まあ、この小説基本何でもない回ばっかりだけど。ハッハッハ
百合多めにしたいんやけどな、ちょっとベクトルをミスったかもしれない。
そういうこともある、だってにんげんだもの。
ということで今回もゆっくりみていってね!
疲れて眠ってしまった大ちゃんを抱えて家に帰ってくると、見知らぬ、
いや知って入るけど実物を見るのは初めてというか、まあ幻想郷に来てから初めて出会うという意味では初対面の相手が家の前に居た。
「あら・・・、あなたが山吹アトゥンで間違いないかしら」
こちらに気付いて話しかけてくるのは、金色の長い髪を靡かせて妖艶な雰囲気でそこに佇んでいるのは、幻想郷創設者の一人にして賢者、大妖怪とも名高いスキマ妖怪。八雲紫さんだった。
「えっと、そう、です」
あまりの美貌に思わず言葉に詰まる、幽々子様に負けず劣らずの超絶美人さんだぜ・・・。
それに大物特有のオーラというか圧みたいなのも感じる。
そんな大妖怪が一体何で俺なんかのことを知ってるんだ?頭の中で心当たりになるものがあるか考えてみるけど、それらしきものは特にない。そんな俺の様子を察してか紫さんが声を掛けてくる。
「私の友人があんまりあなたの事を話すものだから、少し気になってね、一度会ってみたいと思ってたのよ。」
なるほどなるほど、そうだったのか。友人というのが誰を指すのか。たぶん、幽々子様あたりだろうけど、とにかく誰かに俺の事を聞いて興味を持ったから直接会いに来たってことのようだ。
正直びっくりしてる。
紫さんは俺の事をしばらく見つめた後いくつかの質問をしてきたので、軽く答えたら、満足したのか帰ってしまった。折角だから一緒にご飯食べたかったなあ。まあまたそのうち会えるでしょ。
家に入って大ちゃんを起こさないようにベッドに寝かせた後のんびり晩御飯の支度を始める。
今日はオムライスにしよう。大ちゃん喜んでくれるかな。そんなことを考えながら、俺は鼻歌交じりにケチャップライスを作り始める。
オムライスも完成に差し掛かってきたところで、大ちゃんが起きてきた。
「んぁあ、ふわあ~・・・、ッハ!いつの間にか寝ちゃってた。ここは・・・」
「おはよー、お疲れだったね大ちゃん。よく休めた?」
「あっ、うん。そっかここアンちゃんの家だったんだ・・・ふふ」
完成したオムライスを机の上に並べながら大ちゃんに声をかける。起きたばかりで悪いけど、
せっかくだから出来立てが食べてほしいので俺は大ちゃんを呼んだ。幸い大ちゃんはすぐに意識が覚醒しきってたようで直ぐにでも食べられそうだ、それにしてもいいことでもあったのかな、
すごいご機嫌だ。
気になるぅ~。
聞いちゃお。
「大ちゃんなんかいいことあったの~?」
「えっ」
俺の問いかけにびっくりしたような声を上げる大ちゃん。
「なんか嬉しそうだったから、いいことでもあったのかなって」
「それは・・・内緒、かな?」
大ちゃんは少し悩んだ顔をしてから、いたずらっぽく笑った。何という破壊力だ・・・っ!
やっぱり天使か・・。まあ内緒なら仕方ない、無理に聞いてもいいことないしね。俺は気を取り直してオムライスを食べることにする。
「いただきまーす」
「いただきます」
俺はオムライスを頬張る、我ながら上手くできたと思って大ちゃんの方をちらっと見ると、
美味しそうに食べてくれていた。よかったよかった。
オムライスを食べ終えた俺と大ちゃんはもう日も暮れそうだったので今日は解散ということにした。泊っていったらって誘ってみたけど、今日はたくさん迷惑かけちゃったから遠慮しておくといわれてしまった。そんなことないのに。
きっと明日からはこの異変も終息に向かっていくことだろう。俺は単身もう一度幻想郷を回ってみることにした。普段は異変が起こった時大体のんびりできてなかったからねえ。今回の異変は四季折々の花々が一挙に咲いているということもあってその光景には目を見張るものがあった。
俺はのんびり夜の幻想郷を飛び回る。夜風が気持ちい。
しばらくいろんなところを回っていると、昼間大激闘を繰り広げた太陽の畑に出た。
昼間とは雰囲気が大違いだ。と言っても別に昼間と何かが変わっているわけではない、以前向日葵は咲いたまま。でもなんて言うのかな、あれだけ盛大に咲き誇っていた向日葵たちが今はまるで眠っているようで、とても静かで穏やかな空気が流れている。
「あら?あなた・・・昼間の子ね」