東方龍優録〜心優しき少年の幻想郷生活〜   作:餡 子太郎

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どうもです。

後日談その3です。

それではどうぞ。


完全で瀟洒な従者編

 

〜紅魔館・寝室〜

 

?「zzz......」

 

咲夜「起きなさい。もう朝よ」

 

?「ん〜........、そのプリンはさやのぉ.......」

 

咲夜「早く起きなさい、パパが待ってるわよ」

 

?「パパ!?......あれ?ママだ」

 

咲夜「パパじゃなくて悪かったわね。それより早く支度しなさい、朝ご飯食べたら初仕事よ」

 

?「はつしごと?」

 

咲夜「貴女ね......、『明日からメイドとしてママとパパのお手伝いをする!』って言ったの何処の娘かしら?」

 

?「......そんなこと言ったかも」

 

咲夜「はぁ...、まぁ良いわ。パパを待たせてるから早く支度しなさい」

 

?「はーい!」

 

咲夜「......全く、相変わらずね」

 

 

 

〜紅魔館・門前〜

 

龍騎「はぁ...、はぁ...」

 

美鈴「朝の訓練は此処までしましょうか」

 

龍騎「そうですね......、ありがとうございます」

 

俺は日課である美鈴さんとの太極拳と組み手を行っていた。あれから八年の月日が経ち、俺は紅魔館の家族として暮らしている。

 

 

 

『俺の生涯を全部お前に捧げたい.....。だから、お前の人生を俺に預けてくれないか?一緒に暮らして、俺達の子供を作って、そして.......、死ぬ時は俺と同じ墓に入って欲しい......』

 

あの時はカッコつけて少し笑われた記憶がある。何でも『俺には似合わない言葉だったから』だそうだ。つまり不器用な台詞で言って欲しかったって事?折角良い台詞を考えた時間を返して欲しい......。

 

?「パパー!」

 

すると一人の銀髪の女の子がやって来た。

 

龍騎「おう、おはよう沙耶」

 

紹介しよう。彼女は十六夜 沙耶《いざよい さや》俺と咲夜の間に生まれた七歳だ。沙耶は咲夜の髪型がツインテール風になってると思えばイメージが付くほど嫁に激似である。ちなみに能力は『時を予測する程度の能力』と言い、謂わば未来予知能力である。

 

沙耶「パパー、お疲れ様!朝ご飯出来たよ!」

 

龍騎「了解だ沙耶、美鈴さん行きましょうか」

 

美鈴「そうですね」

 

沙耶「パパ抱っこ!」

 

龍騎「しょうがないな......、ほれ!」

 

沙耶「わー!高ーい!」

 

沙耶がだっこして欲しいと言われたので仕方なく抱っこする。娘はこうして喜んでくれてるがいつ反抗期が来るか不安である......。

 

沙耶「大丈夫だよパパ!沙耶はパパの事嫌いにならないから!」

 

あれれ〜?おっかしいぞ〜?何か俺が思ってる事読まれたぞ〜?

 

沙耶「パパ!気にしたら負けだよ!」

 

龍騎「チョットナニイッテルカワカラナイ」

 

そのまま俺達は食堂へ向かう。すると既に紅魔館メンバーは揃っていた。

 

レミリア「毎朝精が付くわね」

 

龍騎「ようレミリア」

 

沙耶「おはようございます!レミリア様!」

 

レミリア「えぇ、沙耶もおはよう」

 

パチュリー「確か今日からだったわね、メイドの仕事」

 

龍騎「ああ、まぁ何とかなるだろ」

 

小悪魔「あはは...、何かあったら助太刀しますね」

 

龍騎「その時はお願いします」

 

フラン「お兄様!早く座ろう!」

 

龍騎「お、そうだな」

 

フランの言われた通りに席に座ると、咲夜が朝食を持ってくる。そしてテーブルの上に料理を並べると俺の左側に座る。ちなみに右側がフラン、前が沙耶である。

 

......え?なんで沙耶が前に居るのかって?俺の膝の上に座ってるからだよ、ってか毎朝こんなの続けたらもう慣れちゃうよ。慣れって怖い......。

 

「「「「「頂きます」」」」」

 

皆んなで手を合わせて一緒に頂きます、と言うと早速朝食にありつける。

 

