ミスターシービー可愛いしカッコよくね?
━━午前6時━━
[柊斗]
「と、言う事で今日は増やし鬼やるぞ〜。」
[3人]
「どうしてそうなった。」
唐突にトレーナーがそう言う。そりゃそうだろう。今までトレーニングをしていたのに急に遊びになるのだから。
[柊斗]
「ルールは知っての通り逃げ3人の鬼1人だ。勿論俺も参加する。」
[ルドルフ]
「学校に許可は取っているのか?」
[柊斗]
「おう、理事長公認だ。んで、増やし鬼だから担当以外も仲間に入れていいって事になった。」
[テイオー]
「それ許可貰えたんだ。」
[柊斗]
「やよいちゃんはウマ娘の為なら私財まで出すからな。んで、勝ったら……まあ何か1つお願い聞いてやるよ。」
[3人]
「?!」
[マックイーン]
「も、もし負けたらどうなるんですの?」
[柊斗]
「安心しろ
今後トレーニングが倍になるだけだ。」ニヤァ
[3人]
(これは何としても勝たないと!!)
普段からキツいトレーニングをしているのに、それが倍となったら流石に体がガタガタになる。
[柊斗]
「それじゃあ10秒経ったらスタートな。己の頭脳と脚を活かして頑張れ!!」
そう言ってトレーナーは走り去っていく。こうして、学園全体を巻き込んだ鬼ごっこが始まった。因みに鬼はルドルフ、逃げが柊斗、テイオー、マックイーンの3人だ。
10秒経つとルドルフが走り出す。ウマ娘の聴覚は人より優れているので何処へ走っていったかすぐに分かる。それぞれ2方向に別れて走っていった。あとはリズム。それだけで誰がどの方向に向かったかが分かる。だが1つ気になるのは足音が2つしかない事だ。逃げるのは3人だが、2つしかないのは可笑しい。だがそんなことを気にせずにルドルフは追いかける。
[柊斗]
「……。」ニヤァ
そう、この男が原因である。テイオーとマックイーン逃げ始めたと同時に足音を殺してルドルフ背後に回ったのだ。10秒数え終わった後もバレないように後ろにいたのである。
[ルドルフ]
「待てテイオーっ!!」
[テイオー]
「もう来たのカイチョー?!」
学園内は修羅場となっている。テイオーが逃げており、それを生徒会長であるルドルフが追っている。傍から見たらテイオーが悪さをしたみたいに見える。だが実際は全然そうではない。
[???]
「会長?!どうしたのですか?!」
[ルドルフ]
「エアグルーヴか!!頼む!!テイオーを捕まえてくれ!!」
彼女の名前はエアグルーヴ。生徒会副会長を務めており、女帝と言われるほどの実力を持つウマ娘である。基本的にエアグルーヴはルドルフに協力する。なので
[エアグルーヴ]
「テイオォォォォォォォォォ!!!!!」
[テイオー(ガビーン)]
「アイエェェェェェェ?!?!?!?ナンデェェェェェェェ?!?!?!?」
これが今の現状である。
[ルドルフ]
「エアグルーヴ!!向こうから回ってくれ!!」
[エアグルーヴ]
「分かりました!!」
逃げる、ただひたすらの逃げる。テイオーの脳内にはこれしかなかった。終わったら大好物のはちみーが飲めるとかそういうのは一切なかった。だが相手が悪い。生徒会長で無敗の三冠を達成したルドルフ、生徒会副会長であり女帝と言われるエアグルーヴ、一人なら勝機はあるが実力者が揃うと勝てない。
ガシッ
[テイオー]
「ギャアァァァァァァァ!!!」
[ルドルフ]
「捕まえたぞ、テイオー。」
[エアグルーヴ]
「大人しくしていろテイオー。」
[ルドルフ]
「さてテイオー、マックイーンの所にでも行こうか。」
[テイオー]
「……ハイ。」
[エアグルーヴ]
「ところで会長、テイオーを追いかけていたのは何故ですか?」
[ルドルフ]
「エアグルーヴは知らなかったね、今私たちは増やし鬼という名のトレーニングをしているのだよ。」
[エアグルーヴ]
「……はい?」
エアグルーヴは知らないのでルドルフは説明をする。それを聞いて納得したのか
[エアグルーヴ]
「私も同行します。」
[ルドルフ]
「助かる。それじゃあ行こうか。」
[テイオー]
「マックイーン……待っててね……。」
テイオーが鬼になった!!エアグルーヴが仲間に加わった!!三人がマックイーンを捕まえるために動き出した。
[マックイーン]
「?!」
[???]
