ここまで見てくださっている方、ありがとうございます!
これからも温かくアトゥンの事を見守っていただけると嬉しいです!
今回から萃夢想編となります。
それでは今回もゆっくりみていってね!
ふらふらとした足取りで、俺は歩いて帰路についていた。意識が朦朧としている。
全くとんだ厄日もあったもんだ。早く帰えらないと、大ちゃんが待ってるんだ。今日は何して遊ぼうかな。あぁ、やっと家が見えてきた、大ちゃんはもう家に来ているだろうか。鍵は開けてあるから来ているなら中にいるだろう。ああくそ疲れてる場合じゃないのに。足が重い、身体がだるい。
やっと家に着いた、早く入ろう。腕が上がらないから無理やり両腕を使って開ける。
「アンちゃんおかえ・・・あ、アンちゃん!?」
ああ、大ちゃん、帰ったよ何してあそぼっか。声にした言葉はちゃんと届いただろうか、大ちゃんの声が耳に聞こえてくるけど、頭に入ってこない。身体の力が抜け前のめりに倒れる、もはや足に踏ん張る力など残っておらず前に出したはずの手もぶらりと下がったままだ。柔らかい衝撃に受け止められた俺は、そのまま意識を落とした。
あー!つっかれたー!昨日は全くひどい目にあったもんだ、萃香め、ちょっと自分のテリトリーに入ったからっていきなり押し倒してくるなんてそれになんか身体まさぐってきたし!人とか通らない場所だったからよかったものの、めっちゃ疲れたわ。横っ腹すげー力でつねられたし、抉る気か!ってもんだよ全く。まだ痛いし絶対爪たててたよねー。おかげで大ちゃんに迷惑かけちゃったじゃないか!すごく心配してくれて介抱してくれたんだぞ!全く見習ってほしいよね!
というわけで俺は今日遊べなかった分大ちゃんと遊ぶ予定だったんだけど、あいつと約束しちまったからな、大ちゃんには外に出ちゃだめって言われてるけど。
鬼との約束、破るわけにもいかんでしょう。さて、大ちゃん帰ってくる前に用事を済ませて帰ってこよう。いざ博麗神社裏の萃香の住処へ!すいかのすみかってなんかダジャレっぽいな。いてて、あー横っ腹痛いせいで空飛ぶの辛いから歩いていかなきゃ。ってか萃香のところまでいくの歩いていったらめっちゃ大変じゃね?あー行きたくないよー。
誰か助けてくれ~。
と言いつつしっかりきてやったぜ、すんごい大変だったけど。萃香はもうすでに酒飲みながら待ってた。こいつ
「来たぞ!萃香、これで約束はちゃんと果たしたからな。」
「おお、ほんとにきたのか、ふーん、なかなか面白いやつだなお前」
萃香は心の底から驚いたような顔をしていた。なんだ俺が約束を破るやつだと思ってたのか。
「アトゥンだ。って昨日名乗っただろ」
「そうだった、悪いねアトゥン、どうせ来ないと思ってたから忘れちゃったよ」
やっぱり思われてた!自分から約束しておいてなんだそれ!正直なのはいいけどさ!あーあ酔っぱらいの相手なんかするんじゃなかった。こちとら横っ腹痛いの我慢しながら来てやったのに。
「あー、昨日はその。悪かったよ、ちょっとイラついてたんだ、だから昨日の約束もなんかほら半分脅迫みたいなもんだったじゃないか、だから来ないもんだと思ってたんだよ」
そうだったっけ、昨日のことは正直途中から意識朦朧とし過ぎて覚えてないんだけど。
「えっと、その大丈夫かい?腰のあたりとか」
おや、心配してくれてたのか、やっぱり鬼ってのはいいやつだな、昨日のことはあんまり思い出せないけど許してやろう。
「ちょっと痛むけど大丈夫だよ、それより
「アンちゃん!」
あ、大ちゃん・・・やっべ出かけたのバレたってかなんでこんなところに?ってか急な出来事に萃香もびっくりしてるよ。
「もう!ちゃんと安静にしてなきゃダメって言ったのに!」
「ご、ごめん、えと、もう帰るから、だからそんなに怒らないで?ねっ」
とにかく謝ろう、というか鬼との約束守るために大ちゃんとの約束すっぽかしてたな俺・・・
ほんとごめんね、大ちゃん
大ちゃんは俺の傍まで寄ってくると腕を抱いて帰ろうとする。そんなに引っ張らなくてももう帰るって、っていうか力つよ!全然抵抗出来ないッ!
「待てよ。そいつ怪我してんだろ?その怪我はあたしのせいで出来たもんだから家まで運ぶの手伝うよ」
おお、萃香優しい。やっぱりいいやつだな。ファーストコンタクトがインパクト(物理)ありすぎて変な偏見持っちゃったけど、全然そんなことないじゃん。
ということで二人に運ばれながら家まで帰った。帰ってる途中大ちゃんが意外と萃香と普通に話せてたことに驚いたよ、鬼の四天王って恐れられてるんじゃなかったっけ・・・、まあ話せてるんならいいか。帰り際今度は遊びに来なよって言ったら、わかったって言ってたし、またそのうち会えるかな。
これが次の異変 萃夢想 を引き起こした黒幕伊吹萃香との出会いだった。
そして今回は肉体派系異変だから、弾幕ごっこが好きな俺には関係が無いと思っているのだった。
実に幽々子様の反魂蝶に見とれてたら、そのまま当たってピチュってから、数日で家の近くに復活した後、さらに数日後の出来事である。
異変はもう始まっている