フェイの背に乗り、辿り着いたエルフの里の外縁部。
結界があったはずの場所だが今は影も形も見えず、そして元が森であったのかも疑わしいほど、木っ端微塵になった樹木が砕け倒れ伏す荒れ地へと化していた。
この地もつい先程まで壮絶な争いが繰り広げられていた戦場だったのは明白で、泥濘んだ地面に倒れ伏し息絶えたエルフの兵士たちが、周囲に無数に存在しているのが否応無く視界に映り込んでしまっていた。
……生き残っている人は、いない、か。
それが現実。
木片と泥水で酷い惨状となっている足元にも、誰かの死体が転がっている。
胴ごと力尽くで両断されているものや、内側から爆散したような酸鼻極まる血肉の塊が、一つや二つではきかない数があるのだ。
それが、泥と混ざりあって濁った血や液体の沼が生臭い臭気を立ち上らせているのを、強制的に嗅覚へと叩き込まれて感じ取ってしまう。
直視しなくても吐き気が沸き起こり、口元を抑えたくなる。
胃が痙攣し逆流して来ようとする反応を、気力だけで無理矢理抑え付けた。
凄惨で不条理な現実が、俺の精神を呵責無く殴りつける。
そして、それを為したであろう元凶の姿を、俺は睨みつけた。
「……ユーゴー」
毛皮と武骨なベルトで装飾され、真っ白な光沢ある布で仕立てられた、丈の長い軍服を身に纏うユーゴーが、恐ろしいほどの覇気を滾らせて其処に立っていた。
その白い布地には返り血一滴すら付着していない。
つまり、あいつは己が殺した相手の血すらも被ること無く、エルフたちを鏖殺したという事実に他ならない。
圧倒的なまでの、実力差。
ただ普通に佇むだけで、尋常では無い格の違いというものを威迫され見せ付けられていた。
「おぉーおぉー。雁首揃えて、漸くお出ましか、シュン」
貼り付けたような酷薄な笑みで、俺たちに向き直るユーゴー。
嘲笑すらも滲んでいるかのような歪な顔で、歯を剥き出しながら見下した視線を向けてくる。
その周囲には帝国軍の兵士の影すら見えず、ユーゴーたった一人だけが佇立していた。
「ユーゴー、この惨状はお前がやったのか……ッ!?」
「あぁん? 見れば分かんだろ、俺が殺った。戦場に居る以上、殺し殺されは当然だろ」
「——ッ」
カティアの問いに何を当たり前なと言いたげな態度で、戯けたように肩を竦めるユーゴー。
傲岸に冷笑を崩さないユーゴーとは対照的に、俺は裡に燃え広がった憤激で息を呑む。
何で、そんな軽く言うんだよ。
人が死んだんだぞ、お前が殺した、なのに——
ぎちりと、力を込めすぎた掌が音を鳴らす。
人相手にこそ行っていないが、俺だって命を殺し奪った。
自分の身は自分で守れるように、レベルを上げるために——、ただ死にたくないからという理由だけで命を奪った事のある俺は、ユーゴーを批難出来るような聖人君子なんかでは絶対無い。
——でも。
「お前ッ、こんな事して何とも思わないのか……ッ」
この世界では異端でしか無い、甘っちょろい前世の価値観という理想論。
人として正しい事でも、この世界にはそぐわない別世界の常識。
時代や世界が、そんな代物求めてないし認めないとしても、捨てられない想い。
要するに、子供の空想、世迷い言。
この世界を受け入れる事も拒絶する事も出来なかった馬鹿の、臆病な妄念。
それでも、悲しいから、耐えられないから、嫌だと叫ぶんだ——
「……………………」
獣のような笑みを消し、胡乱な目で俺を見るユーゴー。
