日が空いたけど。すまない。
色んなキャラ目線で書こうと意気込んだのはいいんだけど。
結構話を繋げるのが難しくて難航してます。どうでもいいね。
というわけで今回もゆっくりみていってね!
霧雨魔理沙は今目の前の少女、博麗霊夢の異常な様子にかつてないほどの緊張感を覚えていた。
「お、おい霊夢、大丈夫か」
「・・・」
呼びかけても返事は無く、うつろな様子でこちらを見てくる。明らかに普通じゃない。
・・・いや、腹が減ってる時もあんなだったような気もしないでもないが。
とにかく、霊夢の様子がおかしいのは間違いない。少し距離を取りつつ、様子見をする。
霊夢は何をするでもなく、こっちを見ているだけで、何もしてこない。
いい加減にらみ合いをし続けるわけにもいかず、思い切って霊夢に近づいてみることにした。
「・・・っ!」
私が霊夢に近づいた瞬間、まるでそれを狙っていたかのように霊夢がとびかかってきた。
「いきなり何すんだ!」
声を掛けても、やはり反応は無い、しかし先ほどまでとは変わって確実にこちらに敵意をむき出している。既に手にはスペルカードとお祓い棒が握られており、どうやら戦いは避けられないらしい。他のやつらも同じようになってないだろうな。
最悪の想像にかぶりを振って否定する、とにかく霊夢を正気に戻さないと・・・。
霊夢との、弾幕勝負を終えると、霊夢の体がまるで砂のようになって霧散した。
目の前で起こった光景に愕然としていたが、すぐに冷静さを取り戻し、思考を巡らせる。
たぶんあれは霊夢じゃない。弾幕戦の最中にもうすうす感じていたが、戦い方がまるで操り人形のよう、目の前の事象に対して、対処するだけで、勝負の駆け引きや、スペルを使った攻防といったものが一切なかった。普段なら絶対しないような、お粗末な戦い方だった。終始うつろな状態で向かってくる様子は不気味だったが。
一体何を目的としているのか、何故霊夢そっくりの形を模していたのか。一体だれがこんなことをしたのか。全く持ってわからないことだらけだぜ。
・・・誰がやったのか、これについては心当たりがないわけじゃないが。
いつも妖精達と一緒にいたあの妖怪、アトゥンだ。あいつは、描いたものを実体化させる能力がある。その力が生命を作ることまで出来るかは知らないけど、正直今のところは同じようなことが出来るやつを知らない以上一番に疑うほかないってわけだ。しかも、数日前に姿をくらましたらしい、そりゃ怪しさ満点といっても仕方がないだろ?
魔理沙は博麗神社へと向かいながら、アトゥンのこれまでの様子について自分が聞いたり見たりした情報を頭の中で整理していた。といっても魔理沙も本気でアトゥンを疑っているわけじゃない。魔理沙のアトゥンに対する評価はむしろかなり良い方だった、というのも一度は一緒に幽香と戦った仲だ、それ以外のところでも何度か会って話をしたりしている。その時の様子では少々抜けているところのあるやつだが、悪いやつには見えなかった。それに、あいつ一人じゃ異変を起こしたところで、すぐに阻止されるだろう。何せ紫が警戒していたし、弾幕勝負では、一人じゃ妖精にも負けるくらいらしいからな。となると、誰かに協力して異変に加担している。もしくは、何者かに脅されて加担させられている。可能性としては後者の方が高いだろう。もしそうなら、脅した奴にはちょっとばかし、痛い目を見てもらわないとな。
ともかく、あいつが進んで異変を起こすやつとはやっぱり思えない。そもそも全く別のやつの仕業かもしれないわけだけど。
なーんか嫌な予感がするんだぜ。
魔理沙が考えをまとめ終えるころには、博麗神社上空へと着いていた。
地上では丁度魔理沙そっくりの何かが消えてなくなるところだった。
嬉しくない予感の的中に、心の中で悪態を吐きつつ、フラストレーションの溜まっているであろう様子を一切隠さない友人の元へと降りて行った。