沙耶「はいパパ!あーん」

 

フラン「あ、ずるい!フランも!」

 

龍騎「おいこら止めろ、普通に食わせてくれ。頼むから隣で咲夜が殺気出てるから」

 

咲夜「何の事でしょうか?殺気なんて出してませんよ?」ニコッ

 

龍騎「笑って誤魔化しても意味ないからね?ってか笑ってるように見えてるけど目が笑って無いからね?」

 

咲夜「気のせいですよ。しっかりお顔を洗いましたか?」

 

龍騎「しっかり、手洗いうがいにんにく団子して来たわ」

 

沙耶・フラン「「むー!」」

 

パチュリー「朝から元気ね.....」

 

レミリア「でも嫌では無いんでしょ?」

 

パチュリー「.....否定出来ないのが悔しいわ」

 

美鈴・小悪魔「「あはは......」」

 

それから騒がしい(楽しい)朝食を済ませ、俺はフランの勉強を見ていた。普通なら寺子屋に通わさせても良かったのだが、ただでさえ片町が長いのに往復するとなると面倒くさい。なので俺がこうして家庭教師としてフランの勉強を見ていた。

 

フラン「お兄様、此処が分かんない」

 

龍騎「其処はだな......」

 

コンコン

 

沙耶「し、失礼します...!」

 

突然部屋のドアにノック音が聞こえると、沙耶がティーカップやら乗せたトレーを持ってきた。

 

沙耶「い、妹様!おにょみものをもってきまひた!」

 

緊張しまくってる所為で噛みっ噛みである我娘、何この生き物めちゃくちゃ可愛い。流石は紅魔四大天使の一人、ちなみに残りはスカーレット姉妹と我が嫁である。え?パチュリー達はだって?申し訳ないが外野です。

 

フラン「ありがとう沙耶!じゃあ其処に置いといてね」

 

沙耶「は、はい!」

 

フランの指定された場所に沙耶がトレーを置こうとした時、沙耶の足が自分の足と絡んでしまいこけようとしていた。

 

沙耶「あ!」

 

龍騎「っ!加速装置!」

 

『CLOCK UP』

 

俺は咄嗟に加速装置を発動させると、倒れ掛けていたトレーとカップ類を素早く回収して沙耶を支えるように態勢を作る。

 

『CLOCK OVER』

 

沙耶「きゃ!」

 

フラン「!?大丈夫!?」

 

沙耶「す、すみません妹様!」

 

フラン「良いよ良いよ、気にしてないから」

 

龍騎「それより怪我は無いか?」

 

沙耶「う、うん......」

 

怪我が無い事にフランも一安心すると、沙耶は今にも泣き出しそうな顔をしていた。

 

沙耶「......ママみたいに出来ない......」

 

龍騎「......心配すんなよ。誰だって失敗はするんだから。ママも結構失敗してたんだぞ?」

 

沙耶「......そうなの?」

 

龍騎「ああ、パパがずっと見てきたからな」

 

嘘ですずっとなんて見てないですそれはそれでストーカーです。

 

フラン「ほ、ほら!『失敗は成功の元』......で良いんだよね?」

 

おいフラン、其処まで言ったなら最後疑問系で返すなよ。

 

龍騎「そう言う事、だから沢山失敗を重ねて学べば良い。お前はあの一のメイド、十六夜咲夜の娘なんだから」

 

沙耶「......うん!いつまでもこうしちゃいられないよね!」

 

龍騎「そうだ!それでこそ我が娘だ!」

 

沙耶「そして世界は私が守る!」

 

龍騎「あるぇ?」

 

何か話しが脱線してるけど?まぁ元の調子に戻ったので良しとしよう。それから沙耶は部屋の掃除をしては埃まみれになったり、窓拭きで高い所を拭こうと箒を雑巾を使って窓拭きをしてたら窓を割ってしまったり、フランにおやつを作ろうと台所に立ったものの、電子レンジが爆発して黒焦げになったりと散々な結果だった。

 

俺も咲夜も『初めてだから仕方ない』と許しては居るんだが、沙耶のプライドが許さないのかまた泣き出しそうな顔を何回も見せた。沙耶はあー見えておっちょこちょいなのだ、これはもう少し修行させてからやるべきなのだろうか......。そんな過保護な思考を巡らせながら今日の仕事を終えた。

