鋼の錬金術師~ほんとはただ寝たいだけ~   作:真暇 日間

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第6話

 

 クセルクセスに到着。中々賑わっているいい国だ。奴隷制度があるのがちょっとあれだが、まあそのあたりは部外者の俺がどうこう言えるような物じゃないから別にグダグダと何か言うことはしない。

 だが、この国で何が起こるのかはわかっているから俺はそこから外れた物を貰っていく準備をしている。具体的には、魂を抜かれて死んだ人間の死体だ。

 漫画を見てみたがクセルクセスは原作の時代においては遺跡として崩れた建物の跡しか残っておらず、わずかな植物が生えてはいるが基本的にはほぼ砂漠となってしまっていたはずだ。そしてあの国の人間で生き残ったのは主人公である鋼の錬金術師の父親一人だけ。それ以外は貰っていってもまあいいだろう。

 

 そういう訳でこの国に腰を落ち着けたが、原作漫画を見ていて気になることが一つ。一巻において、鋼の錬金術師はボタ山、要するに金属とか石炭とかがほぼ含まれていない石くれの事だが、ボタ山を丸っと黄金に錬成していた。元々ただの石だったはずのそれが、なんと金に変わるのだ。それも原作アメストリス式の地殻エネルギーを若干遮断された錬成方法で。

 そこにある物を分解したり形を変えたりってのはわかる。だがあれは明らかに黄金ではないものを黄金という別物質に変えていた。これに関してはマジで理屈がわからない。

 しかし、この世界の錬金術師にとっては金を作ることは結構簡単なことであるようで、『金を作るべからず』と言う法まで作られていた。つまり、禁じられていなければ結構できるということだ。

 

 理屈はわからないが、俺なりの方法でやってみることにする。まず、石くれと黄金の違いは原子の違いだ。陽子と中性子からなる原子核と、その周囲を回る原子核が持つ正の電荷を相殺できるだけの負の電荷をもった電子のそれぞれの数が違う。実際にはもっと細かく分けられるそうだがそこまでは知らん。

 で、錬金術を使ってその電荷を石くれを構成するケイ素やら酸素やらと言ったよくある奴から移動させたりくっつけたりしてやる。……こういう構成をあの速度で変えられるんだったらなんでDNAとかそのあたりまで同じ人間の身体を作れないんだ? DNAがわからないからか? 調べろよ。

 

 ともかくそんな感じでやってみると、なんかできた。最初の方は一つ一つやっていたが面倒になったので全部まとめてやってみたが普通にできて驚いている。超便利だなこれ。

 原子番号が違うものに変えられるんならと色々試してみたが、狙えば大体できるらしい。放射性元素もいけたし殆ど存在しない金属もいけた。ついでに合金もまあできた。タングステンをいい感じに包丁型に変えてやると、非常に頑丈な包丁ができた。これででかい獣を解体するのも楽になるな。まあでかい獣を解体するなら包丁じゃなくて鉈とか使うかもしれないが。

 重量さえ合っているなら異なる物質まで作れるとなると、本当に物理的には作れないものが無くなってくるな。魔法的には作れないものがあるかもしれないが、もしも錬金術で魔力そのものを扱えるのであれば大抵のものを作れるようになるだろう。実際人間の魂からくるエネルギーを使えるんだから絶対に使えないという理屈はねえよな。

 この世界にやがて出てくるはずのとあるキャラクターが言っていた。『ありえない、なんてことはありえない』。少なくとも人間に想像できることであれば可能性はあるし、実際に目の前で起きている事ならばどれだけ確率の低い事であり、どれだけ信じがたい事であってもありえているのだからまあ間違いではない。

 それが単なる漫画的表現でもない限り、原作において可能なことはこの世界では可能なことだ。そして理屈として可能であるならばやってやれないことはない。それがどれだけ無茶苦茶なことでもな。

 

 金を作ってはいけないという法は現在存在しないから今ならどれだけ作っても問題無い。法の不遡及ってのが……いや、やりすぎるとたまに遡及してでも裁こうとしてくる事もあるが、この世界の金の総量なんて一眼見てわかるわけもない。そもそも錬成した金か否かなんてのがわかる奴はそういない。錬成痕も残さないし、最悪溶かせばわからない。

 まあ、金があっても無くても俺の人生はそんな変わらない。食い物は出せるし電気も出せる。便利な家電なんかも出せるしで困ることはほとんど無い。

 強いて言うなら暇こそ俺の大敵だし、世界によっては当たり前のように星を破壊するような奴等もいるからそこまでいかれるとだいぶ困るが、よっぽど強さにインフレかからないとそこまでは行かないから基本的にそこまで不安には思わない。世界滅亡とか言っても星ごと消滅させたりすることは殆ど無いし、やろうとすれば星も出せるのが俺だしな。流石にマジで星を出したことはないけど。

 

 錬成痕と言えば、錬成の速度を上げると残りやすい物だった。練度を上げればそうでもないが、作り慣れない物を急いで錬成すると大抵錬成痕が残る。大質量で体積のでかい物だとより顕著だ。

 逆に言えば、ゆっくりやればほとんど残る事はない。急いでも体積や表面積が小さければ錬成痕が残るようなことにはならない。精密な部品を作る必要があるのなら、じっくり時間をかけて作る方がいい。そう言うことだな。

 

 まあ、そう言うのを作るなら錬金術より千の顔を持つ英雄で直接出した方が早いし楽だし融通も効くからわざわざ錬金術でやるような機会は無いと思うが。

 

次回作は……?(止まってるのを入れてやり直し)

  • ウマ娘
  • SAO
  • 金色のガッシュ
  • BLEACHの続き
  • わたおれヒロアカ(神野市あたりまで)
  • 竈の女神様(原作崩壊してるので短い)
  • 小五ロリ(新しいの知らんのでオリ異変)
  • 恋姫
  • 寝たいだけ外伝・超外伝
  • 新作
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