第七十八話です。
それではどうぞ。
〜天界〜
衣玖「......総領娘様、此方へ接近してくる者がいます」
天子「ほほぅ〜、やっぱり来たかぁ。まぁ良いんだけどさ」
女苑「緊張感ってのが無いのかしら...」
直子「......」
紫苑「大丈夫、直子は守るから」
直子「.........ありがとうございます」
天界に鬼神龍が攻めてくる中、直子は不安になっていた。幾ら人形に憑依してるとはいえ、自分に出来る事はあるのだろうか.....。
衣玖「っ!来ます!」
衣玖の声と同時に、鬼神龍がやって来た。数は五体の内、一体はリーダーなのかその者だけ大剣を手に持っていた。
鬼神龍(リーダー)「やっぱり此処にも居たか...、どうやら非戦闘派の奴等は来てないみたいだな」
直子「あれが鬼神龍......」
紫苑「直子は下がってて......」
紫苑が直子を非難させると、女苑と共にスペルカードを取り出す。
紫苑「女苑、最初からフルパワーで行くよ」
女苑「おう......、姉さんが真面目になった顔久しぶりに見た...。まぁ言われれなくてもそのつもり......」
天子「先手必勝ぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
鬼神龍(リーダー)「へぶっ!?」
紫苑・女苑「「え!?」」
戦闘態勢が整った紫苑と女苑の前に、天子がいきなり鬼神龍(リーダー)を殴り飛ばした。
天子「ふははははは!アンタよく見たら前に来た奴じゃない!さぁ続きをしよう!早速しよう!」
鬼神龍(リーダー)「げっ!?お前はあん時の変態娘!」
天子「変態ではない!私は痛覚を愛し、痛覚に愛された女だ!」
鬼神龍(リーダー)「別の意味での変態じゃねぇか!!」
衣玖「あぁ......、もう滅茶苦茶ですよ.......」
女苑「他の鬼神龍もドン引きしてるよ......」
紫苑「......これ天子様に任せたら良いんじゃない?」
直子「だと良いんですけど......」
天子と鬼神龍(リーダー)の茶番に衣玖は頭を抱えて、女苑は他の鬼神龍と同じくドン引き、紫苑は天子に全て押し付けるような発言をした。
鬼神龍(リーダー)「クソっ!お前しつこいんだよ!!」
天子「ふははは!怖かろう!それに言った筈、『
鬼神龍(リーダー)「ちぃ!」
天子の攻撃が当たっていく中、鬼神龍(リーダー)は大剣で防いでいた。そして、ある事故が起こった。
天子が鬼神龍(リーダー)を吹き飛ばすと、鬼神龍(リーダー)の後ろには部下の鬼神龍がおり、鬼神龍(リーダー)がぶつかると部下の鬼神龍はぶつかった反動で天界の外へ吹っ飛ばされた。
鬼神龍(部下)「え?」
天子「あ(察し)」
鬼神龍(リーダー)「ちょ」
紫苑・女苑「「あぁ......(黙祷)」」
鬼神龍(部下)「ウワァァァァァァァァァ..........」
そのまま外へ吹き飛ばされた部下の鬼神龍は雄叫びを上げながら落下し、徐々に彼の声は聞こえなくなってしまった。
紫苑「......こうして仲間は犠牲になったのだ。古くから続く犠牲...」( ̄人 ̄)ナームー
女苑「意味が分からないわよ姉さん......」
衣玖「でもこれで一人減りましたね」
女苑「あとは四人......」
紫苑、女苑、衣玖は残された三体の鬼神龍を睨みつける。それに気づいたのか三体のうち一体がビクリと身体を跳ねる。
鬼神龍(部下2)「おいどうすんだよガイアの兄者!」
ガイア「......仕方あるまい。オルデカ、マッシュ!奴等にジェットストリームアタックを仕掛けるぞ!」
オルデカ・マッシュ「「おう!」」
そう言ってガイア、オルデカ、マッシュは一列に並んで三人に向かって走り出す。
衣玖「気をつけて下さい!何か仕掛けて来ます!」
