━━4時30分━━
[柊斗]
「ふわぁ~……。」
現在4時半。この時間に柊斗は目を覚ます。そして朝食と昼食を作り、テレビを点ける。
[柊斗]
「どのチャンネルもダービーの話ばっかだな。」
テイオーは少し前に皐月賞に出走し、無事一位を取ることが出来た。テイオーの憧れ、シンボリルドルフと同じ無敗の三冠を目指しており、テイオーもその道を進んでいる最中である。
[柊斗]
「テイオーが参戦する日本ダービーにはそこそこの実力があるウマ娘が出る筈。ちょっとばかし本格的にやるか?」
そんなこと言いながら、シービーの部屋に向かう。
[柊斗]
「シービー、おはようの時間だぜ。」
[シービー]
「……んん~?おふぁよ~。」
[柊斗]
「おう、おはよう。とりあえず朝食は作ってあるからそれ食べてくれ。俺は少し走ってくる。」
[シービー]
「わかった~。いってらっしゃ~い。」
柊斗は服を着替え、ランニングをしに外へ出て行った。
━━約一時間後━━
ガチャ
[柊斗]
「ふぅ……ん?」
柊斗は足元を見て、気になることがあった。
[柊斗]
「誰か来てんのか?」
玄関に柊斗とシービー以外の靴があるのである。それも2つ。
[柊斗]
「不審者……いやトレセンの靴だな。誰だ?」
柊斗はリビングへ向かい、扉を開ける。
[柊斗]
「……ルドルフと……誰だ?」
[シリウス]
「シリウスシンボリだ。アンタがルドルフのトレーナーか。」
[柊斗]
「シリウスシンボリ……お前ら従兄弟か何かか?」
[ルドルフ]
「彼女とは幼馴染でね……朝あったから一緒に来たわけさ。」
[柊斗]
「敢えて家に来た理由は聞かないでおくが、飯食ったのか?」
[ルドルフ]
「勿論食べてないさ。何せ来た理由は手料理を食べに来たからね。」
[柊斗]
「それを堂々と言うの流石だわ。シリウスシンボリは?」
[シリウス]
「シリウスでいい。私も食べてはいないぞ。元々食堂で食べるつもりだったしな。」
[柊斗]
「ウチの担当が迷惑かけたな。なら2人分追加か、シービー手伝え。」
[シービー]
「は〜い。」
少女手伝い中……
[ルドルフ/シリウス]
「「いただきます。」」
[柊斗]
「召し上がれ。飯食ったら取り敢えず台所に置いておいてくれ。ちょっくら車のエンジン温っめて来る。」
━━柊斗side━━
[柊斗]
「俺、シービー、ルドルフ、シリウスだから……4人か。だったらアッチの車にするか。」
そう言い、柊斗は駐車場に入る。するとそこには、青いR34と"IMPREZA"シートで隠された車があった。
そして柊斗はそのシートを剥がす。現れたのは34みたいに派手なステッカーはないが、装着されたエアロは派手な丸目のインプレッサだった。
※貼った写真をロールバーとステッカー取った姿です。
柊斗は車に乗り込み、エンジンをかける。
キュルキュルキュル ヴォンッ!!
[柊斗]
「この車ガソリンそんな入ってねぇじゃねぇか。学園行くついでに入れるか。」
━━5分後━━
[シービー]
「やあ、お待たせ。」
[柊斗]
「お、来たか。どうせならルドルフとシリウスも乗せてやるよ。」
[シリウス]
「随分と派手な見た目した車だな。隣の車の方がもっと派手だが。」
[柊斗]
「隣が引退記念、これが自分で弄った車だ。」
[ルドルフ]
「自分で買って、自分で改造したわけか。」
[シービー]
「ほんとっ柊斗ってお金持ちだよね。」
[柊斗]
「まあな。んでお嬢さん方、どうする?」
[シービー]
「アタシは助っ席乗るね♪」
[ルドルフ]
「では私達は後部座席に乗ろう。」
4人はそれぞれドアを開けシートに座る。そして早速シリウスからとある質問が。
[シリウス]
「なあ、アンタとシービーの席だけ違うのなんでだ?」
[柊斗]
「これは俺が付けたかったから付けただけだな。まあそれなりのメリットはあるけど、見栄え重視だと思ってくれ。んじゃ先ガソスタ寄ってから学園に行くからな。」
柊斗はエンジンを吹かしながら駐車場を出て、ガソリンスタンドへ車を進めていった。
━━ガソスタ━━
柊斗は場所に着くと慣れた手つきで給油し始めた。(給油に慣れもクソもあるかってツッコミは無しで♪)
[シービー]
「ねぇ柊斗、なんか道混んできてない?」
[柊斗]
「確かにな。どうする?ギリギリで着くか、出来るだけ早めに着くようにするか、どっちがいい?」
[シリウス]
「私は早めに着きたいな。」
[ルドルフ]
「私も同じ意見だ。それにしても驚いたぞシリウス。まさか君がそんなことを言うなんて。」
[シービー]
「ね〜。シリウスならギリギリの方選ぶと思ったんだけどな〜。」
[シリウス]
「アンタ達は私を何て思ってるんだ……。」
[ルドルフ/シービー]
「「問題児。」」
[シリウス]
「……。」
[柊斗]
「ひでぇなお前ら。」
まあ多方間違っては無いので否定できないシリウスだった。柊斗はその間にエンジンをかけ終えていた。
[柊斗]
「よし。んじゃ出発するけど、シートベルトしてるな?」
ガコッガコッ ヴォンヴォンッ!!
