今回も日常パートです。
いや、まあ異変は起きてるんだけどね。うん
のんびりとした時間も大事かなって。そうだよね
というわけで今回もゆっくりみていってね!
昨日の宴会では結局お酒飲めなかったなー、まあ楽しかったしいいか。え?その恰好で飲んでもいいのかって?こう見えてもそりゃあ妖怪ですから。それにしてもここのところ平和だなあ。一応異変は起きてるんだけどねえ。昨日の宴会にはやっぱり妖精や妖怪がたくさん集まっていた。人間は確か博麗の結界に守られていて萃香の能力を受けず宴会にはほとんど参加していなかった。一部例外を除いて。ということでもうそろそろ彼女たちが動きだしてもおかしくは無いと思うんだけど。まあ俺が考えてもしかたないことか。
そうだ、久しぶりに何か作ろう。俺の能力で。っていうかそうだな、この際俺の能力について一度ゆっくり整理してみるとするかあ。
最近バタバタし過ぎてすっかり能力も使ってなかったけど。
俺の能力は 絵を描く程度の能力 これはなかなかにすごい能力なのだ、というのも今俺が住んでいる家、これはこの能力によって生み出されたもので、つまるところこのキャンパスにこのクレヨンで描いたものを具現化することが出来る。そういう能力だ、意外と雑に描いても割となんとかなる、俺はそんなに絵上手くないからなわっはっは!・・・誇るようなことじゃないけどね。
ということで久々に何か作ろう!何作ろっかな。ん~遊具的な、シーソーとか作っちゃおうかな。大ちゃんとかチルノとかルーミア来た時遊べるしね。よし描こう・・・。
俺はのんびり家の外に椅子を置いて絵を描きだす。そして描き終えた絵をシーソーを置きたい場所に掲げる。
すると、絵の中にあったシーソーが徐々にその姿を現す。その時俺は気付いた、
そういえばこれ一人で出来ないじゃん。
・・・誰か来ないかな。一人シーソに腰を下ろしながら俺は物思いに耽ることにした。ふふっ
恐らく哀愁が漂っていたであろう俺の背中。
「何してるんだい?あんた、そんなとこ座って」
そんな背中から声を掛けられた。振り向くとそこには小町が立っていた。
「あ、小町いらっしゃい、って俺の家知ってたっけ」
「いいや、この辺りぶらついてたらあんたが見えたから声かけただけだよ。この家あんたの家だったのかい」
「そうそう、俺の家。すごいだろ」
えっへんとどや顔で俺がそう言うと小町は少し家を見てから。
「ああ確かにすごい家だねえ」
とだけ言った。まあ今はそんなことはどうでもよくって、せっかく小町が来たんだしシーソーに乗って遊んでもらおう。
「ねーねー小町ー、そっち乗ってー」
俺は指さししながら小町にシーソーに乗るよう促す。
「ん?これかい、いいけどこれなんだい?」
小町がシーソーに座ると俺の座っている方が持ち上がる。ちょっとした浮遊感みたいな、これが面白いんだよね。反対に小町は自分が座ったとたんに落下したわけで、ちょっと驚いてるみたいだ。
「アトゥン・・・なにこれ」
「小町地面蹴って」
「わ、わかった」
頭をかしげながら言われたとおりにする小町、すると小町が持ち上がって俺が降下した。この上がってから落ちてく感覚がまた楽しいのだ!
「おお、今度はあたいが上がった」
今度は俺が地面を蹴ってシーソーを傾ける、それを何度か繰り返す俺と小町。
のんびりとした時間が流れる。
しばらくして小町がシーソーを降りる
「いやあ、なかなか面白かったよ」
小町はそう言って満足気に伸びをしている。
「そっか、そりゃあ良かったよ、今日作ったばっかりだったから、一緒にやるやつもいなくてさ暇だったんだ」
俺も満足したからシーソーから降りて小町のもとに駆け寄った。
「ふうん、そうかいでもあれだね、ずっとやってると腰が痛くなるねえ」
「まあね、ちょっとはしゃぎ過ぎたかも」
腰をさする小町、確かにちょっと気分が舞い上がっていて小一時間くらいシーソーに乗っていたわけだし、そりゃ腰も痛くなる。
「あんたが満足したんならそれでいいよ」
小町は俺の頭をくしゃっと撫でながら言った。
「そういえば小町は何でこの辺りをぶらついてたの?」
「ん?そりゃあサボりだよサボり」
大方、死神の仕事をサボって来たのだろうなどと思っていたらそうだった。
言っちゃっていいのかなそれ。
「いいの?そんなことしてて」
俺が聞くと自信満々に小町が応える。
「大丈夫、大丈夫バレないうちに戻れば「見つけましたよ、小町!」ぅえ!?映姫様なんで」
小町が言い切る前にその人物は現れる、小町の上司であり閻魔様、四季映姫・ヤマザナドゥその人だ。彼女は小町と俺の前に降りてくるとむすっとした顔をしたまま小町に詰め寄る。
「なんで、ではありません、また仕事をサボりましたね小町」
「あー、えっとそれはですね映姫様」
このままではまずい!映姫様の説教が始まってしまうぞ!せっかくさっきまで小町が遊んでくれていたのに。というか、考えたら俺と遊んでたから映姫様に見つかったんじゃ、
・・・小一時間シーソーに付き合ってくれた小町が怒られるのは何だか可哀そうな。うん、知らなかったとは言えサボりの小町を遊びに誘ったのは俺なんだし、謝ろう。
「ごめんなさい!」
俺は頭を下げてそう言った。今にも説教を始めそうな映姫様と半ば観念した様子の小町が、俺の声で驚いたようにこちらを向いた。
「えっと、俺が小町に遊ぼうって言った!・・・だから、小町は悪くなくて・・・あ、えっと今日一緒に遊ぶやついなくて。それで」
謝ったはいいが何を言えばいいか全然考えてなった。どうしよう頭全然回らないし言葉に詰まる。何か・・・何か言わなきゃ。必死で考えていると不意に頭を温かくて柔らかい感触が包む。顔を上げると映姫様が俺の頭を撫でていた。何で?
「あなたはえらいですね、よく謝ってくれました。この素直さを小町にも見習ってもらいたいものです。ですがあなたは悪くありません。本を正せば小町が仕事を抜けたことが悪いのですから、知らずに遊びに誘ったあなたが謝る必要はないですよ」
そう言って安心させるように優しく微笑むと映姫様は俺の頭をまた撫でた。ちょっとくすぐったいけど、だいぶ気持ちが落ち着いてきた、すると映姫様が撫でるのをやめ、小町の方を向く。
「はあ今日はこの子に免じて許しますが、次見つけたら覚悟すること。いいですね?今日は仕事に戻りなさい」
「わかりました」
映姫様がそういうと、小町もそれ以上何か言う事もなく帰っていった。
その後、俺は映姫様に家を見せて欲しいって言われたから家に招待したよ!そしたら良い家ですねって褒めてくれたぜ!
その時もなんだけど、映姫様にお茶を出したり家を案内したりすると決まって、えらいですって褒めながら頭を撫でられるんだよね。嬉しいけどさっ!何でだろう
ということでその日は映姫様と沢山お話したり、頭を撫でてもらったりして過ごした。
映姫様も帰るまでずっと柔らかい顔でとても閻魔様には見えなかったし、すごく可愛かった!
その夜、俺は何度も撫でられた頭の感触を思い出しながら眠りについた