

 

そう言って再び刀を振りかぶる黒騎。

 

鬼神龍(子分D)「ひぃ!?」

 

さとり「やめてぇぇぇぇぇ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ところがぎっちょん!」

 

黒騎「がっ!?」

 

黒騎が刀を振り下ろそうとした時、横から殴られて鬼神龍(子分E)のトドメをさすのを防がれた。

 

鬼神龍(親分)「悪いがこれ以上はやらせはしないぜ?」

 

黒騎「ちっ」

 

横から殴って来たのは鬼神龍(親分)だった。

 

勇儀「おい!私との勝負は着いてないだろ!?」

 

鬼神龍(親分)「悪いな嬢ちゃん、一旦休憩って事にしといてくれ」

 

黒騎「......」

 

鬼神龍(親分)「......随分とうちの子分に世話になったな。このツケはきっちり返させて貰う」

 

黒騎「......そうだな。部下の責任は上司が取るべきだな」

 

鬼神龍(親分)が黒騎を睨みつけて拳をポキポキと骨を鳴らす。そして黒騎も消えていた印度藍色のオーラを発生し、額に龍の紋章を浮き出す。

 

鬼神龍(親分)「お前......、もうコントロールが出来るのか」

 

黒騎「......」

 

鬼神龍(親分)「言葉は不要、か......。行くぜ?」

 

黒騎「......」

 

鬼神龍(親分)が武術の構えるを取ると、黒騎は片足で跳ね始め、リズムを取るように鬼神龍(親分)の様子を伺う。そして、一定のリズムを取った黒騎は次の瞬間、その場から居なくなった。

 

鬼神龍(親分)「!?(消えた!?いや、高速で接近しているだけだ!)其処だ!」

 

鬼神龍(親分)が回し蹴りをすると、背後には黒騎が斬り掛かろうとしていた。回し蹴りを食らった黒騎はそのまま吹っ飛ばされたが、直ぐに態勢を立て直し、再びリズム良く跳ね始めた。

 

鬼神龍(親分)「驚いたぜ、まさか『縮地』が使えるなんてな」

 

さとり「縮地?」

 

勇儀「実際に存在する技法で、体重移動を前進エネルギーとして活かす歩法。いつの間にそんな技法を......」

 

鬼神龍(親分)「慣れない事はしない方が良かったな。お前の縮地は見切ったぜ?」

 

黒騎「......なら、これならどうだ?」

 

そう言って刀を一度収納する黒騎。しかし、刀を鞘に収めても跳ねるのを止めなかった。

 

鬼神龍(親分)(何のつもりだ?天瞬殺の真似か?)

 

鬼神龍(親分)の読みは正しかった。次の瞬間、黒騎が一気に近づいて来て刀を引き抜こうとしていたからだ。

 

鬼神龍(親分)「やっぱりそう来たか!」

 

鬼神龍(親分)は自信たっぷりで拳を振るう。黒騎は一度足を止めて抜刀術の構える。すると鬼神龍(親分)はニヤリと笑い空いていた足で黒騎の首を狙った。

 

鬼神龍(親分)(勝った......!)

 

が、次の瞬間、黒騎は左足を前に出した。その踏み込みにより刀を加速させ、そのまま鬼神龍(親分)の背中に斬りつけ、上空に吹き飛ばした。

 

鬼神龍(親分)「がっ......(な、何ぃ!?)」

 

黒騎「......」

 

鬼神龍(親分)(天瞬殺で仕掛けると見せかけて、ギリギリのところで馬鹿みたいに早い抜刀術で決めやがった!しかもあの王の証の影響で威力も上がっている!強過ぎる......、俺達が敵う相手じゃない......!)

 

そして鬼神龍(親分)は天井にぶつかり、そのまま落下し、気を失っていた。

 

黒騎「......確かに貴様は強い、仲間想いのところも認めよう。だが、貴様の敗因はただ一つ......。貴様は俺を怒らせた......、死をもって償え」

 

そう言って黒騎は印度藍色のオーラと額に浮き出てる証を消すと、刀を振り下ろす構えを取る。

 

さとり「!?待って黒騎さん!」

 

勇儀「待ちな!」

 

さとり「離して下さい!黒騎さんを止めないと!」

 

勇儀「黙って見てな」

 

さとり「っ!......」

 

 

 

 

 

 

鬼神龍(子分D)「ま、待ってくれ!」

 

すると鬼神龍(親分)の前に鬼神龍(子分E)が前に立ち塞がった。

 

