黒い鳥の機械前線《アーマードフロントライン》 作:Orpheus@失踪主
許せ。
「突然ですが、貴方は死にました」
突然の事だった、目が見えない僕に女の人の声が聞こえた。
街中の人々が話す
どうやら僕は本当に死んだのだろう。
手の感覚もなく、口も喋る事も出来ずにいる。
「貴方は、本来なら生きたのですが時空のズレが生じてしまい、亡くなったのです。そこで貴方には第2の人生を歩んでもらう事になりました。」
1人、口を言う。
耳しか聞こえない僕に彼女は冷たく、金属のような視線を僕にあびせているように見える。それもそうだろう、僕が魂だけなら、彼女は天使なのかもしれない、下等生物にしか思っていないのだろう。
「そして、貴方は…目が見えないと。その目の代わりに新たな目を差し上げます。それを上手くお使いください。それでは…」
声が遠くなる。風が強く僕に当たる。
動かない腕、開くはずもない目に感じる突風の勢い。
僕は落ちているのだろう、新たな世界に。
(神よ、もし僕に翼をくださるのなら…黒い鳥の翼をください。)
【マスター認証を開始。】
開くのは文字、どんどん流れていく機械の数列
数列はどんどん上へ上へ上がって行く。
【コールサインを教え下さい】
暗い世界の中、移された文字
コールサインと書かれた文字の隣に残る
「ナイン」
【マスターナイン、はじめまして。私の名はFGT-666-9、別名「黒い鳥」と呼ばれています。今後マスターと呼ばせてもらいますが、よろしいでしょうか?】
黒い鳥と呼ばれた、機械は僕に問う。
少し馴れ馴れしいが僕はそれを承諾した。
すると彼女は神様に言われた事を全て言う
・彼女は僕の
・黒い鳥はこの世界で禁忌とされている。
・この世界でこのロボットの様な存在は居ないという。
・そして、僕の目が完全に開く。
目が開くと言う説明に僕は、疑心暗鬼になった。
周りが暗い為に自分が今、目を開いているのかどうか分からない。だから困った。
そんな僕を置いて一通りの説明が終わると、黒い鳥は次々と言うとが
僕は一旦「待って」といい、あだ名をつけてあげた。
アーテル、アーテルバードと。
アーテル、ラテン語で黒を意味する。
黒い鳥の彼女には丁度いいだろう。
彼女の
彼女と共に生き残るのが僕の使命らしい。
「アーテル、暗いままなんだけど…世界を見してくれる?」
早速彼女に付けたあだ名を呼んだ。
【了解、これよりメインカメラを優先的に再試行します】
すると、画面いっぱいに開かれたのは、青く澄み渡る蒼空。
目が見えなかった僕に開かれた初めの感情「興奮」「感動」あぁ、綺麗だ。
広大な海は澄み渡っていた。
そして、僕が本当に目が見えていることに嬉しさを覚えた。あの光を見たのだから。
手元にあるレバーらしき物すら見える。
そして、僕の身体が画面で反射して見えた
ヘルメットを付けた僕。それは傭兵のような姿だった。
【これより、マスター。この世界で武力介入することになっていきます。しかし、安心してください。マスターの中に大量の操作方法、戦闘技術を覚えています。なので安心してください】
考えている途中に説明をするアーテル。
頭の中がビリビリと少し感じるがどうやら本当に操作方法が分かる。
「わかった、行こうか。」
ヘルメットから見えるレバーを引きブースターを上げる。
豪族音が空に鳴り響くがコックピットには、ただ揺れとアーテルの声が木霊した。
神様は人間を救いたいと思っていた
だから、手を差し伸べた
でもその度に、人間の中から邪魔者が現れた
神様の作る秩序を、壊してしまうもの
神様は困惑した
人間は救われることを望んでいないのかって
でも、神様は
人間を救ってあげたかった。だから
先に邪魔者を見つけ出して、殺す事にした
そいつは「黒い鳥」って呼ばれたらしいわ
何もかもを黒く焼き尽くす、死を告げる鳥
1人の少女は説いた、人々に。
世界に生まれた「黒い鳥」のお話を…
青く澄み渡る空の中で黒い鳥は空を飛ぶ、世界を喰らい尽くし、自らの鳥かごを壊し世界へ導いた鳥
その鳥は少女と共に
鳥の名は「アーテルバード」
蒼空へ羽ばたく
この地に黒い鳥は現れたのだった。