「お?どうしたマックイーン?」
[マックイーン]
「何でもありませんわゴールドシップさん。」
[ゴルシ]
「そうかぁ?」
マックイーンは突然感じた寒気に驚いた。だが脅威はすぐそこまで近づいてきている。
[ゴルシ]
「にしてもマックイーンが鬼ごっことは!!中々面白いじゃねーか!!」
[マックイーン]
「揶揄わないでくださいます?これでも必死ですのよ?」
[ゴルシ]
「なあなあ!!それってアタシも参加していいのか?!」
[マックイーン]
「参加は……良いと思いますよ。トレーナーも言っていましたし。」
[ゴルシ]
「おお!!それじゃあ━━━」
[テイオー]
「見つけたよマックイーン!!」
遂にテイオーに見つかってしまったマックイーン。その言葉を聞くとゴルシを連れて逃げようとする。
[マックイーン]
「ゴールドシップさん!!早く行きますわよ!!」
[ゴルシ]
「おう!!」
[テイオー]
「待てー!!」
第2回戦が始まった。今はテイオーは1人でマックイーン達を捕まえようとしている。
[ゴルシ]
「うぉ!!テイオーはえぇな!!」
[マックイーン]
「無駄口叩いてないで逃げますわよ!!」
[ゴルシ]
「んじゃこっち行こうぜー!!」
[マックイーン]
「そっちは行き止まりですわ!!」
[テイオー]
「マァァァァァッックイィィィィィィィィンッ!!」
[マックイーン]
「ヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィ?!?!?!」
[ゴルシ]
「アハハハハハハハッ!!!!」
マックイーンもテイオーと同じく、頭の中には逃げるのという選択肢しか無かった。だがよく考えて欲しい。今はテイオーしか追ってきていない。ルドルフ達は来ていない、ならどこに行ったのか?ノヴァというウマ娘を捕まえに行ったとしてもまず速さで勝てない。ならエアグルーヴと共同でやればどうなるか、それを向こうが考えていたら恐らく無効になるだろう。という事は、
[ルドルフ]
「そこまでだ!!」
[マックイーン]
「生徒会長さん?!」
当然退路を塞ぎに来る。
[ゴルシ]
「やむを得ん!!マックイーン捕まってろよ!!」
[マックイーン]
「下ろしてくださいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」
ゴールドシップがピョンピョンとあらゆる遮蔽物を乗り越えていく。途中壁ジャンプをしたりしていたが、そのまま逃げていく。
⏰
[ゴルシ]
「ぜぇ……ぜぇ……振り切ったぜマックイーン……。」
[マックイーン]
「気持ち悪いですわ……。」
ウマ娘は揺れが苦手である。全員がそうではないが殆どがそうである。なのでマックイーンは変な揺れをずっと感じていたためグロッキーである。
[ゴルシ]
「生徒会長さんまでいたなんて驚いたぜ。にしても」
[マックイーン]
「言ってませんでしたか?」
[ゴルシ]
「いやだって生徒会長さんが鬼ごっこするとは思えねぇじゃん?」
[マックイーン]
「確かにそうですわね。」
[ゴルシ]
「生徒会長もやっぱりそういうお年頃なのかねぇ……。」
ガシッ
[ルドルフ]
「誰が鬼ごっこしたいお年頃だって?」ゴゴゴゴゴオ
[ゴルシ]
「うぉ?!」
ガシッ
[テイオー]
「見つけた……マックイーン……。」
[マックイーン]
「て、テイオー……。」
ゴールドシップ、マックイーン捕獲完了。鬼が2人増えた!!
