家出少女の奇妙な日常   作:アッシュクフォルダー

13 / 23
第十三話 昔の杏と遥

五人で食事を済ませた後、公園へと向かった。

 

「じゃ、昔の話だけど、どうしようかな?」

 

「はい!二人は、いつ知り合ったんですか?」

 

「小学生の時かな?

一年生から、六年生の時まで、同じクラスだったんだね!」

 

「そうだったけど、最初は、

そんなに、話したことは、無かったね」

 

「五年生くらいから、本格的に、話すようになったんだ」

 

「じゃあ、その頃から、仲良くなったんだね」

 

「仲良くっていうか、違うかも?

杏とは、性格が、全然違うからね」

 

「だねー違うグループだし、

むしろ、最初は、あんまり、仲が良くなかったかも?」

 

「え、そうなの?」

 

「うん、私が最初に遥を意識した時は、

音楽の授業だったかな?

その時に、遥の歌声を聴いた時かな?

遥は、真面目って言うか…真剣に歌っていたね、

上手くは言えないけど、他の子とは違って、

真剣に音楽をやっているって、感じたんだ!」

 

「さすが、遥ちゃん!その頃から、ストイックだったんだね!」

 

「そこまで、大げさなものじゃないけど、

でも、アイドルをやる以上は、

歌は、ちゃんと勉強したかったし、

真剣にやっていたのは、本当かな?」

 

「すごいね」

 

「本当だね!遥ちゃんの凄さが、

改めて、わかった気がする!」

 

「そうだね、だから、私も、負けてられないと思って、

遥に負けないくらいの歌声で、

歌って張り合っていたな…」

 

「あの時の杏、凄く目立っていたよね、

クラスのみんなで歌うと、杏の歌声だけが、

すごく上手に、歌えていたっけ?」

 

「そんなに、上手だったんだ!」

 

「そうだったんだね」

 

「なんだか、想像できるかも?

杏ちゃんの歌声、すごく響くから」

 

「ちょっと、照れるなー」

 

「でも、私も、杏の歌は、もっと聴きたいって、

思っているよ?」

 

「そうなの?初耳!」

 

「まぁ、言ってなかったからね」

 

「え~!もっと、早く言ってよ~!」

 

「今だから、言えるからね」

 

「いいなぁ!私も、遥ちゃんに褒められたい!

小さい頃の遥ちゃんに褒められたい!」

 

「み、みのり…」

 

「みのりちゃんって、素直だね!

詩織に負けないくらい、遥のことが、

好きなんだね」

 

「はい~!大好きですぅ~!」

 

「私も!遥様のことになると…!」

 

「えっと、その音楽の授業で、仲良くなったの?」

 

「仲良くなったのは、もっと、後かな?」

 

「うん、それに、小学生の頃の、私たちって、

友達じゃなかったし…」

 

「どっちかっていうと、ライバルだね」

 

「ライバル?」

 

「うん、授業の時のバスケとか、バレーとか、

色々、張り合うようになったんだね」

 

「うん、体育や音楽の授業の時も、そうだし、

ライバル的な意識が強かったんだね」

 

「そうだったんだ…」

 

「二人は、よく色々なことで、競い合っていたのか…」

 

杏と遥の過去が知れて、三人は、改めて、

杏と遥の凄さを感じていた。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。