男のウマ娘がトレーナーとして頑張る話   作:神領千鶴

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皆さんこんにちは作者です。ウマ娘第3話です。今回は選抜レースもやります。そしてスカウトするウマ娘は私がアプリで初めて手に入れた星3キャラです。


第3話

[生徒1]

「おはようございます先生!!」

 

[柊斗]

「おはよう。」

 

村雨柊斗は朝早くから門の前で朝活動をさせられていた。それは挨拶。みんなも知っているたづなさんがよくやっている事だ。何故俺がやっているか、それは理事長命令だ。あのロrじゃなくて理事長、1番暇そうだからと言う理由でだ。

 

[テイオー]

「おはよートレーナー!!」

 

[たづな]

「おはようございます。トウカイテイオーさん♪」

 

[柊斗]

「おはようテイオー。」

 

[テイオー]

「トレーナー何してるの?」

 

[柊斗]

「見ての通り挨拶。やよいちゃんがやれってさ。」

 

[テイオー]

「へーそうなんだー。」

 

[ルドルフ]

「おはようトレーナー君。」

 

[テイオー]

「あ!!カイチョー!!」

 

[たづな]

「おはようございます。シンボリルドルフさん♪」

 

[柊斗]

「Buon giorno(おはようイタリア語)」

 

[テイオー]

「何語それ?」

 

[ルドルフ]

「イタリア語だよ。意味はおはよう、もしくはこんにちはだ。」

 

[テイオー]

「さっすがカイチョー!!」

 

[柊斗]

「いいなこの挨拶。一人一人別の言語で挨拶するか。」

 

 

━━マックイーンの場合━━

 

[たづな]

「おはようございます。メジロマックイーンさん♪」

 

[マックイーン]

「おはようございます。」

 

[柊斗]

「สวัสดีตอนเช้า(タイ語)」

 

[テイオー]

「余計分かんない……。」

 

[ルドルフ]

「これは……タイ語かな?」

 

 

 

━━ゴールドシップの場合━━

 

[たづな]

「おはようございます。ゴールドシップさん♪」

 

[ゴルシ]

「Good morning.」

 

[柊斗]

「Good morning.」

 

[テイオー]

「これは英語だね!!」

 

 

 

━━人参を咥えながら走ってきたウマ娘━━

 

[たづな]

「おはようございます。スペシャルウィークさん♪」

 

[スペ]

「おふぁようふぉふぁいまふ!!」

 

[柊斗]

「Avalez de la nourriture puis courez(食べ物を飲み込んでから走れ。)」

 

[テイオー]

「えぇ……?」

 

[ルドルフ]

「これはフランス語だよテイオー。意味は多分、食べ物を飲み込んでからから走れ、かな?」

 

[テイオー]

「トレーナーって結構喋れるんだね。」

 

[柊斗]

「まあ海外に行ってたからな。喋れんと大変だし。」

 

[たづな]

「そういえば柊斗さん、ミスターシービーさんの部屋が決まりましたよ。」

 

[柊斗]

「やっと決まったか。んで何処?」

 

[シービー]

「マルゼンスキーと同室だよ。」

 

声がする方向を見ると、シービーとウェーブヘアを持ち、お姉さんっぽい雰囲気を出しているウマ娘━━マルゼンスキーがいた。

 

[たづな]

「おはようございます。ミスターシービーさん、マルゼンスキーさん♪」

 

[マルゼンスキー]

「おはようたづなさん!!」

 

[柊斗]

「おはようシービー。えーと、マルゼンスキーさんかな?」

 

[マルゼンスキー]

「呼び捨てでいいわよ。」

 

[シービー]

「珍しいね、柊斗が朝活してるなんて。」

 

[柊斗]

「これは全部やよいちゃんの所為。そういやテイオー、お前のデビュー戦が決まったぞ。」

 

[テイオー]

「ほんとっ?!何時何時!!」

 