それと同時に撒き散らされていた威圧が凪いだように静まり返るが、それは戦意を仕舞い込んだのでは断じて無く、俺は今まさに噴火寸前の火口を覗き込んでいるようだと錯覚していた。
「俺の役目はシュン——、お前の足留めだ。そして転生者は殺さない、それが俺たちの共通認識。だが、よ……」
無表情のまま静かに呟くユーゴー。
何の感情も見えない能面のような顔だからこそ感じる、寒々しい怖気が肌を粟立たせた。
「試してやるよ、お前の覚悟って奴を」
自嘲気味に呟かれたそれが——
命懸けの対話、その開戦を告げる合図となった。
「おらァッ!!」
迅雷としか言えない速度で距離を詰め、ユーゴーは俺の目の前に現れる。
裂帛の声と共に振り下ろされるのは、無手の拳。
だが、何も持っていないから油断することは出来ない、何故なら——
飛び退き数瞬前に俺が居た地面が、爆音と土煙を吹き荒らしながらクレーターとなった。
その爆心地の近くに居た、俺とハイリンスさんがたたらを踏んで吹き飛ぶ。
「シュンくん!」
『やらせないわ!』
無理な回避で姿勢の崩れている俺に追撃はさせまいと、ユーリとフェイの光弾が連続して幾多も放たれる。
流星雨のように見える光魔法の弾幕による援護。
以前見たユーゴーのスキルには光耐性などは無かったが、だからといって通用するはずも無く、光弾の雨に曝されているというのに拳を叩きつけた姿勢から、何も感じていないかのように平然と体を起こしていた。
縺れそうになる足を叱咤し、全力で後退しながら俺は叫ぶ。
「先生は、どうしたッ!?」
「安心しなッ! 先生は保護対象だ、無事に決まってんだろ。……ただまあ、真実が受け入れられないって様子だったからよ、……眠らしてやったさ」
一瞬、悲しげな気配を滲ませたユーゴー。
だが、それは瞬時に覆い隠され、冷酷な仮面を再び被った。
「お前、まさか本当は……ッ」
『下がって、シュン!』
横合いから高密度な光の奔流が、俺を避けてユーゴーだけを呑み込む。
そしてフェイが、竜の咆哮と念話、二つ同時に叫びながら突進する。
『あんた。いつからそんな化物になったのさッ!』
「いつから? 下らねえ理由でお前らに八つ当たりして馬鹿みたいに学園を追い出されてからさ。このクソみたいな地獄ん中で、文字通り死にそうになりながら鍛え上げた以外にあるかよッ!」
『ッ! へぇ、自覚はあるんだ』
光を圧縮して作り上げた鎧のようなものを纏ったフェイが、ユーゴーと対峙する。
揃えた爪からも鋭利な光刃が伸びており、それと併せて人外特有の射程距離の長さを活かして、接近しすぎないよう慎重に立ち回っている。
全身凶器となった巨体が、大胆ながらも隙を極力減らした連撃を、苛烈に叩き込む。
それに対し、その場でユーゴーは暴風のように四肢を動かし、片っ端から撃ち落としていた。
「甘えェッ!」
『——ぅクッ!?』
砕け散るフェイの光鎧。
大きく引き絞られた拳がフェイに狙いを定める前に割り込んだのは、爆炎と治癒の光。
「無茶しすぎですわ!」
「私たちの事も、忘れないでよね!」
「微力ながら、俺も加勢するぞッ」
吹き荒れる衝撃波は、ハイリンスさんが大盾で防ぐ。
その背後で、カティアとユーリが動く。
炎を目眩ましとして、裏では地面や大気を同時操作して死角から容赦無く攻め立てるカティア。
