男のウマ娘がトレーナーとして頑張る話   作:神領千鶴

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皆さん本当にお久しぶりです。仕事が忙しすぎて肉体的にも精神的にも死んでた作者です。今回キャラ崩壊あると思いますが許してください。あと今回いつもより短いです。


第9話

 

テイオーのウィニングライブが終わると、柊斗はテイオーを車に乗せ病院へ車を走らせていった。そして着いたのは知り合いが院長をしている病院だった。

 

[柊斗]

「どうだ?」

 

[テイオー]

「もうトレーナー大袈裟だよ〜。僕はなんともないってば〜。」

 

[柊斗]

「万一の事がある。」

 

[テイオー]

「早く終わらせてよ。僕菊花賞に向けたトレーニング始めたいんだから。」

 

[???]

「テイオーだっけ?」

 

[テイオー]

「何?」

 

[???]

「折れてる。」

 

[テイオー]

「え?」

 

[柊斗]

「やっぱりそうか……。」

 

[???]

「骨折。復帰できるのは来年の春頃かしら。」

 

[柊斗]

「思ってた以上だな。」

 

[テイオー]

「ええええええええええ?!」

 

[???]

「入院しましょうか。」

 

[テイオー]

「にゅ、入院?!」 ヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダ

 

[柊斗]

「まじの骨折か?」

 

[???]

「取り敢えず痛み止めを打っておくわね。」

 

[テイオー]

「え?」

 

ブスッ

 

[テイオー]

「ぎゃああああああぁぁぁぁぁ!!」

 

その日、深夜の病院でテイオーの断末魔が、響き渡った……。

 

 

━━次の日━━

 

[柊斗]

「……テイオー、もう一回言ってみ?」

 

[テイオー]

「だから菊花賞出るってば!」

 

[遥]

「出るって言ってもねぇ……。」

 

[テイオー]

「全治6ヶ月?復帰は来年の春?だからなんだっての、そんなこと言われて菊花賞諦める僕だと思う?」

 

[柊斗]

「本気なんだな?」

 

[テイオー]

「絶対出る、そして絶対勝つから!」

 

[柊斗]

「……。」

 

柊斗は目を閉じ、少しの間考える。

 

[柊斗]

「……はぁ、分かった。」

 

[テイオー]

「てことはっ!!」

 

[柊斗]

「取り合えず菊花賞までのプランは練ってやる。その代わりいう事はちゃんと聞けよ?」

 

[遥]

「大変ねぇあなたも……。」

 

[テイオー]

「頼んだよ2人とも!三冠ウマ娘がかかってるから!!」

 

[遥]

「だったら大人しく入院しなさい。」

 

[テイオー]

「え〜嫌だな〜入院。」

 

そして翌日になると、テイオーの骨折がニュースになっていた。早いね。

 

 

━━数日後━━

 

この日、柊斗は遥にトレーニングの指導を任せ、一人で復帰メニューの作成に取り組んでいた。

 

[遥]

「今日のメニューは終わったわよ。」

 

[柊斗]

「サンキューな。こっちもある程度は完成した。」

 

[ルドルフ]

「それでトレーナー君、テイオーの怪我の調子はどうだ?」

 

[柊斗]

「それなら━━━」

 

ガラガラッ

 

[テイオー]

「たっだいま〜!」

 

[ルドルフ]

「テ、テイオー?!」

 

[テイオー]

「あ!カイチョ―だ!」

 

[柊斗]

「お~すテイオー、メニューは一通りできたぞ。」

 

[テイオー]

「ほんとっ?!」

 

この時、テイオーとシービー以外が驚きの顔をしていた。

 

[マックイーン]

「トレーナーさん、本気で言っていますの?」

 

[柊斗]

「本気じゃなかったらこんなことしないぞ。」

 

[遥]

「ただし1つ条件よ。」

 

[テイオー]

「なに?]

 

[遥]

「菊花賞ギリギリまで粘る。だけどその時医者に止められたら出場はなしよ。これが条件。いいわね?」

 

[テイオー]

「分かった!」

 

テイオーと約束して、早速練習に入る。この時テイオーは見学だったが、イメージトレーニングとして見させている。そんな日が続き数日後……

 

[マックイーン]

「トレーナーさん、あとでテイオーをうちに連れてきていただけますか?」

 

[柊斗]

「うちってことはメジロ家か?いいぞ。」

 

[マックイーン]

「はい。お願いします。」

 

それから外へ出て、街中を歩いているテイオーを見つけると、車に乗せそのままメジロ家へ向かった。

 

 

━━メジロ家のとある部屋━━

 