[柊斗]

「選抜終わった3日後。マックイーンはその次の日、ルドルフとシービーはドリームトロフィーリーグに入ってるからデビュー戦は出ても出なくてもいいぞ。テイオー、後でマックイーンに伝えといてくれ。」

 

[テイオー]

「分かったよトレーナー!!」

 

そう言ってテイオーは走って行った。

 

[柊斗]

「嵐みたいなやつだな。」

 

[シービー]

「柊斗、私はデビュー戦出るわ。」

 

[柊斗]

「シービーは出ると、ルドルフは?」

 

[ルドルフ]

「私も出よう。レースには出来るだけ出たいからね。」

 

[柊斗]

「2人共出ると。んじゃたづなさんお願いね。」

 

[たづな]

「はい♪」

 

余談だがドリームトロフィーリーグとは、簡単に言うと実績の残した奴じゃないと入れないリーグだ。なのでまだレース経験が殆どないテイオーとマックイーンは入っていない。逆にルドルフやシービーと言った実績を残したヤツ(例:クラシック三冠)は入れる。入ると、学園を卒業してもそのまま在校する事が出来、レースにも出れる。因みに俺は入っていない。そしてデビュー戦の事をたづなさんに言ったのは、ぶっちゃけレース関係はやよいちゃんよりもたづなさんの方が権力があるからである。

 

[柊斗]

「はーい遅刻するからさっさと教室に向かえー。」

 

[ルドルフ]

「む、もうそんな時間か。では失礼する。」

 

[シービー]

「じゃあね柊斗。」

 

[たづな]

「では私達も行きましょう。」

 

門を閉め、全員でそれぞれの部屋に向かう。だが俺はトレーナー室、たづなさんは理事長室、ルドルフ、シービー、マルゼンスキーは教室に向かっている。

 

トレーナー室は、大雑把に言えば2つある。1つは個人のトレーナー室、もう1つはトレーナー全員の部屋がある。柊斗が向かっていたのは全員の方である。

 

 

 

━━トレーナー室━━

 

ガチャ

 

[柊斗]

「失礼しまーす。」

 

[ハナ]

「おはようございます先輩。」

 

[沖野]

「おはよう柊斗さん。」

 

[柊斗]

「2人ともおはよう。早速だが、何か考え事か?」

 

[沖野]

「実は、俺新しくチーム作ろうと思うだ。人数もいるし。」

 

[柊斗]

「いいんじゃね?面白そうじゃん。」

 

[沖野]

「よしそれじゃあチーム作るか。」

 

[ハナ]

「早いわね……。ま、練習とかには付き合うから何時でも言いなさい。」

 

[沖野]

「助かるぜおハナさん!!」

 

ガチャ

 

[やよい]

「確認ッ!!みんな集まっているか!!」

 

[ハナ]

「大丈夫です。」

 

[たづな]

「では、これからミーティングを始めます。」

 

内容はこう。今度行われる選抜レースで、他のトレーナーのスカウトを邪魔しないという事。そして選抜が終わった後にデビュー戦がある事も伝えられた。もしかして俺って早めに伝えられてた?

 

[柊斗]

「今回の選抜は誰が出るかなっと……そういえば沖野君とかは選抜行くのか?。」

 

[沖野]

「俺は今回は見に行くだけだ。」

 

[ハナ]

「私も同じです。」

 

[柊斗]

「へー。ふむふむ……今回の選抜は面白そうだな。さて、準備しないと。」

 

[ハナ]

「もうメニューを考えるんですか?」

 

[柊斗]

「いや、今教科の先生がいないから代わりだって。」

 

[沖野]

「柊斗さんって教員免許持ってたっけ。」

 

[柊斗]

「外国語なら無くても余裕だけど、他のは無いな。」

 

[ハナ]

「英語って事は、日常会話ですか。」

 

[柊斗]

