東方お絵描き転生   作:yuuyyuyuyuyuyu

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何とか書けた。物語の進行度的にはすでに終盤だったりしなかったり。
今回久しぶりに戦闘回です、う~んやっぱり難しい。
ただボリュームだけは、いつもより多いので見ていただければ光栄です。
今回もゆっくりみていってね!


第三十四話

間欠泉を降りて地底までの道中、キスメが空から降ってきて危うく当たりかけたり、黒谷ヤマメと霊夢が勝負をしたりと、早速弾幕戦が見れた俺は飛んでくる流れ弾を避けながら、霊夢に余計な事はするなと言われたので、見ているだけだ。というか霊夢が強くてもうすぐ終わりそう。やっぱり主人公ってすげえや。なんてのんきに考えていたら。出発前に渡された通信端末から声が聞こえてくる。

 

「・・・あ、あー聞こえるかしら。」

「聞こえるよー!」

「ありがとう、アトゥンそっちは今どんな状態?」

「霊夢と土蜘蛛のヤマメが戦ってて、もうすぐ終わりそう!」

「そう、地底まではまだかかりそうかしら」

「ん-、もう少しかな、下の方に地面っぽいのが見えて来たし」

「ありがとう、わかったわ。もう少しでこちらの準備も整うからもう少し待ってて」

 

通信機から聞こえてきた紫さんの声に反応し、現在の状況を伝え終わると、戦いが終わったのか霊夢がこちらにやってくる。

 

「今の紫から?」

「うん、今どんな状況か話してたよ~」

「ふぅん、まあどうでもいいわ、進むわよ」

「ラジャー!」

 

霊夢について再び間欠泉を降り始める。

霊夢とは最初の頃、異変のたびぼこぼこにされていた記憶くらいしかなかったので、いつかは仲良くなりたいと思っていたけど、こうして共闘するなんて思いもよらなかった。

ちなみに霊夢の方も何故俺を地底に連れていくのかは知らないらしい。紫さんは一体何を考えているのか。とはいえ、俺としては異変が起きている時に一番安全な人と一緒に弾幕勝負が見れるからいいんだけどさ。

 

そうこう考えている間に地底にたどり着いたようだ。奥に続く道が見える。先に進んでいくと、

一本の橋が見えてくる。前を歩いていた霊夢の足が止まる。

 

「誰かいるわ」

 

その声にパルスィさんかなと思いながら後ろから顔を覗かせてみると、案の定水橋パルスィさんと、星熊勇儀さんがおしゃべりしていた。二人もこちらに気付いたようで、道をふさぐようにして声を掛けてくる。嫌な予感がする。

 

「よう、あんたら何しに来たんだい、二人揃っておんなじ恰好して」

「別に、あんたらに関係ないでしょ。そこ、通してくれない?」

「いきなり地上から来ておいて随分な態度じゃない、妬ましいわね」

「地上から来てるのを知ってるなら理由も大体想像つくんじゃない?急いでるからとっととどいてくれないかしら」

「随分と威勢のいいのが来たもんだねぇ、退屈しなさそうだ、この先に進む資格があるか、試してやるよ」

「はぁ、めんどうね。そういうのは別のやつにやってくれないかしら」

 

やっぱりというか、高圧的な霊夢の態度に乗せられてか、勇儀さんはすでに戦う気満々のようだ。対する霊夢は全く乗り気じゃないみたいだけど。パルスィさんも特に何も言ってこないがものすごい負のオーラを感じる。

 

「ちょうどお互い二人ずつなんだ、チーム戦と行こうじゃないか」

「仕方ないわね。アトゥン、さっさと終わらせるわよ!」

「おっけー!まかせとけ!」

「妬ましい、妬ましいわ」

「それじゃあいくよ!

 

もう、やるしかない!と腹をくくった俺は、勇儀の掛け声と同時にいつも通り、スペルカードを宣言する。

 

「『白紙』ブランクワールド!!霊夢少しお願い!」

「仕方ないわね、早くしなさいよ!」

「なんだ?何も起きないぞ」

「勇儀、来るわよ!」

 

霊夢が二人を相手に一気に攻撃をしかける、その間に、俺は急いでキャンパスに色を付けていく、今回はちょっとずるいけどタイミングさえ間違えなければ・・・。

問題ない!

はず・・・出来た!っとうおぉお!

 

スペルを完成させた次の瞬間、蛇の様な弾幕がこちらに飛んできていることに気付いて、急いで横に回避する。ふふっ、スペルを描く速度も上がったが、こうして弾幕を避けることも、

っとぉ!!

躱したはずの弾幕が、再びこちらに襲い掛かってきた、そういえばパルスィさんのスペルにそんなのあったな!忘れてたよ!再び、躱した弾幕が、進路を変えこちらに向かって迫ってくる。危なげなくそれを躱した俺は、パルスィに向け、お札型の弾幕を放つ。少し離れたところで、霊夢と勇儀が戦っている音が聞こえてくる、随分と激しくぶつかっているようだ。

 

まずい・・・、これは非常にまずい状況になった。このままでは俺は負けてしまう。

何でかって?今の俺にパルスィに有効打を与えられる攻撃手段がないのだ。霊夢と同じ弾幕を使えるとはいえ、スペルまでは使えないのだ、でも相手はスペルを使ってくるわけで、そうなると俺の実力ではそれを避けるので手一杯だ、攻撃チャンスを窺うとかそういう以前の問題だ。チームプレイには自信があった、今まで何度もやってきてるし結構いい戦いをしてきたと思ってる。でもタイマン勝負はだめだ、未だにチルノにも大ちゃんにも勝ったことがない。勝率ほぼ0%だ。

ともかくここは凌いで、霊夢と合流できるチャンスを作らなければ、描いたスペルも今使うわけにはいかない・・・っ!

