東方お絵描き転生   作:yuuyyuyuyuyuyu

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みすちゃ様誤字報告ありがとうございます!
予防接種、一回目打ってきました。肩がとても痛いです。
めちゃ人多かったね。そんなことはどうでもいいか。
まさかの二日空いてしまったんですが、最近どうも忙しくてね。
今回もゆっくりみていってね!


第二十二話

先手必勝とばかりに前に出て弾幕を放つ魔理沙。

俺はいつも通りスペル宣言をした後一旦後ろに下がる。大ちゃんは俺に合わせて少し前に出て魔理沙を援護する。急造のチームにしては中々にバランスが取れている気がする。

でもさすがに幽香もこれくらいの連携には余裕の表情で対応してくる。後ろでスペルカードに色を付けつつ様子を伺っていた俺も、そろそろ攻勢に加わることにする。

この前作った新たな弾幕ごっこ用装備第一号!!

この時を待っていたぜ!はやる気持ちを抑えながら俺は、キャンパスの中から「博麗の巫女なりきりセット(仮)」を取り出す。

 

説明しよう!博麗の巫女なりきりセット(仮)とは!

今まで自分の力をすっかり忘れていたアトゥンが、ついこの間閃いた新たな弾幕ごっこ用装備だ!博麗の巫女なりきりセットには、陰陽玉、お祓い棒、封魔針、お札などの霊夢が今まで使っていた装備が入っているぞ!もちろん巫女服だって用意済みだ!これで気分も博麗の巫女ってね。これを使うことでアトゥンは、博麗の巫女が使っていた弾幕ショットを放つことが可能になるのだ!

 

へへへ、こいつを思いついた時の俺の興奮といったらやばかったな。これで俺も一気に強くなれると思ったもんだぜ。

まあ、永遠亭で暇なときにふと思いついて作ったのは良かったんだけど、妹紅に相手してもらった時はロクに使う事もなくボロ負けだったけどな!

まあいいさ。今回は一対一じゃないんだ、思う存分試させてもらうぞ!颯爽と俺は陰陽玉を起動し、前へ出る、スペルカードは既に書き終わっているが、使い時を間違えれば幽香には通用しないだろうし、ここぞというときに使わないと・・・。

現在、魔理沙と大ちゃんが幽香の注意を引いている。

その間にある程度距離を取りながら幽香の背後に回り込む。

 

なんとか幽香の背後に回り込むことが出来た俺は、一気に幽香に迫りながら陰陽玉から弾幕を放つ。距離を詰める途中で幽香が振り返る。

気付かれた!幽香は口元に笑みを浮かべながら俺の放った弾幕と後ろから魔理沙と大ちゃんが放った弾幕をかわしながら、こちらに迫ってくる。めっちゃ怖い!っけど、俺も幽香の方へ自分の持てる一番のスピードで迫っていたので、急には止まれない。ならばと俺はその勢いで彼女に向かって突き進む。幽香との距離が縮まっていく、幽香がこちらに閉じたままの日傘を向けてくる、

ぱっと花が咲いたように幽香の周りに花形の弾幕が浮かび上がりこちらへと飛んでくる。

ひとつ一つの弾幕にそこまでの危険性は無い。

が、この速度でこの密度の弾幕を避けきるのは、俺の技量では無理だ!避けることは不可能と判断した俺は出来るだけ被弾しないように道を探しながら上へ下へ、右へ左へ、と進路を変え幽香の傍を通り過ぎる。

な、なんとかなるもんだぜぇ・・・。少なくない弾幕を受けながらもなんとか一回休みになることだけは免れた俺は一瞬安堵する。

 

「アンちゃん!」

「危ない!」

 

次の瞬間俺は何かに突き飛ばされる。何事かと振り返ると、魔理沙がミニ八卦炉を構えている。その眼前では幽香が傘の先を魔理沙に向けていた。

 

「あら、残念あなたには最後まで残ってもらおうと思ったのだけれど」

「へっ!勝ったつもりになるのはまだ早いぜ!」

 

相変わらず表情を崩さない幽香に魔理沙は吠える。彼女の持つミニ八卦炉がその熱を解き放つ。それはまさに弾幕の力押し。最大級の火力を持って相手を倒さんとする彼女の在り方そのものだと感じる。

 

「『恋符』マスタースパァーク!!」

 

