家出少女の奇妙な日常   作:アッシュクフォルダー

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第十四話 日常の崩壊

風太郎くんを見送った後、

私は、いつも通り、家事を始めた。

 

「風太郎くん、ちゃんと学校行けているかな…?」

 

それもこれも、風太郎くんは、

私の事を差し伸べてくれた人だ。

 

今まで、私はいろんな男性の家を渡り歩いていたけど、

全員に共通する点があった。

 

当然だ。

 

私が、それを交換条件に家を泊めてくれるように、

交渉したのだからだ。

 

でも、風太郎くんは、そんな素振りが一切ない。

 

 

詩織は自分の容姿を鏡で見た。

 

(自分で言うのもなんだけど、

私は客観的に、容姿はかなりいい方で、

おっぱいも、おっきい方だと思うけどな…

家には、こんなカワイイ美少女がいるのに!

普通なら、それ位は、思っても、おかしく無いのに…

わからない…)

 

私が高坂家にいるには、風太郎くんには、

メリットがあるのか?

 

家事は、私じゃなくてもいいのに…

でも、親が海外勤務しているって、言うし…

 

恋人が出来たり…?

 

「あはは、優しい人だから、

そんな、簡単に恋人ができる訳ないよね…?」

 

(もし、風太郎くんに、恋人が出来たなら…

 

風太郎くんは、その人を将来的に、抱くのかな…?

 

でも、過去の事を思い出して、辛い。

 

家に来てから、思い出したくないことを、

思い出してしまった…

 

風太郎くんは不思議で、優しい人に出会って、

私の心は、休まっていた。)

 

 

「風太郎くん…」

 

(風太郎くんは、今までの人とは違う。

どこまでも優しくて、いつも人の心配ばかりしている。

 

だからこそ、私は初めて、

捨てられたくないという、感情が芽生えた。

 

もっと言えば、好かれたいとまで、

思っている。

 

別に愛して欲しいわけじゃなくて…

風太郎くんの恋は、応援したいし、

幸せになって欲しいとも、思っている。

 

ただ、風太郎くんの中に存在する、

誰かとして、私の事を好いて欲しいって、

願ってしまう)

 

「はぁ…」

 

(風太郎くんがいないと、

余計なことばかり、頭によぎって来る。

時間がものすごく長いように、

感じて、辛い)

 

「風太郎くん、早く帰って来て…」

 

 

(そろそろ、帰る頃のはずだけど、

なかなか、帰ってこない…)

 

「迎えに行こうかな…?」

 

と、詩織は神山高校の制服を着て、

風太郎を迎えに行った。

 

しかし、正門の前で衝撃的な光景を目の当たりにする!

 

風太郎くんの中で、私はやっぱり、思っていなかった。

 

私が気にすることじゃなかった。

 

帰って、何ともない表情で、

風太郎くんを、迎えよう。

 

それが、私の仕事だから。

 

でも…何で、泣いているの?私?

 

「な、何で…」

 

嫉妬していた。生意気にも、風太郎くんのことを、

独占したいって、思っているんだ!

 

(私はバカだ…)

 

と、詩織が思っていた。

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