「そんなとこだ。まあ他の言語がいいなら他のもやるけどな。あ、時間やべえ。んじゃ。」

 

直ぐに教員室に向かい準備をする。担当するのは高等部と中等部両方である。まず最初にやるのは高等部。

 

 

 

━━クラス1━━

 

ガラガラ

 

[柊斗]

「はーい授業始めるぞー。」

 

早速教室に入ると、みんな驚いている。何故なら今まで教鞭を執っていた人とは別だからだ。

 

[柊斗]

「まず初めまして。前までやってた人の代理として来た村雨柊斗だ。よろしく。」

 

[ルドルフ]

「と、トレーナー君?」

 

[シービー]

「あ、柊斗じゃん。」

 

担当したクラスはなんとルドルフとシービーがいたクラスだった。

 

[柊斗]

「んじゃまず君達、全員教科書をしまおうか。」

 

これが柊斗スタイル。まず生徒達には教科書を見せずに自力で英語を喋ってもらう。

 

[柊斗]

「俺がやる授業は基本的に教科書は使わない。日常会話を話せる程度にするだけだからな。教科書なんて要らん。では始めよう。」

 

[柊斗]

「Good morning everyone.」

 

[生徒達]

「Good morning.」

 

[柊斗]

「Ok. Have them speak English in pairs with their neighbors. Do you know?」

 

[ルドルフ]

「隣の人とペアになって英語を喋ってもらう。」

 

[柊斗]

「That's right. Anything is fine, start.」

 

この英語を聞き取れたようで、それぞれがペアを作って会話を始める。全員まずは挨拶からだった。

 

[柊斗]

「みんな簡単な英語は喋れるのか。なら発音意識すれば会話出来るくね?」

 

そう。高等部の人達は英語が普通に喋れてる。ならば発音意識すれば海外のウマ娘とも交流が取れるのではないかと思った。

 

[シービー]

「ねえ、柊斗って教員免許持ってたの?」小声

 

[柊斗]

「いや持ってない。」小声

 

[シービー]

「それなのに先生やってるんだ……」小声

 

[柊斗]

「さて、今聞いてて思ったが、君達英語はある程度話せる。なので今度から発音の練習も入れることにした。そうすれば海外のウマ娘達とも話せるし、他にもメリットがある。マジチョベリグ。」

 

若干古いネタを入れながらも授業が進んで行った。それぞれ慣れる早さは異なるが、少しづつ発音が良くなっていた。時間になると英語で終わりの挨拶をする。今日は高等部しか授業がない為、職員室に荷物を置くとトレーナー室へ向かい、今後の予定について考える。

 

 

 

 

━━飛ばして選抜レースの日━━

 

[柊斗]

「さーてお目当ての娘ちゃんはっと……いた。」

 

選抜レースの日、柊斗は前から気になっていたウマ娘を見に来ていた。食堂で会った、灰色髪のウマ娘。

 

[実況]

「オグリキャップが追いかける!出だしの遅れを感じさせない走りだ!」

 

[実況]

「オグリが追う!オグリが追う!クリーク逃げる!逃げ切れるか!オグリか!クリークか━━━。」

 

[柊斗]

「あ、アイツ靴……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結果はスーパークリークに次いて僅差で二着だった。

 

[オグリ]

「……凄いな。デビューすれば、タマやクリークようなライバルたちと、これからもたくさん走れるのか……!」

 

オグリは僅差で負けたが、どこか嬉しそうだった。

 

[柊斗]

「ありゃこの後が楽しみだな。」

 

[中堅トレーナー]

「オグリキャップ!お疲れ様、素晴らしい走りだったぞ!」

 

[ベテラントレーナー]

「ええ、とても力強かったわ!ぜひあなたをスカウトさせてほしいのだけど━━━」

 

[オグリ]

「あ……そうか、デビューの為にはまずはスカウトか。そうだった……。」

 

