この世界では、とある学問が非常に発達している。
錬金術。物質の構成と材料を理解し、それらを何らかのエネルギーを使って分解及び再構築する。それは地殻のエネルギーを使うことが多いそうだが、実のところそれ以外も使えるはずだ。なにしろ原作において人間の魂をエネルギー源として錬金術を使う描写があったからな。この世界において賢者の石と呼ばれる物質も人間の魂を物質化したものであるそうだし、やろうとすればどんなものでもエネルギー源にすることができるんじゃないだろうか。理解の及ぶ範疇であれば、の話だが。
この説明だけで理解できる人も中には居るだろう。わからない人でもこの言葉を聞けばなんとなく理解できるはずだ。
「水35L、炭素20㎏、アンモニア4L、石灰1.5㎏、リン800g、塩分250g、硝石100g、硫黄80g、フッ素7.5g、鉄5g、ケイ素3g、その他少量の15の元素と遺伝子情報」
大体わかったと思う。そう、『鋼の錬金術師』だ。ハバネロ粘菌デュクシではない。
そしてこの世界で実用レベル……要するにわざわざ陣とか正確に書いてとかしないでいい錬金術を使うには、真理の門の前に居る「誰か」に対価を渡して真理の一端を知らなければならない。この際の対価は基本的に肉体になるんだが、逆に言えばあの場所で肉体・精神・魂以外の物を支払うことができるのならば実質ノーリスクで錬金術を簡易で使うことができるようになるわけだ。
……はっきり言ってそんなことをしないでも出したいものがあるなら出せるんだが、俺がやりたいのはそういうのじゃない。実際にできるようになったらお披露目しようと思う。
そういう訳で、レッツ人体錬成。自分自身を材料として分解し、自分自身を錬成する。魂と精神と肉体が揃っていて、かつ自分自身の肉体であるから問題なく魂と肉体は定着する。
しかし今はそれよりも、真理の門の前で起きた出来事の方が重要だ。俺が真理の門から知識を得るために何を支払うかと言えば……まあその場で千の顔を持つ英雄で俺自身の肉体を作ってそのまま全身支払う、という手が使えるわけだ。ちなみに実行したら真理の門の前にいるあいつは呆気に取られていた。俺の顔で呆気に取られないでほしい。
そういう事で人体錬成成功。そして更に面白いことに、錬成によって自分を分解して再構築する際に、若返りとかも出来るようになった。なお女体化は遺伝子が違うので無理だった。ケモミミ生やすのはできそうな気もしたが多分そこから腐り落ちたりしそうな気がしたからやめといた。
知識を引っ張り出すよりも錬成のやり方が簡単になることの方が俺にとってはよっぽど大事。ちなみに真理の扉がないと錬金術は使えなかったりするんだが、錬金術を使用することが前提となっている武器を出せば使えるようになるから問題ない。
次はどんな物を主体に研究していくかだが、実際の戦闘で最大限便利に使うのならばやっぱり自動防御だろうということで、いくつか考えてみた。
一つは物理的な障壁。これはすぐに没にした。ラスボスは物理的な障壁も防壁もほぼ無視して行動しやがるからな。
次に思いついたのが『分解』を使ったエネルギーフィールドのような防御。これなら出力次第で負けはないし賢者の石を作るのに巻き込まれるような事があっても耐えられる。これを基本にすることにした。
だがそんな物を常に使うとなるとエネルギーの問題がある。その点を解決できるのが『賢者の石』だが、この世界の『賢者の石』は生きた人間の魂を固めたエネルギーの塊にしてあらゆる錬成陣の代用となる物だ。他人の魂使うのはちょっとな……。
自分のエネルギーを使うと疲れる。しかし『分解』対策はあった方がいいのは間違いない。外付けのエネルギーである『賢者の石』は使えない。なら『賢者の石』とは別の形で外付けのエネルギー貯蔵と放出を行う物が必要だ。
高エネルギーのものと言えば、炎、雷、そうしたものがまず思い浮かぶが、エネルギーさえあればいいのであれば身近な高エネルギー物体と言えば質量を持った何か、ということになる。質量をエネルギーに変えると、たった1gに満たない質量で数万人程度は殺せる爆発になるそうだ。
質量をエネルギーに変えるまではいいが、ほんの僅かな質量ですらそれだけの威力になるのであれば制御が間違いなく難しい。必要なだけのエネルギーを正確に引っ張り出すのが難しくなる。ならばどうするかというと、『賢者の石』だ。魂を固めた物が『賢者の石』になるそうだが、魂が物質化し、そしてエネルギーとなっているのであれば、逆説的にエネルギーを物質にすることも不可能ではない。それもエネルギーそのものである『賢者の石』にすることも不可能ではないはずだ。
……流石にエネルギーそのものから魂を作り上げるのは無理と言うか難しいと言うか、正直に言って面倒臭いにもほどがあるのでやらないつもりではあるが。どっかの漫画では物質をそのまま魂に変換する技術があったが、あの理屈は全く分からないから錬金術で再現するってわけにもいかないしな。物を出せば使えるが、再現は中々な。
つまり求められるのは、質量からエネルギーに変えたエネルギーそのものを使いやすい状態で保管しておくものがあると便利ってことだ。つまり……なんちゃって賢者の石だな。ジェネリック賢者の石と言い換えてもいいかもしれない。
この世界における『賢者の石』は人間の魂を抽出して固めたエネルギーの塊にして錬金術における陣の肩代わりするもの。なんでそんなことができるのかはわからないが、この世界では誰もが錬金術を扱うことができ、その大本はそれぞれの(恐らく魂の)中あるいは隣接距離に存在している巨大な門だということまではわかっている。魂に近い場所にそれが存在するからこそ、鎧に定着されたあの弟も錬金術が使えるんじゃないかと思っている。
そのあたりの知識は得られていないし、実際にそれを得られるほどに深い位置までの通行料は人間に払いきれるものではない。身体も精神も魂も全部使い尽くして支払ったところで届かないだろう。どうするかを考えるのが錬金術師の役割だそうだが、俺にはあまり向いてねえな。某学園都市の能力者と同等に向いてねえ。
どーすっかなぁ……。
次回作は……?(止まってるのを入れてやり直し)
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ウマ娘
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BLEACHの続き
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