今月中には最終話まで行く予定だぜぇ!!
でもまだ最後どうやって書くか決めてないぜぇ!
今回もゆっくりみていくんだぜぇ!
真っ白な部屋に一人、俺は佇んでいた。
あれから、謎の頭痛も収まり、身体の調子もまぁそこそこになってきて、この異様な状況をようやく認知できた。この異常に真っ白な場所はどこを見渡しても白、白、しろ。あまりの白さに自分が地に足をつけているのか、それとも浮いているのかもわからなくなりそうだ。足を動かしてみれば、確かに何かを踏む感触があるので、おそらく地面はあるのだろうが。
こんなに真っ白なら絵でも描いてやろうかと、クレヨンを出そうとしてみたりもしたが、なんと出ないのだ。キャンバスももちろんでない。これは・・・ちょっと参ったな。
さて、ここに来る前の最後の記憶といえば大ちゃんたちと俺の家で晩飯の仕度をして・・・そこからの記憶がないな。新しい異変に巻き込まれたか?こんな異変はゲームになかった気がするけど。
・・・わからん。
わからないことは考えてもしょうがないなともかくこのまっさらな部屋から出る方法を考えよう。歩き出す、ただひたすらに前へ、前へと歩いていく。それでも辺りは一切物が無く、壁もなく、おそらく天井も、ものすごく高い場所にある気がする。そして、誰もいない。おそろしいほどに無。
ほんと、どこだよここ。もしかして夢?夢でも見てんのかね。というか夢だ、夢に違いない。
このどこまでも続く真っ白な地平線を前に、これが夢でなくて何なのかと、普通に考えれば一番に思いつくようなことを、今更思い始めた。
最近、いやだいぶ前からそうなんだが、この体になってから、判断能力の低下と同時に前世の記憶がどんどん薄くなっていっている。感覚的に完全に忘れるってわけじゃなさそうなんだけど、前世にいた友達とか、家族とかの思い出はすでに大半が失われつつある。とまぁ、そんなことはどうでもいいか。いやよくはないんだけど!!それ以上にまずいのが、目が覚めてから、前世で俺が知っていたスペルカードの記憶が結構抜け落ちてるってことなんだよね。抜け落ちてるっていっても、スペルの名前と誰が使うのかはわかるんだけど、どんなスペルだったかとカードに描かれている模様を忘れてしまったのだ。一度使ったことがあるやつとかは問題なく覚えてたりするんだけど。これでは、これから先出てくるキャラたちとの即興弾幕とかが出来なくなってしまう。これは由々しき事態だ!!いち早く原因を突き止めて、出来ることなら記憶を取り戻したいところなんだが。今の俺の頭では、ここから出る方法とか皆目見当もつかない。
どうすっかな・・・
ここから出る方法を結構な時間さがしているけど、やっぱり何も見つからない。とりあえずここが夢だと仮定して、頬をつねってみたり大声で叫んでみたり起きろ起きろ起きろって永遠呪文のように唱えてみたりしてみたけどやっぱり駄目だった。
ただ、じっとしてるのも嫌だったからひたすらに歩いてみてるんだけど。ここまじ広すぎる、やっぱり夢だったんだなぁ、と実感するだけで何も進まない。途中あの頭痛が再発して、半狂乱になって暴れたりしたけど、やっぱり何も起こらない。
ともなってくると、この何もない夢の空間というのは兎角暇だ。暇は好かん。陽だまりの中で昼寝とかするのは好きだし、日がな一日ゴロゴロするのは好きだけど。こんな何もない場所で何もできずにいるのは嫌だ。夢なんだから何か遊び道具の一つでも用意してもらえないもんだろうか。
・・・あれ、
そういえばなんで寝てるんだっけ?
確か・・・
おかしいな、思い出せない。
・・・何でここから出ようとしてたんだっけ。
暇・・・だからか。そうだ、暇だから。
ここにいるとずっと退屈で、何か面白いことがしたくて、だからここから、出たいんだ。
でも変だな、何か・・・なにかワスレテイルヨウナ。
・・し・・・・て・!・・・ゃ・・・!!
ん?なんか今声が聞こえたような。気のせいか。あ~あ、暇だ~暇すぎて死んじゃう~よ~。
・・え!ア・・・・を、・・・・・た・!!
・・・やっぱりなんか聞こえる。でもどこからだろ。
・・・・・!!・ン・・・・かえ・・・!!
あっち、かな。行ってみるか。どうせすることないし。
ア・ちゃ・・!!
声が段々大きくぼんやりとだが聞こえてくる。この声、聞き覚えがある。誰だったっけ。とにかく行ってみよう、声のする方へ。
まだ声が聞こえる、目の前には開いた扉が鎮座しており、まるで目の前の少女を誘っているかのようだ。声はこの先から絶えず聞こえてくる。この先には、誰か、いる。そして少女はその声を知っている。既に記憶の海に沈んでいて少女自身が覚えていなくても。少女はその声を知っている。この先に行けと、心が全身が、震えるように叫ぶのだ。
行ってみようか。どのみちここにいても暇なんだ。退屈しないのなら、どこにだって行こうじゃないか。少女は決意を固め、その扉をくぐった。