治癒の奇跡を願い舞い降りた柔らかな光が、一瞬の内に何十と交錯した激戦で疲弊したフェイを優しく包み込む。
「ふふ、ふふふふ! ユーゴーくん! 転生者は殺さないと言うのなら、なんであの時、私が死にかけるような攻撃をしたの!」
瞳孔が完全に開いた怖気のする目を見開きながら、ユーリがゾッとするほど冷たい声でユーゴーを詰問する。
それに申し訳無さそうな顔をしつつも、戦いの手を止めずにユーゴーは答えた。
「……何を言っても言い訳にしかならねぇ。だが、悪かったと思っている。それだけだ」
王都でのユーリを殺しかけた経緯の説明や、それの明確な謝罪も何も言わず、ただ短く自責の念を呟くだけのユーゴー。
「どうやら、キツイお仕置きが必要みたいだね。神様に懺悔する覚悟はいい?」
「くはッ! お仕置きには少しばかりトラウマがあんだよ。そいつは勘弁だなぁッ!!」
それに対し、笑顔だが背後に鬼の姿が幻視してしまうユーリが、不意打ち気味に魔法を撃つ。
他の魔法を目眩ましにして高速で飛んできた魔法を、敢えて防御も何もせず受けたユーゴー。
その一発は罰だとして甘んじて受けたが、次に向かってきた魔法は獣のように四肢を旋回させ、ステータスの暴力によって打ち砕いていた。
だが、向こうが直接的な攻撃を封じた上で、手加減に手加減を重ねられている状況なのに、この剣山の上で綱渡りをするかのような極限状況に戦慄する。
ユーゴーは、これまで一度も俺たちに直接的な攻撃をしていない。
空を叩いた事で発生した衝撃波や大地を踏み抜き移動した際の風圧で、俺たちを吹き飛ばす以外には攻撃らしい攻撃は行って来ないというのに、既に俺たちは満身創痍一歩手前だ。
ここまでの瞬くような攻防で、ユーゴーが痛痒等で顔を顰める事すら一切無し。
なのに、俺たちは肩で息するほど、崖っぷちにまで追い詰められていた。
「さて……。おい、シュン」
数メートル、ユーゴーからすれば刹那の内に詰められる距離で立ち止まったあいつは、失望の色を隠せない声色で俺に尋ねてきた。
「なんで、今も剣を抜かねえんだ? 嘗めてんのか? 億が一の勝機があったとして、武器も無しに勝てると思っちゃいないだろう」
動揺が、カチャリと鍔鳴りとなって腰元の剣に添えられた手から、悲しく響いた。
そんな余裕なんて無いが、剣を抜いていないのは慢心でも驕っている訳でも無い。
そう俺は——、人相手に剣を抜く事が出来なくなっていたんだ。
「……出来ない」
「……………………そうかよ」
それに気付いたのは、ついさっき。
草間を追い駆けていた時に、俺は自覚してしまった。
情報を聞き出すために草間の事を生け捕りにしようという気持ちもあって、血を流さない制圧をするためという言い訳もあった。
だが、本来なら武器も無しに追い掛けるのは愚の骨頂だろう。
何度も、剣を引き抜こうと腕に力を込めた。
でも、抜けなかった。
命を奪うための道具である剣を人に向けるという事が、何よりも恐ろしく感じたんだ。
情けない。
泣きたいほど恥じているし、悔しくて惨めで、どうしようもなく無様だった。
「あぁん? それは何のつもりだ、シュン?」
——でも、剣が抜けない事に気付いたからこそ、踏ん切りがついた事もある。
「シュン!?」
「ちょっと!?」
「シュンくん!?」
「シュンッ!」
俺は、鞘に納まったままの剣を、地面に落とした。
これでもう、手元に武器と呼べるものは無い。