1速にギヤを入れると綺麗なスタートダッシュを決め、スラスラと車を避けて行った。
内心2人は……
『降ろしてくれええぇぇええええ!!』
そしてもう1人は……
『いやっほー!!』
と楽しんでいた。
━━所変わってトレセン学園━━
[遥]
「遅いわね……。」
[テイオー]
「ねー。トレーナーって何時も最初に部屋にいる筈なんだけど、カイチョーとシービー先輩もいないし。」
[マックイーン]
「そうですわね。来るまでテレビでも見ますか?」
[遥]
「そうね。それじゃあライスちゃん、テレビ点けてもらっていい?」
[ライス]
「は、はい……。」
ライスはリモコンを取るとテレビを点ける。
『速報です。現在高速道路で暴走行為をしている車両があると情報が入りました。空から中継が繋がっています。━━さん。』
『はい、━━です。現在空から中継しています。見てください。』
そして映し出されたのは、みんな知っているあの青い車だった。
[テイオー]
「なんか、トレーナーが乗ってる車に似てるねー。」
[遥]
「ん?」
[ブルボン]
「マスターの乗っている車とは色が少し違いますね。」
[遥]
「……。」
[マックイーン]
「どうかしましたの?遥さん。」
[遥]
「あのインプレッサ、柊斗の車よ。」
[ウマ娘達]
「ええ!?」
[ライス]
「お兄様って、車2台持ってるの?」
[遥]
「そうね。厳密に言えば、あの普段乗ってる34Rは引退した時に貰った車で、今映ってるインプレッサは柊斗が自分で買って自分で弄った車よ。」
[テイオー]
「トレーナーって、色んな車持ってるんだね。」
[遥]
「まあ車バカだし。」
『今度は後ろから黄色の車と赤色の車が追いかけていきました!』
[全員]
「は?」
全員が同じ反応をし、テレビを見る。映っていたのは1台は黄色い車で、平べったく、後ろにでっかいリアウィングが付いている車。もう1台は黄色い車とは違く、かなりシンプルに作られた車だった。
[遥]
「はぁ……また車バカって本当に集まりやすいんだから……。」
[ウマ娘達]
「?」
どうやら担当達はわからなかったようだ。あとお前が言うな。
━━変わってインプレッサ内━━
[柊斗]
「今この時間だと……まあ間に合うな。」
[シービー]
「思ったより早く着きそう?」
[柊斗]
「あぁ。……ん?」
柊斗はバックミラーに視線を移すと、赤と黄色の車が追いかけてきていた。
[柊斗]
「NSXと……7か。」
[シービー]
「知り合い?」
[柊斗]
「多分な。昔のチームメンバーだ。」
[シービー]
「確かかなり人数が多かったチームだっけ?」
[柊斗]
「まあな。んじゃ、そのまま行くぞ。」
柊斗は更にスピードを上げていった。そしてその後ろを2台が追走していった。
因みに後部座席の2人は……察してね?
━━7時30分━━
ウォン〜ウォンッ!!