[ルドルフ]
「さて、あとはトレーナー君だけだが……。」
[テイオー]
「うーん何処にいるんだろー。」
[ゴルシ]
「なら一旦戻ってみればいいんじゃねぇのか?」
[マックイーン]
「貴方にしてはまともな意見ですわね。そうしましょうか。」
[ゴルシ]
「流石天才のゴルシちゃんだぜ!!」
ゴールドシップに言われた通りに、鬼ごっこが開始されたコースに戻る。今の場所から大体3分位でつく。そこ目掛けて歩いていくと目的地周辺に着く。
[柊斗]
「お、みんな捕まえて仲間も増えたようだな。」
[テイオー]
「本当にいたし……。」
[ゴルシ]
「やっぱりアタシ天才じゃね?」
[マックイーン]
「今日だけはそうしておきますわ。」
[ルドルフ]
「さて、あとはトレ━━━」
[柊斗]
「逃げるが勝ちだぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
[テイオー]
「待てー!!」
[ルドルフ]
「あ、待て!!」
[マックイーン]
「卑怯ですわ!!」
[柊斗]
「勝負で卑怯もクソもありませんンンンンンン!!」
[ゴルシ]
「おっもしれぇなトレーナー!!」
柊斗vs4人の鬼ごっこが始まった。因みにエアグルーヴは書類整理がある為戻った。
⏱
[ルドルフ]
「やっと捕まえたぞ……トレーナー君……。」
[柊斗]
「あらら、捕まっちゃったか。」
最後の鬼ごっこが始まってから数十分後、どうにか捕まえることが出来たルドルフ達。だが彼女たちはすごい疲れていた。
[テイオー]
「これで……トレーニング倍はないよね……。」
[マックイーン]
「そうです……わね……。」
[ゴルシ]
「流石にこのゴルシ様でも疲れたぜ……。」
[柊斗]
「んじゃ、みんな脚パンパンだと思うから横になれ~。」
⏱
[柊斗]
「ほいっと。それじゃあ朝練おわったから帰れ~。」
[ルドルフ]
「トレーナー君、勝ったらお願いを一つ聞くのは忘れていないよね?」
[柊斗]
「おう。」
[ルドルフ]
「ならトレーナー室に行ってもいいかな?」
[テイオー]
「えぇ?!」
[柊斗]
「いいぞ。」
[マックイーン]
「いいんですの?!」
[柊斗]
「いやだって一度入ってきてるし。別にいいんじゃねって思った。」
[ゴルシ]
「でもお前ら授業どうするんだ?」
[ルドルフ]
「私は今日は免除されてるんでね、特にこれと言ってないのさ。」
[テイオー]
「えーカイチョ―ずるくない?」
[マックイーン]
「生徒会の仕事はないのですか?」
[ルドルフ]
「私がやる書類は終わらしてある。」
[ゴルシ]
「流石生徒会長様だな。」
[柊斗]
「まあやること終わらしてるなら文句はないぞ。んじゃ各自解散しろ。」
⏱
━━トレーナー室━━
[ルドルフ]
「すまないね、無理を言ってしまって。」
[柊斗]
「俺が言い出したことだからな、構わない。」
お茶を冷蔵庫から取り出し、ルドルフに差し出す。
[柊斗]
「なあルドルフ。」
[ルドルフ]
「何だいトレーナー君?」
真剣な眼差しで見てくるので、ルドルフも真剣になる。
[柊斗]
「ルドルフって、あの時来てたルナか?」
[ルドルフ]
「ぶぅぅぅぅ!!」
突然ルドルフが飲んでいたお茶を吹き出す。
[柊斗]
「だ、大丈夫か?」
[ルドルフ]
「だ、大丈夫だ……。それよりも、その通りだ。覚えていてくれたのか。」
[柊斗]
「まあな。あの時はまだガキだったのに、今はこんなに成長してたとはな。」
[ルドルフ]
「十年以上前のレースだったからな、私だって成長するさ。」
[柊斗]
「こんだけ美人なら将来結婚する男は嬉しいだろうな。」
[ルドルフ]
「び、美人?!」
[柊斗]
「おう、事実そうだろ。美人っつうか美娘?めんどくさいから美人でいいや。多分だれが見たってそう言うと思うぞ。」
[ルドルフ]
「そ、そうか……。」
[柊斗]
「ルドルフもだし、他の奴らもみんなそうだな。てかウマ娘全員が殆ど可愛い。」
[ルドルフ]
「それならトレーナー君も綺麗じゃないか。」
[柊斗]
「男に可愛さ求めてどうする、まあ今更どうこう言ったって変わんねえけど。」
prrrrr prrrrr
[柊斗]
「はいもしもしこちら村雨柊斗。」
[ルドルフ]
(その出方は何だ?)
[柊斗]
「俺?今日本だけど。」
[柊斗]
「……マジか。わざわざ俺の事探すために海外まで行ってたのか。」
[ルドルフ]
(探しに行ってた?という事は知り合いなのか?)