オグリはここで考え始めた。その途中、柊斗と目が合った。

 

[オグリ]

「いや……だが、すまない。ちょっと通してくれ。」

 

オグリはそう言って人をかき分け近づいてくる。その時の目は、柊斗だけを見ていた。

 

[オグリ]

「レース、見ていてくれたか?」

 

[柊斗]

「見てたぞ、良い走りだった。だが……。」

 

柊斗はオグリの靴に指をさす。どうやらオグリは気づいていなかったようだ。

 

[オグリ]

「1つ、頼みがある。私のトレーナーになってくれないか?」

 

[オグリ]

「君と話していると、すごく温かい気持ちが伝わってくるんだ。」

 

[オグリ]

「……どうだろうか。お願い、出来るか?」

 

[柊斗]

「こちらこそ、よろしく頼む。」

 

[オグリ]

「……!ああ!よろしく頼むぞ、トレーナー!」

 

[オグリ]

「よし、それじゃあ━━━」

 

ぐうううぅぅ……

 

[柊斗]

「まずは腹ごしらえだな……。」

 

こうして、新たな担当としてオグリキャップが入った。

 

 

 

 

 

 

━━理事長室━━

 

[たづな]

「では、ここにチーム登録をお願いします♪」

 

チーム名は『ハダル』意味は地面。俺たちは地面を蹴って前へ進む。その意味でこの名前にした。

 

[柊斗]

「書いたぞ。」

 

[たづな]

「では、これから頑張ってください♪」

 

[やよい]

「これから頼むぞ!!柊斗ッ!!」

 

無事、チーム登録が終了した。早速練習メニューを考える……と言いたい所だがオグリのシューズを優先する。彼女曰く、『私はよく壊してしまう。』らしい。それはあの脚力によるものだった。正直あれ程力強い走りはそうそう見れない。ダートでも通用する程だ。

 

 

 

 

 

 

[オグリ]

「新しいのを買ってくれるのか?」

 

早速オグリに伝える。レースが終わった後は特に何も無いので買いに行こうと誘う。

 

[柊斗]

「ああ。金は俺が出すから気にしなくていい。んじゃ行くぞー。」

 

 

 

━━トレーニング用品店━━

 

ガラガラガラ

 

[???]

「らっしゃーい。お、珍客だな。」

 

[柊斗]

「誰が珍客だ。そんなどうでもいい事は後にして、1つ依頼だ。」

 

[???]

「そっちの嬢ちゃんのシューズか?いいぜ。」

 

この人の名前は暁冬夜。昔からの知り合いである。

 

[柊斗]

「んじゃオグリ、この店の中から好きに選べ。」

 

[オグリ]

「そうか。感謝する、トレーナー。」

 

 

 

 

⏰大体10分くらい。

 

 

 

 

[オグリ]

「トレーナー、やはりこれが1番いい。」

 

見せたのは白色のブーツに似たシューズだった。

 

[オグリ]

「このシューズからは……何処からか縁を感じるんだ。」

 

[柊斗]

「うん、そういうのは良いことだ。んじゃ冬夜支払いよろしく。」

 

[冬夜]

「はーい。82,005円な。」

 

[柊斗]

「カードで。」

 

[冬夜]

「まいどー。」

 

[オグリ]

「トレーナー。」

 

[柊斗]

「ん?」

 

オグリが再び声を掛ける。見せてきたのは蹄鉄だった。

 

[柊斗]

「ああシューズ変えるんだったら蹄鉄も交換しねえとな。んじゃ冬夜、ついでにこれも。」

 

[冬夜]

「オッケー。追加で34,267円な。」

 

[柊斗]

「カードで。」

 

[冬夜]

「まいどー。」

 

ガラガラ

 

[オグリ]

「感謝するぞ、トレーナー!」

 

[柊斗]

「どういたしまして。学校着いたら走ってみるか?」

 

[オグリ]

「いいのか?」

 