[柊斗]
「本日は村雨特急インプレッサ号をご利用頂き、誠にありがとうございました。終点、トレセン学園でございます。お忘れ物が無いようにお願いします。」
[ルドルフ]
「やっと着いた……。」
[柊斗]
「どうした?気持ち悪いか?残念ながらこの車に袋はないんで外でお願いしますよ。」
[シリウス]
「アンタの車にはもう二度と乗らないぞ……こっちの身が持たない……。」
[柊斗]
「楽しいと思うけどな、なあシービー。」
[シービー]
「ね〜。」
[柊斗]
「んじゃ、今日も一日頑張りますか。」
全員車から降り、それぞれ目的の場所へ向かう。(2人はフラフラしてた。)
━━トレーナー室━━
[柊斗]
「ちゃ〜す。」
[遥]
「アンタ、随分派手にやったみたいね。」
[テイオー]
「トレーナー遅いよ〜!僕待ちくたびれちゃった。」
[柊斗]
「悪ぃな。今日は……オープンキャンパスか。で、オープンキャンパスって何だ?」
[ライス]
「お兄様……オープンキャンパスはね、今の小学生とかに学校を案内したりするんだよ?」
[柊斗]
「へ〜そんなんあったんだ。」
[遥]
「実際始まったのが、柊斗が海外遠征してる最中だったからね。知らないのも無理ないわ。」
[柊斗]
「何かめんどくせぇな。んなもん来たいやつ来ればいいのに。」
[オグリ]
「どうやら実力のある者が、この中央に集まるらしい。私もルドルフにそう言われ、『中央を無礼るなよ』と言われた。」
[柊斗]
「あらルドルフったらイケメンだけど怖い。」
[ルドルフ]
「だがオグリから返ってきたのは『ならば実力で覆す。常識も……ルールも!この脚で!』だった。」
[柊斗]
「オグリもイケメンじゃん。ガキの頃親に『ハツラツ』って言われてた時とは大違いだな。」
[オグリ]
「なっ?!知ってたのか?!」
[柊斗]
「知ってるも何も、お前らの親は大体知ってるぞ。何せ担当してたり同期だったり後輩だったりするからな。メジロの当主は後輩でシンボリ家の当主はその同期。色々知ってるぞ。」
[ルドルフ]
「ハツラツ……。」
[柊斗]
「因みにルドルフの幼名はルナ。オグリ、食堂でルドルフに会ったら是非。」
[オグリ]
「分かった。」
[ルドルフ]
「やめてくれ!!」
[遥]
「話逸れてるけどいいのかしら?」
[柊斗]
「おおそうだった。で、この前くじ引いてスピカの連中が見事アタリを引いて案内役に抜擢されたわけだが、如何せん人数が少ないからこっちからも二人出すことにした。それじゃあマックイーンとテイオー、よろしく。」
[テイオー]
「えぇ~僕~?」
[マックイーン]
「わたくしですの?」
[柊斗]
「まあお前ら中学生だし、今の内にこういうのやっといた方がいいぜ。んじゃ、頼んだぜ。」
━━11時くらい━━
[柊斗]
「……。」
柊斗は悩んでいた。それはトレーナー室から理事長室へ向かった時の事。
~~回想~~
[柊斗]
「呼ばれて登場柊斗さんだぞ☆」
[たづな]
「お疲れ様です♪」
[やよい]
「うむッ!!よく来てくれたッ!!」
[柊斗]
「で、話ってなんよ。」
[やよい]
「……実は柊斗に重大な問題が起きているのだ。」
[柊斗]
「俺?俺なんかしたか?」
[たづな]
「柊斗さん、よく聞いてください。」
たづなさんは一呼吸おいて、こう告げる。
[たづな]
「柊斗さんは、高校卒業資格を持っていません。」
[柊斗]
「……そうじゃん!!」
なんとこの男、卒業証書を貰っていないのである。どうやら本人も忘れていたらしいが。
[柊斗]
「そういや俺遠征の時も学校とか行ってなかったしな……どうする?」
[やよい]
「うむ!!それで柊斗には、暫く学生として過ごしてもらう。」
[柊斗]
「まさかの公開処刑。いい歳したおっさんがJKJCの連中と授業?こりゃ逮捕案件だぜ。」
[やよい]
「柊斗なら問題ないッ!!頑張りたまえッ!!」
[たづな]
「これ、制服です。」
そう言いながら、たづなは袋に包まれた制服を渡す。
[柊斗]
「で、何時から着ればいいん?」
[たづな]
「明日からです♪」
[柊斗]
「えぇ……。」
[たづな]
「頑張って下さい♪」
[柊斗]
(この年になってまさかの学生生活を過ごすことになるとは……俺初なんじゃね?)