[柊斗]
「今トレセン学園でトレーナーしてるぞ。……え、帰ってくる?」
[ルドルフ]
(帰ってくるという事は在校生か?もしくは私たちの先輩かのどちらかだな。)
[柊斗]
「はいはい、帰ってきたら遊んでやるから、んじゃ。」
ピッ
[柊斗]
「速報、担当が一人増えます。」
[ルドルフ]
「と、唐突だね。それで誰なんだい?在校生なんだろう?」
[柊斗]
「ああ。ミスターシービーだ。」
[ルドルフ]
「み、ミスターシービー?!」
ミスターシービー
ルドルフと同じく、三冠を達成したウマ娘である。トレセン学園内では生徒会に所属しているナリタブライアン、シンボリルドルフ、そしてミスターシービーの三人が達成している。
[ルドルフ]
「か、彼女と知り合いなのかい?」
[柊斗]
「ああ。ったく、俺の事探す為だからって海外まで来るかよ普通。」
[ルドルフ]
「好かれてていいじゃないか。嫌なのかい?」
[柊斗]
「嬉しいんだけど、アイツトレーナー付けずにずっと走ってるんだぜ?」
[ルドルフ]
「おかしいな、レースはトレーナーを付けなければ走れない筈だが。」
[柊斗]
「ある程度成績残してる奴は付けなくてもいいんだよ。まあ俺は最初っから付けなかったけど。」
[ルドルフ]
「そ、そうか。それにしても、彼女が唐突に『探し人見つける為に海外行ってくる。』って言っていたが、その人がトレーナー君だったとは。」
[柊斗]
「まあ約束してたしな。トレセン入ってこっちの仕事終わったらトレーナーになってやるって。」
[ルドルフ]
「約束なら仕方ないな。それでいつ頃帰ってくるんだい?」
[柊斗]
「今日。」
[ルドルフ]
「……え?」
[柊斗]
「今日。」
場所にもよるが、基本的に日帰りで海外に行くことはほぼ不可能である。
[柊斗]
「わざわざ大金払って日帰りできる飛行機乗るらしいんだと、全く少しは楽してくりゃいいのに。」
[ルドルフ]
「大変だねトレーナー君も。さて、私はこれで失礼しようかな。」
[柊斗]
「おっけー。んじゃゆっくり休めよ。あ、今日はトレーニングないからな。」
[ルドルフ]
「分かったよ。」
そう言いながら扉を閉める。
[ルドルフ]
(……ルナって言われちゃった。)
ルドルフは柊斗にルナと言われ赤くなっていた。ルナとはルドルフの幼称であり、家族にしか許していない名前だった。何故柊斗が知っているかと言うと、ルドルフが凱旋門賞を見に行った時、その時にシンボリルドルフではなく、ルナと名前を言ってしまった為である。
[ルドルフ]
(でも……トレーナー君にならいいかな。フフッ……。)
少し黒い笑を浮かべながら生徒会室へ向かう。
⏰
━━午後7時━━
[柊斗]
「……。」
周りが暗くなってきているのにも関わらず、柊斗はトレセン学園の正門前にいた。それには深い訳がある。
ダッダッダッダッ
徐々に足音が聞こえてくる。ウマ娘にはそれぞれリズムがあるが、この独特のリズムを持つのは1人しかいない。
[シービー]
「やっと……会えた。」
柊斗に会いたかったウマ娘、ミスターシービーである。
[柊斗]
「お帰りシービー。」
[シービー]
「ただいま兄さん。」
[柊斗]
「まだその呼び方なのか。」
[シービー]
「いいじゃない、私が勝手に呼んでるだけだし。」
[柊斗]
「ま、別にいいけどさ。それよりも、お前寮住んでんのか?」
[シービー]
「いや?私海外行く時に寮開けたからないよ。だから泊めて。」
[柊斗]
「断った所で聞かないからなお前は。仕方ない、今日は泊めてやる。」
2人はちょっとした雑談をしながらトレーナー寮へ向かう。因みにミスターシービーが柊斗の事を兄さんと呼んでいるのは、彼女が言っていた通り彼女が勝手に言っているだけである。柊斗が1人で過ごしていたシービーとごく稀に遊んでおりその時に呼ばれた。だがその時はまだ現役として走っていた為そんな多くではなかったが。
━━トレーナー室━━
[シービー]
「ここに来るのも久しぶりね。」
[柊斗]
「対して離れてねえだろ。それで、なんで態々俺の事探しに海外まで行ってたんだ?」
[シービー]
「……言わないとダメ?」
[柊斗]