女苑「分かってるわよ!」
紫苑「直子は守る!絶対に負けない!」
ガイア「でやぁ!」
ガイアが背中にあった棒を取り出すと、赤く発光し三人に斬りつける。しかし、三人はそれぞれ散開して攻撃を回避。しかし、ガイアの後ろに居たオルデカ、マッシュは三人が散開したと同時に攻撃を仕掛けて来た。
オルデカ「そらよ!」
紫苑「きゃ!」
マッシュ「オラっ!」
女苑「いだっ!?」
衣玖「っ!(な、何という連携!?)」
ガイア「先ずはあのボロボロの服の小娘を片付けるぞ!」
オルデカ・マッシュ「「あいよ!」」
そう言ってガイアを先頭に、紫苑に向かって三人は一列となって走り出す。
衣玖「!不味い......!」
女苑「姉さん逃げて......、ぐへっ!?」
衣玖「!?」
女苑が助けに向かおうとすると、後ろから何かがぶつかって来た。
天子「......ふふふ、良い。良いわ!やっぱアンタ最高よ!!」
鬼神龍(リーダー)「ちっ、こいつどんだけタフなんだよ......」
天子「昂る......、昂るぞ!!昂る...、魂ィィィィィィィィィィィィ!」
そう言って天子はやや暴走気味で鬼神龍(リーダー)に飛び掛かってきた。一方、天子にぶつかった女苑は完全に伸びていた。
女苑「」
衣玖「総領娘様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!なんて事してくれたんですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
衣玖は思わず頭を抱えて叫び出した。ただでさえ戦力が無いのにこんなにゴタゴタなのは仕方ない事だ。
紫苑「くっ......」
ガイア「よーし、トドメだ!」
ガイアは紫苑に向かって赤く発光した棒を振ると、紫苑は落ち着いて回避、しかし後ろに居たマッシュの腹パンにやられる。
紫苑「ぐっ!?」
オルデカ「終わりだぁ!」
オルデカが手の指を交互に組んで殴りつけようとすると、
直子「やめてぇぇぇ!!」
紫苑の前に直子が腕を広げて立ち塞がった。
オルデカ「ええい!生意気な!」
オルデカはお構い無しに直子に殴りつけた。
紫苑「直子!!」
そして、直子の頭部が砕かれ、バタリと倒れてしまった。
ガイア「ちっ、仕方ない。もう一度ジェットストリームアタックを仕掛けるぞ!」
オルデカ・マッシュ「「了解!」」
再び一列となったガイア、オルデカ、マッシュは再度紫苑に向かって走り出す。直子の身体を見て放心状態の紫苑。
龍騎『奴等はそれぞれ戦い方が違うと思うから、元は幽霊である直子さんを簡単に消す事も出来ると思うんだ』
紫苑の頭に龍騎の言葉が蘇る。もしそれが本当なら直子は......。
紫苑「やれやれ......、本当にやってくれたな......」
突然、紫苑から禍々しいオーラが発生する。それによりガイア、オルデカ、マッシュの足が止まる。
ガイア「な、何だこの禍々しいオーラは!?」
紫苑「......この私、依神紫苑は最凶最悪の貧乏神。貧乏だからってケラケラ笑う人間がいればお構い無しに貧乏にし、未だに貧乏から脱出出来てない家庭も居る。偶に恵んでくれる奴は居るが、殆どがニセモノで分かった時はもう二度と私の前に現れる事は無かった。食べ物が無い時は、そこらで生えている雑草で腹を満たした時はしょっちゅうよ。だが、こんな私に『幸せ』を与える人が居た!お前は私にやっちゃあいけねぇ事をした!ましては直子をーー!お前等が強かろうが何だろうが分かんないし関係ない......。だが、お前等は......、私が裁く!」
紫苑が睨みつけると、ガイア、オルデカ、マッシュは身震いをする。
ガイア(な、何だこの圧は!?こんな奴が居たとは!?)