[テイオー]

「なに?なになに?」

 

部屋の中に入り、そこにはメジロ家の使用人なのか色んな人がいた。

 

[テイオー]

「なにこれ?」

 

[マックイーン]

「菊花賞に間に合わせるのでしょう?」

 

[爺や]

「こちらはメジロ家お抱えの理学療法士。」

 

[理学療法士]

「理学療法士です。」

 

[爺や]

「鍼灸師。」

 

 

[鍼灸師]

「鍼灸師です。」

 

[爺や]

「シェフ。」

 

[シェフ]

「シェフです。」

 

[爺や]

「パティシエ。」

 

[パティシエ]

「パティシエです。」

 

[爺や]

「テイオー様にあらせられましてはこの週末当家でごゆっくりお過ごしくださいますよう。」

 

[柊斗]

「んじゃ、俺はここの当主のとこ行ってくるから後はお好きに~。」

 

[テイオー]

「マックイーンどういうこと?」

 

[マックイーン]

「使えるものは使って頂こうと思いまして、主治医もいますから。」

 

[主治医]

「主治医です。」

 

[テイオー]

「え。」

 

その主治医の手には注射器

 

[テイオー]

「なんでお注射持ってんのぉ?!」

 

[主治医]

「それはお嬢様の主治医だからです。」

 

[テイオー]

「わけわかんないよぉ〜!」

 

[マックイーン]

「それでは私は失礼致します。不明な点がありましたらいつでもお呼びください。」

 

[テイオー]

「わけわかんないって言っているでしょ?!」」

 

ギー ガチャン

 

だが扉は閉められてしまった。

 

[テイオー]

「マックイーン、1人にしないで、お願い……。」

 

ブスッ

 

テイオー「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

テイオーの断末魔がメジロ家に響くのであった。

 

数日後……

 

ようやくテイオーのギプスが外れるようになった。それに関してチームメンバーだけでなく、他のチームやウマ娘たちも喜んでいた。

 

[柊斗]

「よしテイオー、走りたいのは分かるがまずは歩いて慣れることから始めろ。じゃないとまたケガするからな。」

 

[テイオー]

「分かった!」

 

この時から、少しずつだがテイオーは変わっていった。以前からテイオーは人一倍練習していたが、今までとは気合の入り方、眼つきが変わっていた。

 

[柊斗]

(これなら復帰できそうだな。)

 

それから月日が過ぎて10月半ば、今日は病院で最終検査を受ける日だった。今まで他のチームメンバーや友達に励まされ、同じメンバーにも付き合ってもらっていたテイオー。全力まではいかないが7割の速さで走ることが出来ていた。

 

[???]

「……。」

 

[柊斗]

「どうだ……?」

 

[???]

「……。」

 

医者は触診などを終えると柊斗と向き合う。

 

[???]

「よくここまで仕上げられたものだわ。」

 

[テイオー]

「てことは!」

 

[???]

「よく頑張ったわね。これなら出れるわよ。」

 

[テイオー]

「……よかった……よかったよぉ……。」ポロポロ

 

[柊斗]

「よく頑張ったなテイオー。遥、俺は伝えてくるからここは頼んだ。」

 

[遥]

「分かったわ。みんなによろしくね。」

 

柊斗は部屋を出ると、待合席で待機していたチームメンバーが一斉に柊斗を見つめた。そして柊斗は言う。

 

[柊斗]

「テイオーは菊花賞出れるぞ。」

 

それを聞いた瞬間、メンバーは全員喜んでいた。特にルドルフとマックイーンが。

 

[柊斗]

「俺は今から出走手続きをしてくる。だからテイオーの手助けとか少し頼んだ。」

 

[ルドルフ]

「ああ!」

 

[マックイーン]

「まかせてくださいですわ!」

 

そう言って柊斗は小走りで駐車場へ向かって行った。そこからとんとん拍子で進んでいき、テイオーの調子は上がっていき、9割近くまでの実力を発揮することが出来るようになった。

 

 

━━菊花賞当日━━

 

菊花賞当日、まだ一般人が寝ている時間帯に柊斗はトレセン学園の前に居た。

 

[???]