「シービーがそこまでやるって事はなんか理由があるんだろ?」
シービーは基本的にレース以外はそんなに行動には移さない。だがそれだけで大掛かりな行動をしたという事はそれだけの事があると柊斗は考えていた。
[シービー]
「実はさ、お見合いの話があったんだよね。」
[柊斗]
「へー、それでなんで海外に行ったんだ?」
[シービー]
「私の両親が勝手に決めた奴と結婚なんてしたくないの。だから柊斗、」
[柊斗]
(なんか嫌な予感がする。)
バサッ
シービーが柊斗を押し倒す。
[シービー]
「私は親にその申し出を断ってきた。だから柊斗、私と結婚して。」
[柊斗]
(落ち着け俺。まだ彼女はまだ生徒だ。)
柊斗は内心焦ってた。縁談の話かと思ったら次の瞬間押し倒され逆プロポーズ、それも普通に美女の奴に。
[柊斗]
「あーシービー?とりあえずお前はまだ学生だから結婚は流石に早すぎる。」
[シービー]
「年齢的には大丈夫だよ?」
[柊斗]
「個人的に学生と結婚てのは嫌なんだよ。だからなシービー、取り敢えず学園を卒業したら考えてやる。前向きな。」
[シービー]
「なら婚約成立だね。本当ならここで既成事実を作ってもいいんだけど。」
[柊斗]
「そんなことしたら俺が社会的に消される。」
[シービー]
「そうなったら海外に逃げればいいさ。海外にも知り合いいるんでしょ?」
[柊斗]
「まあな。そんじゃ、俺は早めに寝ようかな。明日はトレーナー同士の交流会みたいなのあるし。」
[シービー]
「そうか。なら私も一緒に寝ようかな。」
柊斗が立ち上がり、自分の布団の中へ入る。するとシービーもその布団の中へ入る。
[柊斗]
「なんで入ってくるんだ?」
[シービー]
「私の布団がないのと、今まで心配させた罰。」
[柊斗]
「襲うなよ?」
[シービー]
「善処するわ。」
そう言い終え、2人は眠りに着く。向き合った状態で。
━━午前7時━━
[柊斗]
「zzz……。」
[テイオー]
「起きないねー。」
[マックイーン]
「ですわね。」
[ルドルフ]
「……。」
[テイオー]
「どうしたのカイチョー?」
さっきからルドルフが凄い真剣な顔で考えている。
[ルドルフ]
「いや……少し気になる事があってな。」
[マックイーン]
「気になることですの?」
[ルドルフ]
「何故かトレーナー君の方から別のウマ娘の匂いがするんだ。」
その言葉を聞いた瞬間、2人の顔が険しくなる。
[テイオー]
「おっかしいなぁー。まだ担当になって短いけど、ボクはトレーナーの事は信頼してるよー?」
[ルドルフ]
「この匂い……何処かで嗅いだことがある気がするな。」
そんな事を話していると、柊斗が目を覚ます。
[ルドルフ]
「おはようトレーナー君。早速だが聞きたい事がある。」
[柊斗]
「なんだ?ちょっと待て。おい、起きろ。」
トントンと肩を叩いてシービーを起こす。柊斗はごく平然とやっているが、3人からしたらかなりグレーゾーンに入る。
[テイオー]
「トレーナー、そのウマ娘は?」
テイオーが尋ねてくる。だがさっきとは違い目のハイライトが無くなってる。
[柊斗]
「ああルドルフ以外は知らないのか。シービー挨拶しろ。」
[シービー]
「ぅ〜ん?ああルドルフ以外は初めましてだね、私はミスターシービーよ。」
[マックイーン]
「ミスターシービーって、3人目のクラシック三冠を達成したウマ娘ですの?!」
[テイオー]
「ええカイチョーと同じ?!」
[ルドルフ]
「達成したのは彼女の方が早いがな。それよりも久しぶりだな、シービー。」
[シービー]
「久しぶりねルドルフ。」
[柊斗]
「なあ、そろそろ離れてくんね。あと服直せ。」
[シービー]
「おっと失礼。」
よく見ると少し服がはだけている。ただでさえ美人なのにそこまでやられると心臓と欲が持たない。
[テイオー]
「むーズルい。」
[ルドルフ]
「シービー、どうしてトレーナー君と一緒に寝ていたんだ?」
[シービー]
「そりゃあ勿論
兄さんの事が好きだからさ。」