 

 

〜寝室〜

 

沙耶「zzz......」

 

咲夜「ぐっすり眠ってますね」

 

龍騎「あれだけ動けばね」

 

現在は夜の八時を過ぎた頃、夕食を食べ終えた沙耶は疲れが溜まったのか直ぐに眠りについてしまった。俺達は沙耶を寝室へ運び、彼女の寝顔を堪能していた。

 

あぁ......、めちゃくちゃ可愛い......。今日まで溜めていたストレスと疲れが嘘のように無くなっていく......。

 

沙耶「ママ.....、パパ......」

 

咲夜「楽しそうな夢を見てるのでしょうね......」

 

龍騎「きっと三人で遊んでる夢だろうな......」

 

沙耶「大好き......、えへへ......」

 

龍騎・咲夜「「っ!!」」

 

沙耶の幸せそうな笑顔を見た途端、俺と咲夜は鼻を抑えた。危ねぇ、危うく血が出るところだった。

 

咲夜「自分の娘だけあって、殺人的な笑みでしたね」ハナジ

 

龍騎「それは同感だけど、鼻血」ハナジ

 

咲夜「旦那様こそ」ハナジ

 

龍騎「......」フキフキ

 

咲夜「......」フキフキ

 

龍騎「......ふっ」

 

咲夜「......クス」

 

お互いの行動に小さく笑ってしまう。こうして笑ってるのが何より幸せな証拠だ。

 

龍騎「咲夜.........」

 

咲夜「どうしました?」

 

龍騎「......ありがとう、こんなに可愛い娘を産んでくれて...。凄く幸せだ」

 

咲夜「......私も幸せですよ。旦那様」

 

龍騎「旦那様はよしてくれよ。いつも通りの龍騎で良いよ」

 

咲夜「......龍騎様、私も今とても幸せです。私を選んでくれて......、ありがとうございます」

 

咲夜が改まって様子でお辞儀すると、俺は咲夜の顔を上げて口づけを交わす。

 

龍騎「咲夜......、愛してる.....」

 

咲夜「私も、愛しております.......」

 

龍騎「......これからも、俺の側に居てくれるか?」

 

咲夜「勿論です......、これからも貴方の側におります......」

 

そしては再び俺達はキスをする。そして咲夜の顔を離れると、何か物足りない様子の咲夜に頭を撫でる。すると咲夜は俺に優しく抱きしめてくる。

 

龍騎「......俺達もそろそろ寝ようか」

 

咲夜「そうですね......」

 

そして俺達は沙耶が眠るベットの中に入る。沙耶を真ん中に川の字のように横になる。

 

龍騎「おやすみ。咲夜、沙耶」

 

咲夜「おやすみなさい。龍騎様、沙耶」

 

沙耶「zzz......、ムニャムニャ......」

 

いつ見ても可愛いな......。そんな事を思いながら俺は眠りについた。

 

 

 

 

 

〜翌朝〜

 

沙耶「パパー!ママー!起きて起きて!朝だよー!」

 

龍騎「ん......、沙耶?」

 

目が覚めると沙耶が仕事服を着てベットの上で俺達を起こしに来てくれた。

 

咲夜「.....あら沙耶、おはよう。早いのね」

 

沙耶「うん!沙耶は早くママみたいになりたいもん!」

 

龍騎「そうか......、目標が出来て良かったな」

 

沙耶「ねぇ早く朝ご飯食べよー!」

 

龍騎「そうだな......、行こうか咲夜」

 

咲夜「はい」

 

そして俺達三人で食堂へ向かう。勿論、手を繋ぎながら......。

 

今日も新しい日が始まる......。




いかがでしたか?

以上で咲夜編でした。

やっと折り返し......。この作品も後二つで終わりか......。

残りの後日談もよろしくお願いします。

誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。

次回もよろしくお願いします。

貴方の選択で未来が変わる!!(数が多い順に投稿+ちなみに全員書く予定)

  • 楽園の素敵な巫女ルート
  • 完全で瀟洒な従者ルート
  • 半人半霊の庭師ルート
  • 下っ端哨戒天狗ルート
  • 祀られる風の人間ルート
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