「おっまたせー!」

 

[柊斗]

「ん、来たか。」

 

[テイオー]

「トレーナーの言われた通りきたよ!」

 

[柊斗]

「態々悪いな時間合わせてもらって。」

 

[テイオー]

「全然大丈夫だよ!それよりも何でこんな早い時間に呼び出したの?」

 

[柊斗]

「ああ、実はテイオーに見せたいものがあってな。」

 

[テイオー]

「見せたい物?もしかして婚姻届けとか?」

 

[柊斗]

「アホかまだおめえは結婚できる年じゃねえだろうが。」

 

[テイオー]

「いいじゃん少し夢見たって~。」

 

[柊斗]

「取り合えずさっさと行くぞ。」

 

柊斗とテイオーはトレセン学園内へと入っていくと、そのまま学園の裏の方へやってきた。そしてそこには布にかぶせられてる車が一台あった。

 

 

[柊斗]

「いくぞ。」

 

柊斗はその布を捲り上げる。現れたのは日産シルビアS15だった。

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

[テイオー]

「トレーナーっていっぱい車持ってるよね。それも全部見た目派手だし。」

 

[柊斗]

「まあ金だけはあるからな。んじゃテイオー、そこで見てろ。」

 

[テイオー]

「分かった!」

 

キュルルルル ヴォン!

 

[柊斗]

「んで確かスイッチが……これだっけな。」

 

カチッ ウィーン ピカッ!

 

[テイオー]

「眩しッ!?」

 

[柊斗]

「えーとどれどれー……よしおっけい。テイオー車見てみろ。」

 

[テイオー]

「んんん……?」

 

テイオーは細目でシルビアを見る。そこに移ってたのはテイオーが走ってる姿や出走の広告だった。

 

[テイオー]

「どうやってこれ……。」

 

[柊斗]

「プロジェクションマッピングってやつをどうにか車にも出来ねえかなって思ってな、知り合いとか全員であれこれして完成した。」

 

[テイオー]

「トレーナー……ありがとう……!」

 

[柊斗]

「よし、んじゃあ行くか!」

 

[テイオー]

「うん!!」

 

テイオーは助手席に乗り、門の前まで車を動かす。

 

[???]

「お待ちしてましたよ♪」

 

[テイオー]

「たづなさ……ん?」

 

[たづな?]

「おはようございます♪トウカイテイオーさん♪」

 

[テイオー]

「お、おはようございます……。」

 

[柊斗]

「あーたづなさん、帽子ないぞ。」

 

[たづな]

「……あ……。」

 

[柊斗]

「まあ見ての通り、たづなさんはウマ娘だ。もう引退してるけどな。」

 

[たづな]

「今までバレないようにしてきたのに……。」

 

[テイオー]

「そ、そうだったんだ……。」

 

[柊斗]

「まあドンマイ。んじゃ行ってくるぜ~。」

 

[たづな]

「はい♪あ、テイオーさん。」

 

[テイオー]

「ん?何々?」

 

[たづな]

「今日あなたは勝ちますよ♪」

 

[テイオー]

「それってどういう……。」

 

[たづな]

「ではいってらっしゃいませ♪」

 

[柊斗]

「おう。」

 

そう言って、柊斗とテイオーは会場に向かって行った。

 

 

 

 

━━高速道路━━

 

[柊斗]

「なあテイオー、正直に答えてほしい。走るのは怖いか?」

 

[テイオー]

「……うん……すごく怖い……。またケガするって思うと……。」

 

[柊斗]

「……そう思ってれば大丈夫だな。」

 

[テイオー]

「トレーナーも怖いって思ったことあるの?」

 

[柊斗]

「何回もあるぞ。それに引退するんじゃねぇかっておもってた。」

 

[柊斗]

「でも俺はそのまま走り切った。」

 

[柊斗]

「安心しろテイオー、お前も勝てるさ。」

 

[テイオー]

「うん……。」

 

[柊斗]

「んじゃ、前もそこそこ空いてきてるし飛ばすか。」

 

ガコガコッ ウォンウォンッ!!

 

[テイオー]

「え……?」

 

[柊斗]

「はーい唇かまないようにね~。」

 

[テイオー]

「ぎゃああああああああああああああああッ!!」

 

柊斗はそんなことを言いながらアクセルを目一杯踏み込んでいった。

 

 

 

 

 

━━時間は進み京都レース場━━

 

[シービー]

「やっぱ賑わってるねぇ~。」

 

[ルドルフ]

「それはそうだろう。今日はテイオーの無敗の三冠ウマ娘がかかってるんだ。」

 

[マックイーン]

「それに今日はテイオーの復帰レースでもあるのですから。」

 

[遥]

「そういえば今日ブルボンとライスはいないのね。」

 

[ルドルフ]

「どうやら二人は今トレーニングしているそうだ。ミホノブルボンは『今のテイオーなら勝てます。少しでも勝てる確率を上げるためにトレーニングします。』と言っていたね。ライスシャワーも同じようなことを言っていたよ。」

 

[遥]

「……そう。ま、私もテイオーが勝つと思うけどね。」

 

ウォンッ~ ウォンッ~!!