紫苑「そして......!」
すると紫苑から出てきたオーラが形を変え、まるで拳のような形へと変形した。そして紫苑は三人に突っ込み、ガイアの頭の上に足を乗せ、力強く踏み込む。
ガイア「!?お、俺を踏み台にしたぁ!?」
マッシュ「っ!オルデカ、逃げろ!」
紫苑がオルデカに狙いを定めると、マッシュがオルデカを庇い前に出る。
オルデカ「マッシュ!」
紫苑「オラッ!」
紫苑は拳の形へと変形したオーラをマッシュに叩きつける。一度拳を叩きつけると更に拳を放ち、徐々に加速していく。
紫苑「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」
オルデカ「あんにゃろぉ!!」
ガイア「待てガイア!早まるな!」
痺れを切らしたのか、オルデカまで突っ込むと紫苑のオーラは新たに拳を形成し、オルデカに向かって放たれた。
紫苑「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」
ガイア「オルデカ、マッシュ......、クソッ!」
ガイアも意を決して紫苑の元へ走り出すが、また新たに出来た拳がガイアを襲う。
紫苑「オラオラオラオラ!私が無敵のスーパー貧乏神だぁぁぁぁぁ!!そして、裁くのは!私の
最後の雄叫びを上げると、アッパーカットのように三人を吹き飛ばした。遠く吹き飛ばされたガイア、オルデカ、マッシュはまるで子供向けのアニメのように星になった。
紫苑「..........やれやれだぜ」
衣玖「...凄い」
天子「あ、あれ......?あの子ってあんな力あったっけ?」
鬼神龍(リーダー)「なんて奴だ......」
衣玖どころか天子と鬼神龍(リーダー)も開いた口が塞がらなかった。
紫苑「さて、其処の鬼神龍」
鬼神龍(リーダー)「!?」
紫苑「今の私はとてつもなく気分が悪い、さっさと此処から去るなら見逃しても良い。やるってんなら相手になる。しかし、あの三人のようにはいかないぜ?」
ポキポキと骨を鳴らす紫苑。
鬼神龍(リーダー)「......挑戦は受けさせて貰うぜ。俺だって鬼神龍、プライドってもんが........」
天子「『全人類の緋想天』」
鬼神龍(リーダー)の背後から天子が周囲の気質を集めて極太レーザーのように照射した。鬼神龍(リーダー)は気づく事なくレーザーに飲み込まれた。
天子「卑怯だなんて言わせないわ、だって勝てば全て良かろうなのだ!」
紫苑「やれやれ、相変わらず派手な事で」
天子「うん、取り敢えず元に戻ったら?流石にゾクゾク.......、ビクビクするから」
紫苑「......まだ事が終わってねぇてのに調子はそのまま、か......」
そう言って紫苑は地上へ顔を覗かせると、ラ〇ュ〇もどきから何かが降りて来てる様子が伺えた。
紫苑「ちとヤバいかもしれない......。天子様、此処は任せる」
天子「え?ちょ、ちょっと!何処行く気なの!?」
天子が慌てて止めようとするが、紫苑は既に地上へ飛び降りてしまった。
女苑「......いってて...、あれ?奴等は?」
衣玖「もう終わりましたよ、紫苑さんのお陰で」
女苑「姉さんが?一体何が......」
女苑が目を覚ますと、衣玖に現状を聞く。そして少し離れた所から、
直子「あ、あの......、大丈夫ですか皆さん?」
幽霊状態の直子が顔を出した。
女苑「直子!?どうして幽霊に!?」
直子「じ、実は紫苑さんを庇ったら人形の身体と分離されまして......、暫く気絶していたんです」
女苑「あー成る程、それに怒った姉さんが片付けたと......。まぁ姉さんが怒ると誰も止められないから...」
衣玖「でもあんなに怒ったのは始めて見ましたよ」
女苑「うーん、取り敢えず後は姉さんに任せましょう。私達はこのまま待機って事で」
衣玖「その方が良いかもしれませんね」
天子「ねぇ衣玖ー?私も地上へ行って良い?」
衣玖「総領娘様、先程まで散々暴れ回ったじゃないですか」
天子「足りるかー!だったらそっちは任せた!私一人で行くから!」
そう言って天子が地上へ向かおうとすると、衣玖は少し溜め息を吐いて電撃を放つ。
天子「ギャアアアアア!!」
衣玖「......せめて行くなら先ず女苑さんに謝ってから行ってください」
女苑「行かせる気はあったんだ......」
それから天子は地上に向かうのを諦め、天子、女苑、衣玖、直子、そして途中からやって来た非戦闘派の鬼神龍も共に天界の警備に当たっていた。
いかがでしたか?
次回は地上ルートです。
誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。
次回もよろしくお願いします。
龍騎くんと黒騎くんをISの世界にぶち込んだら面白いかどうか。
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良いぞ!やってやれ!
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やめろ!そんな事しちゃいけない!