久しぶりすぎて小説の書き方を忘れてしまいました。
※トレーナーは男性という設定なので、お兄ちゃん呼びです。
「うぅ......お兄ちゃん....お兄ちゃん......好き.........」
そんなことを呟きながらカレンは今日もベッドに横たわる。
「なんで.....お兄ちゃんは.....気付いてくれないの........」
一方、トレーナーは、
「カレン...カレン......」
そう、二人は両思いであるにも関わらず、ともに気付いていないのである。
ある日。
「お兄ちゃぁぁん!!!!!」
「おっふ!」
朝、いきなり俺にぶつかってきたカレン。可愛い。
「今日も一緒にトレーニング、しよ?」
「もちろんだ!!」
こんな感じでいつもの朝が始まる。
(はぁ...今日もお兄ちゃんカッコいいなぁ...)
(はぁ...今日もカレンは可愛いなぁ...)
「「はぁぁ..........」」
「「あっ」」
「お兄ちゃん...気にしないで!」
「あぁ...こっちこそ...」
いつものトレーニングが終わる。
「お兄ちゃん!今日は、一緒にあるトコに行きたいんだけど...いい?」
「構わないぞ」
「やったぁ! やっぱお兄ちゃんって優しいね!」
「そりゃどうも」
「じゃあお兄ちゃん、"これ"、つけて?」
「え?」
渡されたのは目隠しである。
「優しいお兄ちゃんなら早くつけて...くれるよね?」
「う...うん......」
言われるがままに俺は目隠しをつけた。
「よし、じゃあ早く来て!!」
そして俺はカレンに腕を引っ張られながら一緒に走った。
何時間経ったのだろうか。
どこにいるのだろうか。
そこにカレンはいるのだろうか。
何も分からない。
そんな時間が淡々と過ぎていく。
するといきなり
「お兄ちゃん、目隠し外してもいいよ?」
そう言われると俺は目隠しを外した。
そこは、カレンが住んでいる寮の部屋であった。
「ちょ....トレーナーがウマ娘の寮に入ったらマズイって....」
「大丈夫だよ! そこら辺はどうにかするもん!」
「おいおい......」
若干...どころかかなり心配なのだが。
「ところで、どうしてここに? あとなんでこんなに時間がかかったんだ...? 寮なんてすぐそこだろう。」
「だって.......」
そう言うといきなりカレンの猛烈な力でトレーナーを押し倒す。
「ずっとお兄ちゃんとこうしたかったんだもん!!!!」
あまりにもそれは急で、俺は制御することができなかった。
「待ってくれ! 話を聞いてくr」
「やだ!!!」
速攻で否定された。
少し辛い。
「お兄ちゃんは...カレンのこと何も分かってない......」
「カレン......実は俺も前からカレンのこと、好きだったんだぞ...?」
「嘘。お兄ちゃん、そんな嘘はカレンに通用しないよ」
「じゃあこれでどうだぁぁぁ!!!!!!!!!」
俺はカレンにスマホを向けた。
誰にも見せるはずのない、"俺だけ"のカレンチャン秘蔵写真集。
寝ている写真。オフの写真。熱心にトレーニングをしている写真。
200は超えていた。
「これ...全部......カレン?」
「そうだ...俺はカレンの"お兄ちゃん"になった日からカレンのことが好きだったんだぞ...!」
「そうだったんだ......」
何とか説得できた...と心の中で思ったのも束の間、カレンは突如笑いだした。
「アハハっ...アハハハハハハハハハ」
壊れた。カレンが壊れた........
「そうなんだぁ......ねぇお兄ちゃん....カレンがもしお兄ちゃんとこの学園で会う前から好きだった。って言ったら信じる?」
俺は何も考えられなくなっていた。
トレセンで会う前から好きだった?
そんなことありえない。
だってカレンみたいな娘は今まで会ったことがない。
間違いない。
「ねぇ、お兄ちゃん。早く答えてよ」
しかし、もし本当に知らないうちに会っていたら?
その可能性も捨て難いが、会う場所なんてなかなか無いだろう。
いや、本当にどっちなんだ......