[柊斗]

「丁度チームメンバーの紹介もしたいし、合同練習の申し出も来てるからな。」

 

[オグリ]

「なら早く行こう!トレーナー!」

 

オグリに引っ張られるようにして学校に向かう。因みに俺達が行った店は外観はすごいボロボロである。オンボロである。だが店主は良い人だし、なんたってあそこに入ってくる道具は一級品である。なんなら非売品に限りなく近いものもある素晴らしい店である。ウマ娘の利用者は知る限り俺と、1部の担当だけだった。

 

 

 

 

━━コース━━

 

[沖野]

「お、来た来た。」

 

[ゴルシ]

「あんときの姉ちゃん!」

 

[柊斗]

「いやいや俺は男だ。」

 

[ゴルシ]

「ええうっそだー!」

 

やってきたのは学園のコース。一旦メンバーを集めその中で自己紹介をしてもらった。その後は合同練習のお誘いがある為ジャージに着替えてもらい準備をしてもらった。

 

[ハナ]

「全員集合!」

 

[担当達]

「はい!!」

 

[柊斗]

「へー君たちが担当達か。うん、みんな速そうだな。」

 

[ハナ]

「先輩こそ凄いメンバーじゃないですか。」

 

 

ハダルメンバー

 

シンボリルドルフ、トウカイテイオー、メジロマックイーン、ミスターシービー、オグリキャップ

 

 

リギルメンバー

 

エアグルーヴ、ナリタブライアン、マルゼンスキー、グラスワンダー、フジキセキ、タイキシャトル、テイエムオペラオー

 

 

スピカメンバー(沖野が新しく作った。)

 

スペシャルウィーク、ダイワスカーレット、ウォッカ、ゴールドシップ、サイレンススズカ

 

 

[柊斗]

「あれ、オグリシューズは?」

 

[オグリ]

「あ、すまない。上に置いてきてしまった。」

 

[柊斗]

「おーい?何しとるんでぃすか?とりま取ってきなさい。」

 

[オグリ]

「行ってくる。」

 

[柊斗]

「まさか今まで使ってた方履いてくるなんて思わなかった……。」

 

[シービー]

「買ってあげたの?」

 

[柊斗]

「ああ。んで、合同練習って言っても何すりゃいいんだ?」

 

[沖野]

「んーそうだな、やっぱり走りを見てもらった方がいいのか?」

 

[柊斗]

「じゃねえとわからんやろ。丁度いい、お前らも一緒に走らせてもらえ。」

 

[テイオー]

「いいの?!」パァァァ

 

[柊斗]

「合同だから基本的に同じメニューをすることになるしな。」

 

[ハナ]

「それじゃあアップで2周、ラスト1周は自分のペースで走れ!」

 

そういって、3つのチームのメンバーたちはいっせいに走り出す。

 

[柊斗]

「今年の生徒達はどんなもんかね〜。」

 

[沖野]

「オグリキャップにシューズ買ってやったのか?」

 

[柊斗]

「おう。アイツの脚力じゃそこらのシューズなんて一瞬でボロボロになるからな。頑丈そうなの選んだ(まあ本当はオグリが勝手に決めたんだけどな。)」

 

[ハナ]

「てことは差しですか。」

 

[柊斗]

「差しも先行も行ける。なんならダートも全然走れるレベルだ。」

 

[沖野]

「こりゃまたおっかねえのが入ったな……。」

 

[オグリ]

「待たせたな、トレーナー。」

 

[柊斗]

「おかえり。もうすぐ1周が終わる。そしたら合流して1周はペースを合わせて、次の周になったら自分のペースで走れ。」

 

[オグリ]

「分かった。」

 

オグリは集団へ向かう。最後尾に着き、シューズの状態を確認しながら走っている様だ。

 

[沖野]

「あれがオグリキャップか。ありゃ化けるな。」

 

[柊斗]

