やさしい恐喝王   作:くま

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 信用はお金では買えない。日頃の積み重ねにより得られるものだと考える人もいるだろう、では信用とは何か?と具体的に聞かれると答えられる人はいるだろうか、私も正解を知っている訳ではない...だが私なりの答えを持っている。相手の考えを受け入れ、表現できる人物であることだ。

 

 …ラジコンヘリの爆発に驚いたが、すぐに枡山さんから連絡があった。何があったと心配された、どうやら爆発でどこかに隠してあるマイクが故障したらしい…念のためだがこの爆発は枡山さんが仕掛け人か聞くと案の定否定された、当然だがドッキリにしては危険すぎる。

 

 どうやら枡山さんも安全に取引するために犯人捜しをしてくれるそうだ、経済界の大物と呼ばれるレベルになるとそこまで考えるのか…それとは別に厄介事を持ち込むなと言われた。私は被害者ですが...言うだけ野暮だなハハ…

 

 あの謎の少年、コナン君について聞いてみた。あれだけ目立つ少年だ、知っているかもしれないと思ったがそんな子ども知らないらしい…〝気に留めておく〟と通話を切られた。

 

 私が会話している最中にコナン君も誰かと携帯で会話して…こちらを一睨みしながら行ってしまった。スケートボードを改造しているのか...よく捕まらないな…私は今落ち着いているようで落ち着いていない、驚きが過ぎれば無感情になる。逆に少年探偵団の少年少女たちは興奮状態だ、行ってしまったコナン君だけで事件解決されるのが気に入らないらしい…理解できない、いや怖いもの知らずというのか。

 

 …ギャラリーも集まってきた、私も警察に事情聴取を受けるだろう…まあ、死者が出てないだけマシか...うん?電話…森谷かどうした、感情が籠ってない声で返事をしてしまったが失敗した。私に向けたサプライズについて伝えようとしたようだが私が否定したように聞こえたらしい、〝お気に召さなかったか〟と苦笑気味に言われたが…タイミングが悪いと伝えると、お互い様らしい...何がだ?

 

 これからどうすのか聞いてきた…コナン君が心配だが...私にできることがない。警察に任せるしかないだろう、それに部下君に合って一応コートを渡さなくては…この場合、第一発見者になるのか?動くのはまずいな…待つしかないか... 犯人…お前のせいで予定も気分も最悪だ。

 

 …許さんぞ...幸せの絶頂にいた私を叩き落とした罪を受けろ…

 

 友人と話していたのもあり、つい本音を口にしてしまった。森谷は〝ククク…どうだろうな〟と挑発的に返してきた...お前性格悪いぞ、軽く皮肉交じりに返事をして通話を切った。

 

 あれから数分で警察が来た、やはり日本の警察は優秀だな、他国の警察も優秀だが20分経っても来ないことはザラだ…だが態度が悪すぎないか?眼鏡をかけた警察から〝厄介事しか持ってこれないのか〟と言われたんだが…

 

 ギャラリー達の対処は丁重に見える…だが私に対して〝車で話す〟とぶっきらぼうに話す眼鏡の警察官…ここでは目立つので怒りは静めるが...口下手かストレスかは知らないが、もう少し口調をどうにかしろよと思う。彼の上司に会ったら伝えよう、こういう場合、怒った方が負けだ。

 

 車で警察署に行く道中…私は耳を疑った。私のカクテルネームを呼んだのだ、しかも日本で取引することも知っていた…え!貴方もカクテル仲間なのか!…聞いたら馬鹿するなと言わんばかりに〝わかっているだろう〟と返された。そうだな、私のカクテルネームを知ってる時点で仲間か…でも職業選ばず色んな人物が仲間というのは組織としてレベルが高いな…改めて人材の豊富さを感じるよ。

 

 私もそれぐらいの組織を作りたいと思っていると、日本に何しに来たのか聞かれた…友人に会いに来たのと・仕事…テレビでも答えたし、知っているのでは?なぜ本当の事を話せと催促される?