そう思いながら柊斗は理事長室を出て行った。
~~回想終了~~
[柊斗]
「そういえば、俺何処のクラスに行けばいいんだ?」
[シービー]
「あ、柊斗~~。」
[柊斗]
「シービーか。授業は?」
[シービー]
「今は休み時間だよ。それよりも柊斗、その袋どうしたの?」
[柊斗]
「ああ、実はな……。」
柊斗はシービーにさっきまでの出来事を説明する。
[シービー]
「それじゃあさ、アタシのクラスに来ない?」
[柊斗]
「シービーの?」
[シービー]
「ルドルフとかマルゼンもいるし、アタシも柊斗と一緒がいいしさ。」
[柊斗]
「それもいいんだがなぁ……多分たづなさんとかが勝手に決めてると思うけど。」
[シービー]
「ねえ柊斗、その袋に紙入ってない?」
[柊斗]
「んん?ホントやん。」
柊斗は紙を取り出し、それを読む。
[柊斗]
「『希望のクラスがある場合、この紙の空欄に書いて提出。出さなかった場合、こちらで勝手に決めることにする。』ほ~ん、だって。」
[シービー]
「それじゃあアタシと一緒のクラスにしようよ!紙貸して!」
[柊斗]
「お、おう。」
シービーは柊斗から紙を受け取ると、ポケットからボールペンを取り出し紙に記入し始める。
[シービー]
「この紙出してくるね!!」
[柊斗]
「お、おう。」
そう言うと、一瞬でシービーの姿は見えなっていった。すると後ろからシービーとは違った声が聞こえた。
[テイオー]
「あ、トレーナー!」
[柊斗
「ん?マックイーンにテイオー、何してんだ?」
[マックイーン]
「今は子供たちを案内してるところですわ。」
[テイオー]
「紹介するね!この人が僕たちのトレーナーをしてる村雨柊斗だよ!」
[キタ]
「キタサンブラックです!」
[ダイヤ]
「サトノダイヤモンドです!」
[柊斗]
「キタサンブラックにサトノダイヤモンドな。よろしく。」
2人はテイオーとマックイーンの大ファンらしく、彼女たちが出場するレースには必ず見に行っているらしい。普通にすごい。
少し会話をすると、まだ回る所があるらしくそっちの方へ歩いて行った。
━━12時くらい━━
柊斗は食堂で昼食を摂っていた。するとそこへ遥がやってくる。
[遥]
「珍しくテンションが低いじゃない。何かあったの?」
[柊斗]
「実はな……。」
同じ説明を遥にもする。すると……
[遥]
「私から言える事は無いわね。頑張りなさい。」
[柊斗]
「そんな〜遥ちゃん助けて〜。」
[遥]
「普通にキモイわね。やめた方がいいわよ?」
[柊斗]
「流石にストレート過ぎない?」
[遥]
「冗談よ。」
[柊斗]
「お前が言うと冗談に聞こえねぇんだよな。」
[遥]
「まあ正直言うと本当に頑張れとしか言えないわ。問題行動を起こさなければいいんじゃない?」
[柊斗]
「失礼だな問題なんて起こした事ねぇよ。」
[遥]
「本当かしら。現役の頃、クラスが違うとは言え随分話題になってたわよ?」
[ルドルフ]
「おや、トレーナー君にサブトレーナーさんじゃないか。」
[柊斗]
「ルドルフにオグリ、揃って昼食か。」
[オグリ]
「トレーナー、一緒に食べないか?」
[柊斗]
「席空いてるしいいぞ。」
[ルドルフ]
「失礼する。」
[柊斗]
「なあルドルフ、昼の授業って何時からだ?」
[ルドルフ]
「1時からだよ。それがどうかしたのかい?」
[柊斗]
「まあ事情があってな。そんだけだ。」
[ルドルフ]
「そうか。助けが必要だったらいつでも言ってくれ。」
[オグリ]
「私も協力するぞ。」
[柊斗]
「thx。」
その後もちょっとした雑談をしながら昼食を食べていった。だが周りからの視線はいつもより多かったのを、ここの人たちは気づいていなかった。
因みに午後はオープンキャンパスが終わり、普通の日程に戻った。
━━飛ばしに飛ばしてダービー当日━━
[赤坂]
『国民的スポーツエンターテイメントトゥインクルシリーズ、実況は私赤坂と解説は細江さんでお送りします。」
[細江]
『よろしくお願いします。』
[赤坂]