同時に幽香も傘の先端からミニ八卦炉と同等かそれ以上の熱量と威力を持った光線を放ち返す。最初こそ均衡していた二つの弾幕は、少しづつ魔理沙の方が押し込まれていっているのが目に見えてわかる。このままいけば魔理沙があの光線に飲まれてしまうことは確実だろう。そうなれば、幽香に勝つことはほぼ不可能だ。魔理沙の表情が少しづつ歪んでいく。

俺は数枚の札をとりだすと魔理沙の前方へ放り投げる。目の前の札に困惑する魔理沙を置いて、

札はそれぞれが線でつながり一つの結界へと変わる。その結界は幽香の光線弾幕を受けてもびくともせず、弾幕を散らしていく。幽香は光線が何かに阻まれた感覚を覚えたのか撃つのをやめた。

 

「へえ、なかなか面白いじゃない」

 

薄く笑みを浮かべた幽香が俺を見る。なんか目ぇつけられたっぽいんだけどお!

とにかく魔理沙のもとに駆け寄り、大丈夫だったか確認する。大ちゃんも駆け寄ってくる。

 

「魔理沙!大丈夫か」

「あ、あぁ。大丈夫だぜ、お前こんなことできたんだな、助かったぜ」

 

状況を理解したであろう魔理沙がお礼を言ってくる。いやあそれほどでも。と照れることもままならない状況なのだ、というのも今の結界札は残念ながら、今使ったので品切れなのだ。だから次同じ弾幕が来たら防げない、ということを二人に告げる。二人は静かに頷くと、再び幽香と向かい合う。おそらく幽香も俺があの弾幕をそう何度も防げないことくらいはわかるだろう、防げても後一度、そう考えているかもしれない、俺たちにとっては次にあの弾幕がくるまでに決着をつけなければならない。ここが正念場だ。

 

「俺のスペルカードでしばらく動きを封じるから、二人はスペルが終わる瞬間に、畳みかけてくれ」

「アンちゃん・・・わかった。気を付けてね」

「出来るのか、そんなこと」

「出来るとも。やってやるさ」

 

魔理沙は、少し心配していたが、俺の言葉に従ってくれた。大ちゃんは何も言わず、信じてくれた。こんなに心強いことはない。二人が俺から離れ、俺は幽香と対峙する。

 

「あら、あなた一人で戦うの?」

「ふっふっふ、そうだとも!簡単にやられないでくれよ!」

 

胸を張って俺はスペルカードを掲げる。

使うスペルは西行寺幽々子が使ったあのスペル、時間稼ぎには持って来いだ。

 

『反魂蝶』

 

「っ!へえ、やっぱり面白いわね、あなた」

 

一瞬驚いたような表情を見せた幽香だったがすぐに口元を歪め彼の弾幕を避け始める。やっぱりとんでも妖怪だ、これでも再現度はかなりの高精度、ほぼ100%オリジナルといってもいいくらいの完成度だと信じている弾幕が、こうも簡単に避けられるとは・・・。ちょっとへこむなあ。

それでも時間いっぱいまですべての弾幕を避けきるのは幽香でも難しかったのか、ところどころ被弾したようだ。そして反魂蝶が終わった瞬間。

 

「ブレイジングスタァアアー!!」

 

その掛け声とともに魔理沙が身体に星のような光を纏いながら幽香に突撃する。大ちゃんは魔理沙に合わせて、幽香が逃れられないように弾幕を放つ。

大ちゃん、ほんと器用に動けるよね・・・すごいや。

幽香は焦った様子もなく大ちゃんの弾幕を巧みに躱しながら、魔理沙の突撃を真正面からその手に持った傘で受け止め、魔理沙を弾き飛ばした!そんな馬鹿な!幽香は一瞬俺の方を見たかと思うと、大ちゃんに傘を向ける。

恐怖からか身体を震えさせながら身動きが取れなくなっている大ちゃん。

 

っっ!!その意図を理解した俺は、考えるより先に大ちゃんの元へと向かう。

はやく、はやくはやく!もっと早く!大ちゃんには手出しさせない!

俺が大ちゃんの前に立ちふさがると、それを待っていたかのように、幽香がニヤリと笑い、手に持った傘の先端から、おびただしいほどの熱量が伝わってくる。

 

くっそおおお!

 

本能的に感じとる。これは俺が盾になっても、大ちゃんを助けることが出来ないモノだと。自分の不甲斐なさに叫びたくなる、でももう遅い、今から動けない大ちゃんを連れて、逃げることもできなければ、俺にはこの弾幕の外まで大ちゃんを飛ばす力も無い。

 

ごめんね大ちゃん、約束守れなかった。

その恐ろしい火力を持った弾幕を前に俺は目を瞑った。

 

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