五人で食事を済ませた後、公園へと向かった。
「じゃ、昔の話だけど、どうしようかな?」
「はい!二人は、いつ知り合ったんですか?」
「小学生の時かな?
一年生から、六年生の時まで、同じクラスだったんだね!」
「そうだったけど、最初は、
そんなに、話したことは、無かったね」
「五年生くらいから、本格的に、話すようになったんだ」
「じゃあ、その頃から、仲良くなったんだね」
「仲良くっていうか、違うかも?
杏とは、性格が、全然違うからね」
「だねー違うグループだし、
むしろ、最初は、あんまり、仲が良くなかったかも?」
「え、そうなの?」
「うん、私が最初に遥を意識した時は、
音楽の授業だったかな?
その時に、遥の歌声を聴いた時かな?
遥は、真面目って言うか…真剣に歌っていたね、
上手くは言えないけど、他の子とは違って、
真剣に音楽をやっているって、感じたんだ!」
「さすが、遥ちゃん!その頃から、ストイックだったんだね!」
「そこまで、大げさなものじゃないけど、
でも、アイドルをやる以上は、
歌は、ちゃんと勉強したかったし、
真剣にやっていたのは、本当かな?」
「すごいね」
「本当だね!遥ちゃんの凄さが、
改めて、わかった気がする!」
「そうだね、だから、私も、負けてられないと思って、
遥に負けないくらいの歌声で、
歌って張り合っていたな…」
「あの時の杏、凄く目立っていたよね、
クラスのみんなで歌うと、杏の歌声だけが、
すごく上手に、歌えていたっけ?」
「そんなに、上手だったんだ!」
「そうだったんだね」
「なんだか、想像できるかも?
杏ちゃんの歌声、すごく響くから」
「ちょっと、照れるなー」
「でも、私も、杏の歌は、もっと聴きたいって、
思っているよ?」
「そうなの?初耳!」
「まぁ、言ってなかったからね」
「え~!もっと、早く言ってよ~!」
「今だから、言えるからね」
「いいなぁ!私も、遥ちゃんに褒められたい!
小さい頃の遥ちゃんに褒められたい!」
「み、みのり…」
「みのりちゃんって、素直だね!
詩織に負けないくらい、遥のことが、
好きなんだね」
「はい~!大好きですぅ~!」
「私も!遥様のことになると…!」
「えっと、その音楽の授業で、仲良くなったの?」
「仲良くなったのは、もっと、後かな?」
「うん、それに、小学生の頃の、私たちって、
友達じゃなかったし…」
「どっちかっていうと、ライバルだね」
「ライバル?」
「うん、授業の時のバスケとか、バレーとか、
色々、張り合うようになったんだね」
「うん、体育や音楽の授業の時も、そうだし、
ライバル的な意識が強かったんだね」
「そうだったんだ…」
「二人は、よく色々なことで、競い合っていたのか…」
杏と遥の過去が知れて、三人は、改めて、
杏と遥の凄さを感じていた。