「ユーゴー、ただ話がしたいんだ。受けてくれるか?」
全面降伏、白旗を上げる、ギブアップ……
俺が選んだ選択というのは、戦わないという選択だった。
両手を頭の後ろで組む。
どうあがいても勝つ事は不可能。
そして、奇跡が起きて勝ったとしても、俺たちに出来る事は何一つとして存在していない。
とんでもない醜態だろう。
今までの俺を、築いてきた何もかもを、ドブに捨てるかのような行為だ。
でも、構わない。
本当は、最初からこうすべきだった。
命を奪う罪、それを自覚した、フェイの親である地竜を殺した、あの日から。
俺は人だ。
どうしようもないほど、ただの弱くて愚かな人間なんだ。
そんな、ただの人には、こんな力なんて要らなかったんだと、昔から俺は気付いていたんだ。
「……」
絶句するユーゴー。
不思議そうに俺を見ながら、荒々しい覇気も何もかもが霧散していた。
分からないのか、そうだよな。
なら、もっと分かり易く、身体で示そう。
「——ッ」
仲間たちが息を呑む音が聞こえた。
見たくないよな、こんな姿。
でもごめん、こうするのが一番分かり易いから——
「頼む! 転生者たちをッ、みんなを助けるために手を貸してくれッ!」
膝をつき、泥に塗れた湿っぽく饐えた地面へと、自ら頭を擦り付ける。
恥も外聞も押し殺して、俺は敵だったユーゴーに土下座していた。
ただ、全ては……
転生者を救う、それだけのために。
俺は、誇りも尊厳もかなぐり捨てて、今世での家族と国をメチャクチャにした仇敵に対し、嘆願しているのだった。
「——ァ、——、ッッ」
口を開閉させるも、言葉が出て来ないユーゴー。
それを数度繰り返した後に、ゆっくりと口角が吊り上がっていく。
「…………はは、ははは」
呆けた顔をしたまま、乾いた笑いが響く。
その声は段々と大きくなり、次第に喉を震わせて全身で可笑しさを表現していた。
「あっはは、ははははっはッ!!!! ……ははっ、底抜けの馬鹿だなぁ……シュンは」
苦笑気味に、前髪を掻き上げながら高笑いを上げるユーゴー。
そして一転、俺たちを優しげな目で見詰め、邪気の感じられない朗らかな笑みを浮かべる。
「止めだ、止め。相当な覚悟が無きゃ、こんな馬鹿出来んだろ。俺の負けだ」
その言葉の通りにユーゴーも、両手をヒラヒラとさせて無抵抗の意を示す。
一瞬、ある方向をチラリと見て、ユーゴーは一度深く息を吸う、そして。
「——おい、出てこいよ。途中から見ていたの気付いてるぞ。お前の親友が一世一代の馬鹿やってんだ。何も言わずにいるつもりか?」
突然、ユーゴーが遠くへ向かって大声で叫んだ。
すると、限界まで絞り抜かれた長身の男が、樹々の上から音もなく降り立ってきた。
その男は、俺の前にしゃがむと、泥で汚れるのも気にせずに優しく俺を起こす。
引き起こされた俺の視線と男の顔が間近で交差したとき、俺の心に去来した感情はなんて言えばいいんだろう。
納得? 動揺? 切なさ? それとも、歓喜だろうか。
戦慄く口と心から、自然と声が漏れ出ていた。
「……京也」
「久しぶり、俊」
俺とカティアいや叶多の、前世で共通の親友、笹島京也。
その顔が、今目の前にあった。
「憶えててくれていたんだ。イメージ変わってたから分からないと思っていたけど、流石俊だね。ゲーム三昧でも点取れる記憶力は、今も健在って事かな」
親しげに話し掛けてくる京也。
けど憐憫と、あとは羨ましさ?
