というわけで今回は幽々子様視点の外伝です!
時間ぎりぎりに書き終わったので、前書きはこの辺で
ゆっくりみていってね!
私の膝の上で笑顔でご飯を食べているこの子を見ているのはとても気分がいい。
妖夢がこの子を連れてきたのは結構最近の事
この白玉楼へと続く階段で倒れていたみたい。何でそんなところで倒れていたのかはわからないけど、面白そうだからうちに置いてみることにした。
白玉楼に置くことにしてから数日、全く起きる気配がない。妖夢には別に仕事を任せているから私が様子を見ているのだけれどこの子いつ起きるのかしら。
寝顔は可愛らしい・・・というか無防備ね。ふふっ。身体柔らかいわぁ~、プニプニ。こんな風に触っても、全然抵抗してこないし、いつも誰かに触られてるのかしら。いいわねえー
どうしたらこの子が起きてくれるか考えた私は彼女たちを連れてくることにした。
最近彼女たちの演奏を聴いていなかったしちょうどいいわ。
「妖夢~、あの子たちを呼んで演奏会を開いてもらいましょ~」
えぇ~今日呼ぶんですか。と先ほど帰って来たばかりで疲れ切った視線を送ってくる妖夢にお願いして連れてきてもらった。賑やかな雰囲気につられて起きてくれるといいのだけれど・・・。
私はそれから三姉妹の演奏会を妖夢と楽しんだ。演奏会も終わりを迎えるころ私は何かが近づいてくる気配を感じとる。ようやく起きてくれたのね。
「三人ともありがとう、今日もいい演奏だったわ。それにあなたたちのおかげで漸く客人も目を覚ましたみたいだし」
首をかしげる三姉妹に私はお礼を言って、演奏の音につられてやってきたであろう彼女を見る。
まだ少しぼーっとしているのか彼女はその場に突っ立ったまま動かない。
私は彼女に近づいて腰を落とし、声を掛けてみる。
「こんばんは、私は西行寺幽々子あなたは?」
少女はぼんやりと考え事でもしているのか、私の声に反応しない。
というか少し震えている様な・・・。私はもう一度話しかけてみることにした。
「ねえ」
「ひゃい!」
今度は私が言葉を言い切る前に返事が返ってきた。けどなんていうか変に上ずっているし、明らかにさっきよりおびえているように見える。
周りには興味本位か三姉妹と妖夢もやってきていた。まるで蛇ににらまれた蛙のように身体を縮こませていく目の前の少女。
彼女の目がうっすらと月の光を反射する。身体は強張り目には潤いのある膜が張っている。それは彼女の今を物語るには十分だった。
私はそんな彼女を見て反射的に抱きしめていた。彼女を安心させるように、背中を撫でる。
「だいじょうぶ、だいじょうぶよ。安心して」
優しく言葉を掛ける。
ゆっくりと強張っていた身体から余計な力が抜けていくのが分かる。それから安心したのか、次第に私に身体を預け彼女はまた眠ってしまった。彼女の体はとても温かかった。
それから数日、目が覚めた少女は自らを山吹アトゥンと名乗った。どうやら妖怪のようで、地上で流行りの弾幕ごっこに負けてしばらくは一回お休みという状態だったらしい。アトゥンはしばらくここに居ないかという提案に素直に喜んでくれた。
妖夢は相手が妖怪ということで少し警戒していたけど・・・
この子はどうも考えていることがすぐに顔に出るし、感受性が豊かなのかちょっとした暗示にもかかってしまうことが分かったからかむしろ今では私が何かしないかを警戒しているみたい。
・・・ふふっ。
昨日も可愛かったわとっても甘えんぼさんなんだからアトゥンは・・・
そろそろ妖夢がやってくるかしら、そうなったらこの時間も終わりね。
寂しいわ~