 

 我々公安との協力関係は必要ないのかだと…‥そうだった!私に何かあれば責任問題になりかねないのか!本当にすまない…私は自分で言うのはなんだがスターだ、そんな私が日本で事故や怪我…下手をして死亡などすれば…国にとって打撃になる。公安は確か、国を第一に考える組織だったはず…そうかだから私に対して怒りが口調に出たと...それでも口調を直すべきだと思うが。

 

 納得と同時に申し訳なさが…いや、爆弾犯が一番悪いのだが...公安の警察官さん、風見(かざみ)さんが言うには大事になる前に私を回収できたのは偶然らしい…ああ協力関係とは私のスケジュールを事前に教えろという事か、確かに今回のような事が起こるとお互いに面倒だ…それより私は命の危険に合ったんだと改めて恐怖を感じる、間違った選択をしていれば…

 

 スケジュールを伝えた後、降ろされた。事情聴取は済んだと…これはカクテル仲間だから配慮してくれたか...ありがとう、多分これから爆弾犯逮捕に向かうのだろう。最後に貴方のような名誉ある人物と会えたことを嬉しく思うと伝えたが、皮肉のように伝わったかもしれない、やはり第一印象の問題だよ…

 

 

 

 ---

 

 

 地図看板を見ると米花駅までほぼ一直線のようだ…やはりもう少し配慮してくれないかな風見さん、駅前まで送ってくれよ…‥気分転換も兼ねて駅まで歩いていると〝ミルヴァートンさんじゃない!〟黄色い声援が…不幸の後は幸運がくるというが信じたくなったよ、私に声をかけた人物は鈴木園子(すずきそのこ)さんだった、どうやら友達と帰宅途中らしい。

 

 鈴木財閥の会長、鈴木史郎(すずきしろう)さんの次女…今後の取引を左右するかもしれない、表面上は紳士として、ミルヴァートンとして対応しているが…内心は一度の失敗で終わるかもとヒヤヒヤしていた。鈴木史郎さんの事を調べたことがある、温和な性格らしいが激情する時もあるらしい…格闘技が好きらしいことから、へらへらしてる私を嫌うかもしれない、尚更良い印象を与えなくては!

 

 良い印象を与えるにはどうすればいいか知っているだろうか?それは相手が大事だと思っている者・物、とにかく褒めろ!やり過ぎは駄目だ、そして褒める対象も見極めなくてはならないが…今回はすぐにわかる、友達を褒めることだ。

 

 人というのは直接称える、尊敬などされると基本的に喜ぶ生物だ。しかし、何度もされると逆に疑心勘・否定勘などマイナスになるという複雑なコミュニケーションが必要になる面倒な特性がある。その場合の対処法の一つ、本人以外を褒めろ!ただし、本人が好印象を持っている人物に限る!言うなれば…相手に共感しろという応用だ。

 

 お友達の名前は毛利蘭(もうりらん )さん…特徴的な髪型だな...そして多分だがこの子格闘技してると思う、あの空手の蹴撃の貴公子と立ち振る舞い、動き方が似てるもん…伊達にメディア王と呼ばれていない、人間観察能力には自身がある。

 

 空手してます?と聞くと驚いた顔で何でわかったか聞かれた、動き方がとか…物知り顔で伝えたが...当たってよかった、園子さんも〝流石メディア王ね!蘭も空手部で…‥〟と好印象らしい...良し!やっぱり情報は武器になる、今度部下君達にも教えよう。

 

 歩きながら会話を続けていく、どうやら蘭さんは彼氏の工藤新一(くどうしんいち)君とデートをしたいけど予定が合わなから元気がないと…蘭さんは否定しているようだが、まあ嘘だな。さて、どうやって返答しようか...工藤新一君は日本で一時期有名になった高校生探偵、推理小説家の工藤優作(くどうゆうさく)さんの息子…個人的には白馬 探(はくば さぐる)君の方が印象深いな、イギリスでホームズの格好をしてる探偵として記事で見たし...そういえば日本に転校したんだっけ?。

 

 別の事を考えていたら…園子さんが〝あのにぶちん男に危機感をわからせましょうよ!〟…なぜ見てるんですか、蘭さんが可愛いか?まあ可憐ですね、正直に返答すると恥ずかしがった表情をされた。その後、流れで私が工藤新一さんに忠告?をすることに…‥え。

 