「シューズは……良さそうだな。」

 

[ハナ]

「楽しそうに走ってるわね……レースになると強敵になるな。」

 

 

 

 

 

 

━━集団side━━

 

[ルドルフ]

「オグリキャップ、トレーナー君にシューズを買ってもらったのか?」

 

[オグリ]

「そうだ。トレーナーが好きに選んでいいって言ってたから、これにした。頑丈そうで、足のしっくり来るんだ。」

 

[テイオー]

「いいなー僕も買ってもらいたかったなー。」

 

[シービー]

「私も自分で選んだやつだね。」

 

[マックイーン]

「値段とか幾ら位でしたの?」

 

[オグリ]

「確か、シューズが8万ちょっとで、蹄鉄が3万5千位だった筈だ。」

 

[全員]

「ええ?!」

 

走っている途中、全員が驚きの声を上げる。ハダルのメンバーだけでなく、スピカとリギルのメンバー達もだ。

 

[オグリ]

「どうかしたのか?」

 

[ルドルフ]

「オグリキャップ……そのシューズはかなり高価な物だ。私の履いているやつは3万位だぞ。」

 

[テイオー]

「僕もその位だよー。」

 

[シービー]

「私のは2万半ばだしなー、大体この位の値段だよ?」

 

[マックイーン]

「わたくしのでも4万後半ですのよ?」

 

[オグリ]

「む、そうなのか。大切にしないと。」

 

[ハナ]

「3周目だ!それぞれのペースで走れ!」

 

ハナの声で再び全員に気合いが入る。それぞれの立ち位置的に、レースに近くなっている。

 

[オグリ]

(凄い……。足が地面に吸い付くようだ……地面に着いてから蹴るまでの感覚が分かる……。これなら……!!)

 

 

 

 

━━集団side end ━━━

 

[柊斗]

「早いな先頭。」

 

[沖野]

「だろ?サイレンススズカって言うんだ。本人曰く『先頭の景色は譲らない……!』だってよ。」

 

[柊斗]

「単純に走ることが好きな奴か。いい事だ、だが……」

 

柊斗はスズカを少し険しい顔で見てた。

 

[柊斗]

(今の速さが全力じゃないなら、体格とスピードが合わない……。念入りな柔軟が必要だな。)

 

そう。サイレンススズカは今かなりの速さで走っている。だがそのスピードと体格があっていないことに気づいた。

 

[沖野]

「やっぱり柊斗さんも分かるか。」

 

[柊斗]

「その様子だと、ちゃんとやらしてるみたいだな。」

 

[沖野]

「そりゃ勿論。怪我をして欲しくないのは当然だがそうはいかない。だったらその度合いを限りなく減らすしかないからな。」

 

ドンッ!!

 

[柊斗]

「ん?」

 

コースを蹴る音。その音は力強い音だった。

 

[沖野]

「……マジでか。」

 

[ハナ]

「凄い……。」

 

[柊斗]

「ここまでは予想出来なかったな。」

 

その力強い走りをしたのは、唯一柊斗が選抜でスカウトし、一緒にシューズを買いに行った芦毛のウマ娘

 

[オグリ]

「……。」

 

オグリキャップだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まるでレースを彷彿させるランニングが終わり、全員一旦休憩に入っている。

 

[オグリ]

「トレーナー、シューズありがとう。」

 

[柊斗]

「いいってことよ。それよりも、良い踏み込みからのダッシュだった。」

 

[オグリ]

「そうか、ありがとう。」

 

この子可愛すぎるだろ。

 

[柊斗]

「見た感じ……まずエルコンドルパサー。」

 

[エル]

「はいデース!」

 

[柊斗]

「君はちょっと関節が固いかな。それじゃあいい脚を持ってても完全には生かせないぞ。」

 

[エル]

「了解デース!!」

 

[柊斗]

「えーと……グラスワンダーは少し前に怪我したんだっけ。」

 