その言葉が発された瞬間、周りの温度が下がったような気がする。ウマ娘というのは人に比べて欲が深い。それだけで無くウマ娘とトレーナーの関係は大抵色恋沙汰に発展する程である。それに加えて村雨柊斗というトレーナーはウマ娘というトレーナーの中では前例が無く、男ウマ娘として未だ前例がない人物であるのでそうなるのも無理はない。
[シービー]
「それに兄さんとは婚約もしてるしね。」
[マックイーン]
「そうなのですかトレーナー?!」
[柊斗]
「ん〜前向き考えてはいる。」
[テイオー]
「でも兄弟だと結婚できないんじゃない?」
[シービー]
「私が勝手に呼んでるだけだから血縁関係は一切ないよ。」
[ルドルフ]
「狡いぞシービー、トレーナー君は私にこそだろう。」
[テイオー]
「いくらカイチョーでもそれは許せないかな。トレーナーはボクの物だからね。」
[マックイーン]
「テイオーこそダメですわ。トレーナーは我がメジロ家の次期当主となるお方です。」
[シービー]
「兄さんは人気者だね。ま、私も譲るつもりは無いけど。」
[柊斗]
「ほんと、こんな可愛い奴らに好かれるなんてな。困ったぜ。」
[4人]
「っ?!」
[柊斗]
「さて、お前ら早く退いてくれ、着替えれない。」
[ルドルフ]
「す、済まないトレーナー君。」
⏰
[柊斗]
「……これでよしっと。今日はトレーニングないからな、各自自由に過ごしてくれ。」
[ルドルフ]
「了解したぞ。」
[柊斗]
「ああそうだシービー、俺チーム作るんだけどお前も「兄さんの担当になるしチームに入る。」そ、そうか。ならサインしてくれ。」
CB kakikaki time.
[柊斗]
「サンキュー。ならこれ出しに行かないとな。」
[テイオー]
「リジチョーの所?」
[柊斗]
「Yes.担当を持つなら必ず行かないといけないからな。」
ピーン⤴︎︎︎⤴︎︎ポーン⤵︎ ︎パーン⤴︎ ⤴︎⤴︎ポーン↓
[たづな]
『村雨柊斗さん村雨柊斗さん、至急理事長まで来て下さい。』
ピーン⤴︎︎︎⤴︎︎ポーン⤵︎ ︎パーン⤴︎ ⤴︎⤴︎ポーン↓
[柊斗]
「丁度呼ばれたし、行ってくるわ。」
そう言い扉を閉める。
[シービー]
「兄さんも行ったことだし、準備しますかね。」
[ルドルフ]
「何をだい?」
[シービー]
「盗聴器☆」
[3人]
「え?」
━━理事長室━━
[たづな]
「ミスターシービーさんも加入ですか。これであと一人ですね。」
[柊斗]
「なんで強制的に作らないといけないんだよ。」
[やよい]
「それは柊斗だからだっ!!」
[柊斗]
「理由になってねぇよ。んで、他に呼んだ理由は?」
[たづな]
「実はですね、柊斗さんがチームを作ったら合同練習したいチームがあるそうです。」
[柊斗]
「なんだそれ、知り合いか?」
[やよい]
「うむ!!入ってくれ!!」
[???]
「失礼します。」
扉が開き、入ってきたのは男女二人組だった。
[東条]
「お久しぶりですね先輩。」
[柊斗]
「お前らかハナちゃんに沖野君。」
[沖野]
「久しぶりです、柊斗さん。」
眼鏡をかけた女性が東条ハナ。癖毛を後ろで一つ結びに束ねており、左側頭部を刈り上げた髪型髪型をしているのは沖野。下の名前しらねぇ。俺がトレセン学園でトレーナーとして少しいた時にかかわった人物である。二人で一つのチームを持っている。チーム名は『リギル』。学園最強のチームである。因みに結婚してる。
[柊斗]
「んで、チーム作ったら合同練習したいってのはお前らか?」
[東条]
「そうです。是非私たちのチームを見て頂きたくて。」
[柊斗]
「それは別にいいが、選抜終わるまで待ってくれよな。少なくともあと一人は必要だからな。」
[沖野]
「それは柊斗さんが走ればいいのでは?」
[柊斗]
「それは俺の気分次第。あと一ついいか?」
[東条]
「なんですか?」
[柊斗]
「お前らが敬語使うとか違和感あり過ぎて気持ち悪い前と同じ感じにしてくれ。」
[沖野]
「ほんとズバっと言うな……。」
[柊斗]
「それが俺だからな。んじゃ俺はかえらせてもらうぜ~。」
ドアを閉め、再びトレーナー室へ向かう。この後担当バ達に伝えたらすごい喜んでいた。
皆さんこんにちは作者です。今回独自設定追加しました。あと未実装ウマ娘入れました。リクエストあるならばドンドンください。