『本日のメインレースは日本ダービーです。なんと入場規制されるほど多くの人がここ東京レース場に押し寄せています。』
ダービー当日、家電用品店のテレビで見ている人、スマホで見ている人、ラジオで聞いてる人、いろんな人がいた。
━━地下通路━━
[柊斗]
「調子はどうだテイオー。」
[テイオー]
「バッチリだよ!それに楽しみなんだよね、勝ったあとのウィニングライブが。」
[ルドルフ]
「もう勝った気でいるのか。」
[テイオー]
「にししし。」
[マックイーン]
「テイオー応援しています。ライバルとして。」
[ブルボン]
「テイオー、貴方なら出来ます。」
[ライス]
「頑張ってね!テイオーさん!」
[遥]
「頑張りなさい。」
[柊斗]
「行ってこい。」
[テイオー]
「うん!」
そして、各ウマ娘がターフに入場してくる。
[柊斗]
「お前こんなところに居たのか。」
[シービー]
「まあね。今回気になってる子がいるしね。」
[柊斗]
「ほ~。」
[赤坂]
『そして三冠ウマ娘のミスターシービーが期待を寄せる、三番人気『シダーブレード』が入場です。』
シービーは彼女と目が合うと、親指をグッっとした。
[柊斗]
「あの子が。」
[シービー]
「なんか他人じゃない気がするんだよね。」
[赤坂]
『そしてここまで無敗のウマ娘、トウカイテイオーが皐月賞が続いてこのダービー、二冠を制するかどうか。非常に注目されます。』
[柊斗]
「頑張れ~。」
そしてファンファーレが鳴り枠入りが始まる。テイオーは外枠18番、最後に入った。
[赤坂]
『無敗の二冠ウマ娘が期待されているトウカイテイオー。皐月賞に続き、このレースを制することが出来るのか。大きな歓声、大きな期待に包まれて、東京優駿日本ダービー。』
ガコンッ
[赤坂]
『今、スタートしました!』
[柊斗]
「いいスタートだ。」
スタートして第一コーナーに差し掛かった時、テイオーの順位は8番手。外目を走ることになっているが、
本人はあまり気にしていない様子のまま向こう正面へ走っていき第三コーナーへ差し掛かる。
順位は7番手に浮上。そして第四コーナーを間借り最後の直線。テイオーは6番手5番手と順位を上げて行く。
[テイオー]
(前に誰もいない、よーし!おっと……。)
そして力強く踏み込み……
[テイオー]
(トウカイテイオーいっちゃうよ〜〜!!)
スパートをかけ始める。
[柊斗]
「こうなったらもう止められねえな。」
[ライス]
「凄い……。」
[ブルボン]
「流石です。」
外から他のウマ娘を追い抜き、そのまま1番手をキープしたままゴールした。
[赤坂]
『トウカイテイオー二冠達成!まさに横綱相撲!トウカイテイオー日本ダービーを制しシンボリルドルフ以来無敗での二冠達成です!』
テイオー‼ テイオー‼ テイオー‼ テイオー‼
会場内からはテイオーコールが響く。テイオーが観客に手を振っていた時、柊斗は違和感を感じていた。
そして最後にウィニングライブが行われる。柊斗はルドルフ達と合流し、同じ場所で見ることにしていた。
ここで柊斗が感じていた違和感が確信に変わった。
途中の踊りでテイオーの動きがおかしくなったりしていた。それに気づいたのは柊斗だけではなかった。
[柊斗]
「遥、頼めるか。」
[遥]
「はいはいいつもの所ね。」
[ルドルフ]
「トレーナー君……。」
[ライス]
「テイオーさん、大丈夫かな……。」
[ブルボン/シービー]
「「……。」」
[オグリ]
「大丈夫だ……。」
[柊斗]
「ルドルフ、オグリ、今から車のエンジンを掛けてくる。それまでの事は頼んだ。」
[ルドルフ]
「分かった。」
[オグリ]
「任せてくれ。」
[柊斗]
「遥、行くぞ。」
[遥]
「分かったわ。」
柊斗と遥は急ぎ足で車の方へ向かって行った。ルドルフ達はひとまずテイオーのウィニングライブが無事に終了することを祈っていた。
みなさんこんにちは作者です。今回投稿するの遅れて申し訳ありませんでした。多分これからも同じことがあると思いますが出来るだけ早くできるよう頑張りたいと思います。