昨日は投稿が間に合わんかったのですが、今回を機にペースを落として投稿しようかと思います!ある程度話がたまったらまた、投稿ペースを上げる形でいきたいと思います!ちなみに間に合わなかった理由は十二話と今回の話を同時進行させて書いてみた結果です。申し訳ない!
先の展開を考えたりするのに結構悩むんですよね・・・
というわけで今回もゆっくりみていってね!
大妖精の奇妙な友人 1
これはとある妖精が出会った不思議な妖怪幼女の話
私がその妖怪に出会ったのは春の終り雨がたくさん降る日が過ぎて、友達が暑さで少し元気がなくなってきた頃。
少しでも涼しい場所に行こうと、湖の近くへ遊びに行っていたとき。その家を見つけた。まるで子供が描いたようなメルヘンちっくな色合いのこじんまりとした家。
「こんなところに家なんてあったっけ?大ちゃん」
友達の氷の妖精チルノちゃんが私に聞いてくる。けど、私の記憶ではここに家なんてなかったはずだ。
「ううん、なかったと思うよ」
私がチルノちゃんにそう告げると、キラキラとした目でチルノちゃんは言った
「あの家に行ってみよう!」
しまった、と思った時にはすでに遅かった。チルノちゃんの意識はもうあの家に行く事しかなく、ずんずん歩き出す。こうなってはチルノちゃんを止めるすべはない、私は諦めてチルノちゃんについていくことにした。
扉の前につくとチルノちゃんが扉をたたく、こいうときチルノちゃんはすごいと思う。なかからドタバタと何か音がして扉が開いた。
「いらっしゃい!っておお!妖精だ!!」
中から出てきたのはゴシック調の白いノースリーブのブラウスに淡い水色のチュールスカートを履いている私より少し背の高い少女。腰まで掛かった金色の髪を靡かせこちらを覗く銀色の瞳は少しタレており、あまり威圧感を感じない。その表情はどこか嬉々とした様子だ。
「あたいはチルノ!おまえ何者だ!」
チルノちゃんがそう聞くと少女は待ってましたと言わんばかりに胸を張って応えた。
「俺はアトゥン、山吹アトゥン!妖怪だ!」
先ほどまでタレていた目を吊り上げてそう言った少女の顔は自信に満ちていて、なんていうか可愛いかった。
私も名前を名乗ると、アトゥンちゃんは家にあげてくれた。家の中は外見とは裏腹に台所や生活に必要な設備はしっかりとしていた。ふわっとしたソファに腰かけるとアトゥンちゃんがお菓子を出してくれる。
「さっき作ったばっかりなんだ、よかったら食べてってよ」
促されるままチルノちゃんと私はそのクッキーを手に取る。
「これおいしいよ!大ちゃん!」
何も疑うことなくそのクッキーを食べるチルノちゃん。大丈夫なのかな、でもアトゥンちゃん悪い妖怪には見えないし大丈夫・・・かな。意を決して食べてみる。
「・・・おいしい」
「そっか、そりゃ良かった!」
満面の笑みで嬉しそうにしているアトゥンちゃん、その姿はとても無邪気で、妖怪とは思えなかった。
それからしばらく私と大ちゃんは毎日のようにアトゥンちゃんの家に遊びに行っていた。ちょっと悪いかなと思って聞いたこともあるけど。
「だーれもこないしいつでも遊びに来ていいよ、二人と遊ぶの楽しいし。」
特に気にしていないみたいだった。
その日は初めてアトゥンちゃんと弾幕ごっこをした日だった。弾幕ごっこは少し前から流行りだした遊びで妖精の中でも大流行していた。けど、チルノちゃんはその能力と合わさって妖精の中でも一番に強かった。
そしてその能力故に周りの妖精からは少し距離を取られていた。でも妖怪は妖精より自の能力が高い、だからチルノちゃんは最初からはりきっていた。
それが間違いだったのだ。勝負は一瞬で決まった。
アトゥンちゃんはとても弱かったのだ。そんなことは露知らずチルノちゃんは最初から本気で戦ってしまった。
「おおお、寒いー」
寒さで震えているアトゥンをチルノちゃんは心配そうに見ている、けれど声はかけられない。怖いのだ、また友達が離れていってしまうかと思うと。私はそんなチルノちゃんを見ていることしか出来なかった、他に出来ることなんて何もなかった。
「いやあ、チルノは強いな!俺も負けてられないぜ!もう一回勝負だ!!」
アトゥンちゃんは心底楽しそうに、そして悔しそうにそう言った。
「・・・えっ、もう一回やっていいの?アトゥンはあたいのこと、怖くないのか?」
チルノちゃんはびっくりした様子でつい聞いてしまった、
聞いてからはっとした様子で顔を下げる。
「んあ?なんで?よくわかんないけど、チルノはかっこいいよ!強いし。それと二人ともアンでいいよ俺の名前、呼びづらいでしょ」
全く負けたことなど、チルノちゃんの能力など気にしていない様子で、えへへっと少し照れた様子で笑うアトゥンちゃん、チルノちゃんはその場に呆然と立ち尽くしている。その目からは大粒の涙が流れだしていた。
「おぉお!?ど、どしたのチルノ、あわわわ」
その様子にアンちゃんはびっくりしてチルノの周りで慌てふためいている。と思ったらぎこちない様子でチルノちゃんを抱きしめ頭を撫で始めた。その顔は未だに困惑していてどうしたらいいのかわからないのがよくわかる。でもその行動は効果てきめんだった、チルノちゃんはアンちゃんの体をぎゅっと掴むとしばらく泣いて、そのまま眠ってしまった。
眠ったチルノをアンちゃんの家のベッドに寝かせた後、私はアンちゃんとお話ししていた。チルノちゃんのことを話すとアンちゃんはきっと大丈夫だよって言ってくれたこれからたくさん友達も増えると。その表情は穏やかで、私はきっとそうなんだろうと、ううん、たとえこれから先、3人だけになっても構わないと思った。
その日から少しずつ私の中でアンちゃんの存在が大きくなっていった