東方お絵描き転生   作:yuuyyuyuyuyuyu

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ふぅ、おかしいな後編を書いていると思っていたんだが。
ということで思ったより話が膨らんだので、後編は次回にしようかと思います。
これ外伝にした方がいいのか、普通に本編に加えた方がいいのかわっかんねーな。

今回もゆっくりみていってね!


古明地さとりの不安

さとりが憂う地上の少女、山吹アトゥンと名乗っていましたか、私が心を読めなかった相手。

彼女が地上で行方不明になったという話を耳にしたのは今朝の事でした。

地上で起きている異変の影響は旧地獄も例外ではなく、変に戦いだけ起こしてあっさり退場してしまったそれらに、血の気の多いやつらは物足りず地底では力自慢によるお祭りが夜通し行われていました。正直そんなものに興味は無いですし、誰が勝ち残るのかも大方予想がついたので、私は静観を決め込みぐっすりと眠ったのです。そしてつい先ほど、目が覚めた私のもとにスキマ妖怪が現れ、事の仔細の書かれた紙を渡されたのです。

 

山吹アトゥン

 

あの少女の心の中は今まで見てきた誰よりも不気味で、何より心を読むことが出来なかったのが心底悔しかった。何せ本人が何を考えているのかは、顔を見ればすぐにわかるのですから。

ただ、そんな不気味な彼女に、さとりはある種の安心感を覚えていた。

 

あの日、スキマ妖怪からとある妖怪の心を読んでほしいと言われて、内心期待していました。なにせ、そんなことを頼んできたのは初めてでしたし、あのとんでも妖怪がわざわざ私に心を読ませたいほどの相手なのですから、期待しない方が無理な話です。

そしてその期待は予想と反した形で私を裏切った。

目の前にいるのは、地底では生きていけないような有象無象の妖怪で、腹芸とは縁もゆかりもないような明るい性格をした幼女だったのです。だから彼女の心が読めなかったときは動揺しました。彼女が私のもとに博麗の巫女と訪れてから、霊夢は肩の荷が下りたと言わんばかりに彼女を私のもとに置いていってしまって。私と二人きりになった彼女は当初、見るからに慌てていて私の元からいち早く離れたいと思っているのは目に見えてわかりました。といっても、彼女のような反応は初めてではない、むしろ大半が私の能力を知るとそんな反応になるので特に気にはしていませんでした。実際は彼女の心を読めてはいなかったけれど。なので私が彼女に帰ってもいいと言いました。それなのに、彼女は私の元から離れようとはしませんでした。それどころか、逆に距離を詰めてきて、心を読まれてもいいやといっや具合に開き直って私に積極的に話しかけてきたのです。どこか私の事を心配しているような、私にそんな顔をしてほしくないといったような、優しく温かい気持ちが表情や言葉からありありと伝わってきて、何だか少し気恥しくも思いましたね。心は読めないけれど、顔を見れば何を考えているのか大体想像がつく彼女と話すのは存外楽しく、話の途中で彼女が時折、ふと何かを考えこむような読めない表所をすると、無性にそれが気になりました、一体彼女は何を考えているのでしょうか。それまでの様子からして、深いことは考えていないのかもしれない。だけど、私はわからない彼女のことが気になって仕方がなかったのです。そして彼女が何を思っているのか考える時間がとても楽しかった。

 

問題は・・・、あの妖怪は何故私にこれを渡してきたのでしょうか。

さとりは、アトゥンとの出会いを回想するのをやめ、アトゥンのことが書かれた紙を眺めながら思考を巡らせる。単純に探すのを手伝えということでしょうか。だとしたら随分遠回しなやり方です。らしいといえばそれまでですが、あの妖怪の事ですからと、ついつい他の意図があるのではないかと勘繰ってしまいます。そして、私にそう思わせるためにあの妖怪がわざわざ紙媒体で私に情報を寄こしたことは間違いないでしょう。文字から心は読めない。こちらの出方を探っているのだとしたら、ここは大人しく静観をするのが吉でしょう。地底にやってきた紛い物はすでに淘汰されていますから。わざわざ地上に出向かなくとも、異変ならば解決の専門家がやってくれる、そうすれば異変に関係あるであろう彼女も戻ってくるでしょう。そうに違いありません。

さとりは椅子に腰かけ、今回の異変に関わらない事に決める。外ではいまだ、鬼たちが酒盛りをしているのか喧噪が耳まで届く。

 

でも何故だろうか、普段から鈴かな屋敷だが今日は一段と静まり返っている様に思えた。

 

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