 えーと、要するに私が蘭さんを取ってしまうかも…と思わせぶりな発言を工藤新一さんに伝えると...流石にまずいと伝えるが…何かあれば鈴木史郎(パパ)が助けるからと...意外といい性格してますね。やるしかないのか…まあいきなり、私が電話に出たらイタズラとわかるな、そんな軽いノリで電話をかけてもらった、最後まで蘭さんは否定していたが…どこか期待しているのが丸わかりだったよ。

 

 …イタズラは大成功だった。私に対しての口調と圧がヤバかった…そんな私の心境を知らずに顔を真っ赤にしている蘭さん、からかう園子さん…‥青春している。新一さんには悪い事をしたが…彼女さんをほったらかしにしているのが一番悪いと思いますよ?それに…本当に取られてしまうかもしれませんよ、誰とは言いませんがね...

 

 飽きない時間を体感していたが終わりがきたようだ…各自別れるポイントに差し掛かる、それにしても 毛利探偵事務所 か…探偵に依頼することがあったら頼んでみようかな?

 

 良くも悪くも落ち着いた…駅までもうすぐだが...喫茶店ポアロ…‥一杯飲んでから行くか…まあ、終わり良ければ全てよしと考えよう。

 

 

 ---

 

 

 

 

 …‥ミルヴァートン、どうやって私を追い詰める…‥

 

 

 工藤新一…あの高校生探偵によって私の作品が醜くなった。あいつの解決した事件、作品依頼を受けていた黒川邸…その横領事件を奴が解決したせいで計画が...だがもうそれは良い…あんな腰抜けを今更爆発させても心が動かん。

 

 ミルヴァートンお前だけだ…今の私を理解し、そして正面から対立できる存在は…私と思想が似通っているお前ならある程度把握できるだろう。

 

 当初は工藤新一をおびき出す為にラジコンヘリに爆弾を設置、来たところを…と思っていたが...来たのは先日、ミルヴァートンを招待する予行演習も兼ねたパーティーに工藤新一の代わりに来た江戸川コナンという小僧…

 

 爆弾を対処したのは驚いたが…それより、ミルヴァートンがその場にいる事が失敗した事実より勝った。小僧に次の爆弾処理を命じるが、最早作業に過ぎない…

 

「やはり、お前は親友だ」

 

 近くのビルから奴の顔を見る、空中で爆発したとはいえ、近くで爆発したのに少し表情を変えるだけ…事前に予想していたのだろう、私なら肉体だけでなく精神も侵す方法を取ると。

 

 奴に今の心境を聞いてみた、どうやら奴も直接危険が迫るとは考えていなかったらしい、不機嫌そうに返事を返されたが…私の計画をタイミングが悪いだけで済ますか...くくっ、やっぱりお前は特別だよ、そして...やはりプロだなお前は。

 

『許さんぞ...幸せの絶頂にいた私を叩き落とした罪を受けろ』

 

 エンターテイナーとして顧客を満足させる。例えそれが私のような者であっても、いや私だから言ってくれたのか?真の意味でのミルヴァートンとして敵と認めたと…

 

「ククク…どうだろうな」

 

 やって見せろ…私を追い詰める者はお前が良い、お前だけで良い...残りの爆弾は設置した、お前はどうする?

 

『…お互い思い通りにいかないな...That's not bad』

 

 悪くない…か...この場合は皮肉か、『お前の思い通りにならない』

 

 私を挑発する言葉だと受け流したが、奴の方が一枚上手だったようだ...警察の到着が早い、奴との接し方、そして…あの警察官達は公安だな既に根回しをしていたか。

 

 最初から仕組んでいた…だが直接私を止めればいいものをそれをしない。

 

「ははは...やはりお前はミルヴァートンだな。私を狙うのは最後か、だとしたら私の計画自体を無意味な物にする気か」

 

 恐喝王が直接犯行に及ぶのは安全という土台を作り上げて行う...それでいて第三者を使う。この場合は警察か、あの小僧か…それとも別な人物か。

 

 …爆弾の設置場所を変えた方がいい…わざわざ警官を見せつけて来たのは...サービス時間が終了したと教える為、そして私の焦りを…なるほど実に効果的だ。下手に私が移動させればgame over、ルール違反と言いたいのだろう?