[グラス]

「はい。」

 

[柊斗]

「今は地道な筋トレの方がいいぞ。そっちの方が怪我も減るし、筋肉がつけば骨への負担が減るからな。」

 

[グラス]

「分かりました。」

 

[柊斗]

「サイレンススズカ。」

 

[スズカ]

「はい。」

 

[柊斗]

「きつく言うけど、今の君は体格とスピードがあっていない。そのままだといずれ骨折するぞ。」

 

[スズカ]

「やっぱりそうですか……。」

 

[柊斗]

「今も沖野君に嫌というほど柔軟やらされてると思うが、そのまま続ければ怪我はゼロにはならないがする確率は減るし、最悪な状態にはならないぞ。これは確実だ。」

 

[スズカ]

「はい!!」

 

[柊斗]

「あとはそうだな……リギルのメンバーは調整すれば海外でも通用するレベルまでは行けるな。スピカはもうすこし煮詰めればいいくらいだな。」

 

[沖野]

「流石走ってきた人はいう事が違うねー。」

 

[スズカ]

「柊斗さんってウマ娘なんですか?」

 

[柊斗]

「2人のチームメンバーは知らないのか。チーム『ハダル』のトレーナ兼元ウマ娘『ノヴァ』の村雨柊斗だ。( `・∀・´)ノヨロシク。」

 

 

⏱色々と大変だったのでカット

 

 

[柊斗]

「マックイーンとテイオーは今度のデビュー戦に向けて二人で並走しろ。両方距離は2,000だ。」

 

[マックイーン]

「了解ですわ。」

 

[テイオー]

「わかったよ、トレーナー!」

 

[柊斗]

「ルドルフも同じ2,000だが、少しレースを想定して走ってくれ。」

 

[ルドルフ]

「了解した。」

 

[柊斗]

「オグリとシービーは1,600だ。オグリはまずシューズに慣れること優先で、シービーはその末脚に磨きをかけろ。」

 

[オグリ/シービー]

「「分かった。」」

 

全員がそれぞれの課題をこなす為に走り出す。見たところ、テイオーとマックイーンは良いライバルであり、良い友達でもありそう。ルドルフは正直文句のつけようがない。オグリはまだ完全には慣れていなので慣れさせ、シービーは何といってもスタートが下手なのでそれを生かせる追い込みでそれに必要な末脚を強化すること。

 

[柊斗]

「ああー何で俺引退したんだろ。」

 

[沖野]

「逆にその年で走ってたらおかしいけどな。」

 

[柊斗]

「ちょっと相談してこようかな。『デビュー戦だけ出してください。』って。」

 

[やよい]

「肯定ッ!!出場を許可する!!」

 

[柊斗]

「マジでどっから現れたし。」

 

後ろにはやよいちゃんとたづなさん。神出鬼没とはまさにこのことである。

 

[ハナ]

「いいのですか理事長?」

 

[たづな]

「丁度あと一枠空いているので名前を変えれば出場できますよ♪」

 

[柊斗]

「名前か……『スーパーノヴァ』とかよくね?」

 

[沖野]

「それだと知ってるやつが見たら確実にバレるな。」

 

[たづな]

「ではそれで登録しておきます♪」

 

[柊斗]

「はい許可取れたぜー。と、いう事で俺も走ってきまーす。」

 

[沖野]

「やれやれ、自由度も変わっていないな。」

 

呆れながらもそういう沖野。だが内心嬉しかった。

 

[沖野]

(あの走りを……もう一度見られる!!)

 

日本だけでなく、海外でも最強の一角とまで言われたウマ娘の走りをまたみられる。そう考えれば嬉しくなるのは当然である。

 

 

 




皆さんこんにちは作者です。と、いう事で次回はデビュー戦からスタートします。そしてオリ主も走ります。シービー実装してほしいな。イケメンだし可愛い。
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