そんな感情を瞳の奥に隠した顔で、俺を真っ直ぐ見ていた。
「京也、本当にお前なのか……っ」
「そうだよ。正真正銘、笹島京也本人さ。叶多も、久しぶり」
思わず、分かりきった事を何度も聞いてしまっていた。
それに対し、穏やかな声で答えるものの、何処か様子のおかしい京也。
柔らかな笑みだけど、やや俯きがちで視線がズレているように見えたからだ。
まるで、俺を直視するのが怖いとでも言いたげで。
「俊、見せて貰ったよ。君の覚悟を」
微笑んでいる。
でもそれは弱々しくて、今にも泣き出しそうな顔で京也は言う。
「その上で、僕も覚悟を示すために言うよ。僕は、エルフを滅ぼしに来た」
「……そう、だよな」
もう既に、一目見た瞬間から直感していた事だ。
京也は、管理者を助ける側についているんだって。
「僕はね。今世の家族を殺したという重罪を禊ぐために、人殺しという罪を塗り重ねているんだ」
その独白に、跳ね上がるように顔を上げる。
突然語られた重い過去の吐露に、俺も仲間たちも瞠目している。
「羨ましいよ。正しさのために、全てを擲つ覚悟のある俊は」
「俺は……」
違う。
そんな事無い。
俺には、これしか無かったんだ、これしか選べなかったんだ。
愚かにも臆病にも逃げた先に、唯一残された道でしか無いんだよ、京也。
「でも、僕はこれからも人殺しをしていく。僕はこの道を変える気は無い。やった事を後悔する事もしない。永遠に……罪と向き合い続けるんだ」
絞り出すかのように掠れながらの京也の宣誓は、胸が潰れそうなほど痛々しかった。
けど、それに掛け合わせる言葉を、俺は持っていない。
俺とは違った意味で、絶対に譲ることの出来ない信念を示した男に何もしてやれない事に、俺はまた悔しくなった。
——弱い、っなぁあァァッッ、俺ぇッ。
涙は見せない。
ただ歯を食いしばって、耐え忍ぶだけだ。
親友の心を救ってやる事も、地獄へと駆ける親友を止める事も出来ない。
そんな俺に出来る事は——
「なあ、京也——俺は、お前の親友だよな」
その問いに、京也は一度目を閉じてから、力強く答えた。
「ああ、今も変わっていない。そう思いたいよ、俊」
けどその声は、涙ぐんでいるかのように震えていた。
そっか、お前も、
決して、俺とは相容れない思想だろう。
逃げた俺と、立ち向かった京也。
それでも親友として、いかなる時でも対等でありたい。
京也が犯した罪を直視しても、繋がった友情は消してはならないんだと思うから。
友が誤った道に居るのなら、正すのが親友。
友が間違いを犯そうとしているのなら、止めるのが親友。
友が犯した罪に苦しんでいるのなら、寄り添い救けるのが親友だ。
だから——
「俺は……、前世でも今世でも、どんな京也でも、ずっと親友だ。なあ、そうだろ京也」
俺は京也を、逃げずに受け止める事にしたんだ。
地獄? 結構、俺もいい場所になんて行けそうに無い。
お前が親友である、それを永遠にするだけ。
それだけなら、俺でも出来るだろう?
「……あの」
気まずそうに、けどよく通る澄んだ声が響いた。
それに全員が同時に振り返ると、視線が一斉に集まった事で、一瞬ビクリと硬直する白い少女の姿が。
「帝国軍と魔族軍に撤退指示を」
その静かながらも、良く通る声。
只々白いとしか表現出来ないような、そんな少女の顔は——
「……若葉さん?」
白い髪。
白い肌、白い服。
色合いこそ真っ白だけど、その顔は死んだと聞かされたクラスメイトとそっくりで。
目を閉じていても分かる、前世でよく目にし鮮烈に記憶に残っている顔だった。
「まじか……」
「……ぅん? 嘘でしょ?」
「そんな、どうして?」
カティアたちが信じられないといった感じで、当惑の声が漏れる。
それに対し、白い少女は首を傾げると重々しく口を開いて、こう言った。
「旧交を温めてがてら、諸々説明したいところではありますが、今はお互い忙しい身です。それは日を改めて」
何故か、ユーゴーと京也が物凄く驚いているが、それを見て見ぬ振りする白い少女。
そして最後に一言。
「……転生者は無事。だから安心して」
そして、そこにいたのが夢幻であったかのように、フッと消える白い少女。
その声の持ち主は、その容姿は、死んだはずの転生者、若葉姫色に他ならなかった。
ユーゴーの服装は、帝国軍の士官服を白織の糸で縫製したもの。
この服の理由は、他の服だと全力戦闘で動けば毎回ボロボロになるためです。
そして漸く此処まで、シュン君が至りかけるまで書けた……っ。