 

[遥]

「……SR……それもかなりのハイチューンのね。」

 

ウォンッ~  キュッ

 

[柊斗]

「う~し。テイオー着いたぞ~。」

 

[テイオー]

「うぅ……もう少し優しく運転してよー!」

 

[柊斗]

「そんなにか?まだ本気では走ってなかったけどな。」

 

[遥]

「随分派手な登場じゃない。車まで用意して。」

 

[柊斗]

「そりゃ本気だからな。応援も本気でやらんと。んじゃ主役、さっさと着替えるぞ。」

 

[テイオー]

「そうだね!それじゃあ行ってくる!」

 

[ルドルフ]

「ああ、行ってこい。」

 

[マックイーン]

「テイオー、あなたならできますわ!」

 

テイオーは頷き、控室へ向かっていった。

 

━━控室━━

 

[柊斗]

「どうだテイオー、緊張してるか?」

 

[テイオー]

「……まあね。」

 

[柊斗]

「ま、そうだろうな。取り合えず俺から言えることは一つだけだ。自分を信じろ、お前は怪我をしてもめげずにあれだけ頑張ってここまで来たんだ。自分を信じれば負けない、気持ちで負けるなよ?」

 

[テイオー]

「そうだね!僕がんばるよ!!」

 

[柊斗]

「よーし、そんじゃ行ってこい!」

 

柊斗はテイオーを見送ると、観客席のところへ歩いて行った。

 

[遥]

「あら、随分早かったわね。」

 

[柊斗]

「まあ言いたいことは殆ど車の中で言ったしな。俺ができるのはここまでだ。」

 

[遥]

「貴方が思うに、彼女は勝てそう?」

 

[柊斗]

「さぁな、勝負に絶対はない。絶対に勝てる勝負はないし、絶対に勝てない勝負もないからな。それと同じだ。」

 

[遥]

「……今もその考えは変わらないのね。」

 

[柊斗]

「当たり前だ。俺がお前とやりあって勝ったり負けたり繰り返してるのと同じだ。」

 

[赤坂]

『晴天の京都レース場。果たして菊の勲章を手に入れるのはどのウマ娘か』

 

[細江]

『今回の菊花賞は、いつもとは違う感じがしますね。』

 

[赤坂]

『そうですね。なんといっても、このレースには復帰が厳しいと言われていた、あのトウカイテイオーが出走していますからね。』

 

[遥]

「人気者ね~彼女。」

 

[柊斗]

「お前人気者になりたくないって言ってたもんな。」

 

[遥]

「だって走る前に言われたら変なプレッシャー掛かって嫌なんだもん。」

 

[柊斗]

「それはわからなくはないが仕方ないことなんだぜ。」

 

そしてなんやかんや話してる内にファンファーレが鳴り、ゲートインが始まった。

 

 

━━テイオーside━━

 

[テイオー]

「……。」

 

[テイオー]

(遂にここまで来れた……どれだけこの日を待ってたんだろう……。)

 

テイオーはゲートの中で一人自分の世界に入っていた。周りの歓声も、ほかのウマ娘の声も聞こえていなかった。

 

[テイオー]

(……楽しみで仕方ないや。こんなに気持ちが高ぶったのは初めてだよ……。)

 

その時、隣のゲートにいたウマ娘によると、『あんなテイオーを見たのは初めてだった。いつもとは違かった。』と言っていた。

 

 

━━テイオーside end━━

 

[柊斗]

「……ありゃ完全にスイッチ入ってるな。こりゃあテイオーに勝つのは厳しいぞ。」

 

[遥]

「正直、あれはレースに出る顔じゃないわね。狩りをする目になってる。」

 

[ルドルフ]

「正直、私もあれ程のプレッシャーをかけられると掛かるかもしれないな……。」

 

[マックイーン]

「ここまで伝わってきますわ……。」

 

ガチャンッ!