 

 だがどうする?指紋も、証拠も、そして動機…例え警察が来てもいくらでも対処できる。そんな状態で私を追い込めるかなミルヴァートン。

 

 …それにしても回りくどいな…もどかしい と言った方が正解か?ミルヴァートン、お前らしくない…お前ならもっと悪意を向けるはずだ...私という悪をミルヴァートンという悪が裁こうとする…‥これではまるで…‥

 

 

 

 

 …‥モリアーティ…‥

 

 ---

 

 

 

 

 

 

 

 

 …奴は信用できない…

 

 

 黒の組織が日本で取引を行う。そして行う人物がウイスキーソーダ…チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートンという謎に満ちた存在...我々公安だけでない、FBIから始まり組織と敵対する者達にとって注目すべき人物が動く。

 

 奴が組織と敵対していた事実がある、しかし…突然だ、突然MI6、強いては敵対関係にある我々に協力を持ちかけてきた。まだ接触したのはMI6だけだが…利害関係の一致ならまだ納得できる。だが今回は何もない、確かに自業自得ではあるが立場を考えれば協力関係も理解はできる。

 

 …だったら最初から接触していれば良かっただけだ。わざわざ破滅するレールに乗ってから協力を持ちかける意味がない…奴は狡猾だ、今までスパイを入れなかった事実もそうだがメディア王としての情報操作も我々より一手先を行く...そして強硬手段を取らせないギリギリを見定めてガス抜きをしていたのも安室(あむろ)さんから把握済みだ。

 

『…奴はRum(ラム)と接点がある、今まで様子見されていたのもそのせいだ』

『!安室さん...正体がわかったんですか?』

『いや…だがRumが動いたであろう事件に奴も関わっている...もしかしたら奴は正体を…‥』

 

 《Rum》 黒の組織で謎の多い人物であり幹部。我々が情報を集めてもコードネームしかわかっていない、組織内でもメールのやり取りが中心で直接確認できていない…FBIの潜入員がバレた切っ掛けを作った人物でもある...Rumの協力者なのか?

 

『接触するんですか』

『そうしたいんだが…組織から極力接触を控えろと言われてる...それとベルモットからもね』

『…奴はそこまで』

『さあどうかな…一つ言えることは』

 

 …女性の趣味が悪い…

 

 

 組織の方から接触を控える…‥奴は裏で組織と取引している...それとも実は…

 

「幹部」

 

 組織においてのあぶり出し...それを担当する人物の可能性。だとすれば既に奴の罠にハマった状態だ…MI6が接触した時点で我々の情報をある程度把握されていた、緊急連絡として送られた時は肝を冷やした…

 

「…日本に来たのもあぶり出す為か」

 

 …それとも本当に協力する為か、どちらにしても早めに接触して正体を知らなくては危険だ。その為に接触しようとすればFBIから抜け駆けするなと…奴から忠告された報告を受けた。今は一時的に監視を控えている…

 

「奴は何が目的なんだ」

 

 こちらから接触しようと思えば拒否…だがMI6とは...公安だから駄目なのか?逆に奴の立場からすれば都合が良いはず…

 

「…奴の行動を阻害したから」

 

 MI6の潜入員は直接奴から呼び出された、部下を通して連絡があったそうだが…奴にとって必要と感じれば呼び出すのか?

 

 この考えは当たっていた…堤向津川緑地公園(ていむずがわりょくちこうえん)で爆発事件。連絡したのが奴だった…

 

 静かな怒りが心を満たす。民間人がいるであろう公園で爆破事件...偶然ではないだろう、プラスチック爆弾が盗まれる事件が起きていたが…黒の組織が関わっている?捜査する必要が出たな。

 

「至急現場に出動!チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートンの確保を最優先」

 

 …刑事達が来る前に接触する必要がある、迅速に動け!…

 

 ・

 ・

 

 

 奴は堂々としていた、現場付近でギャラリー達と戯れて…その姿を見て口調が荒くなったが問題なく車まで誘導できた。

 

 しかし、私の態度が気に入らなかったのか誘導するまで無言だった…ウイスキーソーダと呼ぶまでは。

 

『貴方も仲間なのかな?』

『…わかっているだろう』

『それもそうですね、あえて嬉しいですよ。改めて人材の豊富さに感無量というもの』

 

 今までの雰囲気は圧の塊だった、こちらを飲みこもうとする捕食者…だが今感じているのは...まるで友人や知人に会ったような気軽さ…掴めない。

 