鬼神龍(子分D)「親分を殺さないでくれ!せめて、せめて安らかに眠らせてやってくれ!」

 

勇儀「どういう事だいそれは?」

 

鬼神龍(子分D)「お、俺達鬼神龍は神であっても寿命が存在する。人間より長生き出来るが、親分はもう限界が来てんだよ!若く見えるがただ老化が遅いだけであって身体はボロボロなんだよ!頼む!殺すなら俺を殺してくれ!だから、だから親分だけは...!」

 

黒騎「......」

 

鬼神龍(子分D)「頼む......、頼むよ......」

 

黒騎「......チッ」

 

鬼神龍(子分D)の説得により、黒騎は刀をゆっくりと下ろした。すると、離れた所で戦っていた鬼神龍と萃香、ヤマメ、パルスィがやって来た。

 

鬼神龍(子分A)「おい、何があった!?って親分!?」

 

萃香「......勇儀、これって......」

 

勇儀「その通り、やっちまったよ。殺しては無いけど」

 

鬼神龍(子分B)「嘘だろ......、親分が負けた......?」

 

鬼神龍(子分B)が膝を着くと、後ろから非戦闘派の鬼神龍が大勢でやって来た。

 

「す、すみません!遅れました!」

 

黒騎「.........奴等を任せる」

 

「え?」

 

黒騎「どうするかはお前達が決めろ、殺すなり生かすなり好きにしろ」

 

「は、はぁ.......」

 

こいし「お兄ーさーん!」

 

するとこいしが慌てた様子で黒騎に近づいく。

 

こいし「お、鬼のおじさんが!危ないの!」

 

黒騎「っ!」

 

こいしの言葉を聞いて黒騎は走り始める。向かった場所は我鬼が倒れている場所だ。

 

我鬼「..................」

 

キスメ「(´;Д;`)」グスッ...

 

黒騎「おい、しっかりしろ」

 

黒騎が駆けつけると、キスメが重傷を負った我鬼を見張っていた。

 

我鬼「.......お、おう...、兄弟............。その様子だと、勝った...、みたい......、だな......」

 

黒騎「口を動かすな、今回復魔法を......」

 

我鬼「.........いい」

 

黒騎「......何?」

 

我鬼「......すまねぇ、もう......、意識が......、無くなりそうなんだ......」

 

黒騎「だったら尚更だ」

 

我鬼「ふっ、話しを聞けや......。奴等の事で、一つ分かった......、事がある......。奴等......、感電やら、鈍足やら......、そう言ったものには......、効かねぇみたいだ......。さっき、やってみたが......、効果はない...」

 

黒騎「もう良い、それだけで十分だ」

 

我鬼「......へっ、最期に、友とこうして眠るのが...、夢、だったんだぜ......。すまんな、兄弟......」

 

黒騎「......おい、気をしっかり保て!」

 

我鬼「後で......、姐さんに、謝っといてくれ.........。カッコ悪い......、男だったって......」

 

黒騎「馬鹿を言うな!」

 

キスメ「(´•̥ ω •̥` )」シナナイデ!

 

我鬼「.........でもな、あの...、悟り妖怪のい、妹.........。守れた......、だけでも....、いいか.............」

 

黒騎「...おい、.......おい!」

 

最期の力で黒騎の手を握る我鬼。

 

我鬼「お.......、まえ..........、は.............。おれ、みたいに......、なるな.........。かてよ........、きょ、だ.........」

 

そして全身の力が抜けたかのように我鬼は眠った。

 

黒騎「おい......、おい......!」

 

キスメ「.˚‧º·(ฅдฅ。)‧º·˚.」ウワァァァァァン!

 

身体を揺らす黒騎、だが我鬼の返事はしなかった。キスメはただ泣き続ける中、黒騎はそっと我鬼の身体を寝かせ、刀を片手に振り返る。

 

黒騎「......我鬼、お前の約束は果たせるかどうかは分からんが、お前はカッコ悪くない。友として、誇りに思う。後の事は俺に任せろ」

 

こうして黒騎は地上へと歩き始める......。自分の目的の為に...。




いかがでしたか?

前回よりマシになった......、筈です!

次回は天界ルートです。

誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。

次回もよろしくお願いします。

龍騎くんと黒騎くんをISの世界にぶち込んだら面白いかどうか。

  • 良いぞ!やってやれ!
  • やめろ!そんな事しちゃいけない!
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