今回もギリギリ投稿になります。次からは21時投稿に変えようかと思います。
のんびりロードレース見てる場合じゃなかった。
今回はのんびり回です(たぶん)
今回もゆっくりみていってね!
やあやあ、どうもみなさんこんにちは、本日は大変お日柄もよく・・・ないね、雪降ってるからね。吐く息が白くなるくらいには気温も低くなってますね。いやぁこんな日は一日家でぬくぬくこたつで過ごしていたいもんだよ。って一体誰に言ってるんだろうね。ほんと
「なーに黄昏てんのよ、そろそろ出発の時間だけど、準備はいいの?」
「あ、ちょっとだけ待ってー」
霊夢はふぅん、と一言気怠そうにして、俺の様子を眺めている。俺はスケッチブックから博麗の巫女セットを取り出して着替える。
「おお、最初聞いた時はどうかと思いましたが、アンさんが着ると可愛らしいですね」
「が、は余計よ。でもまあ、いいんじゃない?見ただけで作ったにしてはよくできてるわよ」
「素直じゃないですねえ、可愛いくらいいってあげたらどうです?」
「うるさいわねぇ、大体なんであんたがいるのよ」
「あやや、ひどいですねぇ。これでもあなたのサポートとしてあのスキマ妖怪に呼ばれてきたんですよ?」
そう言いながら文が俺の腰に手をまわし、肩に顔を乗せて覗き込んでくる。よし、持ち物の確認を終えて、これで準備万端だ。
「準備できたよー!」
「それじゃあ行くわよ、くれぐれも私から離れないように」
「お二人とも気を付けて~」
俺と霊夢は、地上から、間欠泉を覗き込む。これから、俺たちはここから、地底へと向かうのだ。しかも、今回は霊夢と一緒に。
とっても緊張している。
普段は異変を眺めているだけの部外者でいたわけだけど、今回は異変を解決する側になるのだ。
正直未だになぜこうなったのかよくわからないんだけど。
あれは数日前、白玉楼で幽々子様とのんびりしていたときのことだった。
このころ俺には悩みがあった。一人で眠っていると、嫌な夢を見るようになったのだ。内容はおぼろげにしか毎回覚えていないものの、大体が大ちゃんや他のみんながどこかへ行ってしまって一人ぼっちになるようなものだったと思う。チルノや大ちゃん、映姫様達が泊まりに来るときは以前から一緒に寝ていたけれど、それからは紅魔館や白玉楼に泊まりに行くときも、誰かと一緒に寝られるようにしていた。幸いにも訳を話すと、みんな快諾してくれた。
みんな優しくて涙が出そうだった、というか泣いた。もともと一人で眠る機会が最近は減っていたものの、その度にあの夢を見せられていては、流石に気も滅入るというもの。それもみんなのおかげでなくなったのだから、感謝してもしきれない。
そういったわけでその日も白玉楼に泊まる予定だったのだが・・・、それは突然俺の前に現れた。
その日は夜にプリズムリバー三姉妹は演奏をするということで、俺のテンションは上がりまくっていた。
「幽々子様!今日、ルナサ達来るんだよね!」
「そうよ~、もうアトゥンったら、そんなに楽しみだったのね。もう3回目よ~」
そう言いながら、膝の上に乗っている俺の頭を撫でる幽々子様。そうされると落ち着くような、ふわふわしたあったかい気持ちになる。そのまま撫でられているといつの間にか眠りそうだったので、撫でている手を掴んで、腰付近まで下ろす。するとそのまま幽々子様が両手を腰に回してぎゅっと抱きしめてくる。柔らかい感触が背中に伝わる。以前なら緊張していただろうか、最近はこうして過ごすことが増えたせいか安心感を覚えていることが多い。流石に正面からだと緊張するけど。俺から幽々子様に抱き付いたりはしてないけど、それから何かを感じ取ったのか、幽々子様からのスキンシップは以前より増えた気がする。
そんないつもの日常に何の前触れもなく彼女は現れたのだ。
「ちょっといいかしら」
どこからともなく聞こえてくる胡散臭い声に、俺と幽々子様は互いに顔を見合わせる。声の主はすぐに目の前のスキマから顔を出し、現れる。
「あら~紫じゃない。どうかしたの~」
「えぇ、少しいいかしら」
「いいわよ~、アトゥン、少し紫と話すから待っててね~」
おっとりとした声で幽々子様が言って紫様とスキマへと入っていった。何か内密の話だろうか、内容が気になるが、わざわざ場所を移すくらいだ、どのみち俺には関係ないことなんだろう。なんて思って30分ほど一人で待っていると二人が戻ってきた。幽々子様が少し落ち込んだ様子だったので、どうしたのかと思い近づくと、幽々子様がぎゅっと俺の事を抱きしめた後、「ごめんね」と言ってそのまま紫様に引き渡された。
そして今に至る。
紫様には、今回の異変解決に向けて霊夢のサポートをしてほしいと言われたけど、
正直何で俺?感が否めない。それでも選ばれたからには何とか頑張ろうと思う。せめて霊夢の邪魔にならないように。間欠泉へ降りていく霊夢の背中を目で追いながら、俺は心臓が飛び出てきそうなほどのドキドキと小躍りしそうな小さなワクワクを抱えて間欠泉を降りるのだった。