「早く答えてよ!!!!!!!!」
「カレンの"お兄ちゃん"なんでしょ!!!!!!!!!!」
「早く答えないと...」
そう言うとカレンは縄と鞭を持ってきた。
「これで"お兄ちゃん"を"シツケ"てあげる」
さすがにこれだけは勘弁だ。そう思った俺は即答した。
「答えはNOだ」
「信じない...ってこと?」
「あぁそうだ」
カレンの目の色は変わらない。
「ふーん...そうなんだ...じゃあやっぱりお仕置きが必要なんだね...」
どうやら間違いだったようだ。
しかしおかしい。俺はカレンチャンに今まで会ったことが本当に無いのだ。
「おいカレン! 聞いてくれ! 俺とカレンとは...どこで出会った!!!!!!」
カレンは溜め息を吐いた。
「はぁ......」
カレンは俺にスマホを向けてきた。
そこに映し出されていたのは俺が一人で街を歩いている姿であった。
「撮影日...3年前...!!??」
まだ俺がウマ娘をあまり知らない頃である。
どうしてこんな動画があるのか、俺は恐る恐る聞いた。
「カレン......どうしてこんな動画を...?」
「決まってるじゃん。だってカレン...お兄ちゃんに一目惚れしたんだもん...」
「にしたって......」
「だから、お兄ちゃんとここで再会した時は奇跡なんじゃないのかなって思ったの!」
「そうだったのか......」
俺からしたら完全に初対面だったんだけどなぁ......
「何も覚えてないお兄ちゃんはお兄ちゃんとして失格!!!」
「いや...待ってくれ! じゃあ俺はどうなるんだ...? カレンもこの先どうするつもりなんだよ......」
「それはもう決めてるよ。 お兄ちゃんを縄で固定するの。」
「やっぱりやるのか.......」
「けどカレンも優しいから、鞭は使わないであげる。」
「良かった...」
と思っていいのかこれ
気づけばまた時間が経っていた。
目隠しがされていた。
まだ眠い。
手足は動かない。
俺はカレンが言っていたことを思い出した。
そうだった。
俺は本当に縛られているのか。
口も何かで閉じられていた。
何も聞こえない。
どこにいるのかも分からない。
俺は本当にトレーナー...いや、お兄ちゃん失格なのかな...
カレンは今頃何をしているんだろうか。
彼女は元気だろうか。
その時
わずかに足音がした。
「よし、今日もちゃんとお兄ちゃんはいるね!」
カレンだ。
カレンチャンだ。
今日"も"ということはよくここに来ているのか...?
いい加減口に出したい。
けど出せない。
もどかしい。
俺はどうすればいいんだろう。
「あっ、そうだ! ウマスタに載せよ!」
本当に言っているのか...?
「さすがにお兄ちゃんを映しちゃうと...炎上とかしちゃいそうだし...」
そこら辺はやはり気にしているのか。
俺自身のこともどうにかしてくれ。
「#今日は部屋 #可愛く #一人で #練習 」
「うん! いい感じ!」
「投稿っと!」
どうやら投稿したみたいだ。
カレンがこの部屋にいることが全世界へと渡っていく。
いつになったらこの縄を解いてくれるのだろうか。
何日か経ったと思う。
定期的にカレンから食事はくれるので何とか俺は生きている。
今日もカレンがやってきた。
しかし、カレンが喋るや否やこんなことを言い出した。
「ねぇ....お兄ちゃん.........」
「解放してほしい...?」
意外な言葉だった。
だってもうここから抜け出せないと思っていたから。
すぐさま俺はそれに答えるように顔を縦に振った。
「じゃあ縄、解いてあげるね」
カレンはスムーズに縄を解く。
慣れているのだろうか。
縄が解かれるとすぐさまカレンは俺を抱きしめた。
「お兄ちゃん....お兄ちゃん.......」
「今までごめんね.......」
(随分急だな......)
「お兄ちゃん..........」
「カレン........」
この時、トレーナーはまだ知らなかった。
トレーナーが縛られていた間
カレンチャン以外のウマ娘の電話番号が全て消えていたことに.............