家出少女の奇妙な日常   作:アッシュクフォルダー

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第一話 女子高生を拾う

私の名前は、今川詩織。

今年の春、都立神山高校の全日制に通う事になった、高校一年生。

 

なんだけど、両親や兄との仲は不仲で、

散々揉めた挙句、神山高校の制服を着て、

家出を決意、気が付けば、夜の10時

私は公園で野宿して、一晩寝ようとしたけど…

 

「こんなところに、女子高生…?おい、早く家に帰れよ」

 

「はい?」

 

「夜道に女の子が一人でいたら、襲われるよ?」

 

「いいの、私、家出しているんで」

 

「は?」

 

「ねぇねぇ、名前は?私は今川詩織」

 

「俺は高坂風太郎だ」

 

「ねぇねぇ、風太郎くん、

家に泊まらせてくれない?」

 

「はぁ?」

 

「だから!一晩だけ!家に泊まらせてくれない?」

 

「そ、それは…」

 

「お願い!この通り!何でもするからさ!」

 

「無理な願いだな…友達の家に行ったのか?」

 

「ううん、友達いないもん、イジメられていたから」

 

「じゃあ、親に連絡するか?」

 

「親はもっとダメ、パパもママも、お兄ちゃんも…

みんな、大嫌いだし…」

 

「色々と訳アリだな…

えっと、詩織だっけ?神山高校の子か?」

 

「うん!見ての通りだよ!風太郎くんは?」

 

「俺は、神山高校の夜間定時制の二年生だよ」

 

「じゃあ、同じ、神山高校だね!

全日制と夜間定時制だから、違うけど…」

 

「全日制の子だったのか…」

 

「そだよ!あー寒い!ねぇ、風太郎くん、

一晩だけ、泊まらせてよ!」

 

「わかった、わかった、

じゃあ、一晩だけだぞ?

後は、警察に引き渡すから、

いいか?これは、誘拐じゃないからな!」

 

「はーい!」

 

(威勢のいい奴だな…)

 

 

その後、俺は親がいないことをいいことに、

詩織を一晩だけ止まらせることになった。

 

 

 

「アンタ、この女の子、誰?」

 

高坂恵梨香。風太郎の妹。

宮益坂女子学園 高等部の一年生。

文武両道で、容姿端麗といった、

非の打ち所がない美少女といったところである。

 

 

「今川詩織でーす!今日から、お世話になりまーす!」

 

「おい、一晩だけといったはずだ」

 

「どういうこと?」

 

「ちょっと訳アリで、一晩だけ、泊まらせることになって…」

 

「勝手にすれば?どーせ、一日だけでしょ?」

 

「えー」

 

「じゃあ、俺、夕飯の支度するから」

 

「あっ、やらせてください!料理上手なんです!

得意なんです!」

 

「ふーん、じゃあ、なんか作ってよ?

足りなかったら、買いに行くし」

 

「冷蔵庫の中見てみたけど、肉じゃがが作れそう!」

 

「人の冷蔵庫、勝手に見るな!」

 

「よーし!今日は肉じゃがだ!」

 

「へいへい」

 

 

詩織は肉じゃがを作るのであった…

 

「美味しそう…」

 

「どーせ、不味いに…!?

美味しい!お母さんより、上手かも?」

 

「えへへ…!料理は自分で作る事が多くて…」

 

「それは、いいとして、

三日後には、神山高校の入学式だぞ?

これから、どうするつもり?」

 

「三日後まで考える!」

 

「能天気な奴だな…」

 

こうして、高坂兄妹と女子高生との、奇妙な日常が、

始まろうとしている…

 

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