「日本に何しに来た」

『テレビでもお話したのだが…見てなかったのかい?』

「茶化すな…我々公安との協力関係は必要ないのか」

 

 数秒経ち奴は思い出したかのように協力的になった。そしてスケジュールも教えられた…奴にとって我々は優先度が低いのか...それともこれも演技…

 

 これ以上の接触は意味がないと判断し降ろす、その際に奴は忠告してきた。

 

『貴方のような名誉ある人物と会えたことを嬉しく思う』

 

 やはり演技だったか、そして名誉あるだと...公安が他の組織と繋がりがあるか試したのか?…やはり信用できない、コードネームの件以外伝えなかったのは正解だった。

 

 奴は犯行を隠さないと聞いていたが本当のようだ。それでいて証拠…言伝から読み取れるだけで、決定的な発言は控えている。

 

 …奴がスケジュール通りに動くかはわからない、だが確信がある。

 

 

 

 

 

 …‥奴は犯行を隠さない…‥

 

 

 ---

 

 

 

 

 

 …‥ちくしょう!組織の連中に生きている事がバレた!…‥

 

 

 

 

 爆弾犯から連絡があった、次は米花駅…ミルヴァートンの奴も誰かと連絡していたが...俺の事を伝えていた…何かに感ずかれた様子は見られない、少し自分が熱くなったせいで注目しているだけだろう。

 

 俺はすぐに現場に向かった、爆弾を探している最中、駅前の椅子下からピンク色のキャリーバッグを見つけることができた。中には猫がいたが近くにいたおばあさんに預かってもらい急いで人気のない河川敷まで移動する。

 

 途中で公園を通る時にタイマーが一瞬止まった事に驚いたが…スケートボードが破損するだけで無事に処理することができた。犯人からの連絡もなく警察の到着を持っていると…蘭から電話が。

 

 …デートの事だろう、電話に出る気分ではなかったが、コナンになってから新一として会えていない...複雑な気持ちで通話に出ると…

 

『やあ、工藤新一君』

 

 奴だった

 

「テメー蘭はどうした!!!何かしたら許さねえ!!!」

『…工藤新一君、蘭さんは大事かな?』

 

 ッこいつ知ってて、それより蘭が!?

 

『探偵ごっこも大概にした方が良い…そうしないと…‥』

 

 …失ってから後悔することになる…

 

 

 

 

 いても立ってもいられなかった、壊れてしまったスケートボードの代わりに自電車を子どもから借りた…とにかく急いだ、蘭の元へ…‥

 

「あら、コナン君どうしたのそんなに急いで」

 

 蘭は無事だった、ミルヴァートンと偶然出会い園子がイタズラとして連絡させたと...顔を赤くして…‥心の底から疲れが出てきた。

 

 これは奴からの忠告だ。組織に深入りするなという…だがどこで工藤新一が生きていると知ったんだ?世間的には情報が出回っていない。

 

 …いや、奴も俺が生きているかわからなかったからか、俺が飲まされた毒薬…死んだことに違和感を持ったのか?だとしたらコナンと接点を…違うな、大事なのは奴がどこまで把握しているかだ。

 

 <ミルヴァートンは組織内で独立している?>

 

 そもそも警告してくる時点で変なんだ、万が一…江戸川コナンと工藤新一が同一人物である。そのことを知っていればもっと直接的に...蘭も。

 

 ミルヴァートンは組織の一員だ…それでいて薬の効能を知っている。その技術を独占?それとも派閥争い?…‥考えがまとまんねぇ。

 

 何にしても…俺が生きている事...蘭、そして関わりを持った人物を調べ上げているだろう。だがまだチャンスがある、コナンという存在だ。

 

 工藤新一が生きているのはバレた、このまま手を引けば助かるかもしれない…‥こう考えるのが望みなんだろミルヴァートン...そうはいかねぇ!

 

「江戸川コナンとしてお前を追い詰める!」

 

 ミルヴァートンは小説と同じような性格だ、ここで止まれば必ず食われる!危険なのは承知の上だ、それに今のままじゃ蘭も皆もッ止まるわけにはいかねぇんだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 明白な事実ほど、誤られやすいものはないよ。byホームズ

 遅くなりました…旧5話で安易なギャグに走り悩みまくって書き直しました。
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