 

ゲートが開き、レースがスタートする。その時点で綺麗にスタートダッシュが決められたのは数名だけだった。

 

 

 

━━数分後━━

 

結果から言おう。テイオーの大差勝……ではなく二バ身差で勝利だった。

 

[遥]

「彼女、圧勝じゃなくてもまだ余裕そうね。」

 

[柊斗]

「今のテイオーはリミッターが外れてるんだろうな。あれじゃあ勝つのは厳しいだろ。」

 

今のテイオーは、観客から見ても異常だった。ほかのウマ娘は本気で走り、膝に手をついていたり、芝に横になっていたりしていた。だがテイオーは汗をかいているものの息は殆ど乱れておらず立っていた。

 

[柊斗]

「さて、あとはウィニングライブだけだが……まあ大丈夫だろ。俺は準備でもしてますかね。」

 

[遥]

「……ああ、なるほどね。それじゃあとはやっておくわ。それじゃあ私たちはテイオーの迎えに行きましょうか。」

 

[ルドルフ]

「ああ!」

 

[マックイーン]

「そうですわね!」

 

[シービー]

「それじゃあ行こっか!」

 

 

━━ウィニングライブ後 控室━━

 

[テイオー]

「すぅ……すぅ……。」

 

[遥]

「流石にスイッチが切れちゃったか。まあ仕方ないか。」

 

[マックイーン]

「そういえば、トレーナーさんはどうしてるのですか?」

 

[遥]

「柊斗なら今……お、来た。」

 

[全員]

「来た?」

 

[遥]

「それじゃあルドルフ、テイオーのこと担いでくれる?」

 

[ルドルフ]

「了解した。」

 

[遥]

「それじゃあ新幹線に乗るわよ。場所は柊斗が取ってくれたからね。」

 

 

━━また数分後━━

 

[遥以外]

「……。」

 

[遥]

「いやぁ態々人の少ない所を取ってくれるなんてね、ありがたいわ。」

 

今遥たちがいる新幹線には、なぜか人がいなかった。なので特に気を遣うわけではなく、堂々とウマ娘たちの前でお酒を飲んでいた。

 

[ルドルフ]

「遥さんって……結構お酒飲むんですね。」

 

[遥]

「まあ私はお酒ないとダメな体になっちゃってるし、お酒好きだし。これでも私学生から飲んでるのよ?」

 

[遥以外]

「!?」

 

ここで衝撃の事実、国内では最強クラスの元ウマ娘、まさかの未成年飲酒をしていたことが発覚。

 

[遥]

「実際、私は柊斗に勧められて飲んだんだけどね。」

 

[シービー]

「でも、冷蔵庫とかにお酒とかは入ってなかったよ?」

 

[遥]

「最近は殆ど飲まないようにしてるらしいわよ。元々柊斗お酒別に強いわけじゃないしね。」

 

この後、駅に着くまで柊斗に関してのことなどについて話したりしていた。

 

 

 

━━駅━━

 

[テイオー]

「ついたー!!」

 

[遥]

「お疲れ様……は?」

 

ウォンウォンウォンッ!

 

[柊斗]

『テイオーの勝利だぜお前らぁぁぁぁぁぁぁ!!』

 

[外野]

『うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』

 

[テイオー]

「……ナニコレ……どういう状況?」

 

[遥]

「大方どっかのバカ(柊斗)がやらかしてるんでしょうね。」

 

[柊斗]

『本人登場だぜぇぇぇぇぇぇぇぇ!!Fooooooooooooooooooooo!!』

 

その言葉で、周りのファンは一斉にテイオーのほうへ向き拍手が送られた。

 

[柊斗]

「長旅お疲れ様。」

 

[テイオー]

「トレーナー!」

 

[柊斗]

「まあ色々派手にやってるが気にすんな。」

 

[ルドルフ]

「流石にそれは厳しいと思うが?」

 

[柊斗]

「大丈夫大丈夫、それじゃあお前らはこの後好きにしていいぜ。帰るもありだし、もう少しファンサービスしてもここからは完全自由だ。」

 

[遥]

「あんたはどうするの?」

 

[柊斗]

「メンバーと首都高走ってくる。」

 

[遥]

「私も行くわ。って言ってもFDはガレージだから一回戻るけど。」

 

[柊斗]

「俺もGTR取りに一回戻るぞ。んじゃお前ら、どうする?」

 

[テイオー]

「僕はここにいようかな。せっかくファンのみんなが来てくれたんだからね!」

 

[ルドルフ]

「私もここにいよう。テイオーの見守りとして。」

 

[シービー]

「まるで父親ね。」

 

[マックイーン]

「確かにそうですわね。」

 

[ルドルフ]

「……そんなにか?」

 

[シービー]

「うん。」

 

[ルドルフ]

「テイオーの父親か……悪くないかもしれないな。」

 

[柊斗]

「んじゃ遅くなるなよ。遥行くぞ。」

 

[遥]

「了解。」

 

柊斗は遥を乗せて家へ車を走らせて行った。テイオー達は来てくれたファンのために、特別にサイン会などをやって過ごしていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆さんこんにちは作者です。前回からかなりの期間が開いてしまい申し訳ありませんでした。
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