東方お絵描き転生   作:yuuyyuyuyuyuyu

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じぇんじぇん話が進まないっす。
でもそろそろ進みますお待たせしました今回日常回です。ごめんね
そういう日もあるよ。うん
お腹空いた、ご飯食べるわ。じゃあね
今回もゆっくりみていってね!


第十六話

昨日は珍しい人にも会えたし、いい一日だった。

とはいえここのところ、というか大体いつも誰かが来るのを待ってたり、何かが起きるのを待ってばかりいる。そろそろ自発的に何か行動すべきではないだろうか、思い立ったが吉日!今日は誰かに会いに行こう。せっかくだからまだ会ったことのない人に会いに行こうか。紅魔館とかまだ誰にも会ったことないな、まあ行ったっていきなり襲われたりはしないでしょ~。しないよね・・・

 

俺は紅魔館へやってきたぞ!

門の前では例のごとくというか当たり前のように門番である美鈴が寝てた。立ったまま。まあ今日は天気もいいし眠たくなっちゃうよね~。なんて思いながら横を素通りしていく。というわけで、すんなりと敷地内に入った俺はそのまま正面玄関の扉を開ける。特に何事もなく紅魔館に入ることが出来た。

 

誰にも会わない・・・。

しばらく紅魔館を探索していた俺だったんだけど、ここまで全く誰にも会わないし、迷った。紅魔館って思ってた以上に入り組んでてどこから来たのかすらわからないよ、まさか屋敷の中で遭難することになるとは・・・このままでは今日の目的どころか家に帰れるかすらわからないぞ・・・!段々と焦りを感じ始めてきた俺はとにかく一度紅魔館を出る決意を固める。

 

それからまたしばらく歩き続け俺はとうとう、というかちょっと疲れたから一旦その場に座り込んだ。どのくらい歩いたのか、窓もない場所を歩き続けていたからか、時間の感覚があやふやになっている。後どのくらい歩かないといけないのだろうか。もうこのまま一生出られないかもしれない、これだけ歩いているのに、誰にも会えないしこの先も誰にも会わないかもしれない。

後ろ向きな考えが頭の中に渦を巻きはじめる。

そんな時だった彼女が現れたのは。

「何してるの?」

うずくまっていた俺の頭上から声がして、俺は顔を上げた。そこには赤い色の服を着た金髪の可愛らしい少女が立っていた。この場所にそんな少女がいるとしたら彼女しかいない。

吸血鬼姉妹の妹 フランドール・スカーレットだ!

「迷って、疲れたから休んでた」

俺は座ったまま答える。俺は少し安心した、この屋敷の住人である彼女に会えたから。しかしすぐにその考えは誤りだったと思い知ることになる。

「ふーん、あなた侵入者ってこと?」

その言葉に身体が凍ったように動かなくなる。

直感的に悟った、今俺の命は彼女の手に握られているのだと、彼女の気分次第ではすぐにでも俺は殺されてしまうということを。

「な、なんでそんなこと思ったの?」

俺は、出来る限り平静を装ってそう聞いた。

「だってお姉さまたちが出かける前に、知らないやつが来たらそいつは侵入者だから遊んでもいいって言ってたから」

そう言って俺の顔を覗き込んでくる。その目はまるで無邪気な子供が新しいおもちゃを与えられたようで、その時初めて俺はここに来てから死を身近に感じた。このままでは壊されてしまうっ!彼女の気を俺以外のものに逸らさなければ!考えるより早く俺はキャンパスとクレヨンを取り出す。

「なっ、なあ手品に興味ない?」

「・・・何か出来るの?」

食いついた!苦し紛れではあったフランの意識を別のものに向けることが出来たぞ!

ぶっちゃけ手品何てほとんど知らないけどっ!今の俺にはこの能力がある!タネも仕掛けもある能力を使った手品!

「今からここに絵を描くんだ、それを絵の中から取り出してみせるよ」

俺がそう言うとフランは興味を持ったようで、目を輝かせている。少し心が痛むが元より手品にはタネも仕掛けもあるのだ!そんなこと気にしている場合じゃない!

問題は何を描くか、出来れば取り出した後にフランの興味を引けるものがいい、となると何か遊び道具になるもの・・・ぜ、全然思い浮かばないっ!考えている間にもとにかく遮二無二手を動かす。フランがまだかまだかとうずうずしている。考えている時間は無い!

とにかく俺は今描いたこの、フランのデフォルメ絵を・・・ってなんだこれ!とはいえ描いてしまったのなら仕方あるまい!俺はそのままその絵をフランに見せ、

「それじゃあ、いくぞっえい!」

「わあ!すごいっ!ほんとに絵が出てきた!」

掛け声とともに絵の中に描いたフランを取り出す。出てきたのはデフォルメされたフランのぬいぐるみだった。フランは本当に絵の中から出てきたぬいぐるみをみて目を輝かせている。

まっまぁ概ね予定通りだ!ってかこれどうしよう取り出したはいいけど。

え?欲しいの?いいけど・・・もっといろんな手品が見たい?そ、それはちょっと見せてくれたら屋敷の外まで案内してくれるの?でも他のっていわれてもなあ、うっ・・・ごめん知らない

俺は正直に彼女に謝る、もしかしたら不興を買って殺されてしまうかもしれない、でも他の手品と言っても親指が離れるやつくらいしか思い浮かばない。

え?いいの?それよりも遊んでほしい?う、んいいよ、弾幕ごっことか戦ったりするのは得意じゃないけど。おしゃべりとかでいいの?わかった!じゃあいっぱいお話聞かせてあげるよ!こう見えて最近の異変にはよく関わってるからね!

 

結局俺はその日フランに気に入られたのか、殺されたりはしなかった。それでもこれ以上事態がややこしくなる前に、レミリア達が帰ってくる前に屋敷を出た方がいいと思った俺は日が暮れる前にフランに別れを告げ屋敷を出た。

帰り際俺のぬいぐるみも欲しいと言われたけど、近くに鏡もなかったしいつレミリア達が帰ってくるかもわからなかったので、また今度遊びに来た時にと無理やり納得してもらった。

俺の主観でしかないけど、結構フランとは仲良くなれた気がする。浮足立ちながら俺は家へと帰る

 

明日もまたどこかへ行ってみようか・・・次は誰に会えるかなっ!

 

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