 

真正面に、大きな弾幕玉と花が飛んできた、大きく横に逸れて回避すると再び真正面から大きな弾幕玉が、周りには先ほど放たれたであろう花の弾幕が俺の行動範囲を制限してくる。花は少しずつ色あせて消えていくが、その間にどれだけ避けても、正面からくる大きな弾幕玉に、体力が奪われる。そんな俺に追い打ちをかけるようにパルスィがスペルを宣言する。

 

「これも避けるなんて、あぁ妬ましい。『舌切雀』大きな葛籠と小さな葛籠」

 

宣言と同時にパルスィさんが二人に分身し、大小の弾幕をそれぞれが放ってくる、これは避けるの自体はそこまで難しくないが、二人のうち片方が偽物のパルスィで確か大きい弾幕を撃ってくるのが偽物だったはず。だから、小さい方を・・・。

 

見えない

 

大小の密度の高い弾幕を前に、パルスィさんの正確な位置が掴めない、かといってとりあえず弾幕を出しては偽物を攻撃してしまう。偽物に攻撃を当てすぎると、手痛い仕返しが飛んでくるのでそれは避けたい。

くそお!もう少し背が高ければ!こんな時に自分の身長が恨めしく思えてくる。あっと思った時には遅かった。

 

「ふふっ、あなたから妬みの力を感じるわ。これで終わり『恨符』丑の刻参り七日目」

「っ!」

 

不敵に光る緑眼の鋭さが増し、パルスィさんを中心に小さな弾幕が展開される。その弾幕は壁や地面にあたると分裂し、高密度の弾幕となってこちらに飛んでくる。上下左右全方向からの弾幕を必死に避ける、流石にすべてを避けきることは出来ず、所々被弾してしまうが、なんとか耐えた!

ふらふらと地面に降りて、息を上げていると、パルスィさんが頭上にやってくる。

 

「ここまで避けるなんて、やっぱり妬ましいわねあなた」

「はぁ、はぁっあ、アトゥン・・・だ・・っ!」

「・・・ほんと妬ましい」

 

ここまでか・・・。結構頑張ったけど、やっぱり駄目だった。そう思った時、前方から何かが吹っ飛んできた。吹っ飛んできた物体は、そのまま俺のすぐ横を通り過ぎくるりと回って地面に立つ。

 

「ったくどんなパワーよ、あんた」

「はっはっは!すごいよ、お前さんもここまでやるとはね」

 

息をきらした霊夢がこちらを見る。

 

「随分とやられたわね」

「霊夢だって」

「・・・ふん、でも丁度良かった、やっと合流出来たわね、ここで決着つけるわよ」

「いいね、その目、二人ともまだ、諦めてないってわけだ、それならこっちも全力で迎え撃たせてもらうよ」

「妬ましいわ、本当に妬ましい」

 

そう言った勇儀の周りの空気が変わり、勇儀の周囲に超高密な弾幕が現れる。俺は一瞬で悟った、「あれ」がくると。霊夢も何かを感じ取ったようで距離を取ろうとする。勇儀の周りにはさらにさきほどより少しだけ緩い弾幕が張られている。

 

「霊夢!後ろに下がっちゃダメだ!」

「何言ってるの!下がるわよ!」

「前に!前に出て!下がっちゃダメだ!」

「ちょっ!アトゥン!」

「へえ、面白い」

 

三 歩 必 殺

 

俺は下がろうとする霊夢を無理やり前方へ突き飛ばす、視界の隅では勇儀が地面に拳を振り下ろすところだった、間に合った。次の瞬間俺の視界は真っ白にホワイトアウトする。

 

 

「アトゥン!!」

 

霊夢は思わず叫び声をあげた。アトゥンに前方に突き飛ばされ、後ろを振り返った瞬間、私が下がろうとしていた方向、アトゥンのいた場所にマスタースパークを優に超える火力の弾幕の爆発が起きた。

 

「ちょっとやり過ぎたか・・・ん?」

「さすがに同情するわ、やり過ぎよゆう「待て」?」

 

久方ぶりの外からの訪問者にいくら加減をしていたとは言え少し興奮しすぎたかもしれない、と反省する勇儀。霊夢ならともかくとして、もう片っぽの妖怪はそこまで強いやつじゃなかったもしかするとやりすぎたかもしれないな。

しかし、勇儀の弾幕が消えて現れたのは、先ほど勇儀が見せたものと同じ超高密度の弾幕、そして、異様なまでに高まった中心の妖力。

勇儀は驚きを隠せなかった。

あの妖怪にあんな力は無かったはずだ、いったいどこからあれだけの妖力を・・・面白い!

勇儀はパルスィをかばうように抱き寄せた。

 

「ひ っ さ つ!」

 

先ほどとほぼ同じ火力の弾幕爆発が勇儀とパルスィに襲い掛かる。

何が起きているのかわからない霊夢、そんな霊夢が見たのは、見慣れた博麗結界、であろう壊れかけた結界の中でスペルを使ったアトゥンの姿だった。

アトゥンはその場に崩れ落ちる。

 

 

あぁ、いってぇ。けどなんとか博麗印の結界を張るのが間に合った!

今ならこのスペルカードで急襲出来る!ここがチャンスだ!壊れかけた結界に残りの防衛を任せ、満身創痍の体を無理やり動かしてスペルを宣言する。

 

「さ ん ぽ ひ っ さ つ !!」

 

再び前方で爆音が鳴り響く。

流石に妖力がそこを尽きかけたか、バタリと地面に伏し動けなくなる、すぐに霊夢がやってきて何か言っているが疲れすぎて、左から右へと声が流れていくせいで頭に入ってこない。ちょっとだけ休ませてくれー。

 

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